部屋に未確認生物(妖怪)が現れました

良川

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第1話 なんで俺のベッドにいるんですか?

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「じゃあな、また月曜日ー!」
「おう!またな~」

 中学の時から一緒で、高校でも同じクラスになれた純と別れ、#単語_海_ルビ_かい_#は家路に急ぐ。この春高校に入学して、今日で約3週間が経とうとしていた。

「ただいまー…っても誰もいねーけど(笑)」

 菊池家の父親は出張で家を空けていて、母親はパートで家にいない。祖父母はすでに他界し、元々広い家がさらに寂しく感じられる今日このごろ。

「あー疲れた。晩飯まで溜めてる漫画読むかー」
 
 今日は金曜日。一週間の疲れがどっと溢れてきて、早くゴロゴロしたくてたまらなかった。いつものように部屋のドアを開け、いつものようにベッドで漫画を読む、そんな日常だったのに。

「おかえりー。待ってたよー」

 茫然とした。自分のベッドの上に、誰かいる?????!!!!

 思わず通学かばんを床に落としてしまった。

「カバン落ちたよ?」

 バタン!!

 海は思わずドアを閉める。

 なんだ今の?見間違いだよな?

「ねえ」
「うわあああああっ!」

 ベッドにいたはずのその人が、いきなり目の前に現れた。恐怖で叫び声を上げ、海はその場に倒れてしまった。

 ***

 気がつくと、海は自分のベッドの上で寝ていた。今のは夢だったのかと安心したのもつかの間、さっきの人が顔を覗き込んできた。「目が覚めたね!」

「……!?」
「そんなに怖がらないでよ、俺は悪いモンじゃないから!」
「お前誰だ!泥棒か?どっから入ってきた!?」
「違うよ!俺は人間じゃない」

 人間じゃない?何を言ってるんだこいつは?

「初めましてー海クン。俺はクヌギというんだ。妖怪だよ」

 ようかい?溶解?妖怪??

 あぜんとしていると、クヌギと名乗ったその妖怪は海の手を握り、ニコニコしながらこう言ってきた。

「というわけで、今日からココに居候させてもらうよ。よろしく、海くん!」

 という訳って、どういうわけだー!?

 これが海とクヌギの衝撃的な出会いだった。

 

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