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第7章 初めての感覚
3 茜の危機
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愛海が部屋に戻ると、茜がいなかった。同室の美樹に聞いてみると、
「茜ならさっき電話が来て、出て行ったよ。相手は確か藤森とか言っていた。」
「そうなの?藤森君が…。で、どこへ行くか聞いていた?」私の問い掛けに、プールがどうのこうのと言うので、慌てて真斗に電話をした。
二人は再びロビーで落ち合い、プールのある方に向かった。プールに着くと、すぐに茜と藤森の姿が見つかった。藤森が茜の両手を持って引き寄せようとするのを、茜は腰を引いて抵抗しているようだ。真斗が咄嗟に、
「藤森、何してるんだよ。」と大声を上げた。すると、藤森が茜の手を離した。「茜、大丈夫?」と愛海は言いながら、茜に駆け寄った。
「どういう事?」と真斗と愛海は同時に詰問していた。
茜を連れて部屋に帰った愛海は、同室の美樹と七瀬と一緒に話を聞いた。真斗と愛海が一緒だと騙して、藤森は茜を呼び出していた。そして、自分と付き合ってくれと言って、茜にキスしようとしたという事だ。しかも交際していた仲尾梨沙とは別れたという。藤森の悪い噂を聞いていた愛海は、真斗がなぜ友達でいるのかを疑問に思っていた。
修学旅行が終わった後の代休の日に、真斗と愛海はカラオケに行った。高校生のデートというとカラオケが定番のコースになっている。二人きりになれるし、デート代もあまりかからず飲み食いもできる。
その日はあまり歌わず、二人は修学旅行の話で盛り上がった。その中で、真斗は藤森をきつく問い詰めたと言っていた。また、真斗は茜の事を心配していた。最後の晩の砂浜での事を、愛海は言い出せなかった。
「砂浜デート楽しかったね。あの時、愛海じゃなかったみたいに、激しかったね。」言いにくい事を、遠慮なく言う真斗が憎たらしかった。
「私は私だよ。違うというならキスして!」最近は彼女から催促する事が多くなっていた。防犯カメラを気にしながら、二人は熱いキスをした。
~愛海~私からキスを求めた。段々と私の欲求が強くなっているのが分かる。
「茜ならさっき電話が来て、出て行ったよ。相手は確か藤森とか言っていた。」
「そうなの?藤森君が…。で、どこへ行くか聞いていた?」私の問い掛けに、プールがどうのこうのと言うので、慌てて真斗に電話をした。
二人は再びロビーで落ち合い、プールのある方に向かった。プールに着くと、すぐに茜と藤森の姿が見つかった。藤森が茜の両手を持って引き寄せようとするのを、茜は腰を引いて抵抗しているようだ。真斗が咄嗟に、
「藤森、何してるんだよ。」と大声を上げた。すると、藤森が茜の手を離した。「茜、大丈夫?」と愛海は言いながら、茜に駆け寄った。
「どういう事?」と真斗と愛海は同時に詰問していた。
茜を連れて部屋に帰った愛海は、同室の美樹と七瀬と一緒に話を聞いた。真斗と愛海が一緒だと騙して、藤森は茜を呼び出していた。そして、自分と付き合ってくれと言って、茜にキスしようとしたという事だ。しかも交際していた仲尾梨沙とは別れたという。藤森の悪い噂を聞いていた愛海は、真斗がなぜ友達でいるのかを疑問に思っていた。
修学旅行が終わった後の代休の日に、真斗と愛海はカラオケに行った。高校生のデートというとカラオケが定番のコースになっている。二人きりになれるし、デート代もあまりかからず飲み食いもできる。
その日はあまり歌わず、二人は修学旅行の話で盛り上がった。その中で、真斗は藤森をきつく問い詰めたと言っていた。また、真斗は茜の事を心配していた。最後の晩の砂浜での事を、愛海は言い出せなかった。
「砂浜デート楽しかったね。あの時、愛海じゃなかったみたいに、激しかったね。」言いにくい事を、遠慮なく言う真斗が憎たらしかった。
「私は私だよ。違うというならキスして!」最近は彼女から催促する事が多くなっていた。防犯カメラを気にしながら、二人は熱いキスをした。
~愛海~私からキスを求めた。段々と私の欲求が強くなっているのが分かる。
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