136 / 361
第3章:変わりゆく生活
第129話:拠点改造2
しおりを挟む
岩山の南側では、騎士たちの宿舎作りが進んでいた。残った2人の騎士の案を参考に、ポーラが大まかに形を作り、カイトが細部を整える。進化したことでカイトの魔力量も増えたが、ポーラの方が、魔法が得意なことに変わりはない。特に、宿舎の様な大きな物を作るのは、カイトでは厳しかった。
ポーラが大枠を作りカイトがそれを整えたら、伐採して加工し保管してあった木材をはめ込んでいく。『アマジュ』の群生地から戻ってきた騎士たち、暇そうにしている予備用ゴーレムが木材を運搬し、ポーラたちの作った土の枠に木材をはめ込む。重要な柱部分や土台部分、宿舎は2階建て予定なので、1階の屋根にも木をはめ込んで補強していく。
さらに、先程伐採した木の皮を削り、薄く縦に切断して板材を作っていく。板材は、宿舎の床、壁、屋根や私たちの家の床にも使われる予定だ。私たちの家、つまり岩山の改造はレーベルに任せているが、内部の枠を作りそれを固めた上で、余分な部分を削り取る予定らしい。
彫刻みたいな感じかな・・・?
完成は近いらしいので、楽しみに待っておく。
ガラスなどは持っていないので、木枠に木で作った扉を取り付けた窓を各部屋に設置する。ドアも木製だ。前回伐採した木と、先程伐採した木が大量にあるので、木材不足の心配は無い。それにこの後、拠点を南側に拡張するので、さらに伐採する予定だしね。
そうして、騎士たち用の宿舎は日が落ちる頃には完成した。建築経験があるというだけでプロではない者が考案し、『土魔法』でゴリ押し、木をはめ込んだだけ。そんな宿舎だが、思っていたよりも綺麗で頑丈そうな建物が完成した。2階建てで、1階に6畳ほどの広さのある部屋が20部屋、2階に10部屋ある。
まだ部屋の中には何も置かれておらず、即入居できるわけではないが、上出来だろう。マーカスとレーノを除いて騎士は30名なので、ひとまず1人一部屋が割り当てられる。明日以降、ベッドや机、椅子などの家具を作り、マーカスとレーノの家ないし部屋を作らないといけない。
しかし、一日の成果としては上々なので、空きスペースでバーベキュー風にお肉を焼きながら、夕食とした。今日の夜は、騎士たちはそれぞれの部屋で寝袋などを使い休む。マーカスとレーノは、岩山の家内にある空き部屋 —仮にゲストルームとしてある部屋— を使ってもらう。
♢ ♢ ♢
その後、2週間掛けて拠点の改造を進めた。最初に作った宿舎の他に、3棟の建物を建てた。1棟は、最初の宿舎より建物自体は小さいが、各部屋の大きさは広くしたもの。2階建てで、各8部屋ある。その内の2部屋を、マーカスとレーノの部屋にした。残りは、騎士団の指揮所や武器庫、倉庫などに使う予定だが、現状では空き部屋になっている。
2棟目は一軒家だ。宿舎と同じく2階建てのよくある一軒家。そんな予定は無いが、一応は大公領であり、誰か訪問者がいるかもしれないので、貸別荘的な建物を作ったのだ。宿舎と同じく、『土魔法』で枠を作って木をはめ込んでいく手法なので、派手さは無いが、かなり頑丈にできていると思う。
最後に厩舎。岩山の東側に建ててあった厩舎を一度解体し、東側の壁を押し広げた。マーラたちや軍馬たちが走り回れるスペースを確保するために、500メートルほど広くした。それから厩舎を岩山の近くに新たに建造していく。まあ構造自体は単純で、大きな平屋の建物を宿舎と同じ方法で作り、中に仕切りを設置していく。誰がどこを好むか分からないので、大きさの基準はスレイドホースだ。後はその横に、マーラたちの世話をするとき用の小屋を設置しておく。
マーラたちは私たちの言葉を理解しているだろうし、とても賢い。なので、わざわざ柵を設けなくてもいいとは思うが、軍馬たちもいるので、放牧エリアを大まかに柵で区切っておく。まあ、軍馬たちはマーラたちを群れの上位者と認めて従っている感じなので、目安を示しておけば、これを乗り越えてどこかへ行ってしまうこともないだろう。
拠点の西及び南も、200メートルほど拡張された。南は騎士団の訓練所として利用する予定だ。もちろんそれだけならここまで拡張する必要も無かったのだが、後から拡張していくのも面倒だし、一気にやってしまった。その結果、大量の木を伐採したので、南側には大量の丸太や処理された木材が置かれている。
西側にはレーベルが育てていた薬草などが移され、大きな畑を作ろうとしている。全員で38名しかいないが、魔法で冷蔵庫のような部屋を作ってあり、そこに保管しておけばかなり日持ちはするし、最悪マーラたちが食べてくれるので、できる限り畑を広げる予定だ。まあ、これはレーベルとゴーレムに任せる予定なので、楽しみに待つしかない。
こうして拠点は、岩山を中心にして北へ300メートルほど、東へ500メートルほど、西と南へ200メートルほどと、大幅に拡張された。その全域を、『土魔法』で壁を作って囲っていくのが何よりも大変だったが、無事に作りきることができた。北東、北西、南東、南西の4つ角と、東西南北の壁の中央付近に計8箇所の出入口を設置した。当然、今は分離された土壁だ。それぞれの入り口の場所には、小屋を設置して、騎士やゴーレムが警備するときの詰め所とした。
思ったよりも広げてしまったので、拠点内の移動ですら、マーラたちや軍馬を使うことが多くなりそうだった。まあ、それを伝えると、マーラたちは嬉しそうにしていたので、良いのだろう。
最後に岩山についてだ。ここ最近はずっとレーベルが改造を施し、薬草などの植え替えを終えてからも黙々と作業をしていた。そして最後に、『風魔法』のようなもので岩山を外側から削り取って、4階建ての建造物を作り上げた。
これまでは北側に設置していた階段を上って洞窟の入り口まで移動していたが、1階部分に入り口を作り、出入りできるようにしたことで、この階段は撤去された。1階は、排水の関係で大きくなった風呂場があるほか、調理場やトイレといった水回りに加えて、みんなで食事ができる大広間がある。2階と3階は、いくつも部屋があり、魔獣や魔物を倒して手に入れた素材や魔石、大量の肉が保管してある冷蔵室や冷凍室がある。レーベルたちの部屋も3階だ。4階には、私やカイト、ポーラの部屋に加えて、レーノの仕事部屋もある。
レーベルが切り出して作った建物は、元々岩山だったとは分からないぐらい綺麗にされている。最初から4階建ての建物だったと言われても違和感が無いくらいだ。岩山をくり抜いているので強度が心配だが、レーベルと一緒に私も魔法で補強して回ったので、大丈夫だろう。
それに岩山時代は外部からの光が入らず、魔法で明るくする必要があったが、大量にある木材を使って窓を設置したので、日中であれば暗いこともない。
生活に不可欠な水については、北東方向にカイトたちと出会った川があるので、水を引いてくることも考えた。しかし、水路を作るのはかなりの作業になるし、森の中を通る水路を魔獣に壊される心配もあった。
なので、井戸を掘ってみることにしたのだが、ここでシャロンが思わぬ才能を発揮した。私たちが井戸を掘ろうとしていることが分かったのか、拠点内の2箇所を前脚でガシガシと削りながら、吠えたのだ。私たちには分からなかったが、ポーラが「ここ掘ると水が出るって!」と言うので、掘ってみたところ、本当に水が出た。それも井戸を掘るというよりも、ある程度掘ったところで、水が噴き出したのだ。なので、慌ててその周囲を掘り、湧き水による池を作った。
このような池が、西側と南側に2箇所ある。それほど距離も無いので、宿舎で使う水は、この池から汲んでもらうようにしている。水が溢れても困るので、池からは、土壁の外側に掘ってある堀に水が流れるような水路を作ってある。この堀は拠点の土壁の周りを一周してあるので、かなりの長さになるが、溢れる水がかなり多いので、放っておくとここも溢れてしまう。なので、北東の川に向かって流れる排水路だけ急いで作っておいた。拠点で使う水を引くための水路であれば、警戒や警備が必要だが、排水路だけなら仮に壊されてもそれほど困らない。なので、定期的に見回りをすれば足りるとの判断だった。
南側の池からは、東側の厩舎の近くへも水が流れるようにしてあり、マーラたちはそこで水を飲んでいる。
こうして、計画が追加されたり、変更されたりしながら、拠点改めクルセイル大公領の領都の拡張並びに、岩山改め領主の屋敷の建設工事が完了した。
ポーラが大枠を作りカイトがそれを整えたら、伐採して加工し保管してあった木材をはめ込んでいく。『アマジュ』の群生地から戻ってきた騎士たち、暇そうにしている予備用ゴーレムが木材を運搬し、ポーラたちの作った土の枠に木材をはめ込む。重要な柱部分や土台部分、宿舎は2階建て予定なので、1階の屋根にも木をはめ込んで補強していく。
さらに、先程伐採した木の皮を削り、薄く縦に切断して板材を作っていく。板材は、宿舎の床、壁、屋根や私たちの家の床にも使われる予定だ。私たちの家、つまり岩山の改造はレーベルに任せているが、内部の枠を作りそれを固めた上で、余分な部分を削り取る予定らしい。
彫刻みたいな感じかな・・・?
完成は近いらしいので、楽しみに待っておく。
ガラスなどは持っていないので、木枠に木で作った扉を取り付けた窓を各部屋に設置する。ドアも木製だ。前回伐採した木と、先程伐採した木が大量にあるので、木材不足の心配は無い。それにこの後、拠点を南側に拡張するので、さらに伐採する予定だしね。
そうして、騎士たち用の宿舎は日が落ちる頃には完成した。建築経験があるというだけでプロではない者が考案し、『土魔法』でゴリ押し、木をはめ込んだだけ。そんな宿舎だが、思っていたよりも綺麗で頑丈そうな建物が完成した。2階建てで、1階に6畳ほどの広さのある部屋が20部屋、2階に10部屋ある。
まだ部屋の中には何も置かれておらず、即入居できるわけではないが、上出来だろう。マーカスとレーノを除いて騎士は30名なので、ひとまず1人一部屋が割り当てられる。明日以降、ベッドや机、椅子などの家具を作り、マーカスとレーノの家ないし部屋を作らないといけない。
しかし、一日の成果としては上々なので、空きスペースでバーベキュー風にお肉を焼きながら、夕食とした。今日の夜は、騎士たちはそれぞれの部屋で寝袋などを使い休む。マーカスとレーノは、岩山の家内にある空き部屋 —仮にゲストルームとしてある部屋— を使ってもらう。
♢ ♢ ♢
その後、2週間掛けて拠点の改造を進めた。最初に作った宿舎の他に、3棟の建物を建てた。1棟は、最初の宿舎より建物自体は小さいが、各部屋の大きさは広くしたもの。2階建てで、各8部屋ある。その内の2部屋を、マーカスとレーノの部屋にした。残りは、騎士団の指揮所や武器庫、倉庫などに使う予定だが、現状では空き部屋になっている。
2棟目は一軒家だ。宿舎と同じく2階建てのよくある一軒家。そんな予定は無いが、一応は大公領であり、誰か訪問者がいるかもしれないので、貸別荘的な建物を作ったのだ。宿舎と同じく、『土魔法』で枠を作って木をはめ込んでいく手法なので、派手さは無いが、かなり頑丈にできていると思う。
最後に厩舎。岩山の東側に建ててあった厩舎を一度解体し、東側の壁を押し広げた。マーラたちや軍馬たちが走り回れるスペースを確保するために、500メートルほど広くした。それから厩舎を岩山の近くに新たに建造していく。まあ構造自体は単純で、大きな平屋の建物を宿舎と同じ方法で作り、中に仕切りを設置していく。誰がどこを好むか分からないので、大きさの基準はスレイドホースだ。後はその横に、マーラたちの世話をするとき用の小屋を設置しておく。
マーラたちは私たちの言葉を理解しているだろうし、とても賢い。なので、わざわざ柵を設けなくてもいいとは思うが、軍馬たちもいるので、放牧エリアを大まかに柵で区切っておく。まあ、軍馬たちはマーラたちを群れの上位者と認めて従っている感じなので、目安を示しておけば、これを乗り越えてどこかへ行ってしまうこともないだろう。
拠点の西及び南も、200メートルほど拡張された。南は騎士団の訓練所として利用する予定だ。もちろんそれだけならここまで拡張する必要も無かったのだが、後から拡張していくのも面倒だし、一気にやってしまった。その結果、大量の木を伐採したので、南側には大量の丸太や処理された木材が置かれている。
西側にはレーベルが育てていた薬草などが移され、大きな畑を作ろうとしている。全員で38名しかいないが、魔法で冷蔵庫のような部屋を作ってあり、そこに保管しておけばかなり日持ちはするし、最悪マーラたちが食べてくれるので、できる限り畑を広げる予定だ。まあ、これはレーベルとゴーレムに任せる予定なので、楽しみに待つしかない。
こうして拠点は、岩山を中心にして北へ300メートルほど、東へ500メートルほど、西と南へ200メートルほどと、大幅に拡張された。その全域を、『土魔法』で壁を作って囲っていくのが何よりも大変だったが、無事に作りきることができた。北東、北西、南東、南西の4つ角と、東西南北の壁の中央付近に計8箇所の出入口を設置した。当然、今は分離された土壁だ。それぞれの入り口の場所には、小屋を設置して、騎士やゴーレムが警備するときの詰め所とした。
思ったよりも広げてしまったので、拠点内の移動ですら、マーラたちや軍馬を使うことが多くなりそうだった。まあ、それを伝えると、マーラたちは嬉しそうにしていたので、良いのだろう。
最後に岩山についてだ。ここ最近はずっとレーベルが改造を施し、薬草などの植え替えを終えてからも黙々と作業をしていた。そして最後に、『風魔法』のようなもので岩山を外側から削り取って、4階建ての建造物を作り上げた。
これまでは北側に設置していた階段を上って洞窟の入り口まで移動していたが、1階部分に入り口を作り、出入りできるようにしたことで、この階段は撤去された。1階は、排水の関係で大きくなった風呂場があるほか、調理場やトイレといった水回りに加えて、みんなで食事ができる大広間がある。2階と3階は、いくつも部屋があり、魔獣や魔物を倒して手に入れた素材や魔石、大量の肉が保管してある冷蔵室や冷凍室がある。レーベルたちの部屋も3階だ。4階には、私やカイト、ポーラの部屋に加えて、レーノの仕事部屋もある。
レーベルが切り出して作った建物は、元々岩山だったとは分からないぐらい綺麗にされている。最初から4階建ての建物だったと言われても違和感が無いくらいだ。岩山をくり抜いているので強度が心配だが、レーベルと一緒に私も魔法で補強して回ったので、大丈夫だろう。
それに岩山時代は外部からの光が入らず、魔法で明るくする必要があったが、大量にある木材を使って窓を設置したので、日中であれば暗いこともない。
生活に不可欠な水については、北東方向にカイトたちと出会った川があるので、水を引いてくることも考えた。しかし、水路を作るのはかなりの作業になるし、森の中を通る水路を魔獣に壊される心配もあった。
なので、井戸を掘ってみることにしたのだが、ここでシャロンが思わぬ才能を発揮した。私たちが井戸を掘ろうとしていることが分かったのか、拠点内の2箇所を前脚でガシガシと削りながら、吠えたのだ。私たちには分からなかったが、ポーラが「ここ掘ると水が出るって!」と言うので、掘ってみたところ、本当に水が出た。それも井戸を掘るというよりも、ある程度掘ったところで、水が噴き出したのだ。なので、慌ててその周囲を掘り、湧き水による池を作った。
このような池が、西側と南側に2箇所ある。それほど距離も無いので、宿舎で使う水は、この池から汲んでもらうようにしている。水が溢れても困るので、池からは、土壁の外側に掘ってある堀に水が流れるような水路を作ってある。この堀は拠点の土壁の周りを一周してあるので、かなりの長さになるが、溢れる水がかなり多いので、放っておくとここも溢れてしまう。なので、北東の川に向かって流れる排水路だけ急いで作っておいた。拠点で使う水を引くための水路であれば、警戒や警備が必要だが、排水路だけなら仮に壊されてもそれほど困らない。なので、定期的に見回りをすれば足りるとの判断だった。
南側の池からは、東側の厩舎の近くへも水が流れるようにしてあり、マーラたちはそこで水を飲んでいる。
こうして、計画が追加されたり、変更されたりしながら、拠点改めクルセイル大公領の領都の拡張並びに、岩山改め領主の屋敷の建設工事が完了した。
333
あなたにおすすめの小説
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる