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妖精に 聞いてみようよ ステータス
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ユウキ達は冒険者ギルドの作戦会議室と書かれた小部屋の一つを特別に借して貰える事になった。
これから昼を過ぎると夕方からの仕事を受ける冒険者や早朝に出て行った冒険者チームが少しづつ帰ってきてギルドが賑わい始めるようだ。
リズが今回無料で部屋を貸し出したのは、一言で言うと自分が居た時の事が原因で混乱や騒動がギルド内で起きるのを避ける為である。妖精なんぞが出たと知れた瞬間、騒動になるのは目に見えているからだ。
自身をフレミア姫と名乗る妖精の出現…
見た事もない能力を持っていると考えられる虹のクラスの少年…
歌姫レイランがそのパーティーにおり専属契約を交わしているらしい…
一つでさえ厄介なのにこの全てに巻き込まれるのはまっぴらごめんである。
リズは残業ゼロ!面倒ごとには蓋をしよう!を愛する職員であるのだ。
なので目立つ場所にいられると迷惑であり、会話が漏れたり姿が見られない場所の提供くらいはリズにとっては場所代を出してでもお願いしたい所なのだ。ただし、条件をつけることを忘れはしない。
条件としては、
妖精を絶対に表に出さない事。
ユウキはカードをこの街で誰にも見せない事。
レイランにもう遅いだろうがフードを被せる事。
この三つを守る事に念を押す。
「いい!私も言わないから、貴方達も絶対に妖精とこのギルドカードの事は口にしない事!どこで調べたかとか聞かれてもこのギルドと私の名前は言わないでね!…うう想像しただけで胃に穴が空きそうだわ。これ、フレミア姫言われてたものです。じゃ、後のカードの説明は私の代わりにフレミア姫がしてくれるって話だから私はいくから!出ていく時も声かけなくていいからね?」
そう言ったリズは扉の前で二度自分の頬を叩くと何事もなかったかのような顔をして職務に戻っていったが、若干まだ顔が青かったので少し心配ではある。
「さて、いつまでもこうして惚けていてもしかたがないわ。ステータスの確認を皆でしましょう!」
皆を呆けさせていた元凶が何やら仕切りだした。本人はユウキなどを召喚したフレミア姫だと名乗っているが疑わしいモノである。この妖精フレミアはそんな事はお構いなしに三人のギルドカードを並べると説明をし始める。
「まずはレイランね。去年その舞を見た事があるわね。少しお話もしたけれども、お父様の誕生日会であれは素晴らしかったわ。また見せてちょうだい。」
「え、ええ…それは光栄です。」
レイランは王城でまた舞を踊るのが嫌で俺についてくる選択を取っていたので少し複雑そうな顔をしている。もっともこの妖精は実の姉に既に死んでいる事にされ、窓から捨てられたそうだから逃げた事をバラされる事はないと思うのだがそれでも相手が王族である事に緊張しているようだ。こんなファンシーな生物なのだが。
先ほどレイランが妖精の姫という部分に反応をしていたが、こちらは昔から伝わる伝承の歌の中に、妖精の姫が登場する物語があるそうだ。
その中で登場する妖精は終末を告げる妖精として恐れられ、妖精が現れると世界の終わりが近いとされているらしい。
勇者召喚が成功したという噂の後に現われた妖精。しかも自分で妖精の姫と名乗ったのだ伝統を受け継ぐ者にとっては腰が抜けてもおかしくない状況なのかもしれない。
「じゃあ、カードを表にして!説明するから。」
カードを出すと外見は皆同じ白いカードなのだが、名前の書かれた外枠に色がついていた。
「名前の欄の外枠に色があるでしょ?これがその人の冒険者ランクになるの。」
チッチッと二回爪楊枝をあてながら講義を始める。リズに何か要求していると思ったらこれだったのか。
「ランクは緑<赤<黒<銀色<金色となっているのだけれど、冒険者達は言い難いから依頼書の難易度レベルに合わせて、緑=Cランク 赤=Bランク 黒=BBランク 銀色=Aランク 金色=AAランクと呼んでいるらしいわ!なのでレイランはBランクの冒険者相当になり、ティナはBBランクの冒険者相当にあたるという事ね。」
「あ、あのー、一つ聞いてもいい?」
「敬語を使いなさい無礼者。そうそう、私を呼ぶときはフレミア様でいいからね?奴隷のお嬢さん。」
「あの、フレミア様。その説明だとご主人様のランクがないのですが…
「…とりあえず、凄いってことでSでいいんじゃない?この場では。」
「はあー。」
「仕方ないじゃないイレギュラーなんだし!昔の勇者と同じならランクSで決まり!一番凄い!のS!」
なんか、携帯ゲームのガチャのようだなとユウキは最近開いていないゲームアプリを思い出す。
「で、ランクは人それぞれ選ばれる理由が違うのよ。例えば、ステータス平均が良くてランクAA相当であっても何の能力もない人だとAランクに落とされてたり、逆にステータスがダメダメなBランクの人でも能力次第でAとされる事もあるの。まあ、ステータスもあくまで平均としてランクが出てるだけだからその中でも左はあるのだけれども。カードでわかるのは、ステータスの平均ランク強みと弱みの一項目だけのランクだけね。あと能力には色が付くからどのランク相当の力かわかるのが優れものよね!」
そういうとレイランのカードの一部を爪楊枝で指す。先ほど、気絶から回復したリズに何かを要求していたと思ったらこれだったのか。
「まず、レイラン。貴女の職業はそのまま踊り子とされてるわね。凄いわね、強みの魅力が突き抜けてるわね、これAAランク相当じゃない!弱みは魔力でCランク相当。後は同じ年代の女性と比べると普通といった所かしら。魔法は覚えてないみたいね。特技は味方全体への鼓舞?ステータス上昇と…ナニコレ魅了ですって?ふん!あとこれは。」
その項目をレイランが確認すると無理矢理にフレミアの口を塞ぎこれは喋らないで下さい!と懇願している。何やら都合の悪い事が書いてあるようだが全くもってユウキにはわからない。手で必死に隠されても言われないとわからないのだが、これだけの慌てように何が書いてあったのか気になる。
とにかく、文字だけでなく数字もさっぱりわからない為、フレミアにランクとして簡単に説明してもらい自分でわかるように書き直すとこういう事になった。
レイラン(女)
職業:歌い手・踊り子
特技:全体鼓舞 効果(ステータス上昇、男性限定)
能力:魅了の瞳 効果(思考の誘導 男性限定)
ステータス平均値:Bランク
強み:魅力AA
弱み:魔力C
プラス謎項目あり。
レイランは戦闘能力はイマイチだが、交渉や全体の士気をあげるのに長けているようだ。
あとは謎項目が気になるが本人が言いたくなるまで待つ事とする。
全体鼓舞が黒く塗られている。ランクよりも上の能力を持っているという事らしい。
レイランの場合は完全に得意な物に特化した支援型タイプのようだ。(戦闘ではあまり使えないが)
「次はそこの奴隷ね。」
「なあ、ティナを奴隷と呼ぶなよ。ちんちくりん。」
「誰がちんちくりんよ!」
「それが嫌ならティナをちゃんと名前で呼べよ。この後、正式なパーティーとして三人登録する予定なんだから。パーティーの仲で上下関係があるとギクシャクして生死に関わる。名前はちゃんと呼び合う事をルールとする。年上年下関係なし。主従関係もパーティーで行動している時は皆対等の関係とするからフレミアもついてくるならそれは守れよ。逆にティナは変な敬語禁止な!」
ティナは少し驚いているが、ちゃんと名前でティナを呼べと言ってくれた事に満更でもなさそうな表情をし頷いている。
「ぐ、仕方がないわね。とりあえずそのティナとかいう貴女!貴女の職業は暗殺者みたいよ。あと奴隷って書いてあるわね、やっぱ奴隷じゃ…ティナは回避力が相当高いみたいね。特技は探知と危険察知に秀でているみたいね。特殊能力は紫電?なんて読むのこれ?魔法なの?武技なの?」
ティナが答えにくそうにしていたのでここは俺がフレミアに先を促すように話をする。そのうち見る機会もあるだろう。
ティナ(女)
職業:暗殺者(奴隷)
特技:紫電
能力:危険察知、探知
ステータス平均値:BBランク
強み:回避A
弱み:知能B
平均値が並々高いが突出したものがないのだろうとのフレミア診断だ。
ステータスだけ見るとBランク程度との事だ。
ただ、特技の紫電という技には銀色が塗られており盗賊時代の秘技のようなものと推測された。
「さて、最後はユウキね。どれどれ…」
妖精はカードの項目を一つづつチェックしていく。
「……そんな馬鹿な。嘘でしょ!」
フレミアは驚愕の表情をしている。それを見たレイランとティナがカードを除き込もうとするがフレミアが慌てて隠す。読めないユウキだけがこのやり取りに残されている。
「ユウキ、貴方は…この場で言える事だけ伝えると…」
ユウキ(男)(異世界の少年)
職業:賢者見習い(エンチャントと回復特化)
特技:味方の能力極上(条件あり) 味方身体機能極向上(条件あり)
能力:自己身体機能極上(副作用あり)
異世界付与特典:???(解放条件り)
現在使用可能魔法:完全完治(副作用あり)
ステータス平均:Cランク
強み:体力BB
弱み:攻撃力C
「……。」
「……。」
フレミアと同じく俺は固まってしまう。女性陣よりもステータス低いのか俺…バスケ部なのに。
それにこの条件だらけの縛りプレイは何なのだろうか?確かに言葉だけを見ると凄そうな気もしないでもないが…虹色に光ってるし。
けどフレミアの詳細は後で教えてくれるという言い難そうな顔を見るととんでもない事が書かれているのだろう。
「えっと、ご主人様って身体能力はかなり低いけど、能力が虹色という事は凄いの?凄くないの?」
ピンと来ていないティナに代わってレイランがそっと肩を叩く。
「よくわからないけど、女性だけのこのメンバーで前線に立てない男なんて役立たの不能でいいと思うわよ。」
(失礼な立つ時には立ってみせるさ。)
これから昼を過ぎると夕方からの仕事を受ける冒険者や早朝に出て行った冒険者チームが少しづつ帰ってきてギルドが賑わい始めるようだ。
リズが今回無料で部屋を貸し出したのは、一言で言うと自分が居た時の事が原因で混乱や騒動がギルド内で起きるのを避ける為である。妖精なんぞが出たと知れた瞬間、騒動になるのは目に見えているからだ。
自身をフレミア姫と名乗る妖精の出現…
見た事もない能力を持っていると考えられる虹のクラスの少年…
歌姫レイランがそのパーティーにおり専属契約を交わしているらしい…
一つでさえ厄介なのにこの全てに巻き込まれるのはまっぴらごめんである。
リズは残業ゼロ!面倒ごとには蓋をしよう!を愛する職員であるのだ。
なので目立つ場所にいられると迷惑であり、会話が漏れたり姿が見られない場所の提供くらいはリズにとっては場所代を出してでもお願いしたい所なのだ。ただし、条件をつけることを忘れはしない。
条件としては、
妖精を絶対に表に出さない事。
ユウキはカードをこの街で誰にも見せない事。
レイランにもう遅いだろうがフードを被せる事。
この三つを守る事に念を押す。
「いい!私も言わないから、貴方達も絶対に妖精とこのギルドカードの事は口にしない事!どこで調べたかとか聞かれてもこのギルドと私の名前は言わないでね!…うう想像しただけで胃に穴が空きそうだわ。これ、フレミア姫言われてたものです。じゃ、後のカードの説明は私の代わりにフレミア姫がしてくれるって話だから私はいくから!出ていく時も声かけなくていいからね?」
そう言ったリズは扉の前で二度自分の頬を叩くと何事もなかったかのような顔をして職務に戻っていったが、若干まだ顔が青かったので少し心配ではある。
「さて、いつまでもこうして惚けていてもしかたがないわ。ステータスの確認を皆でしましょう!」
皆を呆けさせていた元凶が何やら仕切りだした。本人はユウキなどを召喚したフレミア姫だと名乗っているが疑わしいモノである。この妖精フレミアはそんな事はお構いなしに三人のギルドカードを並べると説明をし始める。
「まずはレイランね。去年その舞を見た事があるわね。少しお話もしたけれども、お父様の誕生日会であれは素晴らしかったわ。また見せてちょうだい。」
「え、ええ…それは光栄です。」
レイランは王城でまた舞を踊るのが嫌で俺についてくる選択を取っていたので少し複雑そうな顔をしている。もっともこの妖精は実の姉に既に死んでいる事にされ、窓から捨てられたそうだから逃げた事をバラされる事はないと思うのだがそれでも相手が王族である事に緊張しているようだ。こんなファンシーな生物なのだが。
先ほどレイランが妖精の姫という部分に反応をしていたが、こちらは昔から伝わる伝承の歌の中に、妖精の姫が登場する物語があるそうだ。
その中で登場する妖精は終末を告げる妖精として恐れられ、妖精が現れると世界の終わりが近いとされているらしい。
勇者召喚が成功したという噂の後に現われた妖精。しかも自分で妖精の姫と名乗ったのだ伝統を受け継ぐ者にとっては腰が抜けてもおかしくない状況なのかもしれない。
「じゃあ、カードを表にして!説明するから。」
カードを出すと外見は皆同じ白いカードなのだが、名前の書かれた外枠に色がついていた。
「名前の欄の外枠に色があるでしょ?これがその人の冒険者ランクになるの。」
チッチッと二回爪楊枝をあてながら講義を始める。リズに何か要求していると思ったらこれだったのか。
「ランクは緑<赤<黒<銀色<金色となっているのだけれど、冒険者達は言い難いから依頼書の難易度レベルに合わせて、緑=Cランク 赤=Bランク 黒=BBランク 銀色=Aランク 金色=AAランクと呼んでいるらしいわ!なのでレイランはBランクの冒険者相当になり、ティナはBBランクの冒険者相当にあたるという事ね。」
「あ、あのー、一つ聞いてもいい?」
「敬語を使いなさい無礼者。そうそう、私を呼ぶときはフレミア様でいいからね?奴隷のお嬢さん。」
「あの、フレミア様。その説明だとご主人様のランクがないのですが…
「…とりあえず、凄いってことでSでいいんじゃない?この場では。」
「はあー。」
「仕方ないじゃないイレギュラーなんだし!昔の勇者と同じならランクSで決まり!一番凄い!のS!」
なんか、携帯ゲームのガチャのようだなとユウキは最近開いていないゲームアプリを思い出す。
「で、ランクは人それぞれ選ばれる理由が違うのよ。例えば、ステータス平均が良くてランクAA相当であっても何の能力もない人だとAランクに落とされてたり、逆にステータスがダメダメなBランクの人でも能力次第でAとされる事もあるの。まあ、ステータスもあくまで平均としてランクが出てるだけだからその中でも左はあるのだけれども。カードでわかるのは、ステータスの平均ランク強みと弱みの一項目だけのランクだけね。あと能力には色が付くからどのランク相当の力かわかるのが優れものよね!」
そういうとレイランのカードの一部を爪楊枝で指す。先ほど、気絶から回復したリズに何かを要求していたと思ったらこれだったのか。
「まず、レイラン。貴女の職業はそのまま踊り子とされてるわね。凄いわね、強みの魅力が突き抜けてるわね、これAAランク相当じゃない!弱みは魔力でCランク相当。後は同じ年代の女性と比べると普通といった所かしら。魔法は覚えてないみたいね。特技は味方全体への鼓舞?ステータス上昇と…ナニコレ魅了ですって?ふん!あとこれは。」
その項目をレイランが確認すると無理矢理にフレミアの口を塞ぎこれは喋らないで下さい!と懇願している。何やら都合の悪い事が書いてあるようだが全くもってユウキにはわからない。手で必死に隠されても言われないとわからないのだが、これだけの慌てように何が書いてあったのか気になる。
とにかく、文字だけでなく数字もさっぱりわからない為、フレミアにランクとして簡単に説明してもらい自分でわかるように書き直すとこういう事になった。
レイラン(女)
職業:歌い手・踊り子
特技:全体鼓舞 効果(ステータス上昇、男性限定)
能力:魅了の瞳 効果(思考の誘導 男性限定)
ステータス平均値:Bランク
強み:魅力AA
弱み:魔力C
プラス謎項目あり。
レイランは戦闘能力はイマイチだが、交渉や全体の士気をあげるのに長けているようだ。
あとは謎項目が気になるが本人が言いたくなるまで待つ事とする。
全体鼓舞が黒く塗られている。ランクよりも上の能力を持っているという事らしい。
レイランの場合は完全に得意な物に特化した支援型タイプのようだ。(戦闘ではあまり使えないが)
「次はそこの奴隷ね。」
「なあ、ティナを奴隷と呼ぶなよ。ちんちくりん。」
「誰がちんちくりんよ!」
「それが嫌ならティナをちゃんと名前で呼べよ。この後、正式なパーティーとして三人登録する予定なんだから。パーティーの仲で上下関係があるとギクシャクして生死に関わる。名前はちゃんと呼び合う事をルールとする。年上年下関係なし。主従関係もパーティーで行動している時は皆対等の関係とするからフレミアもついてくるならそれは守れよ。逆にティナは変な敬語禁止な!」
ティナは少し驚いているが、ちゃんと名前でティナを呼べと言ってくれた事に満更でもなさそうな表情をし頷いている。
「ぐ、仕方がないわね。とりあえずそのティナとかいう貴女!貴女の職業は暗殺者みたいよ。あと奴隷って書いてあるわね、やっぱ奴隷じゃ…ティナは回避力が相当高いみたいね。特技は探知と危険察知に秀でているみたいね。特殊能力は紫電?なんて読むのこれ?魔法なの?武技なの?」
ティナが答えにくそうにしていたのでここは俺がフレミアに先を促すように話をする。そのうち見る機会もあるだろう。
ティナ(女)
職業:暗殺者(奴隷)
特技:紫電
能力:危険察知、探知
ステータス平均値:BBランク
強み:回避A
弱み:知能B
平均値が並々高いが突出したものがないのだろうとのフレミア診断だ。
ステータスだけ見るとBランク程度との事だ。
ただ、特技の紫電という技には銀色が塗られており盗賊時代の秘技のようなものと推測された。
「さて、最後はユウキね。どれどれ…」
妖精はカードの項目を一つづつチェックしていく。
「……そんな馬鹿な。嘘でしょ!」
フレミアは驚愕の表情をしている。それを見たレイランとティナがカードを除き込もうとするがフレミアが慌てて隠す。読めないユウキだけがこのやり取りに残されている。
「ユウキ、貴方は…この場で言える事だけ伝えると…」
ユウキ(男)(異世界の少年)
職業:賢者見習い(エンチャントと回復特化)
特技:味方の能力極上(条件あり) 味方身体機能極向上(条件あり)
能力:自己身体機能極上(副作用あり)
異世界付与特典:???(解放条件り)
現在使用可能魔法:完全完治(副作用あり)
ステータス平均:Cランク
強み:体力BB
弱み:攻撃力C
「……。」
「……。」
フレミアと同じく俺は固まってしまう。女性陣よりもステータス低いのか俺…バスケ部なのに。
それにこの条件だらけの縛りプレイは何なのだろうか?確かに言葉だけを見ると凄そうな気もしないでもないが…虹色に光ってるし。
けどフレミアの詳細は後で教えてくれるという言い難そうな顔を見るととんでもない事が書かれているのだろう。
「えっと、ご主人様って身体能力はかなり低いけど、能力が虹色という事は凄いの?凄くないの?」
ピンと来ていないティナに代わってレイランがそっと肩を叩く。
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