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最期の瞬間に望むもの
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「ちょこまか、ちょこまかとっ!」
兵士の顔は憤怒に歪んでいた。
レティシアは倒れた身体を翻し、兵士に向かい合う。
肩に刺さったままの矢の痛みなど、もうわからなくなっている。
振り上げられた剣の刃がいやに遅く振り下ろされるのが見えた。
レティシアは力を振り絞り、防御魔法を発動させる。
ごっそりと魔力の抜ける感覚がした。
レティシアの目前で剣が弾かれ、甲高い金属音を周囲に響かせる。
「このっ!」
兵士はむきになったようになんども剣を振り下ろした。そのたびに防御魔法が火花を散らしながら、その剣を弾く。
なんとか攻撃を防いでいるものの、剣を受けるたびに防御が薄くなっていくのがわかる。
レティシアは仰向けに倒れたまま、荒い呼吸を繰り返した。
もうすぐこの防御魔法も消えてしまうだろう。
防御魔法が消えた瞬間、攻撃魔法を放つべく、レティシアは魔力を振り絞り手に込めた。
「存在自体が、おまえの罪だ。あの方のために、死ね」
卑俗な笑みを浮かべた兵士が、レティシアに向かって剣を振り下ろす。
彼は勝利を確信しているのだろう。
あの方とはいったい誰のことなのか、誰とも知らぬこんな卑劣な手段で襲い来る相手に、なぜ生きることが罪だと言われなければならないのか。
男の言葉がレティシアの心に火をつける。
アロイスに会えないまま、自分の心を伝えないまま、死ねない。
「ふっざけるな!」
レティシアは防御魔法が消えた瞬間を狙い、攻撃魔法を発動させた。
炎の攻撃魔法は、レティシアが発動できる最大威力で男に襲い掛かる。
木々の背を越すほどの、巨大な火柱が立ち上り、男を包み込んだ。
「ぎゃあああああ!」
全身を炎に包まれた男は、地面を転げまわった。
汚い悲鳴を上げながら、のたうつ。
レティシアは視界が暗く明滅しながらも、這いずりながら男から距離を取った。
まだ矢を射てきた襲撃者が近くにいるはずだ。
そう思った瞬間、レティシアの足元に矢が突き刺さる。
弓を手にした兵士が、木々の間からレティシアを狙っているのが見えた。
――もう、ダメかもしれない。
今度こそ魔力はすっからかんで、レティシアに次に打つ手はない。
レティシアの意識は遠のきかけていた。
「レティ! ここか!?」
彼女の名前を呼ぶアロイスの声が聞こえた。
――夢、かな。
死にゆくレティシアを憐れんだ至高神が見せた幻聴かもしれない。
「アルに、もう一度、会いたかったな……」
レティシアの口から漏れたのは小さな呟きだった。
最期に彼の声を聞けて良かったと思いながら、レティシアは目を閉じ、矢に貫かれる瞬間を待った。
「レティ!!」
今度はもっと切羽詰まった声が聞こえた。
――夢、じゃない?
レティシアは目を開く。
剣を手にしたアロイスが、弓を構えた兵士を切り捨てている。
彼女には一瞬目にした光景が信じられなかった。
「ア……ル……?」
痛みに遠のく意識の中で、ずっと会いたかった人の名前を口にする。
「レティ!」
アロイスは倒した兵士の姿には目もくれず、泣きそうな顔をしながら倒れているレティシアに駆け寄った。
レティシアは力を振り絞り、傷を負っていない方の手を伸ばす。
なにもかもが億劫で、手を伸ばすのもやっとだった。
「レティ、大丈夫か?」
アロイスは地面に横たわっていた彼女の身体を起こそうとした。
「いっ……」
「す、すまないっ」
ずきりと走った肩の痛みに、レティシアがうめくと、アロイスは彼女の身体を慎重に地面の上に横たえた。
それでも、しっかりと彼女の手を握る温もりは消えない。
鼻をかすめたアロイスの匂いに、レティシアは本当に彼が助けに来てくれたのだとようやく実感する。
「本当に、アル……なの?」
「遅くなって、すまない」
アロイスはレティシアの手を持ち上げ、そっと手のひらにキスを落とした。
レティシアの胸には本当にアロイスなのだと、じわじわと喜びがこみ上げる。
「あまり……大丈夫では、……ないかも」
レティシアは苦笑しようとして痛みに息が上がり、額に脂汗が滲んだ。
アロイスは目に見えて狼狽する。
「ああ、レティ! 傷は? 魔法で治せないのか?」
傷を負ったレティシアよりも、アロイスの方が痛そうな顔をしている。
レティシアは申し訳なさに、力なく彼の頬に触れる。
「残念ながら、魔力切れです。いまの……私には、ちょっと。それに、矢を抜かないと、治癒が……できません」
「魔力なら、私のを使え!」
アロイスはレティシアを押しつぶさぬよう、刺さったままの矢に触れぬように、慎重に覆いかぶさり、唇を触れ合わせた。
触れた部分から、温かな魔力が流れ込んで来る。
「ん、ふ」
命の奔流がレティシアを包み込み、力となる。
レティシアはその心地よさに思わず声をもらした。
結婚した時に彼と交わした『婚姻の契り』のおかげで、彼の魔力がレティシアに流れ込む。
まるで渇いた大地に雨が染み込むように、レティシアの身体はアロイスの魔力を吸収していた。
アロイスの唇を通して、レティシアの魔力は急速に回復していく。
右肩の燃えるような痛みは、先ほどよりも少しだけ治まる。
レティシアは彼の肩をそっと押して合図する。
アロイスがわずかに唇を離した。
「もう、大丈夫」
「本当に? まだ顔色が悪い」
「もう、大丈夫。傷を、治したいので、矢を……、抜いて、もらえますか?」
このままでは治癒魔法をかけることはできない。
レティシアが自身の手で刺さった矢を抜くのは難しく、アロイスの手を借りたい。
「……わかった」
アロイスは一瞬ためらった。けれどレティシアをこのままにしておくわけにもいかず、しぶしぶうなずく。
「少しナイフで割いてから抜く。痛かったら、この布を噛め」
アロイスは胸元から取り出したハンカチをレティシアに噛ませて、腰から小さなナイフを取り出した。
「いくぞ?」
「……はい」
レティシアはくぐもった声で返事をし、うなずいた。
左手には治癒魔法の魔法陣を準備し、アロイスに視線でいまだと合図を送った。
アロイスは大きく息を吐いてから、慎重な手つきでナイフを矢の刺さった部分に当てる。
「ーーっ!」
あまりの痛みに、レティシアの目には涙が滲んだ。痛みに声も出ない。
レティシアは歯が砕けそうなほど強く噛みしめた。
彼の腕をつかんだ指先が白くなるほど強く握りしめる。
アロイスは傷口を広げるようにナイフで切り裂いた。
割かれた傷口から血が溢れだす。
「抜くぞ!」
「っ!」
一気に矢を引き抜かれ、レティシアは痛みに身体を硬直させた。
右肩の火が付いたような痛みがさらに強くなる。
痛みに集中力を削られながらも、レティシアは用意していた治癒魔法を発動させた。
魔法陣の光がレティシアを包み込み、見る見るうちに傷口はふさがっていく。
それに伴って焼けるような痛みは徐々に治まっていった。
「……は、あっ」
少しふらふらするものの、魔力切れもなく、レティシアの傷口は綺麗にふさがった。
「レティ?」
「もう……大丈夫」
レティシアは精一杯の虚勢を込めて彼に微笑んだ。
兵士の顔は憤怒に歪んでいた。
レティシアは倒れた身体を翻し、兵士に向かい合う。
肩に刺さったままの矢の痛みなど、もうわからなくなっている。
振り上げられた剣の刃がいやに遅く振り下ろされるのが見えた。
レティシアは力を振り絞り、防御魔法を発動させる。
ごっそりと魔力の抜ける感覚がした。
レティシアの目前で剣が弾かれ、甲高い金属音を周囲に響かせる。
「このっ!」
兵士はむきになったようになんども剣を振り下ろした。そのたびに防御魔法が火花を散らしながら、その剣を弾く。
なんとか攻撃を防いでいるものの、剣を受けるたびに防御が薄くなっていくのがわかる。
レティシアは仰向けに倒れたまま、荒い呼吸を繰り返した。
もうすぐこの防御魔法も消えてしまうだろう。
防御魔法が消えた瞬間、攻撃魔法を放つべく、レティシアは魔力を振り絞り手に込めた。
「存在自体が、おまえの罪だ。あの方のために、死ね」
卑俗な笑みを浮かべた兵士が、レティシアに向かって剣を振り下ろす。
彼は勝利を確信しているのだろう。
あの方とはいったい誰のことなのか、誰とも知らぬこんな卑劣な手段で襲い来る相手に、なぜ生きることが罪だと言われなければならないのか。
男の言葉がレティシアの心に火をつける。
アロイスに会えないまま、自分の心を伝えないまま、死ねない。
「ふっざけるな!」
レティシアは防御魔法が消えた瞬間を狙い、攻撃魔法を発動させた。
炎の攻撃魔法は、レティシアが発動できる最大威力で男に襲い掛かる。
木々の背を越すほどの、巨大な火柱が立ち上り、男を包み込んだ。
「ぎゃあああああ!」
全身を炎に包まれた男は、地面を転げまわった。
汚い悲鳴を上げながら、のたうつ。
レティシアは視界が暗く明滅しながらも、這いずりながら男から距離を取った。
まだ矢を射てきた襲撃者が近くにいるはずだ。
そう思った瞬間、レティシアの足元に矢が突き刺さる。
弓を手にした兵士が、木々の間からレティシアを狙っているのが見えた。
――もう、ダメかもしれない。
今度こそ魔力はすっからかんで、レティシアに次に打つ手はない。
レティシアの意識は遠のきかけていた。
「レティ! ここか!?」
彼女の名前を呼ぶアロイスの声が聞こえた。
――夢、かな。
死にゆくレティシアを憐れんだ至高神が見せた幻聴かもしれない。
「アルに、もう一度、会いたかったな……」
レティシアの口から漏れたのは小さな呟きだった。
最期に彼の声を聞けて良かったと思いながら、レティシアは目を閉じ、矢に貫かれる瞬間を待った。
「レティ!!」
今度はもっと切羽詰まった声が聞こえた。
――夢、じゃない?
レティシアは目を開く。
剣を手にしたアロイスが、弓を構えた兵士を切り捨てている。
彼女には一瞬目にした光景が信じられなかった。
「ア……ル……?」
痛みに遠のく意識の中で、ずっと会いたかった人の名前を口にする。
「レティ!」
アロイスは倒した兵士の姿には目もくれず、泣きそうな顔をしながら倒れているレティシアに駆け寄った。
レティシアは力を振り絞り、傷を負っていない方の手を伸ばす。
なにもかもが億劫で、手を伸ばすのもやっとだった。
「レティ、大丈夫か?」
アロイスは地面に横たわっていた彼女の身体を起こそうとした。
「いっ……」
「す、すまないっ」
ずきりと走った肩の痛みに、レティシアがうめくと、アロイスは彼女の身体を慎重に地面の上に横たえた。
それでも、しっかりと彼女の手を握る温もりは消えない。
鼻をかすめたアロイスの匂いに、レティシアは本当に彼が助けに来てくれたのだとようやく実感する。
「本当に、アル……なの?」
「遅くなって、すまない」
アロイスはレティシアの手を持ち上げ、そっと手のひらにキスを落とした。
レティシアの胸には本当にアロイスなのだと、じわじわと喜びがこみ上げる。
「あまり……大丈夫では、……ないかも」
レティシアは苦笑しようとして痛みに息が上がり、額に脂汗が滲んだ。
アロイスは目に見えて狼狽する。
「ああ、レティ! 傷は? 魔法で治せないのか?」
傷を負ったレティシアよりも、アロイスの方が痛そうな顔をしている。
レティシアは申し訳なさに、力なく彼の頬に触れる。
「残念ながら、魔力切れです。いまの……私には、ちょっと。それに、矢を抜かないと、治癒が……できません」
「魔力なら、私のを使え!」
アロイスはレティシアを押しつぶさぬよう、刺さったままの矢に触れぬように、慎重に覆いかぶさり、唇を触れ合わせた。
触れた部分から、温かな魔力が流れ込んで来る。
「ん、ふ」
命の奔流がレティシアを包み込み、力となる。
レティシアはその心地よさに思わず声をもらした。
結婚した時に彼と交わした『婚姻の契り』のおかげで、彼の魔力がレティシアに流れ込む。
まるで渇いた大地に雨が染み込むように、レティシアの身体はアロイスの魔力を吸収していた。
アロイスの唇を通して、レティシアの魔力は急速に回復していく。
右肩の燃えるような痛みは、先ほどよりも少しだけ治まる。
レティシアは彼の肩をそっと押して合図する。
アロイスがわずかに唇を離した。
「もう、大丈夫」
「本当に? まだ顔色が悪い」
「もう、大丈夫。傷を、治したいので、矢を……、抜いて、もらえますか?」
このままでは治癒魔法をかけることはできない。
レティシアが自身の手で刺さった矢を抜くのは難しく、アロイスの手を借りたい。
「……わかった」
アロイスは一瞬ためらった。けれどレティシアをこのままにしておくわけにもいかず、しぶしぶうなずく。
「少しナイフで割いてから抜く。痛かったら、この布を噛め」
アロイスは胸元から取り出したハンカチをレティシアに噛ませて、腰から小さなナイフを取り出した。
「いくぞ?」
「……はい」
レティシアはくぐもった声で返事をし、うなずいた。
左手には治癒魔法の魔法陣を準備し、アロイスに視線でいまだと合図を送った。
アロイスは大きく息を吐いてから、慎重な手つきでナイフを矢の刺さった部分に当てる。
「ーーっ!」
あまりの痛みに、レティシアの目には涙が滲んだ。痛みに声も出ない。
レティシアは歯が砕けそうなほど強く噛みしめた。
彼の腕をつかんだ指先が白くなるほど強く握りしめる。
アロイスは傷口を広げるようにナイフで切り裂いた。
割かれた傷口から血が溢れだす。
「抜くぞ!」
「っ!」
一気に矢を引き抜かれ、レティシアは痛みに身体を硬直させた。
右肩の火が付いたような痛みがさらに強くなる。
痛みに集中力を削られながらも、レティシアは用意していた治癒魔法を発動させた。
魔法陣の光がレティシアを包み込み、見る見るうちに傷口はふさがっていく。
それに伴って焼けるような痛みは徐々に治まっていった。
「……は、あっ」
少しふらふらするものの、魔力切れもなく、レティシアの傷口は綺麗にふさがった。
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