49 / 51
混乱の公爵邸
しおりを挟む
公爵邸の門を守るはずの護衛兵は、おろおろとうろたえるばかりで、国王の紋章のついた馬車を素通りさせた。
二人の乗った国王から借りた馬車は公爵邸の車寄せに止まった。
公爵邸はかなりの混乱に陥っていた。
ヴァリエ卿と公爵の姿が見当たらないところをみると、すでに中へ入ったのだろう。
屋敷の奥からは悲鳴と怒号が聞こえてくる。
数名の使用人たちが荷物を担ぎ、屋敷から逃げ出そうとしていた。そして、護衛はそれを留めるべきか、それとも悲鳴のする場所へ向かうべきかで悩んでいる。
レティシアとアロイスは護衛の兵士の横をすり抜け、悲鳴が聞こえてきた方へ走る。
玄関を駆け抜け、廊下を通り過ぎた。
おそらく公爵たちは夫人のいる場所へ向かったはずだ。
悲鳴を頼りに進んでいくと、見覚えのある温室に近づいた。
その瞬間、あたりを閃光が走り、温室の窓にはまっていたガラスが粉々に吹き飛ぶ。
少し遅れて爆発音がレティシアの鼓膜をゆるがせた。
強い風がレティシアの頬を撫でる。
レティシアは思わず耳を両手でふさいだ。
大きな魔力が動いたので、魔法陣が発動したのがわかった。
アロイスが顔色を変え、温室に飛び込んでいく。
後を追って温室に足を踏み入れたレティシアは、アロイスの背後に見える凄惨な光景に言葉を失った。
美しかった温室の窓枠はひしゃげ、よじれていた。
温室の中心には、血を流し、床に倒れている人影が一つ。そして倒れた人の脇に座り込んでいる女性の姿があった。
相対するヴァリエ卿と公爵は護衛の兵に守られ、傷を負うことは避けられたようだったが、彼らを守った兵たちは床に倒れ、苦痛に呻いていた。
「エヴァ、オルレーヌ公、無事か!」
「ああ、五体満足とはいかないようだが」
アロイスの問いにヴァリエ卿がかすれた声で応える。
「私も……動くのに支障はない」
公爵の答えに、レティシアもわずかにほっとする。
公爵夫人が倒れている人影にすがりつく。
「ああ、クレマン!」
レティシアは夫人が縋り付いている人物に見覚えがあった。彼女が以前に公爵家を訪ねた際に、夫人のところへ案内した執事だった。
クレマンは額に傷を負い、流れた血が頬を汚している。
苦しそうに顔をゆがめながらも、クレマンの視線は一心に公爵夫人に注がれていた。
「奥……様、ご無事ですか?」
「私は無事よ」
公爵夫人は震える手でクレマンの額に手を伸ばした。
「触れてはなりません。お手が汚れます」
「でも……!」
クレマンは夫人の手をそっと押しやり、近づこうとする公爵とヴァリエ卿たちを手で制した。
「それ以上近づけば……、もう一度攻撃します」
クレマンは魔法陣の描かれた紙を掲げた。
「これ以上、無駄な抵抗はよせ!」
ヴァリエ卿の言葉に、クレマンはにやりと笑った。
レティシアは彼の言葉から先ほど温室を吹き飛ばしたのが、クレマンの仕業だと察する。
レティシアはすぐさま魔法陣を発動させた。クレマンの掲げた手に向け、火の攻撃魔法を放つ。
「あっ……!」
レティシアが放ったのは、初歩的な火の攻撃魔法でしかなかったが、ゆえに発動は一瞬で済む。
クレマンがレティシアの攻撃を防ぐ暇はなく、悲鳴を上げて、紙を床に落とす。
魔法陣が描かれた紙はあっという間に燃え上がり、灰と成り果てた。
「これ以上は無駄です。発動する前に燃やしますから」
レティシアは鋭く言い放つ。
クレマンは口惜しそうに顔をゆがめた。
「やはり……、この魔法陣にはまだまだ改良が必要だったようですね。こんな方法で無効化されるとは……思っていませんでした」
「そんなことより、陛下の暗殺はおまえが仕組んだことか?」
公爵がクレマンの言葉を遮って、問いかける。その声は低く、激情を抑えていた。
「いいえ。国王の暗殺など企ててはおりませんよ……。その女を始末するために、近衛が陛下のそばにいる以上、陛下に害が及ぶかもしれないとは思っていましたが、それはあくまで二次的な効果に過ぎない。……真の目的はそう、その女だ!」
クレマンがレティシアを指した。
クレマンから強い殺気のこもった視線を向けられ、レティシアの背筋に悪寒が走った。
レティシアのこれまでの人生の中で、これほどの殺気を込めて見つめられたことはない。
びくりと震えるレティシアの前に、アロイスが進み出てクレマンの視線を遮る。
クレマンは肩で息を繰り返しながらも、アロイスの顔を睨みつけている。
「忌々しい。その女も、ヴィラール卿もなかなかにしぶとくて、隙を見せてくれなかったので困りましたよ。……っ」
ふいに痛みに顔をしかめたクレマンは、視線をアロイスから公爵夫人へと戻した。
「奥様……、申し訳ございません。奥様の悩みを解消することができず、おそばを離れることを……お許しください」
クレマンは傍らに座り込む公爵夫人に向かって手を伸ばす。
「クレマン、いやよ!」
夫人は取り乱し、クレマンにすがりついた。
公爵はそんな夫人の姿にも動じず、冷たい声で夫人を問い詰める。
「アリソン、おまえがレティシアを害するよう命じたのではないのか?」
「私はなにも命令なんて!」
夫人は同情を誘うように髪を振り乱し、大げさに首を振った。夫人は傷ついた表情を見せていた。
「奥様はなにも命じてなど……いらっしゃいません。全て私の独断で行なったことです。奥様の悩みは……全て私が排除してきたのですから」
公爵から夫人に向けられた問いを、クレマンが否定する。
「ならば、リアーヌを病死と見せかけて殺したのもおまえか?」
公爵の問いに、クレマンは遠い目をした。
「リアーヌ……。ああ、あなたの愛人のことですか」
あからさまにレティシアの母を見下したクレマンの態度に、公爵は苛立ちをあらわに、奥歯を噛みしめた。
「ええ、そうです。あの愛人さえいなければ……、奥様は愛され、幸せに暮らすことができる。これほど美しく、聡明な女性を愛さない者などいるはずがない。だから排除しただけのこと……」
狂信的ともいえる、クレマンから公爵夫人に向けられる視線に、レティシアの悪寒がとまらない。
「本当に、あの愛人はなかなかしぶとくて手間をかけさせてくれました。嫌がらせ程度では排除できなかったので……、毒と魔法を併用しました」
衝撃的な告白に、レティシアは目を見開いた。
公爵もまた衝撃を受けた様子で、ブルリと身体を震わせた。
「おまえがリアーヌを病気に見せかけて殺したのか!」
激昂する公爵に、クレマンはあっさりとレティシアの母親の殺害を認めた。
「そうです」
「クレマン!」
公爵夫人が悲鳴を上げる。
「すべては私ひとりの咎。奥様が画策なさったことではありません。なにとぞ……寛大なる判断を賜りますよう……」
「いや、いやよ!」
夫人は幼い子供の様に首を大きく振り、涙を流している。
「研究所から魔法陣を盗ませたのもおまえか?」
ヴァリエ卿の問いに、クレマンがうなずく。
「ええ。私が盗んで、ゲラン伯爵の息子に渡しました」
「あくまで公爵夫人は指示していないと?」
疑わしげな表情を崩さないヴァリエ卿に、クレマンは晴れ晴れとした表情で笑った。
「ええ、そうです。ヴァリエ卿、そして公爵。あなた方は……私の言葉を信じるほかありません。奥様が指示した証拠など……、ありはしないのですから」
クレマンは公爵夫人に向かって震える手を伸ばす。
「奥様……、お仕えできたこと……幸せ、でした」
「クレ……マン?」
夫人に向かって伸びた手が力を失い、床に落ちる。
「いやあああぁ!」
夫人は手を震わせ、悲痛な叫び声を上げた。
彼女の表情とは対照的に、目を閉じたクレマンの表情はとても満足げだった。
「レティシア夫人! 兵たちに、治癒魔法を!」
「はいっ!」
ヴァリエ卿の指示に、レティシアはすぐさま倒れた護衛の兵たちに向けて治癒魔法を放つ。
柔らかな治癒の光が周囲を包み込んだ。
二人の乗った国王から借りた馬車は公爵邸の車寄せに止まった。
公爵邸はかなりの混乱に陥っていた。
ヴァリエ卿と公爵の姿が見当たらないところをみると、すでに中へ入ったのだろう。
屋敷の奥からは悲鳴と怒号が聞こえてくる。
数名の使用人たちが荷物を担ぎ、屋敷から逃げ出そうとしていた。そして、護衛はそれを留めるべきか、それとも悲鳴のする場所へ向かうべきかで悩んでいる。
レティシアとアロイスは護衛の兵士の横をすり抜け、悲鳴が聞こえてきた方へ走る。
玄関を駆け抜け、廊下を通り過ぎた。
おそらく公爵たちは夫人のいる場所へ向かったはずだ。
悲鳴を頼りに進んでいくと、見覚えのある温室に近づいた。
その瞬間、あたりを閃光が走り、温室の窓にはまっていたガラスが粉々に吹き飛ぶ。
少し遅れて爆発音がレティシアの鼓膜をゆるがせた。
強い風がレティシアの頬を撫でる。
レティシアは思わず耳を両手でふさいだ。
大きな魔力が動いたので、魔法陣が発動したのがわかった。
アロイスが顔色を変え、温室に飛び込んでいく。
後を追って温室に足を踏み入れたレティシアは、アロイスの背後に見える凄惨な光景に言葉を失った。
美しかった温室の窓枠はひしゃげ、よじれていた。
温室の中心には、血を流し、床に倒れている人影が一つ。そして倒れた人の脇に座り込んでいる女性の姿があった。
相対するヴァリエ卿と公爵は護衛の兵に守られ、傷を負うことは避けられたようだったが、彼らを守った兵たちは床に倒れ、苦痛に呻いていた。
「エヴァ、オルレーヌ公、無事か!」
「ああ、五体満足とはいかないようだが」
アロイスの問いにヴァリエ卿がかすれた声で応える。
「私も……動くのに支障はない」
公爵の答えに、レティシアもわずかにほっとする。
公爵夫人が倒れている人影にすがりつく。
「ああ、クレマン!」
レティシアは夫人が縋り付いている人物に見覚えがあった。彼女が以前に公爵家を訪ねた際に、夫人のところへ案内した執事だった。
クレマンは額に傷を負い、流れた血が頬を汚している。
苦しそうに顔をゆがめながらも、クレマンの視線は一心に公爵夫人に注がれていた。
「奥……様、ご無事ですか?」
「私は無事よ」
公爵夫人は震える手でクレマンの額に手を伸ばした。
「触れてはなりません。お手が汚れます」
「でも……!」
クレマンは夫人の手をそっと押しやり、近づこうとする公爵とヴァリエ卿たちを手で制した。
「それ以上近づけば……、もう一度攻撃します」
クレマンは魔法陣の描かれた紙を掲げた。
「これ以上、無駄な抵抗はよせ!」
ヴァリエ卿の言葉に、クレマンはにやりと笑った。
レティシアは彼の言葉から先ほど温室を吹き飛ばしたのが、クレマンの仕業だと察する。
レティシアはすぐさま魔法陣を発動させた。クレマンの掲げた手に向け、火の攻撃魔法を放つ。
「あっ……!」
レティシアが放ったのは、初歩的な火の攻撃魔法でしかなかったが、ゆえに発動は一瞬で済む。
クレマンがレティシアの攻撃を防ぐ暇はなく、悲鳴を上げて、紙を床に落とす。
魔法陣が描かれた紙はあっという間に燃え上がり、灰と成り果てた。
「これ以上は無駄です。発動する前に燃やしますから」
レティシアは鋭く言い放つ。
クレマンは口惜しそうに顔をゆがめた。
「やはり……、この魔法陣にはまだまだ改良が必要だったようですね。こんな方法で無効化されるとは……思っていませんでした」
「そんなことより、陛下の暗殺はおまえが仕組んだことか?」
公爵がクレマンの言葉を遮って、問いかける。その声は低く、激情を抑えていた。
「いいえ。国王の暗殺など企ててはおりませんよ……。その女を始末するために、近衛が陛下のそばにいる以上、陛下に害が及ぶかもしれないとは思っていましたが、それはあくまで二次的な効果に過ぎない。……真の目的はそう、その女だ!」
クレマンがレティシアを指した。
クレマンから強い殺気のこもった視線を向けられ、レティシアの背筋に悪寒が走った。
レティシアのこれまでの人生の中で、これほどの殺気を込めて見つめられたことはない。
びくりと震えるレティシアの前に、アロイスが進み出てクレマンの視線を遮る。
クレマンは肩で息を繰り返しながらも、アロイスの顔を睨みつけている。
「忌々しい。その女も、ヴィラール卿もなかなかにしぶとくて、隙を見せてくれなかったので困りましたよ。……っ」
ふいに痛みに顔をしかめたクレマンは、視線をアロイスから公爵夫人へと戻した。
「奥様……、申し訳ございません。奥様の悩みを解消することができず、おそばを離れることを……お許しください」
クレマンは傍らに座り込む公爵夫人に向かって手を伸ばす。
「クレマン、いやよ!」
夫人は取り乱し、クレマンにすがりついた。
公爵はそんな夫人の姿にも動じず、冷たい声で夫人を問い詰める。
「アリソン、おまえがレティシアを害するよう命じたのではないのか?」
「私はなにも命令なんて!」
夫人は同情を誘うように髪を振り乱し、大げさに首を振った。夫人は傷ついた表情を見せていた。
「奥様はなにも命じてなど……いらっしゃいません。全て私の独断で行なったことです。奥様の悩みは……全て私が排除してきたのですから」
公爵から夫人に向けられた問いを、クレマンが否定する。
「ならば、リアーヌを病死と見せかけて殺したのもおまえか?」
公爵の問いに、クレマンは遠い目をした。
「リアーヌ……。ああ、あなたの愛人のことですか」
あからさまにレティシアの母を見下したクレマンの態度に、公爵は苛立ちをあらわに、奥歯を噛みしめた。
「ええ、そうです。あの愛人さえいなければ……、奥様は愛され、幸せに暮らすことができる。これほど美しく、聡明な女性を愛さない者などいるはずがない。だから排除しただけのこと……」
狂信的ともいえる、クレマンから公爵夫人に向けられる視線に、レティシアの悪寒がとまらない。
「本当に、あの愛人はなかなかしぶとくて手間をかけさせてくれました。嫌がらせ程度では排除できなかったので……、毒と魔法を併用しました」
衝撃的な告白に、レティシアは目を見開いた。
公爵もまた衝撃を受けた様子で、ブルリと身体を震わせた。
「おまえがリアーヌを病気に見せかけて殺したのか!」
激昂する公爵に、クレマンはあっさりとレティシアの母親の殺害を認めた。
「そうです」
「クレマン!」
公爵夫人が悲鳴を上げる。
「すべては私ひとりの咎。奥様が画策なさったことではありません。なにとぞ……寛大なる判断を賜りますよう……」
「いや、いやよ!」
夫人は幼い子供の様に首を大きく振り、涙を流している。
「研究所から魔法陣を盗ませたのもおまえか?」
ヴァリエ卿の問いに、クレマンがうなずく。
「ええ。私が盗んで、ゲラン伯爵の息子に渡しました」
「あくまで公爵夫人は指示していないと?」
疑わしげな表情を崩さないヴァリエ卿に、クレマンは晴れ晴れとした表情で笑った。
「ええ、そうです。ヴァリエ卿、そして公爵。あなた方は……私の言葉を信じるほかありません。奥様が指示した証拠など……、ありはしないのですから」
クレマンは公爵夫人に向かって震える手を伸ばす。
「奥様……、お仕えできたこと……幸せ、でした」
「クレ……マン?」
夫人に向かって伸びた手が力を失い、床に落ちる。
「いやあああぁ!」
夫人は手を震わせ、悲痛な叫び声を上げた。
彼女の表情とは対照的に、目を閉じたクレマンの表情はとても満足げだった。
「レティシア夫人! 兵たちに、治癒魔法を!」
「はいっ!」
ヴァリエ卿の指示に、レティシアはすぐさま倒れた護衛の兵たちに向けて治癒魔法を放つ。
柔らかな治癒の光が周囲を包み込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
勘違い妻は騎士隊長に愛される。
更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。
ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ――
あれ?何か怒ってる?
私が一体何をした…っ!?なお話。
有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。
※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。
カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華
結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空
幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。
割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。
思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。
二人の結婚生活は一体どうなる?
片想いの相手と二人、深夜、狭い部屋。何も起きないはずはなく
おりの まるる
恋愛
ユディットは片想いしている室長が、再婚すると言う噂を聞いて、情緒不安定な日々を過ごしていた。
そんなある日、怖い噂話が尽きない古い教会を改装して使っている書庫で、仕事を終えるとすっかり夜になっていた。
夕方からの大雨で研究棟へ帰れなくなり、途方に暮れていた。
そんな彼女を室長が迎えに来てくれたのだが、トラブルに見舞われ、二人っきりで夜を過ごすことになる。
全4話です。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
十年越しの幼馴染は今や冷徹な国王でした
柴田はつみ
恋愛
侯爵令嬢エラナは、父親の命令で突然、10歳年上の国王アレンと結婚することに。
幼馴染みだったものの、年の差と疎遠だった期間のせいですっかり他人行儀な二人の新婚生活は、どこかギクシャクしていました。エラナは国王の冷たい態度に心を閉ざし、離婚を決意します。
そんなある日、国王と聖女マリアが親密に話している姿を頻繁に目撃したエラナは、二人の関係を不審に思い始めます。
護衛騎士レオナルドの協力を得て真相を突き止めることにしますが、逆に国王からはレオナルドとの仲を疑われてしまい、事態は思わぬ方向に進んでいきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる