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番外編 皇太子マクミランの受難
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今日は待ちに待った、ヴィーとのデートだ!
流石に今日は邪魔が入らないだろうな、(キョロキョロ)いくらお忍びとはいえ皇太子と王女のお出かけだが…その辺は抜かりない私の計画は万全の筈だ。
ところが、直前に隠れた所に護衛を配置するからと母に呼び出され、まるで報告書かと思う程細かく行動計画書を書かされた。
__遡ること2時間前__
早々支度が済んだ私はこの後のヴィーとの時間に思いをよせ、ドキドキしながら、約束の時を待っていた。
突然母に執務室に呼ばれた。
「母上、私をお呼びと伺いましたが、知っての通りこれからヴィーと出かけますのでご用向きは手短にお願いします。」
「もちろん知っているわ、とりあえずそこに座りなさい」
座れと指示されたのは……事務官の机…そこには数枚の白い紙が数枚置いてあった。
言われるままに座るといきなり母に
「書け!」
…いや、…いきなり書けって言われてかけるやついるか?なに書くんだよ?
「?……何を…ですか?」
「何ってそんなの決まってるでしょ!今日のデートコースよ!時系列になるべく詳しくね、」
「は?デートコース?…何言ってるんですか?それよりなぜ書かなければならないと?」
「つべこべ言わずに書きなさい!時間がなくなるわよ!マックのことだから、入念に計画立てて書面におこしてるでしょ、それをここに書けばいいのよ!早く早く!」
「……そりゃ、計画書作ってますけど……いや、そうじゃない!…なぜ、わざわざデート内容を事前に親に報告しなければならないのですか!」
子供のデートを親がここまで管理するのかと苦言を呈したら、
「マック、お前はバカか?皇太子と他国の王女の外出なのよ!安全を期するために決まっているでしょ!」
「それはそうですが、大体の行き先は警備に報告してありますし護衛も用意してあります。」
「あの報告書のことか?あれで?寝言は寝て言え!これはお前の為じゃないことぐらいわかってるでしょ?もしヴィオラに傷1つでもつけてみなさい!婚約どころかクラウス様にヴィオラを連れ戻されてしまうじゃないのそしたら、……可愛いヴィオラに会えなくなるでしょ!」
「まさか!母上の私欲の為ですか?母上こそ寝言は寝てから話された方が良いのでは?」
「うわ!何?私に反抗してる?生意気ね~ヘタレの癖に…私は最悪マックがヴィオラと結婚することが出来ななくてもラグラン皇国にいて欲しいのよ、幸いなことに婿候補は他にもいるしねヘタレ皇太子君!」
くそ!返す言葉もない!ニヤリと私とよく似た……逆か、私が母に似てるのか……似てる分イラっとする。
意地の悪い笑みを浮かべた母は挑発するようにヘタレヘタレと私に言葉のボディブロウをかました。
確かに皇都は比較的安全だが、…今までは何度かヴィーと王族として散策したから、警備も万全で多くの護衛を引き連れていたが今回は気兼ねなく散策して皇都民の素の姿が見たいというヴィーの希望を叶えたくて立てた計画だ!なるべく物々しい護衛は避けたくて最小限にしたが、母のいう通り、何かあってからでは遅いし……
「さぁ、ヘタレ息子よ!詳細に書きなさい!悪いようにはしないから、私だってヴィオラには楽しんで欲しい。さりげなくバレないように上手く配置するから、信用なさい!私がヴィオラのためにならない事や悲しむことをした事あった?」
「……ないです。」
確かに母にとっての最優先事項はレティア王妃とヴィオラ、これは昔から揺るがない事実、素直に従おう。
………、にしても細かすぎないか?その時の気分で変わるかもしれないと、何パターン書かせるんだ!
「母上…もう…よろしいですか?…」
「ええ、つい、熱くなちゃった!もう行ってもいいわよ!」
おかげで?全てのパターンが頭に入ったよ!
___きた!__
「お待たせ?マック、」
ああ、本人は町娘風って言ってるけど、何着ても姫は姫だな~可愛い~
「ヴィー今日の装い、とっても可愛いいよ!濃青色のワンピースに黒のリボンシンプルだけどすごく似合ってるよ。その髪型もいいね」
高い位置で1つに結え、細いうなじが見えて…髪につけてるリボンは私の瞳の色だよ…気がついてるかい!
「ありがとう、このワンピース、アンナおば様がくださったのよ、私も気に入ってるの、この色マックの瞳の色みたいに綺麗な青よ、あ!マックも素敵ね、あら、シャツがお揃いの色ね、」
なるほど、これは母に感謝だな、ヴィーと色を合わせてくれたんだ、私の装いも母が用意したそうだ。
黒いパンツに濃青色のシャツポケットチーフは紫勿論ヴィーの瞳の色だ!
ああ、私の色を纏い嬉しそうにするヴィーはこの上なく愛らしい、ヴィーは深い意味もなく素直に思ったことを言ってるんだろうが、もしかしてヴィーも私を好いてくれているのではと勘違いしてしいそうになる。
馬車に乗り皇都中央で降りた…さりげなく手を繋いでみたが嫌がる様子はないのでそのまま散策をすることにした。
にやけそうになる顔を必死に堪え楽しそうに目をキラキラさせて街なみを見ては質問してきてそれに答えると嬉しそうに微笑む。
丁度、目的の1つのカフェについた私達はカフェの半個室タイプのテラス席に案内された。
(事前に予約しておいてとかった、意外と混雑していた。)
ここのおすすめのヴィーの好きなシナモンの香りがするアップルパイと紅茶を用意してもらい2人で綺麗な景色を眺めながら、会話を楽しんだ。
「この席はとても見晴らしがいいし他のとこより静かで落ち着くわね。このパイも美味しいし、混雑してたみたいだけど、幸運だったわね」
「うん、そうだね、この席はお店の裏庭が一望できる唯一の席なんだよ。それに半個室になっているから、ゆっくりできるだろ」
「マック、詳しいのね、ここにきたことあったの?」
「え!いや、初めてなんだけど、……実は笑わないでくれる?」
「え、ええ、」
「ヴィーとデートができるからと張り切って、色々調べたんだよ、この席も実はずいぶん前に予約してあったんだ。」
「え?そうなの!…ありがとう嬉しいわ……マック…政務と学園の勉強で忙しいのに、大変だったでしょ」
「全然!大変なんてそんなことないよ!それに…す、好きな子とのとデートを考えるだけで楽しくて大変なんて…思ったことなかったよ」
「え?好きな…子?」
頬を赤らめたヴィオを見て、勇気出して告白するぞ!
「そう、…わ、私はずっと前からヴィーのことが…す…す 「あら~マクミランさま~こんな所で会えるなんて~やはり私たちは運命の」黙れ!」
はぁ、嘘だろ~
流石に今日は邪魔が入らないだろうな、(キョロキョロ)いくらお忍びとはいえ皇太子と王女のお出かけだが…その辺は抜かりない私の計画は万全の筈だ。
ところが、直前に隠れた所に護衛を配置するからと母に呼び出され、まるで報告書かと思う程細かく行動計画書を書かされた。
__遡ること2時間前__
早々支度が済んだ私はこの後のヴィーとの時間に思いをよせ、ドキドキしながら、約束の時を待っていた。
突然母に執務室に呼ばれた。
「母上、私をお呼びと伺いましたが、知っての通りこれからヴィーと出かけますのでご用向きは手短にお願いします。」
「もちろん知っているわ、とりあえずそこに座りなさい」
座れと指示されたのは……事務官の机…そこには数枚の白い紙が数枚置いてあった。
言われるままに座るといきなり母に
「書け!」
…いや、…いきなり書けって言われてかけるやついるか?なに書くんだよ?
「?……何を…ですか?」
「何ってそんなの決まってるでしょ!今日のデートコースよ!時系列になるべく詳しくね、」
「は?デートコース?…何言ってるんですか?それよりなぜ書かなければならないと?」
「つべこべ言わずに書きなさい!時間がなくなるわよ!マックのことだから、入念に計画立てて書面におこしてるでしょ、それをここに書けばいいのよ!早く早く!」
「……そりゃ、計画書作ってますけど……いや、そうじゃない!…なぜ、わざわざデート内容を事前に親に報告しなければならないのですか!」
子供のデートを親がここまで管理するのかと苦言を呈したら、
「マック、お前はバカか?皇太子と他国の王女の外出なのよ!安全を期するために決まっているでしょ!」
「それはそうですが、大体の行き先は警備に報告してありますし護衛も用意してあります。」
「あの報告書のことか?あれで?寝言は寝て言え!これはお前の為じゃないことぐらいわかってるでしょ?もしヴィオラに傷1つでもつけてみなさい!婚約どころかクラウス様にヴィオラを連れ戻されてしまうじゃないのそしたら、……可愛いヴィオラに会えなくなるでしょ!」
「まさか!母上の私欲の為ですか?母上こそ寝言は寝てから話された方が良いのでは?」
「うわ!何?私に反抗してる?生意気ね~ヘタレの癖に…私は最悪マックがヴィオラと結婚することが出来ななくてもラグラン皇国にいて欲しいのよ、幸いなことに婿候補は他にもいるしねヘタレ皇太子君!」
くそ!返す言葉もない!ニヤリと私とよく似た……逆か、私が母に似てるのか……似てる分イラっとする。
意地の悪い笑みを浮かべた母は挑発するようにヘタレヘタレと私に言葉のボディブロウをかました。
確かに皇都は比較的安全だが、…今までは何度かヴィーと王族として散策したから、警備も万全で多くの護衛を引き連れていたが今回は気兼ねなく散策して皇都民の素の姿が見たいというヴィーの希望を叶えたくて立てた計画だ!なるべく物々しい護衛は避けたくて最小限にしたが、母のいう通り、何かあってからでは遅いし……
「さぁ、ヘタレ息子よ!詳細に書きなさい!悪いようにはしないから、私だってヴィオラには楽しんで欲しい。さりげなくバレないように上手く配置するから、信用なさい!私がヴィオラのためにならない事や悲しむことをした事あった?」
「……ないです。」
確かに母にとっての最優先事項はレティア王妃とヴィオラ、これは昔から揺るがない事実、素直に従おう。
………、にしても細かすぎないか?その時の気分で変わるかもしれないと、何パターン書かせるんだ!
「母上…もう…よろしいですか?…」
「ええ、つい、熱くなちゃった!もう行ってもいいわよ!」
おかげで?全てのパターンが頭に入ったよ!
___きた!__
「お待たせ?マック、」
ああ、本人は町娘風って言ってるけど、何着ても姫は姫だな~可愛い~
「ヴィー今日の装い、とっても可愛いいよ!濃青色のワンピースに黒のリボンシンプルだけどすごく似合ってるよ。その髪型もいいね」
高い位置で1つに結え、細いうなじが見えて…髪につけてるリボンは私の瞳の色だよ…気がついてるかい!
「ありがとう、このワンピース、アンナおば様がくださったのよ、私も気に入ってるの、この色マックの瞳の色みたいに綺麗な青よ、あ!マックも素敵ね、あら、シャツがお揃いの色ね、」
なるほど、これは母に感謝だな、ヴィーと色を合わせてくれたんだ、私の装いも母が用意したそうだ。
黒いパンツに濃青色のシャツポケットチーフは紫勿論ヴィーの瞳の色だ!
ああ、私の色を纏い嬉しそうにするヴィーはこの上なく愛らしい、ヴィーは深い意味もなく素直に思ったことを言ってるんだろうが、もしかしてヴィーも私を好いてくれているのではと勘違いしてしいそうになる。
馬車に乗り皇都中央で降りた…さりげなく手を繋いでみたが嫌がる様子はないのでそのまま散策をすることにした。
にやけそうになる顔を必死に堪え楽しそうに目をキラキラさせて街なみを見ては質問してきてそれに答えると嬉しそうに微笑む。
丁度、目的の1つのカフェについた私達はカフェの半個室タイプのテラス席に案内された。
(事前に予約しておいてとかった、意外と混雑していた。)
ここのおすすめのヴィーの好きなシナモンの香りがするアップルパイと紅茶を用意してもらい2人で綺麗な景色を眺めながら、会話を楽しんだ。
「この席はとても見晴らしがいいし他のとこより静かで落ち着くわね。このパイも美味しいし、混雑してたみたいだけど、幸運だったわね」
「うん、そうだね、この席はお店の裏庭が一望できる唯一の席なんだよ。それに半個室になっているから、ゆっくりできるだろ」
「マック、詳しいのね、ここにきたことあったの?」
「え!いや、初めてなんだけど、……実は笑わないでくれる?」
「え、ええ、」
「ヴィーとデートができるからと張り切って、色々調べたんだよ、この席も実はずいぶん前に予約してあったんだ。」
「え?そうなの!…ありがとう嬉しいわ……マック…政務と学園の勉強で忙しいのに、大変だったでしょ」
「全然!大変なんてそんなことないよ!それに…す、好きな子とのとデートを考えるだけで楽しくて大変なんて…思ったことなかったよ」
「え?好きな…子?」
頬を赤らめたヴィオを見て、勇気出して告白するぞ!
「そう、…わ、私はずっと前からヴィーのことが…す…す 「あら~マクミランさま~こんな所で会えるなんて~やはり私たちは運命の」黙れ!」
はぁ、嘘だろ~
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