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ふたりの依頼者
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レティシアは温もりに包まれて目を覚ました。
温かく滑らかな肌が顔に触れている。
そろりと目を開くと、予想通りたくましい胸板が目に入る。
足には自分のものよりも固くがっしりと長い足が絡みついていて、寝返りさえもうてそうにない。
がっつりと明け方までアロイスに貪られたレティシアの身体は、重く、あちこちが鈍い痛みを訴えていた。
喘ぎ過ぎたせいか、喉も少し痛む。
レティシアはどうにかしてアロイスの腕の中から抜け出そうとしたが、がっしりと彼女を抱き込んだ腕は緩みそうになかった。
レティシアは諦めて、アロイスの腕に身を預け、顔を見上げた。
安らいだ表情で眠る彼は、いつもより少し幼く見える。
艶やかな黒髪と同じ黒色のまつげが、彼の頬に影を落としている。
目をつぶっていても、その怜悧な美貌はいくら見ても飽きることがない。
こうしてゆっくり観察してみると、わずかながらも幼い頃のアルの面影が残っているような気がした。
懐かしい面影に、レティシアのほほが緩む。
こうして抱き合っていられることが夢のように思えた。
レティシアは衝動的に伸び上があると、目をつぶり、彼の唇にそっと口付けた。
「……んんっ」
アロイスの低いうなり声を耳にして、レティシアは慌て目を開ける。
目の前に、ほんのりと顔を赤く染めた美貌が迫っていた。
「アル、もしかして……起きてた?」
「ああ……」
アロイスは目を伏せ、それから今度は彼のほうから唇を寄せてくる。
触れた唇からぬくもりが伝わってくる。
レティシアは胸にくすぐったいような気持ちが込み上げてきて、思わず小さく笑った。
「私の奥さんがかわいすぎる」
キスの合間に告げられて、レティシアは顔を真っ赤にする。
「私のだんな様がきれいすぎる」
「っふ、なんだそれは?」
アロイスは破顔した。
おでこをくっつけあって、猫のように鼻を寄せて、互いの存在を確認する。
いまこの胸を支配している感情を幸福と呼ぶのだろうと思いながら、レティシアは目を閉じた。
「今日も一日、頑張ろうか」
「……はい」
レティシアとアロイスは目を合わせて、うなずいた。
◇◇◇◇
朝早くに登城を果たした二人は、まっすぐ近衛の控え室に向かう。
近衛の控室には、ヴァリエ卿が少々くたびれた様子で、深く椅子に沈んでいた。
「おはよう。で、なにかわかったのか?」
アロイスは近衛の控室に着くなり、ヴァリエ卿に詰め寄る。
最低限の挨拶のみでいきなり本題に切り込んできたアロイスに、ヴァリエ卿は苦笑した。
「おはよう。侯爵夫人の体調はいかがですか?」
アロイス相手に適当な挨拶をしたヴァリエ卿だったが、レティシアにはにこりと優しい笑みを浮かべる。
「はい。かなりよくなりました。ご心配をおかけしてすみません」
「いいえ。それならばよかった」
「それで、シャルルの取調べはどうなったんだ?」
和やかな空気をぶち壊すように、アロイスがヴァリエ卿に詰め寄る。
「これから陛下に経緯をご報告にうかがうところだ。おまえも来るか?」
「ああ」
「ご夫人にも関係のあることですから、ぜひご一緒にどうぞ」
「では、お願いします」
ここまできて、自分だけ蚊帳の外に置かれるつもりはない。レティシアはヴァリエ卿に頭を下げた。
「はい。参りましょう」
優美な仕草でうなずいたヴァリエ卿と共にレティシアは控え室を出た。
ほどなくしてたどり着いた王の執務室の扉の前で、ヴァリエ卿が声を上げる。
「シャルルの件でご報告に参りました」
「入れ」
レティシアの目には国王の表情がいつもより少し厳しいように見えた。
国王は椅子に座ったまま、足を組み直した。
「さて、シャルルは吐いたのか?」
「全てではありませんが、おおよそは。ヴィラール侯爵夫妻にも関係のあることですし、一緒に報告を聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」
「かまわん。二度手間になるだけだ」
国王は鷹揚にうなずいた。
アロイスとレティシアはヴァリエ卿から一歩下がり、報告を聞く態勢をとる。
「まず、シャルルの行なったと思われる罪状について説明いたします。現在のところ判明している彼の罪状は、王宮に新種の攻撃魔法陣を仕掛けたこと。それから、ヴィラール侯爵夫人に対する襲撃です。王宮に仕掛けられた新種の魔法陣は五つで、シャルルの自供と一致しております。次に、目的なのですが陛下を害するつもりはなく、侯爵夫人を狙ったものだと」
王ではなく自分を狙ったものだという思いもかけない言葉に、レティシアは鋭く息を呑んだ。
アロイスもまた隣で息を呑んでいる。
まさか自分を狙ったものだとは思いもしなかった。恨まれる理由もわからない。
レティシアの脳裏には確かめたいことが山のように思い浮かんだが、王の御前であることを思い出し、口をつぐむ。
「っは、馬鹿な。王宮に仕掛けておいて、私を害するつもりがなかったなどと、よくいう」
陛下はヴァリエ卿の説明を鼻で笑い、少し乱暴な手つきで執務机を弾いた。
「はい、私もそう思います。たとえ陛下を害するつもりがなくとも、王宮に仕掛けた以上、反意がなかったと言われましても、到底信じられません」
「それで、侯爵夫人を狙ったというのが本当だとして、その理由は?」
「はい。理由はいくつかあるようですが、最大の理由は夫人が魔導士であることだと」
レティシアは魔導士であることで恨まれるなどとは、想像もしていなかった。
まるで悪い冗談のような気がしてくる。
「はっ、下らんな」
レティシアの気持ちを代弁するように、国王はシャルルの動機を一言で切って捨てた。
「……シャルルはかつて魔法使いであり、魔導士を目指していたことはご存知ですか?」
「ああ。魔法を使える兵士が欲しくて私が抜擢したのだ。知っている」
国王本人が採用に関与しているとは思わず、レティシアは驚く。
そんなレティシアをよそに、国王とヴァリエ卿の会話は続いていた。
「ですが、本人は魔導士になることに執着していたようで、彼が得ることのできなかった魔導士の資格を得たこと。そして、その功績によって近衛に引き入れられたことで、侯爵夫人に嫉妬していたと。そして、近衛となったからには魔法陣くらい簡単に防いでみせるだろうと、軽い気持ちで仕掛けたと申しております」
「それで、侯爵夫人を襲撃した理由は? もはや八つ当たりでは済むようなものではない」
「はい。こちらについては、二つの依頼が重なったと」
「二つの依頼?」
国王は怪訝な顔つきになる。
「ええ、まずは彼の妹から、ヴィラール卿夫人を消して欲しいという依頼が」
「シャルルの妹?」
「はい。ゲラン伯爵の娘です。以前からヴィラール卿と結婚したいとゲラン伯爵にねだっていたようでして……。ですが肝心のヴィラール卿はレティシア夫人と結婚してしまったため、結婚するには夫人を殺害するしかないと、兄に依頼を」
「なんという身勝手な……」
王の言葉はまさしくレティシアの心を代弁していた。
思いもかけないところで、自分が恨みを買っていたことはレティシアにはかなり衝撃的だった。
「すでにゲラン伯爵と娘は拘束してあります。いずれにせよ、シャルルが罪を犯した時点で、一族に罪が及ぶのは必至ですから」
「それでいい。もう一つの依頼というのは?」
「それが……オルレーヌ公爵家からだと」
「なに?」
国王が顔色を変えた。
思わぬ名前に、レティシアの顔が一気に青ざめた。
父から好かれているとは思ってはいなかったが、殺害を依頼されるほど嫌われていたのかと思うと、やはり動揺が大きい。
「本当に、オルレーヌ公が?」
「さすがにシャルルの供述だけでオルレーヌ公爵を拘束することはできません。こうしてご報告に参った次第です」
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そろりと目を開くと、予想通りたくましい胸板が目に入る。
足には自分のものよりも固くがっしりと長い足が絡みついていて、寝返りさえもうてそうにない。
がっつりと明け方までアロイスに貪られたレティシアの身体は、重く、あちこちが鈍い痛みを訴えていた。
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安らいだ表情で眠る彼は、いつもより少し幼く見える。
艶やかな黒髪と同じ黒色のまつげが、彼の頬に影を落としている。
目をつぶっていても、その怜悧な美貌はいくら見ても飽きることがない。
こうしてゆっくり観察してみると、わずかながらも幼い頃のアルの面影が残っているような気がした。
懐かしい面影に、レティシアのほほが緩む。
こうして抱き合っていられることが夢のように思えた。
レティシアは衝動的に伸び上があると、目をつぶり、彼の唇にそっと口付けた。
「……んんっ」
アロイスの低いうなり声を耳にして、レティシアは慌て目を開ける。
目の前に、ほんのりと顔を赤く染めた美貌が迫っていた。
「アル、もしかして……起きてた?」
「ああ……」
アロイスは目を伏せ、それから今度は彼のほうから唇を寄せてくる。
触れた唇からぬくもりが伝わってくる。
レティシアは胸にくすぐったいような気持ちが込み上げてきて、思わず小さく笑った。
「私の奥さんがかわいすぎる」
キスの合間に告げられて、レティシアは顔を真っ赤にする。
「私のだんな様がきれいすぎる」
「っふ、なんだそれは?」
アロイスは破顔した。
おでこをくっつけあって、猫のように鼻を寄せて、互いの存在を確認する。
いまこの胸を支配している感情を幸福と呼ぶのだろうと思いながら、レティシアは目を閉じた。
「今日も一日、頑張ろうか」
「……はい」
レティシアとアロイスは目を合わせて、うなずいた。
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朝早くに登城を果たした二人は、まっすぐ近衛の控え室に向かう。
近衛の控室には、ヴァリエ卿が少々くたびれた様子で、深く椅子に沈んでいた。
「おはよう。で、なにかわかったのか?」
アロイスは近衛の控室に着くなり、ヴァリエ卿に詰め寄る。
最低限の挨拶のみでいきなり本題に切り込んできたアロイスに、ヴァリエ卿は苦笑した。
「おはよう。侯爵夫人の体調はいかがですか?」
アロイス相手に適当な挨拶をしたヴァリエ卿だったが、レティシアにはにこりと優しい笑みを浮かべる。
「はい。かなりよくなりました。ご心配をおかけしてすみません」
「いいえ。それならばよかった」
「それで、シャルルの取調べはどうなったんだ?」
和やかな空気をぶち壊すように、アロイスがヴァリエ卿に詰め寄る。
「これから陛下に経緯をご報告にうかがうところだ。おまえも来るか?」
「ああ」
「ご夫人にも関係のあることですから、ぜひご一緒にどうぞ」
「では、お願いします」
ここまできて、自分だけ蚊帳の外に置かれるつもりはない。レティシアはヴァリエ卿に頭を下げた。
「はい。参りましょう」
優美な仕草でうなずいたヴァリエ卿と共にレティシアは控え室を出た。
ほどなくしてたどり着いた王の執務室の扉の前で、ヴァリエ卿が声を上げる。
「シャルルの件でご報告に参りました」
「入れ」
レティシアの目には国王の表情がいつもより少し厳しいように見えた。
国王は椅子に座ったまま、足を組み直した。
「さて、シャルルは吐いたのか?」
「全てではありませんが、おおよそは。ヴィラール侯爵夫妻にも関係のあることですし、一緒に報告を聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」
「かまわん。二度手間になるだけだ」
国王は鷹揚にうなずいた。
アロイスとレティシアはヴァリエ卿から一歩下がり、報告を聞く態勢をとる。
「まず、シャルルの行なったと思われる罪状について説明いたします。現在のところ判明している彼の罪状は、王宮に新種の攻撃魔法陣を仕掛けたこと。それから、ヴィラール侯爵夫人に対する襲撃です。王宮に仕掛けられた新種の魔法陣は五つで、シャルルの自供と一致しております。次に、目的なのですが陛下を害するつもりはなく、侯爵夫人を狙ったものだと」
王ではなく自分を狙ったものだという思いもかけない言葉に、レティシアは鋭く息を呑んだ。
アロイスもまた隣で息を呑んでいる。
まさか自分を狙ったものだとは思いもしなかった。恨まれる理由もわからない。
レティシアの脳裏には確かめたいことが山のように思い浮かんだが、王の御前であることを思い出し、口をつぐむ。
「っは、馬鹿な。王宮に仕掛けておいて、私を害するつもりがなかったなどと、よくいう」
陛下はヴァリエ卿の説明を鼻で笑い、少し乱暴な手つきで執務机を弾いた。
「はい、私もそう思います。たとえ陛下を害するつもりがなくとも、王宮に仕掛けた以上、反意がなかったと言われましても、到底信じられません」
「それで、侯爵夫人を狙ったというのが本当だとして、その理由は?」
「はい。理由はいくつかあるようですが、最大の理由は夫人が魔導士であることだと」
レティシアは魔導士であることで恨まれるなどとは、想像もしていなかった。
まるで悪い冗談のような気がしてくる。
「はっ、下らんな」
レティシアの気持ちを代弁するように、国王はシャルルの動機を一言で切って捨てた。
「……シャルルはかつて魔法使いであり、魔導士を目指していたことはご存知ですか?」
「ああ。魔法を使える兵士が欲しくて私が抜擢したのだ。知っている」
国王本人が採用に関与しているとは思わず、レティシアは驚く。
そんなレティシアをよそに、国王とヴァリエ卿の会話は続いていた。
「ですが、本人は魔導士になることに執着していたようで、彼が得ることのできなかった魔導士の資格を得たこと。そして、その功績によって近衛に引き入れられたことで、侯爵夫人に嫉妬していたと。そして、近衛となったからには魔法陣くらい簡単に防いでみせるだろうと、軽い気持ちで仕掛けたと申しております」
「それで、侯爵夫人を襲撃した理由は? もはや八つ当たりでは済むようなものではない」
「はい。こちらについては、二つの依頼が重なったと」
「二つの依頼?」
国王は怪訝な顔つきになる。
「ええ、まずは彼の妹から、ヴィラール卿夫人を消して欲しいという依頼が」
「シャルルの妹?」
「はい。ゲラン伯爵の娘です。以前からヴィラール卿と結婚したいとゲラン伯爵にねだっていたようでして……。ですが肝心のヴィラール卿はレティシア夫人と結婚してしまったため、結婚するには夫人を殺害するしかないと、兄に依頼を」
「なんという身勝手な……」
王の言葉はまさしくレティシアの心を代弁していた。
思いもかけないところで、自分が恨みを買っていたことはレティシアにはかなり衝撃的だった。
「すでにゲラン伯爵と娘は拘束してあります。いずれにせよ、シャルルが罪を犯した時点で、一族に罪が及ぶのは必至ですから」
「それでいい。もう一つの依頼というのは?」
「それが……オルレーヌ公爵家からだと」
「なに?」
国王が顔色を変えた。
思わぬ名前に、レティシアの顔が一気に青ざめた。
父から好かれているとは思ってはいなかったが、殺害を依頼されるほど嫌われていたのかと思うと、やはり動揺が大きい。
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