BUT TWO

寒星

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01 意外なオファー(Unexpected Offer)

04 規律無くして人は無し(No rule,No one)

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 それから一週間としないうち、ラニウスはアレクシスの生活に規律という規律が存在しないことを思い知った。

 まるで無法地帯だ。丸一日動き回って家に帰れない日もざらにあれば、突然すべての予定がキャンセルされて虚無に放り出されることもある。一つ一つの仕事の規模は流石に抑えられていたとして、朝から晩まで現場を二つも三つも移動して、あるいは二人も三人も客を迎えるのは違う種類の疲弊をもたらす。

 一発が重い大砲の弾に立ち向かうことと、散弾銃の雨の中に立ち向かうこと、それらの苦痛の違いを論じることに意味はない。どちらも苦痛だし、兵士には負担だ。

 何よりあらゆる行動において、突発的であること以上の負担はない。
 そして常に緊張状態に置かれた人間は、それが解かれた途端に瓦解する。

 それがまさしく今日だ。

 ラニウスはアレクシスの暮らすニューヨークのマンションにいた。最上階の一室で、浴室の前に腕を組んで立っている。すべてはアレクシスが浴槽で溺死しかけた際、直ちに救助に入るためだ。

「ワンちゃん……」

 浴室から疲れ切った声が反響して聞こえた。

「いる」ラニウスが短く答える。「さっさと上がれ、そして水を飲み、寝ろ」
「ワンちゃん、カメラ持ってこれるか……それか携帯……」
「何故?」
「SNS用の写真と動画、撮る……」
「対象の混乱を確認した、突入する」
「は?」

 ラニウスが手に持ったのは携帯でもカメラでもなく、ふかふかのバスタオルだった。バスタオルを広げた状態で浴室のドアを開け、ニューヨークの街並みを見下ろす小窓付きの浴室で寝こけているアレクシスへ最短距離で進む。
 アレクシスはもう両眼を閉じていたが、浴槽にはしっかりとテーブルが取り付けられ、クエン酸配合の炭酸飲料とまだ投入されていない入浴剤やスクラブクリーム、ボディオイルがきれいに並べられていた。

「は____おい……」

 ラニウスは唖然とするアレクシスを横目に浴槽の栓を抜き、そしてぬるめのシャワーをアレクシスの頭から(目に入らないように)かけた。

「おい、マジでなんだよ!」
「興奮するな、寝つきが悪くなる」
「はあ? 寝ないって……うおっ」

 そこからのラニウスは迅速だった。アレクシスをタオルで梱包し担ぎ上げ、加圧で濡れた体と紙をふき取り、クローゼットから締め付けの極端に少ないジャージに着替えるよう指示を出し、冷蔵庫の手前のポケットで冷えていたエナジードリンクを全て奥へ押しやった。

「水だけでいい。飲め」

 そう言って寝室のサイドテーブルに置いたのは水だ。アレクシスは何か言おうとしたらしいが、ラニウスが無言で顎をしゃくったため、渋々とペットボトルに口をつけた。

「ぬる……」
「適温だ。一気に飲むな、数回に分けて」
「俺の携帯、」
「業務連絡は俺にも届く。それ以外は無視しろ」
「おま、」
「三時間寝させる。本来なら九時間要求したい。これ以上の譲歩は無理だ」
「眠くな、」
「体を右向きに。右腕を90度に曲げて左腕を楽に伸ばす。左足を90度に曲げて右側に倒す。この体制で目をつむる。これで睡眠時の7割にあたる肉体的休息がとれる」
「ね」
「眠れないか?」
 ラニウスが首を回す。ゴキリと骨が鳴った。「寝かしつけは得意だ」
 アレクシスが両手を上げたままベッドへ倒れこんだ。顔から突っ込んだ態勢でもごもごと「ねむくない……」とうめいたが、ラニウスが僧帽筋を揉んでやるとすぐに大人しくなり、やがて寝息が聞こえてきた。
「一種の洗脳だな」
 と、ラニウスは誰に聞かせるでもなく溢した。「まあいい、この手の輩もいやというほど相手にしてきた」
 ラニウスは仕事用のスーツを脱ぐと____おもむろにエプロンに着替え始めた。

 /

 ニューヨークの街並みを照らす太陽はゆったりと南へのぼり、そして投げたボールが落ちるようにあっという間に西へ落ちていく。

 アレクシスが目覚めたとき、寝室は西日で赤々と染まっていた。
 アレクシスは毛布を頭からかぶった状態でもすべてを理解していた。自分が眠りすぎたと。

 到底三時間どころの経過ではない。突然降ってわいた予定の無い日にやろうとしていたタスク、後回しにしていたレスポンスや資料の読みこみ、個人活動の映像や写真のストック、投稿____それらはまたすっかり元通りに長蛇の列をなして後回しだ。

 苛立ちすら湧かないほどの脱力感。

 寝すぎたが故の頭痛。焼け石に水をかけるような短時間で不規則な睡眠しか与えられなかった脳みそが水どころかガソリンを充填され、今にも暴れださんばかりに活力に満ちているのがわかる。

「……ハア」

 起こした上体をもう一度勢いよくベッドに沈める。何のにおいもしない。フレグランスを焚いていない。服も寝間着ではない。これはルームウェアであってそこそこいいブランドのものだ。近場のカフェに足を運ぶぐらいならこのまま外に出られるほどには。

「最悪……」
「おはよう」
「あー」アレクシスはシーツに顔を突っ込んだままうなった。「おはようクソ野郎。お前のマネジメントは最高で最悪だ、今なら一時間ぶっ通しでお前の正義感を罵れる」
「起きたなら水を飲め。落ち着いたら話をしよう」

 ガチャ。バタン。

 アレクシスが顔を上げたとき、既に寝室のドアは閉じられていた。先ほど聞こえた声もドアを開く音もすべてが嘘のように静かだ。ただひとつ違うのは、サイドテーブルにはまた新品のミネラルウォーター入りのペットボトルが一つ置かれていることだけ。

「八時間寝たな。いい時間だ」

 リビングへやってきたアレクシスが投げたペットボトルを、ラニウスは振り向きもせず片手で受け止めた。そしてペットボトルが空であると見るや、五本の指でそれを圧縮する。

「腹は減ってるか? もう一度シャワーを浴びたいか? 言っておくが、携帯とパソコンは禁止だ」
「……お前さ」
「言いたいことは分かってる」ラニウスは言った。
「本当に?」アレクシスは乱暴にソファへ座った。「じゃあ当ててみろ」
「”エプロンが似合わない”だろ。よく言われる」

 ラニウスは柄の無いベージュ色のエプロンを身に着けていた。アレクシスはすぐそばのシステムキッチンに立つラニウスの姿をまじまじ見た。
 スキンヘッドの長身、フルミラーのサングラス。黒いシャツに黒いパンツ。そして明らかにサイズが合っていない(主に大胸筋の隆起により涎掛け状態の)エプロン。

「ンフ……んん、いや……そうじゃなくて」
「違うのか? ならよかった」
「よくない……」

 声を震わせながらもどうにか平静を保ち、悠然とソファに座っているアレクシスは視線を窓の方へ向けた。幸い強烈な西日のおかげで窓に室内は反射せず、そこには夕暮れのニューヨークが広がっている。逆光で黒く染まった高層ビル群が幾重にも重なり、見つめているとしだいにそれらがゆらゆらと揺れて見えた。

「仕事が……あったんだぞ、やろうとおも、ッフ、思って……た、ことが……」
「説明が不足していたということは認める。だがあの段階では休息が何よりの優先事項だ。肉体の疲労を抱えた状態では結局無駄に時間がかかる上にそのぶんクオリティも下がる。結果的には適度な休息を取り込むことでそちらの目的をより効率的に果たせる」
「仕事をするのは俺だろ。お前がやるわけじゃない。お前が親切心を見せたところで、俺の仕事自体が減るわけじゃない」
「それもまた事実だ。そして俺の仕事は、お前がお前の仕事に集中できる環境を保つこと」

 アレクシスが頭を振った。ヘアオイルすらもみこまれていない素の髪がぱらぱらと顔を打つ。
 ラニウスがキッチンからトレイを持ってやってきた。トレイをテーブルへ置き、そこから数枚の皿が並べられていく。かぼちゃの冷製スープ、雑穀パン、サーモンと彩野菜のサラダ。

「なんだこれ」
「食事だ。少なくともこれで”寝過ごしてから食事を新しく手配する仕事”は減った」
「食べたらまた眠くなる」
「十分すぎるぐらい低糖質だ。これで眠くなるようならそれは糖質が原因ではない」

 アレクシスは難しい顔をして考えているようだ。何を考えているか(おそらくこの食事をとることによって構築されかねない関係性や、他人の手づからの食事をとることが示すモチーフについて)ラニウスはある程度想定はできたが追及はしなかった。この男と自分の見ている世界は同じでも、感じ方は全く違う。
 初めて会った時、ラニウスはアレクシス・バックマンを面倒な男だと感じた。それは今でも変わっていない。
 だがその面倒くささというのは、彼がそれだけ緊張していて、緊張せざるを得ない環境に身を置いているということの裏返しでもある。一つ一つの振る舞いに多くの視線や憶測が向けられる立場だからこそ、行動や素振りの一つ一つを勘ぐらなければならない。そうやって慎重に、だが慎重であることをおくびにも出さず笑顔を保つ。

 アレクシスはまだ考えている。燃えるような西日が彼の横顔を照らしていた。つくづく絵になる男だとラニウスは思い、席を立って窓際にレースのカーテンを引いた。同じ高さのビルが周辺に無いから、この部屋は狙撃やのぞき見の心配がない。
 再び席に戻る前にラニウスはもう一度キッチンへ行き、そしてアレクシスに用意したものと全く同じもう一人分の食事を手にして戻った。
 一つのテーブルに鏡合わせのように並んだまったく同じ食事。かぼちゃのスープにひと回しかけられた生クリームの筋すらも同じだ。

「……なんで二人分?」
「これは俺の分だ」
「人の家で」
「それは申し訳ないと思っている。使用したキッチンの原状回復はした。俺が帰る前に確認してくれ、不備があれば対応する」
「かぼちゃなんて冷蔵庫にあったか?」
「食材はすべて今日調達した。借りたのは設備と器具だけだ」
「……サーモンも?」
「サーモンも」
「玉ねぎはあったろ」
「あったが、使わなかった。近くの店で買ってきた」
「このサラダにかかってるドレッシングは」
「オリーブオイルと塩コショウ、それからパプリカ、マスタード。すべて市販品だ、俺の家のストックを買ったと思えばいい。この食事も同じだ。一人分作るより二人分作ってしまった方がかかる手間と成果物のつり合いがいい」

 アレクシスがスプーンを手に取った。かぼちゃのスープを一口すくう。口に運ぶ。
 口元を動かし、今度は先ほどより深くスプーンを差し込む。すくいあげたスプーンには、上層の細かく摺りつぶされた部分と下層のやや粗漉しなペーストが乗っていた。

 アレクシスがスープを半分ほど飲み進めたのを見て、ラニウスも自分の食事を始めた。パンをちぎって口に入れ、スープを飲み、サラダを噛む。既に調理中に何度も味見をした通りの味だ。好みがわからないのでやや薄味にしてあるが、アレクシスは特に文句を言わなかった。

 後から食べ始め、そして先に食べ終わったラニウスはそれから仕事用にと支給された携帯端末を取り出した。既にアレクシスの業務用のアドレスやスケジュールとは連動するよう設定してある。

「それと、エクラサミット当日までのスケジュール仕事の流れについて一部組み替えた。SNS更新等の個人業務は任せるが、これまで本社経由の業務については交渉時点から俺が入る。本人の意向と体調、判断材料を多く持っている側が判断すべきだ。だが渉外部の顔も立てる、そのあたりの面倒は気にするな」
 
 テーブルに置かれたラニウスの業務用端末にアレクシスが手を伸ばすが、すかさずラニウスが「食事が先だ」と端末を遠ざける。「大筋の要求は伝えたし本社はのむと言っている。本人の意向については随時フィードバックしてくれればいい。方針は都度修正する」

 アレクシスは口をもぐもぐとさせながらラニウスを見た。ラニウスもアレクシスの顔を見た。

「”本社は要求を呑むと言っている”……」

 と、アレクシスは口元についたパンくずを指でぬぐいながら言った。

「事務所に言われたことはそれだけじゃないだろ?」
「業務上報告すべきことはそれだけだ。録音はあるが聞くか」
「面白そうだな、今夜寝るときに枕元で流すよ」

 アレクシスはぺろりと食事を平らげ、そしてようやく端末を手に取ったが、指先で一度画面をスワイプして鼻で笑った。

「予定表が随分すっきりしたな。俺のゴシップでも出たか?」
「確定した予定だけ入れろと言った。調整中の予定をこれ見よがしに入れるから今日のようなことが起きる。逆も然り。外部調整を専任する部門なら、調整中の情報は部門内だけでいい。情報の取捨選択も業務のうちだ、不確定な情報は前線に余計な混乱をもたらす」
「お前と話してると軍事企業に転職した気分になるな」
「やるべきことは同じだ。筋道を立て、乱れれば整え、相違点は議論し、記録を残し、そして遂行する」
「悪くない」アレクシスは端末をラニウスに返した。「で、マネージャー。俺の今日のスケジュールは?」

 明らかに許容範囲外の大胸筋にはちきれんばかりのエプロンを身に着けたマネージャーの目元がぎらりと光った。光が反射しないはずのサングラスの奥で、何かが蠢くのをアレクシスははっきりと感じた。

「SNS用の動画撮影と編集。進捗に関わらず22時に就寝。以上だ」
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