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第3章:変わりゆく生活
第128話:拠点改造1
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騎士達への説明が完了したところで、拠点の改造に着手する。思えば、この拠点を整備したときは、私とカイト、ポーラしかいなくて、ほとんど私が1人でやっていた。それが今では、40人近い仲間たちと一緒にすることができる。感慨深いと同時に、「しっかりしないといけないな」と、身が引き締まる思いだった。
私はリンとマーラたち、マーカス率いる騎士団員28名を連れて、『アマジュ』の群生地を目指した。魔獣と戦っている暇は無いので、オーラ増し増しだ。カイトはポーラとレーベル、フェイと一緒に、岩山の南側に行っている。建築関係の経験がある騎士団員2名が、騎士の宿舎の構想を練り、カイトとポーラが『土魔法』で骨格を作る予定だ。レーベルたちは、南にあるレーベルの畑を、西側に移動させる。今後は、大規模な畑を作ることも考えてはいるが、ひとまずは今育てている薬草に野菜、『セル』や『シェン』を移動させる。
シャロンは自由行動、というか最近は町にいることが多く、狩りに行きたいと言ってきたそうなので、ポーラが狩りにいっておいでと送り出していた。存分にストレスを発散してくるのだろう。警備用ゴーレムは、今は面倒くさい魔獣の襲撃に備えて、拠点の周りを巡回させている。
拠点から『アマジュ』の群生地までを直線で結ぶルートは整地し、周囲の木を伐採してあった。しかし、拠点に取り込む以上、そのルート上のみというわけにもいかない。ある程度大きな範囲で整地し木を伐採した上で、拠点を覆う防壁の内部に入れる。
私が風刃で木を切り倒し、リンが毒で残った切り株を腐食させ脆くする。それを騎士達が、砕いていく。最後に私の『土魔法』で整地する予定だが、それは後でいい。切り倒した木は、木材として利用するので、騎士団員やマーラたちが拠点まで引きずっていく。
驚いたことに、マーカス以外にも『身体強化』のように、魔力で肉体を強化することのできる騎士が多かった。なんでも、身体を流れる魔力の動きを把握し制御しているわけではなくて、訓練を重ねる中で感覚的にできるようになったらしい。こっそり『鑑定』してみたが、『身体強化』などのスキルは無かったので、スキルに至る前段階だと思われる。魔力の流れを把握し制御できるようになれば、『身体強化』が使えるようになるかもしれない。そんな騎士たちは、切り倒した木の1本や2本は余裕で運搬していた。マーラたちは言わずもがなだ。
そうして、数時間掛けて、『アマジュ』の群生地に至る道、その周辺を広く切り開くことができた。目の前には、ラシアール王国の侵攻の際に作った土壁がそびえ立ち、その前を毒で満たされた堀が囲っている。そういえば、毒堀は維持したんだっけ・・・
「コトハ様、あの紫色の液体は・・・」
「リンの毒。ラシアール王国の侵攻の際に、『アマジュの実』を守るために作ったのよね」
「なるほど・・・」
マーカスや騎士たちは、なんともいえない表情をしている。ラシアール王国の侵攻の際に、私が敵側だったことは伝えているし、そのことに何かを言う人はいなかった。とはいえ、当時は敵同士。あの堀に落ちた兵士のことを考えて哀れんでいるのか、苦々しい経験を思い出しているのか・・・
「マーカス。アレどうする? 残すことも撤去することもできるけど」
「・・・そうですな。毒堀を再設置することは可能ですか?」
「もちろん。リンに頼めば直ぐに作ってくれるよ」
「承知しました。でしたら、一度撤去していただきたく思います。この周辺を調査し、防衛を考える上で、今のままでは少し危険ですので・・・」
「了解。リン、お願いね」
私が指示すると、リンが勢いよく毒堀に飛び込んだ。それを見て何名かの騎士たちが声を上げたが、リンは気にせず毒堀を泳いでいく。泳ぎながら、毒を吸収しているのだ。
毒堀は深さも幅もそれほどあるわけではないので、毒の回収は割と簡単に終わった。堀の部分は、精々深さが50センチなので、そのまま放置だ。要らないなら、後で埋める。
リンによる毒の回収が終わると、マーカスが騎士に指示を出し、『アマジュ』の群生地周辺を調べ始めた。時折、マーカスと相談している。そして、マーカスから指定された、木を私が切り倒していく。
1時間ほどして、周辺の調査が完了した。私がいるので、魔獣が近寄ってこないが、主に見かけるファングラヴィットやフォレストタイガーに、垂直方向でのジャンプ能力がそれほど無いことを知ると、懸念材料が減ったようだった。
「コトハ様。この周辺の防衛設備について、ご提案させていただいてもよろしいですか?」
「うん、お願い」
「はい。まず、現在『アマジュ』の群生地を囲っている土壁は、このまま残します。我々にとっての重要性を考えると、防壁を二重にしておいても損はありません。そして、『アマジュ』の群生地を囲っている土壁の周りには、リン様による毒堀を再設置します。人間対策も考慮して、深さはもう少し深くし、幅も広げます。そして、その周りに騎士団が巡回するための通り道を設け、その外側に拠点を覆う防壁を設置します。外側の防壁の近くの木も伐採してあり、木の上から攻撃される心配もありません」
「・・・なるほど。・・・・・・2ついい?」
「はい」
「まず、毒堀の深さをこれ以上深くはできないかな。全部調べたわけじゃ無いけど、この下には『アマジュ』の木の根もあるから、それを毒が浸食しかねない。堀の底は固めて、毒が染み込まないようにしてるんだけど、堀自体を深くすると、根を傷つけちゃうかもだし」
「なるほど。でしたら、深さはこのままで。幅だけ広げましょう」
「うん。それと、拠点の防壁の外には、毒堀作らないの?」
「はい。魔獣の襲撃は防壁で防げますから。毒堀を作れば、そこに魔獣の死骸が溜まり、腐敗しますので、処理が大変です。万が一、外側の防壁を越えた場合に備えて、内側に毒堀を設置しておけば十分かと思います」
「なるほど・・・・・・、了解」
それから、マーカスに指示される通りに土壁を作り、堀を掘った。広げた堀には、リンが毒を流し込んでいく。詳しくは不明だが成長したことで、リンの出す毒の威力も増したらしい。『龍人化』して鱗に守られた私なら平気かもしれないが、見るからにヤバそうな毒堀に落ちたくはない。
それから『アマジュ』の群生地を囲っている土壁自体も強化しておく。外側のもそうだが、進化前よりもさらに強固になっていて、攻撃してみた感じ、岩を積み上げたガッドの防壁よりも頑丈な気がした。
『アマジュ』の群生地を囲っている土壁の内部には、4体の警備用ゴーレムがいた。群生地の中を巡回しているのだ。このゴーレムについては、「是非、そのままで」と言われたので、継続運用が決定した。
最後に、『アマジュ』の群生地を囲っている土壁と切り離した出入口を作り、警備する騎士が待機できる簡易的な小屋をみんなで作って、ここでの作業は完了した。出入口は、研究中の出入口用ゴーレムが完成したら、置き換える予定だ。
それから、切り株をリンの毒で腐らせ騎士が砕いたままになっていた道中の空き地を、『土魔法』で整地していく。そして、拠点に繋がるように、土壁を設置していく。整地作業は、魔法が使えなくても、切り株の残骸を掘り起こし、土を足で固めることで、することができる。帰り道にやることが無くなった騎士たちにはそれをお願いし、私の負担を減らしてもらった。木材の運搬から帰ってきたマーラたちには、大きめの岩を繋いで引いてもらい、同じく整地を手伝ってもらった。このスペースの使い道は未定だが、整地しておいて損はない。
今後、レーベルの畑を広げて、小規模な農業をするかもしれないし、何らかの施設を建設するかもしれない。
私はリンとマーラたち、マーカス率いる騎士団員28名を連れて、『アマジュ』の群生地を目指した。魔獣と戦っている暇は無いので、オーラ増し増しだ。カイトはポーラとレーベル、フェイと一緒に、岩山の南側に行っている。建築関係の経験がある騎士団員2名が、騎士の宿舎の構想を練り、カイトとポーラが『土魔法』で骨格を作る予定だ。レーベルたちは、南にあるレーベルの畑を、西側に移動させる。今後は、大規模な畑を作ることも考えてはいるが、ひとまずは今育てている薬草に野菜、『セル』や『シェン』を移動させる。
シャロンは自由行動、というか最近は町にいることが多く、狩りに行きたいと言ってきたそうなので、ポーラが狩りにいっておいでと送り出していた。存分にストレスを発散してくるのだろう。警備用ゴーレムは、今は面倒くさい魔獣の襲撃に備えて、拠点の周りを巡回させている。
拠点から『アマジュ』の群生地までを直線で結ぶルートは整地し、周囲の木を伐採してあった。しかし、拠点に取り込む以上、そのルート上のみというわけにもいかない。ある程度大きな範囲で整地し木を伐採した上で、拠点を覆う防壁の内部に入れる。
私が風刃で木を切り倒し、リンが毒で残った切り株を腐食させ脆くする。それを騎士達が、砕いていく。最後に私の『土魔法』で整地する予定だが、それは後でいい。切り倒した木は、木材として利用するので、騎士団員やマーラたちが拠点まで引きずっていく。
驚いたことに、マーカス以外にも『身体強化』のように、魔力で肉体を強化することのできる騎士が多かった。なんでも、身体を流れる魔力の動きを把握し制御しているわけではなくて、訓練を重ねる中で感覚的にできるようになったらしい。こっそり『鑑定』してみたが、『身体強化』などのスキルは無かったので、スキルに至る前段階だと思われる。魔力の流れを把握し制御できるようになれば、『身体強化』が使えるようになるかもしれない。そんな騎士たちは、切り倒した木の1本や2本は余裕で運搬していた。マーラたちは言わずもがなだ。
そうして、数時間掛けて、『アマジュ』の群生地に至る道、その周辺を広く切り開くことができた。目の前には、ラシアール王国の侵攻の際に作った土壁がそびえ立ち、その前を毒で満たされた堀が囲っている。そういえば、毒堀は維持したんだっけ・・・
「コトハ様、あの紫色の液体は・・・」
「リンの毒。ラシアール王国の侵攻の際に、『アマジュの実』を守るために作ったのよね」
「なるほど・・・」
マーカスや騎士たちは、なんともいえない表情をしている。ラシアール王国の侵攻の際に、私が敵側だったことは伝えているし、そのことに何かを言う人はいなかった。とはいえ、当時は敵同士。あの堀に落ちた兵士のことを考えて哀れんでいるのか、苦々しい経験を思い出しているのか・・・
「マーカス。アレどうする? 残すことも撤去することもできるけど」
「・・・そうですな。毒堀を再設置することは可能ですか?」
「もちろん。リンに頼めば直ぐに作ってくれるよ」
「承知しました。でしたら、一度撤去していただきたく思います。この周辺を調査し、防衛を考える上で、今のままでは少し危険ですので・・・」
「了解。リン、お願いね」
私が指示すると、リンが勢いよく毒堀に飛び込んだ。それを見て何名かの騎士たちが声を上げたが、リンは気にせず毒堀を泳いでいく。泳ぎながら、毒を吸収しているのだ。
毒堀は深さも幅もそれほどあるわけではないので、毒の回収は割と簡単に終わった。堀の部分は、精々深さが50センチなので、そのまま放置だ。要らないなら、後で埋める。
リンによる毒の回収が終わると、マーカスが騎士に指示を出し、『アマジュ』の群生地周辺を調べ始めた。時折、マーカスと相談している。そして、マーカスから指定された、木を私が切り倒していく。
1時間ほどして、周辺の調査が完了した。私がいるので、魔獣が近寄ってこないが、主に見かけるファングラヴィットやフォレストタイガーに、垂直方向でのジャンプ能力がそれほど無いことを知ると、懸念材料が減ったようだった。
「コトハ様。この周辺の防衛設備について、ご提案させていただいてもよろしいですか?」
「うん、お願い」
「はい。まず、現在『アマジュ』の群生地を囲っている土壁は、このまま残します。我々にとっての重要性を考えると、防壁を二重にしておいても損はありません。そして、『アマジュ』の群生地を囲っている土壁の周りには、リン様による毒堀を再設置します。人間対策も考慮して、深さはもう少し深くし、幅も広げます。そして、その周りに騎士団が巡回するための通り道を設け、その外側に拠点を覆う防壁を設置します。外側の防壁の近くの木も伐採してあり、木の上から攻撃される心配もありません」
「・・・なるほど。・・・・・・2ついい?」
「はい」
「まず、毒堀の深さをこれ以上深くはできないかな。全部調べたわけじゃ無いけど、この下には『アマジュ』の木の根もあるから、それを毒が浸食しかねない。堀の底は固めて、毒が染み込まないようにしてるんだけど、堀自体を深くすると、根を傷つけちゃうかもだし」
「なるほど。でしたら、深さはこのままで。幅だけ広げましょう」
「うん。それと、拠点の防壁の外には、毒堀作らないの?」
「はい。魔獣の襲撃は防壁で防げますから。毒堀を作れば、そこに魔獣の死骸が溜まり、腐敗しますので、処理が大変です。万が一、外側の防壁を越えた場合に備えて、内側に毒堀を設置しておけば十分かと思います」
「なるほど・・・・・・、了解」
それから、マーカスに指示される通りに土壁を作り、堀を掘った。広げた堀には、リンが毒を流し込んでいく。詳しくは不明だが成長したことで、リンの出す毒の威力も増したらしい。『龍人化』して鱗に守られた私なら平気かもしれないが、見るからにヤバそうな毒堀に落ちたくはない。
それから『アマジュ』の群生地を囲っている土壁自体も強化しておく。外側のもそうだが、進化前よりもさらに強固になっていて、攻撃してみた感じ、岩を積み上げたガッドの防壁よりも頑丈な気がした。
『アマジュ』の群生地を囲っている土壁の内部には、4体の警備用ゴーレムがいた。群生地の中を巡回しているのだ。このゴーレムについては、「是非、そのままで」と言われたので、継続運用が決定した。
最後に、『アマジュ』の群生地を囲っている土壁と切り離した出入口を作り、警備する騎士が待機できる簡易的な小屋をみんなで作って、ここでの作業は完了した。出入口は、研究中の出入口用ゴーレムが完成したら、置き換える予定だ。
それから、切り株をリンの毒で腐らせ騎士が砕いたままになっていた道中の空き地を、『土魔法』で整地していく。そして、拠点に繋がるように、土壁を設置していく。整地作業は、魔法が使えなくても、切り株の残骸を掘り起こし、土を足で固めることで、することができる。帰り道にやることが無くなった騎士たちにはそれをお願いし、私の負担を減らしてもらった。木材の運搬から帰ってきたマーラたちには、大きめの岩を繋いで引いてもらい、同じく整地を手伝ってもらった。このスペースの使い道は未定だが、整地しておいて損はない。
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