冗談で加入した異世界保険で人生勝ち確な件～ウルトラチートスキルパックと金貨1億枚と亡国の跡地を得たおっさんは美女ハーレムまでゲットしました

黄金の城

「うおーーー！SUGOI DEKAI！」

「キュイィィィ！」

　釣った小魚を全て回収した俺は、復元していた城の跡地へ戻ってきた。

　復元された城は、フランスのピエールフォン城の幅と奥行きを数倍広げたみたいでめちゃくちゃ格好良い。

「この城がスーパーロボットに変形したら…」

　めちゃくちゃ面白そうだから、やってみるのもアリだよな？

　城がゴーレムにトランスフォームして巨大な魔物とガチンコバトルとかロマンしかなくない？

「いや、待てよ…？ユキミよ。この城、ちょっぴり地味だとは思わないか？」

「キュイ！」

　ユキミもその通り！って言ってるな。

　我が城は名をルグリエン皇城というのだが、重厚な石材を使った建築で非常に重厚で格好良い。

　デカくて堅牢だし、威圧感もあるし、控え目に言ってやり過ぎなぐらいの素晴らしい出来栄えだ。

　しかし何と言うか、地味だ。

　俺だったらこの城をもっとスタイリッシュでシャレオツなデザインにする自信がある。

　テーマはロマンともう一つ。

「ありあまる金を使って金閣寺みたいにするべ」

「キュイ！」

　こうして俺は新たにリフォームした城を成金城と名付けた。

　ルグリエン皇城に大幅なリフォームを加えた通称成金城。

　外観は屋根まで黄金で、成金城のミニチュアが高〇屋辺りのデパートで時々開催される黄金展に出品されても遜色ないぐらいに真っ金金。

　しかし匠のリフォームはこれで終わりません。

　グレーの地味だった内装は、床も壁も天井も純金のメッキで加工され、目がチカチカする程のキラキラに。

　広大な床面積を誇る成金城の通路には純金の台座が並び、純金の調度品が並んでいます。

　通路を進み、純金のメッキが施された寝室の扉を開きます。

　何という事でしょう。

　ここまでの内装が前座であるかのように広がる、落ち着いたウッド調の寝室です。

　自然の中にいるような木の香りがする寝室は、まるで避暑地に建てられたウッドハウスのよう。

　木製のテーブルセットとチェストとベッドのシンプルな家具は、黄金で疲れた心をじんわりと癒してくれます。

　ここは黄金城に存在する唯一つの癒し空間といったところでしょうか。

「中まで金ぴかにしたのはやり過ぎちゃったな。我が城への出入りは窓からしようぜ」

「キュイ♪」

　スキルを使えば簡単に戻せるが、戻す気はさらさら無いぜ。