【完結】俺は遠慮します。

抹茶らて

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罰は…

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昼寝をしてスッキリした頭で考えに考えた俺は、関与していた生徒全員の出来る限り長い停学処分だった。そしてあわよくば留年してくれないかなって思って。

親衛隊に関しては制裁の取り締まりを強化してもらうようにだけお願いした。親衛隊自体は悪じゃないと思うし、なんてったって王道学園には必要なスパイスだろ?王道転校生が来たときに乞うご期待って感じ?

一応尊と徹にも伝えると優しすぎって怒られたけど、親衛隊のことを話すと尊は手のひら返しで「グッジョブ!!」とか叫んでた。

そして今は尊たちの部屋でお泊り会をしている。テストのときもしたけど、徹の作る料理目当てで今でも時々来ているのだ。
徹はキッチンに立っていて、リビング的な空間には俺と尊の二人だけ。

「なぁ、栄人…ぶっちゃけて聞きたい事あるんだけど聞いていい?」

「なんだよ、藪から棒に。…別にいいけど」

「…好きなタイプって?男も行ける感じ?」

マジでいきなりどうした、って思ったけど本人はいたって真面目な表情だから口に出すのはとどめておいた。

「…好きなタイプ…特にない。好きになった人がってやつ?だから男が好きになったら男もいけるんじゃねぇの?」

「なんだよ~その曖昧な感じ~でもまぁイケるっちゃイケるってわけね。おーけーおーけー」

心なしか嬉しそうな様子の尊。

でも、本当になんでいきなりこんなこと聞いて来たんだ?今まで俺のことは二の次で妄想してたくせに、どういう風の吹き回しだよ。

「おーい、出来たぞご飯!机の上散らかってたら片付けろよ~」

徹の声でお開きになる。結局尊の謎な行動は分からずじまいだが、いずれ分かるだろうと思って気にしないことにする。

「もしかしたら、俺もあり得るってことだよな…」

尊の零した呟きは俺の耳には入らず…でも、いずれ俺は嫌でも知ることになる。この尊の質問に隠された思いを…



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