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食堂イベント⑴
しおりを挟む教室に戻ると尊が話しかけてきた。
「栄人大丈夫だったか?」二ヨニヨ
いや、その不気味な笑いなんか知ってんのか?考えすぎか。
「あぁ、何ともない。」
「そう、ならいいんだけど。何かあったら相談のるぞ。あと、今日のお昼ご飯何するか決めた?良かったら食堂行かねぇ?」
「行く。」
「よし、じゃあ昼休みな。」
尊はそう言うや否や机に突っ伏して寝始めた。
え、ここの学園って進学校じゃなかったけ?しかも、Sクラスって成績上位者だったような。まぁ、俺関係ないしいっか。
授業は正直不安だったが、入学して2カ月しかたってないしそれほど変わんなくて安心した。
ちなみに、尊はマジで昼休みまで爆睡してた。
4時間目終了のチャイムと同時に隣から
「おっしゃー、昼飯!栄人行こうぜ。」
元気な声がした。
「お前、そうだよな。午前中爆睡だもんな。そりゃ元気だわ。」
「おう、ありがとな。」
「いや褒めてねぇわ。」
分かった、こいつバカだわ。
尊に案内されながら、食堂の前まで来ると耳をふさいだ方が良いと忠告を受けた。素直に従い、尊にドアを開けてもらう。
食堂に足を踏み入れると、ワンテンポ遅れてあちこちから悲鳴が聞こえた。
「この感じどっかで見たわー。」
つい口が滑った。
「教室だろ?今日栄人が席つく時、悲鳴あげられてたじゃん。」
なる、どうりで。ってその言い方、まるで俺が変質者みたいじゃねぇか。尊は何も考えずに言ってるんだろうけど。
「これ、結構あるのか?」
「まぁな~、栄人は美形だしこれからも続くと思うぞ。ま、そのうち慣れるだろ。」
「いや慣れたくねー。」
席に着く前に、学生証で食券を購入する。
俺は唐揚げ定食、尊は日替わりランチを貰い席に着くとまたもや食堂に悲鳴が上がった。
あーまたイケメンさんが来たのかぐらいにしか考えてなかった俺は唐揚げにかぶりついていた。
「うっめぇー!衣はカリカリだし、肉は柔らかくてジューシーでサイコーじゃん。」
「いや、なに食レポしてんだよ。」
すると、俺の目の前に影が落ちた。
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