冗談で加入した異世界保険で人生勝ち確な件~ウルトラチートスキルパックと金貨1億枚と亡国の跡地を得たおっさんは美女ハーレムまでゲットしました

伊瀬カイト

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第8話 錬金しちゃう人

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「釣りするか」

 我が城が復元されるまでの時間潰しと食材探しを兼ねて釣り人になる決意を固めた俺、槇島霧僧まきしまむそう39歳独身。

 最近アホウサというお馬鹿なペットを飼い始めたせいで独り身に更なる磨きが掛かったアラフォーのおじさんだ。

「あ、神形さん?急に君の声が聞きたくなってさ」

「そういうの迷惑なので止めて頂けますか?」

 ガチャ

 プー、プー、プー

 保険会社ってキャバ嬢のアフターみたいなサービスやってないのかよ…。

「気を取り直して」

 やって来たのは世界地図で見たブラジル側丸シールの辺り。

 ここは熱帯雨林みのある森が広がっていて、少々じめっとした蒸し暑さがある。

 釣りをすると言ってどうして海に面していない森に来たのか。

 それは釣り道具を用意する為だ。

 俺の領地ってぺんぺん草も生えないってレベルで荒廃してるんだよね。

 だから竿とか糸とかルアーとかを作りに森へやって来た訳だ。

 誰の所有地でもないここなら少々素材拾っても怒られないよね?

 道具作りに使いましたるは錬金スキル。

 素材の木の棒に触れると錬金可能アイテムが書かれたウインドウが立ち上がり音声検索で目当てのアイテムを探してみる。

「Hey OSiri、釣竿を検索して」

『誰がおしりじゃクソ変態野郎』

 このAI、口悪過ぎじゃない?

「気を取り直して」

 釣竿を選択して錬金開始。

 釣竿の錬金に必要な時間は3分だ。

「どうにかバリカタの麺茹でるぐらいまでまけられない?」

『カップラーメンが出来る時間すら待てない余裕の無い男は一生モテませんよ』

「仰る通りで」

 俺は戦闘スキルの上級拳術を使い、命中度外視で画面いっぱいに拳を繰り出す八割九割無駄パンチを繰り出す遊びを3分間続け、俺、いい大人なのに何してるんだろう…と急激に羞恥心が高まった勢いで血管が破裂して死亡した。

 おわり

「よし、完成だ!」

 カタスギィの釣竿(高級品質)

 カタスギィのルアー(高級品質)

 ピカンツルの糸(高級品質)

 バナジウムの針(最高品質)

「事後報告!」

 俺の錬金スキルはウルトラチートスキルパックに入っている上級錬金術という代物なので高級品質以上の等級しか出来ないって優れものだ。

 これで釣りに必要な道具は揃ったぞ。

 余談だが金貨からノリで作った黄金の銛は悪趣味過ぎて使う機会は無いだろう。
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