1 / 31
1おいしい仕事が舞い込んだ
しおりを挟む
ある、春の晴れた日に我が家の門前に一台の豪華な馬車が止まりました。
馬車から、老齢の気品ある紳士と見目麗しい(世間一般的に)青年が降りてきました。
我が家の現当主である私の兄ルーカス自らがその方を出迎え応接室に案内してました。
おそらく身分の高い方なのでしょう、なんせ漂うオーラが違う。
貧乏ではないが(いや貧乏かも)実直だけが取り柄のなんの旨みもない、しがない伯爵家になんのようでしょうか?
と言うのもなぜか、私も同席しちゃってます。
え!あんた誰だって?
では簡単にご説明いたします。
コホン!
私、レティア=ダントン 16歳!
後半年で17歳,シャンパンゴールドの髪にちょっと変わった瞳を持つピッチピチのダントン伯爵家の娘でございます。
そして現当主は兄ルーカス=ダントン 19歳 独身、黒髪にブルーグレーの瞳のワイルド系イケメンです。
なぜ、兄が当主かと言いますと、6ヶ月前に両親が事故に遭い旅立ってしまったからです。
バタバタしておりましたが、先先代から長きに渡り、仕えてくれていた使用人達に支えられようやく落ち着いたところです。
話は戻りまして、こちら応接室、兄と私の正面に件の青年が座りその横に執事様でしょうか・紳士が青年の脇に控えています。
「先触れもなく突然の訪問にもかかわらずご対応頂き感謝します。私はクラウス=グランハムと言います。」
「お初にお目にかかります。ルーカス=ダントンと申します、こちらは妹のレティアです。」
「は、初めまして、、(グ、グラハンハムって公爵家じゃない!)」
ビクビクしながらも兄が口を開いた。
「………あ、あの、本日はど、ど、どのような御用件でしょうか?」
あゝそりゃどもるよね~なんか威厳?圧力がすごい!
すると、控えの執事さん(多分執事さんだと)に
「ロバート!」
目線だけで指示を出す。
「………よろしいんですか?」
「ああ、あれを出せ!」
「ルーカス様、こちらを!」
一通の封筒を出してきた…封を開けるとそこには……。
「こ、これは?どう言うことでしょう?」
「見たまま、です。結婚申込書です。」
「は!け、け、結婚?お兄まさに?どなたが?」
しまった!驚きすぎてつい口を挟んでしまった。慌てて手で口を塞いだ。
「あなたに私がです!。」
「あなたって??……私?」
「そう、レティア嬢にですよ。」ニコリ
「グランハム公爵様、どういうことですか?それに婚約じゃなく結婚だなんて、それに妹は社交デビューさせてないので、面識ないはずですが」兄は感情のまま公爵に噛み付いた。
「そうですね、確かに面識はありません。ただ、貴族の結婚は政略結婚がほとんどです。こちらも色々調べた結果ダントン家の御令嬢をお相手に選ばせていただきました。」
「うちじゃなくても他にたくさんいたのではないですか?うちは不釣り合いです。どうか、お断りさせてください。」
「う~ん、困りましたね、私と妹さんとの結婚はダントン領の領民にとっても良い話なのではないですか?優秀な事務官をお貸しできますし、うちの後ろ盾があれば、色々動きやすいのでは?」
「………。」
確かに、両親が他界してからお兄様は頑張っているけど、まだ、安定はしていない婚姻によりグランハム公爵様の後ろ盾があれば心強いわね。
「あの、少し、公爵様と2人だけでお話しさせていただけませんか?」
「レティ!」
「お兄様、お願い!」
「……わかった。」
「公爵様、よろしいでしょうか?」
「構いませんよ、2人っきりというわけには行きませんので、うちの執事を部屋の隅に置いても構いませんか?」
「はい」
一旦、兄と他の使用人に席を外してもらい、応接室は公爵様と執事の3人だけとなった。
「公爵様、単刀直入にお聞きします。世間一般で言う結婚ということではないですよね。」
どうにも釈然としない違和感があったので不敬承知で聞いてみた。
「なぜ、そう思うんだ?」
揶揄うような口調が癪に触るなあ
「いくつかありますが、私は社交デビューしてませんし基本引きこもりです。簡単に言えば素性がわからない女にいきなり結婚申し込むなんてあり得ませんから」
「ハハハ、確かにそうだね、ではこちらも単刀直入にお願いしよう、私の契約妻になって欲しい。つまり仕事として依頼したい契約は2年更新制、だだし婚姻届及び結婚式は行ってもらう。書類上は夫婦となるが白い結婚とする。離縁届は婚姻無効届にするから、多少醜聞になってしまうが婚姻はなかったことになるから、次の結婚には問題はないかと、希望なら、優良物件を紹介しよう」
うわ、これって結構な上から鬼畜発言だけど、、、。白い結婚なら悪くないかも。
「きちんと、契約書作ってお給料もらえるなら、お受けしてもいいですが、他に見目良いいい御令嬢いたんじゃないですか?」
「確かにいたが、家柄のバランスと、私の妻になる条件に合う令嬢がいなかったんだよ」
「家柄?あ~うちがどこにも属さない中立で代々出世欲のない平凡な家だからですね。でも、妻になる条件って?そもそも
契約だから誰でもいいのでは?」
「その条件は他にあまり顔がしれてなくて健康、美醜に興味ない、イケメンに興味がない、我が家は綺麗な顔の使用人が多いので、男に媚び売る女は問題外なのですよ」
「それなら、顔が知られてないって言うのは該当しますが、私が美醜に興味がないってわかるんですか?イケメンに優しくされたら私もコロリとしなだれるかもしれませんよ。」
「はは!それはないですね、3日前にいい男にお茶に誘われたでしょ。」
「3日前?……確かに男性に道聞かれたかも?でも誘われたかなあ?」
あれかなあ、道聞いてきた後もなんかしつこく聞いてきてたけど、めんどくさいから、教えた後話聞き流して帰ってきたんだけど、そのことか?なんで知ってるんだ?
「かも?ですか、その男性は私の従者の中で1番の美青年だったんだけど、覚えてない時点で興味がないってことですよ、それに私と普通に話せる時点で、条件としてぴったりです。」
随分自分の見目に自身あるのねぇ~確かにイケメンだけどお兄様と同レベルね!お父様の方が遥かにいい男よ!そもそも顔なんてどうでもいいのよね、中身が大事!
「うわ、ハニートラップですか~(引くわ~)」
「試すようなことしてすいません」
悪い人ではなさそうだけど食えないタイプみたいねえ、ふ~ん。よし!
「公爵様!ご依頼の妻役の仕事はキチンと対応してくれるのであれば、謹んんでお受けします。ただし、兄が心配するので、お話ししたら気があったと言うことにしてください。それと、雇用内容は一部こちらからも希望してもいいですか?」
「雇用契約書ねえ、構わないが、細かい内容は後日作成しよう、希望は?」
「そうですね、私も仕事として請け負うなら最善を尽くしたいので、講師をつけていただけると助かります。公爵夫人として外顔だけは完璧にしたいので、後、料理が好きなので時々厨房に入る許可が欲しいです。それと、お互いのプライベート不干渉。後は妻役のお仕事がない日は何してもいいとか、う~ん正直、妻役って何すれば良いのかわからないので、仕事内容はその都度そちらから指示してください。あと、勤務時間は朝8時から夜9時 時間外は夜11時まで給料は月に一回固定給プラス、時間外や規定外の仕事は出来高制でお願いします。働きが悪い時は減給してください」
公爵様は唖然として聞いていたが、概ね納得のようでした。
話が終わり、お兄様に軽く説明して結婚の話を進めてもらうことになりました。
「では、レティア嬢 近いうちに我が家へ招待するからね!」
「はい、よろしくお願いします。」
見送った後、どっと疲れが押し寄せ、しばらくソファで兄と惚けていた2人でした。
馬車から、老齢の気品ある紳士と見目麗しい(世間一般的に)青年が降りてきました。
我が家の現当主である私の兄ルーカス自らがその方を出迎え応接室に案内してました。
おそらく身分の高い方なのでしょう、なんせ漂うオーラが違う。
貧乏ではないが(いや貧乏かも)実直だけが取り柄のなんの旨みもない、しがない伯爵家になんのようでしょうか?
と言うのもなぜか、私も同席しちゃってます。
え!あんた誰だって?
では簡単にご説明いたします。
コホン!
私、レティア=ダントン 16歳!
後半年で17歳,シャンパンゴールドの髪にちょっと変わった瞳を持つピッチピチのダントン伯爵家の娘でございます。
そして現当主は兄ルーカス=ダントン 19歳 独身、黒髪にブルーグレーの瞳のワイルド系イケメンです。
なぜ、兄が当主かと言いますと、6ヶ月前に両親が事故に遭い旅立ってしまったからです。
バタバタしておりましたが、先先代から長きに渡り、仕えてくれていた使用人達に支えられようやく落ち着いたところです。
話は戻りまして、こちら応接室、兄と私の正面に件の青年が座りその横に執事様でしょうか・紳士が青年の脇に控えています。
「先触れもなく突然の訪問にもかかわらずご対応頂き感謝します。私はクラウス=グランハムと言います。」
「お初にお目にかかります。ルーカス=ダントンと申します、こちらは妹のレティアです。」
「は、初めまして、、(グ、グラハンハムって公爵家じゃない!)」
ビクビクしながらも兄が口を開いた。
「………あ、あの、本日はど、ど、どのような御用件でしょうか?」
あゝそりゃどもるよね~なんか威厳?圧力がすごい!
すると、控えの執事さん(多分執事さんだと)に
「ロバート!」
目線だけで指示を出す。
「………よろしいんですか?」
「ああ、あれを出せ!」
「ルーカス様、こちらを!」
一通の封筒を出してきた…封を開けるとそこには……。
「こ、これは?どう言うことでしょう?」
「見たまま、です。結婚申込書です。」
「は!け、け、結婚?お兄まさに?どなたが?」
しまった!驚きすぎてつい口を挟んでしまった。慌てて手で口を塞いだ。
「あなたに私がです!。」
「あなたって??……私?」
「そう、レティア嬢にですよ。」ニコリ
「グランハム公爵様、どういうことですか?それに婚約じゃなく結婚だなんて、それに妹は社交デビューさせてないので、面識ないはずですが」兄は感情のまま公爵に噛み付いた。
「そうですね、確かに面識はありません。ただ、貴族の結婚は政略結婚がほとんどです。こちらも色々調べた結果ダントン家の御令嬢をお相手に選ばせていただきました。」
「うちじゃなくても他にたくさんいたのではないですか?うちは不釣り合いです。どうか、お断りさせてください。」
「う~ん、困りましたね、私と妹さんとの結婚はダントン領の領民にとっても良い話なのではないですか?優秀な事務官をお貸しできますし、うちの後ろ盾があれば、色々動きやすいのでは?」
「………。」
確かに、両親が他界してからお兄様は頑張っているけど、まだ、安定はしていない婚姻によりグランハム公爵様の後ろ盾があれば心強いわね。
「あの、少し、公爵様と2人だけでお話しさせていただけませんか?」
「レティ!」
「お兄様、お願い!」
「……わかった。」
「公爵様、よろしいでしょうか?」
「構いませんよ、2人っきりというわけには行きませんので、うちの執事を部屋の隅に置いても構いませんか?」
「はい」
一旦、兄と他の使用人に席を外してもらい、応接室は公爵様と執事の3人だけとなった。
「公爵様、単刀直入にお聞きします。世間一般で言う結婚ということではないですよね。」
どうにも釈然としない違和感があったので不敬承知で聞いてみた。
「なぜ、そう思うんだ?」
揶揄うような口調が癪に触るなあ
「いくつかありますが、私は社交デビューしてませんし基本引きこもりです。簡単に言えば素性がわからない女にいきなり結婚申し込むなんてあり得ませんから」
「ハハハ、確かにそうだね、ではこちらも単刀直入にお願いしよう、私の契約妻になって欲しい。つまり仕事として依頼したい契約は2年更新制、だだし婚姻届及び結婚式は行ってもらう。書類上は夫婦となるが白い結婚とする。離縁届は婚姻無効届にするから、多少醜聞になってしまうが婚姻はなかったことになるから、次の結婚には問題はないかと、希望なら、優良物件を紹介しよう」
うわ、これって結構な上から鬼畜発言だけど、、、。白い結婚なら悪くないかも。
「きちんと、契約書作ってお給料もらえるなら、お受けしてもいいですが、他に見目良いいい御令嬢いたんじゃないですか?」
「確かにいたが、家柄のバランスと、私の妻になる条件に合う令嬢がいなかったんだよ」
「家柄?あ~うちがどこにも属さない中立で代々出世欲のない平凡な家だからですね。でも、妻になる条件って?そもそも
契約だから誰でもいいのでは?」
「その条件は他にあまり顔がしれてなくて健康、美醜に興味ない、イケメンに興味がない、我が家は綺麗な顔の使用人が多いので、男に媚び売る女は問題外なのですよ」
「それなら、顔が知られてないって言うのは該当しますが、私が美醜に興味がないってわかるんですか?イケメンに優しくされたら私もコロリとしなだれるかもしれませんよ。」
「はは!それはないですね、3日前にいい男にお茶に誘われたでしょ。」
「3日前?……確かに男性に道聞かれたかも?でも誘われたかなあ?」
あれかなあ、道聞いてきた後もなんかしつこく聞いてきてたけど、めんどくさいから、教えた後話聞き流して帰ってきたんだけど、そのことか?なんで知ってるんだ?
「かも?ですか、その男性は私の従者の中で1番の美青年だったんだけど、覚えてない時点で興味がないってことですよ、それに私と普通に話せる時点で、条件としてぴったりです。」
随分自分の見目に自身あるのねぇ~確かにイケメンだけどお兄様と同レベルね!お父様の方が遥かにいい男よ!そもそも顔なんてどうでもいいのよね、中身が大事!
「うわ、ハニートラップですか~(引くわ~)」
「試すようなことしてすいません」
悪い人ではなさそうだけど食えないタイプみたいねえ、ふ~ん。よし!
「公爵様!ご依頼の妻役の仕事はキチンと対応してくれるのであれば、謹んんでお受けします。ただし、兄が心配するので、お話ししたら気があったと言うことにしてください。それと、雇用内容は一部こちらからも希望してもいいですか?」
「雇用契約書ねえ、構わないが、細かい内容は後日作成しよう、希望は?」
「そうですね、私も仕事として請け負うなら最善を尽くしたいので、講師をつけていただけると助かります。公爵夫人として外顔だけは完璧にしたいので、後、料理が好きなので時々厨房に入る許可が欲しいです。それと、お互いのプライベート不干渉。後は妻役のお仕事がない日は何してもいいとか、う~ん正直、妻役って何すれば良いのかわからないので、仕事内容はその都度そちらから指示してください。あと、勤務時間は朝8時から夜9時 時間外は夜11時まで給料は月に一回固定給プラス、時間外や規定外の仕事は出来高制でお願いします。働きが悪い時は減給してください」
公爵様は唖然として聞いていたが、概ね納得のようでした。
話が終わり、お兄様に軽く説明して結婚の話を進めてもらうことになりました。
「では、レティア嬢 近いうちに我が家へ招待するからね!」
「はい、よろしくお願いします。」
見送った後、どっと疲れが押し寄せ、しばらくソファで兄と惚けていた2人でした。
0
あなたにおすすめの小説
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
メリザンドの幸福
下菊みこと
恋愛
ドアマット系ヒロインが避難先で甘やかされるだけ。
メリザンドはとある公爵家に嫁入りする。そのメリザンドのあまりの様子に、悪女だとの噂を聞いて警戒していた使用人たちは大慌てでパン粥を作って食べさせる。なんか聞いてたのと違うと思っていたら、当主でありメリザンドの旦那である公爵から事の次第を聞いてちゃんと保護しないとと庇護欲剥き出しになる使用人たち。
メリザンドは公爵家で幸せになれるのか?
小説家になろう様でも投稿しています。
蛇足かもしれませんが追加シナリオ投稿しました。よろしければお付き合いください。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
「美しい女性(ヒト)、貴女は一体、誰なのですか?」・・・って、オメエの嫁だよ
猫枕
恋愛
家の事情で12才でウェスペル家に嫁いだイリス。
当時20才だった旦那ラドヤードは子供のイリスをまったく相手にせず、田舎の領地に閉じ込めてしまった。
それから4年、イリスの実家ルーチェンス家はウェスペル家への借金を返済し、負い目のなくなったイリスは婚姻の無効を訴える準備を着々と整えていた。
そんなある日、領地に視察にやってきた形だけの夫ラドヤードとばったり出くわしてしまう。
美しく成長した妻を目にしたラドヤードは一目でイリスに恋をする。
「美しいひとよ、貴女は一体誰なのですか?」
『・・・・オメエの嫁だよ』
執着されたらかなわんと、逃げるイリスの運命は?
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる