【本編完結】イクと激弱になる喧嘩番長は皆に狙われる

miian

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第二章 皆に狙われる!

ボクシング部の部室で※③

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 オレはとりあえず中村から距離を取りたくて、ベンチを挟む形で中村から遠ざかった。

(よし、これで一旦中村からは離れたぞ……)

 と思っていたら何と中村が思いもよらない行動をとり始めた。部屋の真ん中にあるベンチを掴んで持ち上げるとオレめがけて投げつけたのだ。
 
「おまっ……?!バカか?!」

 投げつけられたベンチを避けることはできたが、投げつけられた先のロッカーの扉はヘコんでいる。
 そして、ベンチを投げつけてサッと中村はオレの前へとやって来た。その瞬発力にも驚いた。
 中村がオレを押し倒し、今度は仰向けに倒れているオレに馬乗りになった。

「おいっ!やめろって!」

 オレはグイっと中村の肩を押し返すと、チッと舌打ちして、腰を少し浮かすとオレのパーカーをめくり上げた。
 中村の分厚い手がオレのお腹を撫で上げながらパーカーを全部上げ切ると、オレの頭の上でパーカーを結びオレの両手を拘束した。

 中村は満足した笑みを浮かべ、オレを見下ろす。中村にはお腹だけでなく乳首まで丸見えだ。それにパンツは先ほど中村に脱がされたため、オレはもう裸の状態だ。
 手を動かせず、相手に急所を見せているこの状態が悔しくてきっと中村を睨みつけるも中村は鼻で笑うだけだった。中村がオレの腹を撫で上げ、乳首へと指を持ってきた。

「お前、乳首弱いんだろ?」
「はっ?弱くねーよ、んなっ……いってぇって……!」

 中村がオレの乳首をひねり上げた。中村は手の力だけでなく指先の力も強いのかガチでやられると結構な痛さだ。
 オレが眉間にしわを寄せると中村はペロッと舌なめずりし目をぎらつかせている。オレは何とか手の拘束をほどこうと手を動かした。その間にも中村は両方の乳首をひねり上げる。

「ピンク色の乳首が赤くなっていくのがたまらねぇな」

 中村が真っ赤な舌で唇を舐めると乳首に噛みついた。

「いってぇ!」

 甘噛みとかではなく、ガチでこいつ噛みやがった!クソいてぇ!
 
 でも、中村が乳首に噛みついていて先ほどから動かしていた手首の拘束が緩んでいることには気づいていない。
 ただ中村がオレの乳首に噛みつくために腰を密着させていて中村のペニスがオレの腹に当たる。中村の先口からは透明な液が零れオレの腹を汚している。

(きしょくわりぃな……てか、こいつ殴ったり乳首噛んで興奮してんのかよ……)

 中村は恐らく相手に痛みを与えることで興奮するタイプなのだろう……。
 オレは喧嘩はするけど、痛みに興奮なんてする変態じゃねーよ。
 ただ何故か中村が尻を叩き始めた時くらいから徐々に自分の力が戻っている気がした。手首の拘束ももうほどけそうだ。

(ま、間に合ってくれ……!)

 中村は散々オレの乳首を噛んで満足したのか、腰を起こしてオレの太ももを触る。そのまま腰をずらして、中村がオレのふくらはぎを持ち上げようとした時だった……
 完全に手首の拘束をほどくことができ、オレは尻を思い切り突き上げて中村の手を掴むと、中村の足を巻き付け、くるっと回った。
 
 中村はオレが抜け出したことに驚いて転がっている。その隙に素早く立ち上がり転がっている中村に渾身の力で蹴り上げた。中村は転がり、先ほど自分が投げつけたベンチにぶつかった。

「うぐぁ……」

 中村はうめき声を上げて失神した。白目を向いて下半身は丸出しだ……。痛みを与えて興奮していた中村のペニスはさすがに萎えている。
 中村はイケメンの部類のはずなのにとてつもなく情けないカッコだ……。
 
 何とか自分の貞操は守れたことにホッと肩を下ろした。……守れたよな?
 オレは自分の身体を見下ろした。散々中村に噛まれた乳首を見ると、乳首だけでなくそのままりもガッツリ噛み痕がついていて、血が少し滲んでいる。
 ケツには中村が出した精液がついている……。
 自分の悲惨な現状を確認し、腹が立って倒れている中村の脇腹を軽く蹴ってやった。

 中村は「うぐぅ」といううめき声をあげたものの起きる気配はない。そして、今軽く蹴っただけなのにやはり完全に力が戻っていることに気付いた。

(あぁ、そうか、中村はオレの尻ばっか狙ってオレをイカそうとしなかったから最後力が戻ったんだな……)

 いや、もしかすると中村は尻を叩いたり乳首を噛むことでオレが興奮すると思ったのかもしれないけど、オレにはそんな変態趣味ねーよ。
 むしろあの痛みのおかげでオレのちんこはガン萎えだったので、力が戻るのも早かったのかもしれない……。

 倒れている中村を横にして入り口近くのロッカーを覗く。中には誰かが置いていったタオルやスウェットが置いてあった。
 
 タオルを取り中村に塗り付けられた尻の精液を拭って中村の顔に投げつけた。そして誰かのスウェットを借りてオレはボクシング部の部室を後にした。
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