明るいパーティー(家族)計画!勇者になれなかった僕は…

にゃも

文字の大きさ
15 / 56

ナツミ 壊れる心と忍び寄る影 ※エロ回(NTR苦手な方回避推奨)

しおりを挟む
  「……ひっく……ううっ…っく……。」

 身体の中に熱い物が流れてくるのを感じる。

 「どうだ、ナツミ。俺がお前の初めての男だ。くくっ!」

 (ユウキ以外の誰にも抱かれるつもりもなかった…でもレイが私を昔から好きだと言った。私はレイを自分に置き換えたのだろうか…抱かれる事を本気で拒めなかった。)

 「…ヒック…こんな私なんかを…うう…抱いて…本当に嬉しかったの?」

 私はレイに抱かれている最中もずっとユウキが隣で同じように女性を抱いていたのだと想像し自然と涙が止まらず酷い顔をしていた。なのにレイは嬉しそうに笑うのだ。

 「ああ、最高だよ。俺はこうなる事を望んでたんだからな。お前の表情は最高だ。」

 今もこうして泣いている私の顔を最高だという。でも何がそんなに可笑しいのだろう。
 私を抱いて嬉しいという笑みというよりも何か滑稽な物でもみて笑いを隠し切れないといった表情を浮かべている。

 (いいや…今は何も考えたくない。ユウキは私とレイの目の前で見知らぬ女の人と二人でラブホテルに入って行った。絶望した私をレイが優しく抱いてくれた。それが全て。)

 「ナツミ…俺と付き合えよ。」

 レイの言葉に私は頷いてしまった。

*******************************
 30分前…
 「大丈夫、何かの間違えだよ。ユウキを信じて中に入ろう。隣の部屋がどうやら空いてるみたいだ。」

 レイが先にホテルに入り様子を見てきてくれて、私はユウキの行動を否定したくてレイと一緒にラブホテルの二人が入ったいう隣と一室で聞き耳をたてていた。

 レイが私にユウキを信じてやりなよと慰めてくれる…しかし、隣から聞こえた女性の声は疑いようもないほどの喘ぎ声であった。

 「そんな…本当に…してる…」

 絶望している私の横でレイが隣の声にあてられたのか、本当は私を慰めるだけのつもりだったのか私を背後から抱きしめ私の耳元で優しい言葉を吐く。

 「ナツミ…ごめん、俺ナツミにこんな思いをさせるつもりじゃなかったんだ。ごめんな、ナツミ。俺が悪いんだ。」

 「ううん…もういいの。はは、私なんであんな勘違いなんかしてたんだろう…ユウキも私が好きだと思ってたのに…あれ、涙が…」

 「こんな状況で…言いたくなかったけど俺はお前が好きだ。ユウキが信じられないなら俺がお前を…」

 隣の雰囲気にあてられたのか、この特殊な雰囲気に流されたのか…レイが我慢できないといいながら背後から抱いていた私を半ば強引に押し倒してきたのに対して、心のどこかでもうユウキとつき合えないなら幼馴染の今優しくしてくれるレイにこうして抱かれて初めてを奪われてももういいや…レイも私のように辛かったに違いない。私は抵抗できない力を持つ相手に対して抵抗する事を諦めた。見知らぬ男に強引に犯されるのに比べたら…私を想ってくれていたもう一人の幼馴染に奪われるのなら…もう……

 (私は弱い。ユウキは知らないだろうけど、知ってしまった以上私は明日から素直に貴方を見て笑えないよ。もう、昨日までの関係には戻れないよ…今の私のまま貴方にあったら私はその場で泣き崩れてしまうだろう…なら幼馴染のレイの彼女として、もう昔好きだった人として心を偽らせてよ…私は…)
**********************************

 翌日

 ユウキから告白され私は断ってしまう……

 (昨日、隣であんなに激しく見知らぬ女性を抱いてたじゃない…)

 私は悲しかった。あれだけ信じていたユウキがひと時の恋人であったとしても女性を抱いた翌日に私に告白をした。でも、それでも私はきっとレイに抱かれていなければユウキと付き合っていただろう。でも、同じ気持ちをしてたはずのレイを私は裏切れない。

 「ごめんなさい…私、レイとつき合ってるの。」

 あの時の絶望したようなユウキの表情を私は忘れることができないだろう。

 その後、ユウキはレイのようになろうとしたのか…はたまた昨日までの自分の心を捨てるように僕という一人称から俺と言う言葉使いに変わったのだが…きっとそんなユウキの変化に気づいたのは私だけだったろう……。

 私がユウキを振った3日後の夜、レイから辛かったろう?よく断ったねと優しく囁かれ、涙を隠せない私をレイはベッドまで連れていくとその言葉とは真逆に強引に押し倒し愛撫もなく私に挿入する。

 心の痛みと強引に犯された痛みに泣きながらではあったがレイに抱かれていると次第に私の身体は濡れはじめ、ついに果てる瞬間だけは何も考えなくてもいいほど真っ白になり何もかもを忘れる事ができた。

 それから毎日、抱かれている間だけはその温もりと快楽の波に一瞬ではあってもユウキを忘れる事ができた私は少しでも忘れようとレイを求め続けた。

**************************************
 だが、告白を断ってから二週間が経つ日。

 私は本当の絶望を知る事となる。

 「う…そ……」

 目の前にユウキをホテルに連れ込んだ女性がいる。

 今日もまたいつものように私が果てた瞬間、いきなり玄関のドアが開いてレイの部屋に女が入ってきたのだ。

 「もういいよね?ユウキとかいうのとコイツ、もうまともに話もしてないわよ?もういいでしょ。約束は守ってよね?」

 そういうと私がいるにも関わらず女は服を脱ぎだしレイの上に跨った。

 「どう…どういう事?あなた…ユウキの彼女だったんじゃ…」

 「レイ君…やっぱりこの女、オナホ代わりにするにも頭悪すぎでしょ。私とか由美とかが毎日してあげるからコイツやっぱり私達の仲間から追い出しましょうよ。」

 女は気持ちよさそうに腰を振りながら私を嘲笑する。

 「ダメだ。コイツは卒業までは俺の女で居てもらう。言ったろ?俺が活躍するところをお前たちに見せるには幼馴染の友人を奪おうとするコイツの存在が邪魔なんだ。アイツに近づけさせない為にもコイツは俺の女でいなきゃいけないんだよ。まあ、アイツの所に逃げない程度にたまに使ってはやるが、そうだなもういいか。」

 「なに…どうなってるの?」

 女は喘ぎながら見せつけるように腰を激しく振り続ける。

 「ニブイ女…ねえ、他のやつでコイツをまわしたいってのがいるんだけど使っちゃダメ?」

 「ダメだ。コイツはユウキに対する鎖なんだ。完全にユウキの心がコイツから離れるまでは俺の女として見せる必要がある。大事な幼馴染の俺だからユウキは許しているんだから。」

 「騙…したの?私達…幼馴染で……。」

 「だからなんだ?ユウキを心から信じられないような女が!ユウキを幼馴染とか言っているんじゃねー!」

 そのあまりの怒り様に私は何も言えなくなる。

 (この感情をむき出しにするこの人は誰?私はレイのこんな表情…見た事がない。)

 「そうそう、いいことを教えてやるよ。ナツミ。そこ見て見な?」

 「ちゃ、ちゃんと撮れているかチェックしなきゃね。レイ君。」

 二人がさす方向にはカメラが設置れていた。

 「う…うそ……。」

 「嘘も何も赤く光ってるだろ?」

 「しょ、証拠になるわ!警察に…。」

 「言えばいいさ。これでバスケ部は廃部だな。俺のせいで。」

 「え?」

 「ユウキ行ってたのにな。ナツミを連れて全国大会に行くんだって。くだらない。」

 「……。」

 「今は俺の女だが卒業式後には解放してやるよ。俺とユウキは同じ大学に行くだろうが、お前の今の学力じゃ無理だろう?大学でお別れだ。ユウキが教えてくれてたから今の学校に入れたくせに、ユウキに対して恩を仇で返しやがって!知ってるか?ユウキがお前に時間を割いたせいで学力が落ちている…お前のせいでアイツは俺との約束をあっさりと破った。まあ、それだけなら許せた。でも、ユウキが俺にあんな事を言ったんだ…お前のせいで…俺のポジションをお前が奪ったんだナツミ…。」

 抱かれていた女性も甘い顔しか人に見せないレイのだんだんと豹変していく表情を見て、腰を止め怯えている。流れ出る黄色い液体がレイを濡らしてもレイは気にせず女に動けよ、お前もこうなりたいのか?と命令をする。

 「けど、卒業後にもまだユウキの気持ちがお前にあったのなら…好きにすればいい。どうせ無駄だろうが付き合えるかもしれないぞ?それまで我慢してたまに抱かれてろ。」

 「そんな…私から振ったのに…もし、私がレイに抱かれた事を…」

 「拒否権はない。拒めばユウキにこのビデオを渡す。どちらにしてもユウキは俺を殴ってくるだろうな。下手したら俺を殺すかもな。ははっ!ユウキが怒って俺だけを考える…それもいいかもな…俺を殺せばアイツは永遠に俺を忘れない!……いや、話がそれたな。とにかく、お前が誰かにこのことを言えば俺はユウキに自ら罪を告白する。」

 「バスケ部は!?貴方はバスケ部のエースでしょ!!」

 「それが?俺にはバスケなんて二の次でしかない。ユウキと違ってな。廃部になろうと知った事じゃない。」

 「そんな…。」

 「そうだ、面白い事を考えたぞ。俺は試合の日の朝だけお前を抱こう。勝てば勝つほどお前は俺に抱かれる。その変わりユウキの為に俺は全力で試合をしよう。面白いとは思わないか?試合中に心の底から応援している奴を見ながら、騙した最低の男の精液を体内に溢れさせている様はさぞ滑稽だろうな。ユウキにバレたらそれこそ一生軽蔑されるだろうな。俺達がこんなに頑張っているのにお前は朝からエースに抱かれていたなんて。ああ、でも全国までユウキの為に俺が試合を頑張ったら俺もお前を抱き続けないといけないのか…しかしそうしたら孕むかもしれないな。めんどくさい。今まで通り、隠れて飲んでいたピルだけは飲む事を許してやるか。ちなみに、ユウキが居たのは逆の部屋だ。アイツはまだ童貞だよ。」

   「そん…な…。」

 弱い私は誰にも言えずに試合の度にレイに抱かれ続ける事になる。
 誰にも言えない…拒めもしない…全てを投げ出し死ぬことすらできない…。
 私は馬鹿で最低な女だ。好きな相手を心から信じる事ができず騙されるような弱い女。

 でも、それでもユウキにだけは救いを求めてしまっていた。
 どれだけ可能性が少なくてもレイは卒業後ならユウキと付き合ってもいいと言った。
 ならば抱かれた事実を隠して生きよう。

 (…私は最低な女だ。)

 温かいのに痛くて…気持ちがいいのに痛くて…いくら抱き合っても心はその度に傷つき闇に沈んでいく。

 いくら心の中で叫んでもユウキは気づかない。気づいてくれない。当たり前だと言うのに。

 それでも…私は心に嘘をつきつづけ耐え続ける。

 たとえユウキに差し出した飲み物を受け取ってもらえなくても…
    ユウキが誤って後輩から差し出されたタオルと間違って私から受け取ってしまった時に複雑な顔をしていたとしても…
 ユウキの近くにいさせてもらえただけで今は満足しよう。付き合える可能性を信じ、その身にレイの精液を溢れさせながら…私はその時を待ち続ける事にする。

***************************************

 この世界に召喚されて一週間も経つがレイに抱かれる事はなくなった。
 あの日が卒業式の代わりになったのだろう。ユウキが私達から…幼馴染という関係からきっと卒業してしまったあの日。
 レイは勘違いしているようだが、ユウキは絶対に戻ってこないだろう。

 (もうユウキの声を聞くこともないのだろうか。こんな最悪な人生…最後くらいユウキに抱かれたかったな……。)

 食事も取らず、風呂も入らずに部屋の片隅で今までずっと震えているだけだった汚れやせ細った私。

 死にかけの身体だ。よく一週間ももったものだ。でも、もう限界だと何故かわかってしまう。

 そうだ最後にユウキをおかずにして果てて死のう。
 今更だから構わないだろう。死ぬ前くらい好きな人から妄想ででも抱かれたい。
 私はカサついた肌の奥にある私の汚れきった穴の中に想い人の肉棒を想像しながら手を入れ自らまさぐる。

 「ふふふっ、ははははっ!あーはっはっはっはっ!」

 私は自然と大声が出てしまう。
 乾いた心でも死にかけた体でもユウキを想うとまだ濡れてしまう自分の卑しい女の身体に笑いが止まらない。

 「ユウキが隣に居ないこんな世界なんて壊れちゃえばいいのに!ああ、そうだ全部壊して私とユウキだけになればいいのに!アイツを消して、私とユウキがアダムとイブになって…ユウキの子供を何人も産んで産んで産んで産んで……そうよ。こんな世界なんて壊れてしまえばいい!」

 壊れてしまえ、何もかもすべて…薄れゆく意識の中で幻聴が聞こえてくる。

 『力なきただ嘆くだけの愚かな女よ。汝が望むのな次代の魔王となるグレゴリオが力を授けてやろう。』

 ああ、本当に都合のいい幻聴まで聞こえてくるではないか…。

 『全てを思うがままに破壊し、奪い、己のモノとする強欲があるのならば我が闇に生きる力を授けよう。』

 この世界で二人のように力が手に入る?
 ユウキはきっとその力で私達を忘れて一から人生をやり直そうとしているのかもしれない。
 アイツは初めから自分の欲望の為だけに私を利用していた。その力もまた同じであろう。

 二人がこの世界で好きに生きているように、私も私の為にこの世界で闇に落ちてでも生きたいように生きてもかまわないではないか…。

 手に入れたい者を手に入れ、復讐すべき人間に復讐する為に。

 「わかったわ。私に力を頂戴!」

 『…契約はなった。汝を我が城まで招くとしよう。』

 目の前に突如として現れた黒い扉を私は開くのだった。

 何もかもが歪んでしまった私の世界で、唯一変わらない想いを胸に…

 「ユウキ…必ず貴方をモノにするわ…どんな犠牲を払ってでも…。」

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...