【完結】俺は遠慮します。

抹茶らて

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体育祭⑺

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その後風紀を総動員させて探した結果、輝樹先輩が見つけることになる。

「あ?ここ鍵しまってる。おーい、栄人!いるのか?」

 バンッ
 
「暗っ、っているじゃん。気持ちよさそうに寝やがって。ふっ、可愛いな。チュッ…」

マットの上で丸まっている栄人を見つけた輝樹先輩はその額にキスを落とす。そのままお姫様抱っこをして保健室へ運ぶ。栄人はすやすや眠っているがもしかしたら何かされているかもしれない。そう考えると、起こして体育祭を続けるのは不可能だと輝樹先輩は考えた。

「栄人を体育館倉庫で見つけた。今は眠っていて、取りあえず保健室に運んでる。このまま休んでもらおう。」

保健室へ運び終わると会長へ連絡する。


――――――――――


「う、んん……」

なんか眩しい。俺寝るときちゃんと電気消してなかったのか?……じゃなかった!今体育祭!!

「っは!俺、寝ててッ!」

飛び起きるとカーテンで仕切られた空間に、ベッドで寝ている俺。その左側にはベッドに伏せる様にして輝樹先輩が寝ていた。

え、今何時?体育祭終わったのか?ってかなんで輝樹先輩がいんの?俺を助けてくれたのは輝樹先輩、なのか?

「………ありがとうございます。」

「そういうのは起きてる時に言って欲しいよなぁ。」

「なっ、起きてっ!」

ニヤリ顔でこちらを見る輝樹先輩。
起きてるときにも言うつもりだったけど、なんか恥ずかしい!

「…ありがとうゴザイマス…」

「ふはっ、本当に言ってくれるんだな。なんでも頼んでみるものだな。」

一言でそんなに喜んでくれるのなら安い物だよな。

「それより、あんなところに閉じ込められて、何もされてないか?ケガとか…」

さっきとは打って変わって心配そうにこちらを見てくる輝樹先輩には申し訳ないが本っ当に何もないんだな、これが。

「それが、何もないんですよ。いきなり閉じ込められただけで。」

「そうか…でも栄人が俺のことを気遣って言ってるだけってことも考えられるからな。ちょっと身体を確認するぞ。」

…ちょっと身体を確認するぞ?
ちょいちょい輝樹先輩ストップ!そう言いたいのに言う間もなく、輝樹先輩の手が俺の服の中に侵入してくる。

「ちょっ!先輩!?大丈夫ですって!本当に接触すらしてないし!」

「でもしっかり目で見ないと心配だ。別に取って食ったりしないから大人しく、な。」

だったらこんなところで無駄に色気を出さないでください!本当に確認するだけだと思っても、変な意味に捉えちゃうじゃん!

条件反射みたいに抵抗する俺に、輝樹先輩がベッドの上にいる俺の上に跨る。






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