明るいパーティー(家族)計画!勇者になれなかった僕は…

にゃも

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レイの過去編 歪な心(高校生)

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   高校生になるとユウキは部活に興味を示し始めるようになる。

 仮入部期間に色々と試したらしいユウキだったが、結局バスケットボール部に入る事を決めた。

   レイはユウキの誘いに乗りバスケ部に入る事にする。

「一緒に全国を目指そうぜ!」

「おう!ユウキと一緒なら俺もやるよ!」

 二人が熱く語っているとナツミもバスケ部になると言い出した。

「なら、二人のサポートは私がしなきゃね。」

 ナツミがマネージャーとして入ると部員たちはバスケで自身をアピールしナツミを振り向かせようとし始める。結果、バスケ部自体のレベルも上がったのだが……。

  レイが格好良くなったように、ナツミも学年の人気を二分する程になっていた。元々人気はあったのだが、高校生になり化粧を少しづつ覚え始めたらしく急に大人っぽい雰囲気を醸し出すようになった事が要因だとレイは感じていた。

 そんな幼馴染み三人組みの日常が壊れる日がやってくる。

 高校二年の夏……

 「ごめんなさい。先輩!わたし、好きな人がいるんです!」

 夏場の為、開けていた体育館裏に出る扉からボールが飛び出し転がっていく。

 「ちゃんとキャッチしろよ!レイ!」

 (あいつ、ワザとやりやがったな。)

 女子から人気のあるレイを先輩達は女子が見に来るたびにワザとギリギリ取れない位置へとパスすしレイのミスに見せかけていた。

「すいません!取りに行ってきます。」

 「早く行ってこい!」

 レイはボールを追って外にでるとそれを回収する。その時、体育館裏から聞き馴染んだ声がしそちらに移動する。ナツミの声と知らない男の声。

 「ごめんなさい。私、好きな人がいるので。」

 「そうか……やっぱりレイか?」

 「いえ、違います。ユウキです。」

 「ユウキ?そうなのか?ああ、そういえばアイツとも幼馴染だったっけ?」

 「はい。今はまだつき合っているようなつき合ってないような状態なんですけど。一緒に昼休みを取ったり、二人で最近は帰ったりしているんですけど……あ、ごめんなさい先輩!」

 「はは、いいよ。そっか……まあ、ユウキならしょうがないか。アイツいい奴だしな。」

 「はい!」

 「でも皆はレイとナツミがくっつくんじゃないかって言ってるぞ?」

 「そんな……レイはただの幼馴染ですよ。私も困るくらい昔はどんくさくていつもユウキの隣にいて面倒を見てもらってたんです。そのせいでユウキとは一緒に帰れなかったですし、あまり話せないからあの時は少しだけ嫌いだったんですよ?あの時の私はユウキと同じ幼馴染だから仕方がなくレイの面倒を見てたようなものなんです。今でこそ見た目は格好いいかもしれませんし、私もレイを大切な幼馴染みと思えるようになりましたけどあの時のレイを知っていたら先輩達驚きますよ」

「へー。そうは見えないけどな……あいつはあいつで努力したんだな。ちょっと見直したわ。」

「私はユウキに勘違いされると嫌だからレイにはあまり近づきたくないんですけどね。なのにユウキが好きな女子はレイとくっつけたがるんですよ?私、女子から嫌われてるんです。」

「あ~そういう意味では辛いかもね。やっぱオレと付き合った方がよかったんじゃない?」

「嫌ですよ。私はユウキだけいればいいんです!レイにも彼女が出来れば四人でいいんですけどね。」

「それはユウキと二人っきりになれる時間が増えるからじゃないの?」

「それはどうでしょう?でも実は私ちょっとだけ腹黒いんです。見ますか?なんちゃって。」

 振った相手を笑わせるため?裏では性格悪いと思わせるため?それともあれが素なのか?

 レイはその場で動けなくなる。

 (……あれがナツミの本心?)

 そういえば、ここ最近はユウキと一緒には帰ってなかったことを思い出す。
 レイは家に帰ってすぐに身体を鍛えたり、勉強をしていた。全てはユウキと並び立つ為に……

「ユウキ!今いいか?」

 レイは翌日、屋上に向かう途中のユウキを呼び止める。

「ん?ああ、お前もたまにはくるか?ナツミもいるけど」

「そんな事より!ユウキはナツミと付き合ってるのか?」

「僕とナツミが?あ~……そうなれればいいとは思うけどまだだよ。」

「……勇者は?」

「はっ?」

「お互い、勇者を目指すんじゃなかったのか!」

 ユウキは目を白黒させると慌ててレイの口元を手で塞ぐ。

「バカッ!声でかいって!人の黒歴史を!それにナツミからそんな事いうのは中学二年生までだって散々受験勉強中に言われてさー。僕もレイも好きな人だけの勇者になればそれでいいじゃんって言われてさ。いつまでもレイの面倒見てたらレイにも彼女出来ないし、ユウキも出来ないよって。まあ、確かにレイは僕より背も高いし恰好いいし強いしモテるしな。いつも帰るの早いから誰かと付き合ってるんじゃないかとナツミに言われててさ。引きとめて一緒に帰ろうっていうのも彼女絡みだったら申し訳なくて最近はな。だから僕も彼女作ろうかなと……」

「やっぱりナツミが原因だったのか……いつから?」

「いつからって……さっきも言ったけど受験勉強の時からだよ。なんとなく向こうも僕に気があるとは思うんだけど僕達って幼馴染じゃん?今更って感じだしな。勘違いだと嫌だからなかなか踏み込めないんだけど。毎日一緒に帰ってるし脈はあるとは思うんだよな」

「ユウキは『僕達の』勇者じゃなかったの?たった一年であんな……ナツミに言われただけで諦めたのか?」

「あ~それだけど、もうお前の方が勇者って感じじゃないか?僕の身長はお前も知っているだろ。見た目からして勇者っぽくないしな。それにナツミじゃないけ……」

「なら、今俺が勇者ならユウキはなんなんだよ……」

「勇者になれない僕は……。そうか、勇者になれないなら二番手の周りを活かす動きをする裏方的な役割の方が上手くいくかもな。もしかしたらバスケでもその方が上手くいくかもな。サポートっていったらなんだろうな……お前が勇者なら僕は賢者とかエンチャンターとか?」

 ユウキは昼休みが終わってしまうからと手を振って屋上で待つナツミの元へと去って行った。

 翌日から、ユウキのバスケットの動きは自身で言っていたように変化していた。
 敵の隙間を自ら鋭く突き進みゴールを狙うスモールフォワードスタイルから、敵の隙を狙いもするが基本最後のシュートは自分以外の誰かに任せ周りを動かしたり次のプレイを指示するポイントガードスタイルへと。

  レイは絶望した。

  あの日、憧れた自ら状況を打開してく憧れの勇者が目の前から完全にいなくなったのだ……。

 (サポートに徹している彼は誰なんだ?)

 そして、追い打ちをかけるようにユウキの口からあんな女への思いを告げられる。

「僕さ……明後日ナツミに告白しようと思うんだよ。」

 このままではユウキはナツミに告白してしまう。自分をイジメてた女達と同じように裏で僕の事を言うようなあんな女が……。

 「や、やめた方がいいとおもうぞ。今はまだ様子を……大会もあるし、ナツミも忙しいだろマネージャーとかさ。あ、あいつ彼氏いるとかいう噂あっただろ?」

「それ、レイの事だろ?誰とも付き合ってないってナツミこの前言ってたぞ?」

「ナツミだけはダメだ!」

「ど、どうしたんだよ。珍しいな。でも決めたから」

 (……このままだとユウキはアイツに告白してしまう。どうすればいい?そういえば、ナツミと俺が付き合ってるって噂はあるんだよな。なら現実にしてしまえば……あんな女なんかに興味はないが、ユウキとの関係は維持できるだろう。あの女がユウキと付き合えば、ユウキと俺をより遠ざけるに決まっている)

 ユウキは練習に戻る際にナツミを見てVサインを出す。その姿を見てスコアボードの得点を変える手を止めVサインを返すナツミ。

(アイツが……)

「ナイスパス!ユウキ!」

「おお!」

 ユウキは『僕の勇者』であって決してお前の勇者じゃない。

「はい、飲み物。」

「あ~悪いっ。サンキュー」

(お前のせいで僕は昔いじめられたというのに?それだけでは物足りず、今度は僕から大事な物まで奪い遠ざけようとするのか?)

「おいっ!レイ。てめーよそ見して……るなよ?」

「先輩、今日調子悪いから俺帰るわ」

「お、おお。調子が悪いならしょうがねーよ……な?」

 レイが避けずに直進してくると尻もちをつき倒れながらも道を譲る先輩の顔は引きつっていた。

 俺が体育館を出ていくのにユウキは気づかない。俺を助けてくれた、俺を見ていたユウキがもういない。

「キャー、レイ君。今日は終わり?お姉さん達とこれから遊ばない?」

 (ナツミ……そうだよ女のせいでユウキはダメになったんだ、アイツを俺のものにしてしまえばユウキは俺だけを見るだろう。それにどうしても女が欲しいというのなら俺がちゃんとユウキを裏切らず、俺をも裏切らない最高の女を見つけ与えてやる。ナツミ以外でな!)

「ねえってば!レイ君の為ならお姉さんなんでもしちゃうな!」

「あたしも!ねえ、一回でもいいから私達とハメ合わない?」

 レイは二人の手を取ると手を引いていく。他の女達が騒いだが気にせず二人を誰もいない所まで連れて行く。

 「ねえ、先輩達。本当に遊びでもいいなら俺に女の抱き方を教えてくれないか?あと、オレを騙した女に復讐したいんだけど手を貸してくれない?そしたらセックスフレンドみたいな形でもオレは構わないならさ。もしくはこの学校内で黙っててくれるなら、彼氏としてあんたたちと付き合っても構わないよ?」

 この日、レイは初めて女を知った。

 行為が終わり、失神している女達を見てレイはあんなに偉そうに教えてあげるなどと言っていた女がこうして自分の元で転がっている事に征服感を感じずにはいられなかった。

(あんなに小学校の頃、馬鹿にしイジメてきていた女達が今では俺に抱かれたいと求めてくる。そして、こんなに簡単に俺に負け、俺の前でイキ果てている。だらしない口をあけ、もっともっとと俺を求めて。偉そうな先輩面した女や生意気そうな女でも無茶苦茶にしたあとにこうして見下し返してやるのはいいものだな。こんなにも倒してやった感があるかんて。)

 使い終わった女達を見てレイはこみ上げて来る黒い感情を素直に受け入れた。

(ああ、やっぱユウキは凄いや。ユウキの言う通りにしてたらこんなにも最高な景色を見れる人生が手に入ったんだから。ならば、今度は僕が約束通りユウキを守るからね。)

 レイは計画を考える。 

(明日……そう明日には俺はお前を抱いてユウキの目を覚まさせてやる。俺の憧れたユウキを堕落させた奴はたとえユウキと守ると約束した幼馴染であろうと容赦はしない!そして、俺に逆らえないようしてやる。ユウキの目が覚めたら使い捨ててやればいい)

 その後、レイは容赦なくその考えた計画を実行し三人の関係を壊すのだった。

 レイはナツミの心を奪い、求められた後に突き落とし絶望する表情を見て今までにない快楽を感じていた。レイの性癖が狂い歪んだ決定的な瞬間であった。

 レイは笑う。心の中で全ての女達を心の中であざ笑う。

(彼女にしてやるといったらあんなにも簡単に道化を演じてくれるとはな。あの女達もうまく演じてくれたものだ……褒美に今後も約束通り使ってやろう。)

 ユウキは振られた後も部活ではサポート役を継続していた。事実を知らないユウキはナツミはやっぱりレイが好きだったのだと勘違いをしているのだろう。気まずいようだが部活は部活として皆に頼られているユウキは部活から離れられない状況にあった。
 
 そして告白をし振られた手前、ナツミとは気まずい関係になっていた。
 それはそうだろう。付き合っていないと言っていたのに付き合ってると言ったのだ。ユウキはきっとナツミに嘘をつかれてその気にさせられたのに騙されたような形になってしまったのだ。

(見事に振られたなユウキ……卒業まではアイツは俺の駒だ。これからも俺がユウキを守ってやる。解放するまでにユウキがアイツの事を幼馴染とも思えないくらいに俺が使いこんで汚してやろう。そして、今まで抱いてきた事を全てユウキに言ったとナツミに言えばあいつは耐えられなくなり事実確認もせずに絶望し自ら俺達から離れていくだろう。そうすれば俺とユウキだけが本当の幼馴染であり続ける事になる。将来、俺とユウキはナツミ以外の女と結婚しその子供も幼馴染として過ごさせよう。ははははっ、そうだよ、いい事思いついた。アイツだけじゃなくユウキに近づく女は俺が全部喰ってやればいいんだ。はは、そうしよう。それで俺のいう事をなんでも聞く女でユウキが好きだという奴を見つけて、ユウキの嫁にすれば意図的に孕む日を調整できるしな。子供同士を結婚させればユウキと家族になることも夢ではないじゃないか。全ては勇者である俺とユウキが永遠に隣で並び立つ未来の為に……)
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