4 / 34
4 不思議な少女
しおりを挟む
__トーヤ__
ギルドの討伐依頼から戻ったら、突然オヤジに呼ばれこの国に、SSSレベル魔導士で更に4国対抗剣技大会3年連続優勝しかも今年は竜族の王太子に勝ったブルーローズと呼ばれてるやつが入国したから、よろしくと言われた。
オイオイそんな、伝説のような奴と、どうよろしくするんだよ。怪訝な顔したら、生い立ち訳ありときたよ。なんでも子供の頃竜族に家族殺されたって話だけど、そりゃ家族皆殺しって、同情はするが現在そんなに強いなら、1人で平気だろ、ほっとけって言ったが、珍しく親父が気に入ってるらしく、兎に角隣引っ越して、たまに様子見るだけでいいって言うから、気に掛けてくれって頼んできたが、一度は挨拶くらいしとかないとあのオヤジはうるせえからしょうがねぇ行くかって渋々引っ越した。
_ところが、店に行ったら、驚いた。
見た目だけならか弱い少女だぞ、それもとびきり美少女、中々お目にかかれないほどの美貌、何処ぞの姫様じゃないの?
珍しい青銀の髪に紫色の瞳、マジ綺麗だったなぁ、あれ、あの色絶対どっかの王族じゃねぇのか?いいのか、こんなとこに居て。
なんかオヤジにいっぱい食わされた感あるが、めでたく?お近づきどころか、従業員になれたしハイレベルの魔導士から新しい魔法教えて貰えるし最高にツイてんじゃないか俺。
空間魔法なんて超便利な魔法教えてもらうとき流れてきた魔力は、なんだろすごく澄んでいて純度が濃くて、瞬時に格がが違うとわかった。しかも心地いい、俺と魔力の相性がいい気がする。
おまけに念話教えてもらう時なんか額つけてきて、俺の方が年上なのにこっちが思春期のガキみてぇにドキドキするし。すげーいい匂いするし、声可愛いいし、あの声が頭に響いて危うく反応しそうになったよ。
あれは気を抜くとやばいから、気をつけよう。
普段うるさいオヤジだが、今回は感謝だな、リリィの側に居るとすげー勉強になるよ。俺一応5歳も年上なんだが、俺もSSS目指してリリィに近づきたい。
__レイ王国では__
「グラシオス、番が見つかったと聞くが、剣技大会で優勝した、仮面騎士ブルーローズと呼ばれてる娘だそうだな、どうした、その娘と番の話をしたのではないのか?なぜ、連れてこない」
「……それが、街で、見つけて話をしたんですが、……逃げられまして、」
「は?何を言っっている逃げるはずはなかろう、法で決まっているではないか、」
「それが、グラント王国の民ではないから、法は適応しないと、それに番の気配を消す魔道具をつけていて、探したのですが辿れず、前回は魔力を辿って探せたんですが、すでに国を出てしまったようで、……。」
「なんと言うことだ、番が逃げるなんてありえない。竜族にとっては唯一なんだぞ、その娘が番で間違いないのか?」
「ええ、間違いありません。」
「なんとしても探しだせ!その娘の特徴は?」
「青銀の髪に紫の瞳の美しい少女です。」
「紫の瞳?紫、間違いないか?」
「ええ、間違いありません。」
「…厄介だな、もしかして、そうかだから、逃げたのか、だれか、今すぐアルストを呼んでこい」
「父上?なぜ叔父上を?どう言うことですか?」
程なくして王弟が到着した。
「兄上いかがした?」
「グラシオスの番が見つかったのだがちと厄介な相手で、おそらく本人に拒否されるであろう、その原因はお前だ!アルスト」
「どう言うことでしょう?グラシオスの番と私になんの関係が?」
「グラシオスの番は10年前、お前が家族皆殺しにして連れてきた番の娘だ、つまり今は亡国となったクインズ王国の姫だ。王族の生き残りだ。“青銀の髪に紫の瞳“クインズ王族の色だ!母親なら確認できるだろう。紋様もな。グラシオスは番に拒絶されたそうだ。娘にとって我ら竜族は家族を殺した仇だ。我は言ったはずだ、たとえ番でも無理やり奪うようなことをするなと、どうする?間違いなくこのままではグラシオスの番は戻らんぞ!おそらく行き先は東国だ!我ら獣人が唯一干渉も入国できない国、娘はそこにいるはずだ。我ならそうする。」
「………あの時はああするしかなかった。すまない…グラシオス。」
「…すまない…だと、すまないだとーふざけるな!いくら番でも今は略奪は犯罪だぞ、しかも家族皆殺しなんて!その場に彼女がいたら叔父上は私の番も殺したのか!殺していただろー、俺は一生死ぬまで番に会えず伯父上は俺の番の家族を殺して手に入れた女と平気で暮らすのか!自分の番を手に入れるために俺から番を奪った。彼女が番は呪いだと子を産むだけの道具なのかと憤っていた意味が今わかったよ。全部叔父上のせいだ!俺の番を返してくれ返せないなら、伯父上も番を手放せ!一度でも手に入れたんだから満足だろ、手放せ」
くそ!
グラシオスは部屋を出て行った。
「アルスト、お前の番と話す必要があるな。ここに連れてこい!」
「それは、できません。」
「連れてこい、これは命令だ、連れてこないなら、お前を幽閉して2度と会えなくするぞ!いや、お前はここにいろ!衛兵アルストの妻を連れてこい!」
「兄上ーやめてくれ」
「話を聞くだけだ、グラシオスに悪いと思うなら、協力しろ、母親なら、娘を説得できるかもしれぬ。」
ギルドの討伐依頼から戻ったら、突然オヤジに呼ばれこの国に、SSSレベル魔導士で更に4国対抗剣技大会3年連続優勝しかも今年は竜族の王太子に勝ったブルーローズと呼ばれてるやつが入国したから、よろしくと言われた。
オイオイそんな、伝説のような奴と、どうよろしくするんだよ。怪訝な顔したら、生い立ち訳ありときたよ。なんでも子供の頃竜族に家族殺されたって話だけど、そりゃ家族皆殺しって、同情はするが現在そんなに強いなら、1人で平気だろ、ほっとけって言ったが、珍しく親父が気に入ってるらしく、兎に角隣引っ越して、たまに様子見るだけでいいって言うから、気に掛けてくれって頼んできたが、一度は挨拶くらいしとかないとあのオヤジはうるせえからしょうがねぇ行くかって渋々引っ越した。
_ところが、店に行ったら、驚いた。
見た目だけならか弱い少女だぞ、それもとびきり美少女、中々お目にかかれないほどの美貌、何処ぞの姫様じゃないの?
珍しい青銀の髪に紫色の瞳、マジ綺麗だったなぁ、あれ、あの色絶対どっかの王族じゃねぇのか?いいのか、こんなとこに居て。
なんかオヤジにいっぱい食わされた感あるが、めでたく?お近づきどころか、従業員になれたしハイレベルの魔導士から新しい魔法教えて貰えるし最高にツイてんじゃないか俺。
空間魔法なんて超便利な魔法教えてもらうとき流れてきた魔力は、なんだろすごく澄んでいて純度が濃くて、瞬時に格がが違うとわかった。しかも心地いい、俺と魔力の相性がいい気がする。
おまけに念話教えてもらう時なんか額つけてきて、俺の方が年上なのにこっちが思春期のガキみてぇにドキドキするし。すげーいい匂いするし、声可愛いいし、あの声が頭に響いて危うく反応しそうになったよ。
あれは気を抜くとやばいから、気をつけよう。
普段うるさいオヤジだが、今回は感謝だな、リリィの側に居るとすげー勉強になるよ。俺一応5歳も年上なんだが、俺もSSS目指してリリィに近づきたい。
__レイ王国では__
「グラシオス、番が見つかったと聞くが、剣技大会で優勝した、仮面騎士ブルーローズと呼ばれてる娘だそうだな、どうした、その娘と番の話をしたのではないのか?なぜ、連れてこない」
「……それが、街で、見つけて話をしたんですが、……逃げられまして、」
「は?何を言っっている逃げるはずはなかろう、法で決まっているではないか、」
「それが、グラント王国の民ではないから、法は適応しないと、それに番の気配を消す魔道具をつけていて、探したのですが辿れず、前回は魔力を辿って探せたんですが、すでに国を出てしまったようで、……。」
「なんと言うことだ、番が逃げるなんてありえない。竜族にとっては唯一なんだぞ、その娘が番で間違いないのか?」
「ええ、間違いありません。」
「なんとしても探しだせ!その娘の特徴は?」
「青銀の髪に紫の瞳の美しい少女です。」
「紫の瞳?紫、間違いないか?」
「ええ、間違いありません。」
「…厄介だな、もしかして、そうかだから、逃げたのか、だれか、今すぐアルストを呼んでこい」
「父上?なぜ叔父上を?どう言うことですか?」
程なくして王弟が到着した。
「兄上いかがした?」
「グラシオスの番が見つかったのだがちと厄介な相手で、おそらく本人に拒否されるであろう、その原因はお前だ!アルスト」
「どう言うことでしょう?グラシオスの番と私になんの関係が?」
「グラシオスの番は10年前、お前が家族皆殺しにして連れてきた番の娘だ、つまり今は亡国となったクインズ王国の姫だ。王族の生き残りだ。“青銀の髪に紫の瞳“クインズ王族の色だ!母親なら確認できるだろう。紋様もな。グラシオスは番に拒絶されたそうだ。娘にとって我ら竜族は家族を殺した仇だ。我は言ったはずだ、たとえ番でも無理やり奪うようなことをするなと、どうする?間違いなくこのままではグラシオスの番は戻らんぞ!おそらく行き先は東国だ!我ら獣人が唯一干渉も入国できない国、娘はそこにいるはずだ。我ならそうする。」
「………あの時はああするしかなかった。すまない…グラシオス。」
「…すまない…だと、すまないだとーふざけるな!いくら番でも今は略奪は犯罪だぞ、しかも家族皆殺しなんて!その場に彼女がいたら叔父上は私の番も殺したのか!殺していただろー、俺は一生死ぬまで番に会えず伯父上は俺の番の家族を殺して手に入れた女と平気で暮らすのか!自分の番を手に入れるために俺から番を奪った。彼女が番は呪いだと子を産むだけの道具なのかと憤っていた意味が今わかったよ。全部叔父上のせいだ!俺の番を返してくれ返せないなら、伯父上も番を手放せ!一度でも手に入れたんだから満足だろ、手放せ」
くそ!
グラシオスは部屋を出て行った。
「アルスト、お前の番と話す必要があるな。ここに連れてこい!」
「それは、できません。」
「連れてこい、これは命令だ、連れてこないなら、お前を幽閉して2度と会えなくするぞ!いや、お前はここにいろ!衛兵アルストの妻を連れてこい!」
「兄上ーやめてくれ」
「話を聞くだけだ、グラシオスに悪いと思うなら、協力しろ、母親なら、娘を説得できるかもしれぬ。」
2
あなたにおすすめの小説
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
番探しにやって来た王子様に見初められました。逃げたらだめですか?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はスミレ・デラウェア。伯爵令嬢だけど秘密がある。長閑なぶどう畑が広がる我がデラウェア領地で自警団に入っているのだ。騎士団に入れないのでコッソリと盗賊から領地を守ってます。
そんな領地に王都から番探しに王子がやって来るらしい。人が集まって来ると盗賊も来るから勘弁して欲しい。
お転婆令嬢が番から逃げ回るお話しです。
愛の花シリーズ第3弾です。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
王弟殿下の番様は溺れるほどの愛をそそがれ幸せに…
ましろ
恋愛
見つけた!愛しい私の番。ようやく手に入れることができた私の宝玉。これからは私のすべてで愛し、護り、共に生きよう。
王弟であるコンラート公爵が番を見つけた。
それは片田舎の貴族とは名ばかりの貧乏男爵の娘だった。物語のような幸運を得た少女に人々は賞賛に沸き立っていた。
貧しかった少女は番に愛されそして……え?
そんなに義妹が大事なら、番は解消してあげます。さようなら。
雪葉
恋愛
貧しい子爵家の娘であるセルマは、ある日突然王国の使者から「あなたは我が国の竜人の番だ」と宣言され、竜人族の住まう国、ズーグへと連れて行かれることになる。しかし、連れて行かれた先でのセルマの扱いは散々なものだった。番であるはずのウィルフレッドには既に好きな相手がおり、終始冷たい態度を取られるのだ。セルマはそれでも頑張って彼と仲良くなろうとしたが、何もかもを否定されて終わってしまった。
その内、セルマはウィルフレッドとの番解消を考えるようになる。しかし、「竜人族からしか番関係は解消できない」と言われ、また絶望の中に叩き落とされそうになったその時──、セルマの前に、一人の手が差し伸べられるのであった。
*相手を大事にしなければ、そりゃあ見捨てられてもしょうがないよね。っていう当然の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる