明るいパーティー(家族)計画!勇者になれなかった僕は…

にゃも

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初夜の後…副作用と使用法

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    身体が怠い…それに腕が痺れている。

 動かない右腕を見ると幸せそうにティナがユウキの腕を枕代わりにして寝ていた。

 (…したんだな。本当に。)

 ユウキにとって初めての体験だった。

 (俺には当面の間はこういうことは無理だと思っていたのに…)

 初めてを経験するとその行為にはまる人がいる理由がユウキにもわかるような気がした。

 ティナの身体は小柄で胸も小さく細身であり少し硬そうなイメージがあった。けれども抱いた後に感じた感想は、ティナの身体は柔らかく、温かく、抱いているとユウキが攻めているにもかかわらず、抱きしめられているのは自分であるような錯覚を与えられた。

 (アイツも…だからそういう行為に嵌っていたのだろうか。)

 抱いている瞬間とその行為の後がこんなにも満たされた気分になるとは思ってもいなかった。

 思い出したくもない顔がちらつき、考えを強制的に終了させるとティナを起こさないようにゆっくりと右腕を抜こうとするが、どうやら上手く出来なかったようだ。

 「ん?ユウキ…あ、ご主人様。起きたのか?」

 「ごめん、起こしたみたいだな。」

 「ううん、一緒に起きられたから、えへっへへへ。」

 ティナはゆっくりと上体を起こすと満面の笑顔で頭を掻く。

 「昨日はその…ご」

 「ごめんていったらご主人様でも怒るからな?少なくともアタシはご主人様としたいと思ってしたんだ。もし単なる性欲処理だとしてもアタシは昨日の事には満足している。アタシをちゃんと女として異性として見てくれてたのも嬉しかったし、機会があればいつでもまた抱いて欲しいとも思ってるだから…」

 副作用が原因とはいえ、強引にティナの初めてを奪った事への申し訳なさがユウキにはあった。
 ユウキは奴隷としてティナを見ていた事はなかったので余計に思う所があったのだ。けれどこれだけティナに言わせておいて今この場でかけるべき言葉は違うだろうと言葉を改める。

 「昨日は最高だった。ありがとうティナ。」

 「うん。アタシも沢山抱いてくれて気持ちよかった。」

 二人はどちらからともなく口づけを交わす。

 「よし、じゃ風呂に入って少ししたら皆でご飯にしようか。」

 「賛成!運動したからお腹が減った。少しまだユウキのが入っている感覚が消えてなくて不思議な重さがあるけど、しっかり食べないとね!今日は旅立ちの日だし!気合入れないと!」

 ティナは立ち上がると背伸びをする。

 こぽこぽっとした音が聞こえてきそうな程に大量に出された精液が床に垂れる。

 「そういえば…フレミア姫とレイランさんは?」

 「ん?そういえば…フレミアはそこで横になってるみたいだけど。」

 「居たのに気づかなかったよ。でも寝てるみたいでよかった。」

 「だな、見られてたら何を言われてたか…」

 「あはははは、確かに。でも、これからはご主人様の好きな時に抱いてくれていいからな!気持ちよかったし。見られるのはちょっと恥ずかしいけど。」

 「ありがとう…あれを経験したらティナを抱くことを我慢できる気がしないよ。それぐらい気持ちよかった。いや、違うな、俺はこれからもティナ抱きたい。」

 「ははは、照れるな…ん、でもアタシも抱かれたい。」

 そういうとティナは脱がされた踊り子の衣装をまとめ、端によけると昨日買った服を取り出す。
 元盗賊らしい太ももの丸出しな短いパンツとへそのでる黒いシャツ、レイランが選んだブラジャーと下着のパンツ、女性用の袖の無いレザージャケットだ。

 「睡眠不足でまだ頭は少しぽーっとするのに、なんだか物凄い身体が軽い気がするなんでだろう?ユウ…ご主人様も…」

 「オレもあれだけしたのに何故か凄い身体が軽いんだ。眠いけどね。そうそう、ティナ、俺の事はユウキでもいいから。」

 そういうと少し考え

 「ん~…ヤだっ!呼びたいけれどそれは二人の時だけがいい!」

 そういうと裸のまま外に出てお風呂に行ってしまう。溢れ出る精液が歩く度に太ももを伝い垂れ落ちているのだが…


 「すまなかった…起きてるんだろ?フレミア。」

 「……このロリコン。淫獣。まさかこんな副作用だったなんてね。」

 「ロリコンはともかく淫獣って…でもそうと言われても何も言えないよなこんな状況じゃ。でも、これで能力の副作用がわかったけどな。」

 「そうね。その能力最低ね。」

 「さっそく暴走したしな。」

 「でも自分の魔力や能力を底上げしている状態で相手を抱くとこんなになるなんてね。もしくは、あれが本来の使い方なのかもしれないわね。自己機能上昇(下半身強化)して何発撃っても装填される武器のようにパンパンパンパン対象の女性に放つ。自己能力の極上によって体力回復と魔力回復が同時に行われてるみたいだから効果が切れてもまた機能向上を使えばまた撃てる…永遠のループじゃない。本当にハーレム軍団ができそうよね。…ち、ちなみに何回出せたの?」

 「…9回から先は覚えてない。」

 そういうと呆れたように寝たふりをしていたフレミアが起き上がる。

 「消費の大きい完全完治の魔法も魔力が戻るまで時間がかかるとはいえ、自己機能の極上を使えば自然回復よりも圧倒的に早く再使用ができるかもね…でも、この魔法もなんかイヤらしい魔法の気がするわね。実験は今度にしましょう、今すると大惨事になりかねないわ。私の直感がね…そう言ってるのよ。」

 それに関してはそんな気がするとしか言えない…だって俺もそんな気がするのだから。

 「勇者が個の力の最強だと言われているのだけど、ユウキの力は本人は二番手だけど最強のチームを作れて動かせる。サポートの最強役の賢者って感じよね。なんか魔王を倒すのは貴方のような気がしてきたわ。最低の能力には違いないし本人は攻撃に関しては何も出来ないから永遠に勇者にはなれないだろうけどね。」

 「ああ確かに二番手とか三番手のポジションだよな。でも、勇者よりも俺には合っているかもしれないな。この周りを活かしていく力っていうのはさ。」

 「周りを犯していくハーレム力の間違いじゃないの?」

 「…昨日のあれを経験した後だと否定はしない。レイランと二人になった時にあの能力を使ったら確実に抱くと言える俺がいる。最低だとは思うけど。」

 「そうね、最低ね。まあでもいいんじゃない?英雄色を好むで。私の家系は王族だから歴代多かったらしいわよ。私と姉も母親が違うし。最低だとは思うけど私は周りに女性が複数いても気にしないから安心しなさい。むしろ抱きなさいよ。世界の平和の為になるなら。そして魔王を倒すのよ!」

 「何故か勇者じゃなく俺が魔王を倒す前提になっていないか?」 
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