4 / 5
第四話。
しおりを挟む
思ったよりも早く片付いたな。部屋のダンボールは畳んで部屋の隅に置いてある。
さて、このダンボール達はどうしようか。僕は引越し業者に頼んでダンボールを回収してもらう事にした。
事が終わると、何もすることがなくなったのでこの引越したばかりの町を探索することにした。
僕は、歩いてまずコンビニや図書館に、僕が後々通う学校までの道のりも覚えなければならない。
この町は自然豊かで、すぐ歩いただけで畑が見える。それに山も沢山ある。僕は静かな所が好きだから、ここに引越した甲斐があったな。
しばらく歩くとコンビニ…というよりは、いかにも潰れそうな食品販売店と駄菓子屋があった。
その駄菓子屋からは小学生くらいの男の子が数人出てきた。
!?
こっちに来る!
「お前誰~?」 「見た事ねぇ顔だなー」
僕も君達を今日初めて見たから当たり前だろ。
「なんだコイツ?」 「しゃべらねーの?」
こんな所で君達の相手をしていても使用がない。無視しよ。
「あれ?コイツかーちゃんが新しく引越してくるって言ってたヤツ?」
あぁ、多分そうだろう。こんな町に引越してくるのは僕くらいだろうからな。
「まぁいいや、皆!!空き地で遊ぼうぜ~」
全く、何なんだ。
僕は気分を損ねたが、この町の自然をみているとそんな事はどうでもよくなってしまった。
この町は小さいから道を覚えるのも楽だと思っていたのだが…道が複雑だな。
分かれ道や、舗装されていない道路が沢山ある。
ふと、足を止めたら遠くの方に学校があった。
しまった、歩き過ぎたな。
気づいたらもう夕方だ。
この町は不思議だ。だが、なにが不思議なのかは分からない。
結局、僕は元来た道を辿っていたが道に迷ってしまいそこに、多田さんがたまたま通っていたので車に乗せてもらいなんとか家に着いた。
多田さんに会わなかったら、多分僕はもっと遅い時間に帰宅していただろう。
夜ご飯は、姉のお陰で冷蔵庫には沢山の食べ物があるからしばらくは買い物をしなくてもいいか。
ちなみに、僕の住んでいる家は遠い親戚の
"梶山"さんという人の家だ。
僕は、梶山さんという人にまだ会った事はないが聞いたところによると、とても優しい人らしい。梶山さんは職場が東京で、あまり帰って来ないみたいだ。いわゆる、同居みたいなものだ。
ピンポーン、
ピンポーン、
え、もしかして梶山さんかな?いや、梶山さんだったら鍵を持っているはずだし…
ガチャ
はい、何でし「あら!昨日、この町に引越して来た子ね~!私の名前は"友永"っていうのよ!よろしくね~あっ、そうだ!ほらこれこれ差し入れ!いや、お引越し祝か!饅頭ね!後、この家梶山さんの家だけどあんた!遠い親戚なのよね~梶山さんあんまり帰って来ないからほら!この肉じゃがをどうぞ~!なにかあったら家となりだから何でも言ってね~」
これがマシンガントークというのか… ?
「あ!後、私の家に娘がいるのよ~名前は"結菜"っていうの!友永結菜!可愛い名前でしょ~?顔も可愛いのよ!ふふふっ、あんたも可愛い顔立ちしてるわね~!うちの子にしたいぐらいだわ!あっ、冗談よ~!今度同じ学校になるからうちの娘とも仲良くしてね~!それじゃ!」
バタンッ
…
な、何だったんだ…
何者なんだあの人は、確か友永さんと言っていたな。まるで早口言葉だ…驚いた…
というか、なぜ梶山さんと遠い親戚だって事が分かったんだ?他にも色々と...この町は小さいから噂がすぐ広がるのか?
うーん、分からない。
と、とにかく、ご飯を食べてお風呂に入って歯磨きして今日は寝たいところだが、勉強をしないとな。
あぁ、なんか疲れたなぁ...
さて、このダンボール達はどうしようか。僕は引越し業者に頼んでダンボールを回収してもらう事にした。
事が終わると、何もすることがなくなったのでこの引越したばかりの町を探索することにした。
僕は、歩いてまずコンビニや図書館に、僕が後々通う学校までの道のりも覚えなければならない。
この町は自然豊かで、すぐ歩いただけで畑が見える。それに山も沢山ある。僕は静かな所が好きだから、ここに引越した甲斐があったな。
しばらく歩くとコンビニ…というよりは、いかにも潰れそうな食品販売店と駄菓子屋があった。
その駄菓子屋からは小学生くらいの男の子が数人出てきた。
!?
こっちに来る!
「お前誰~?」 「見た事ねぇ顔だなー」
僕も君達を今日初めて見たから当たり前だろ。
「なんだコイツ?」 「しゃべらねーの?」
こんな所で君達の相手をしていても使用がない。無視しよ。
「あれ?コイツかーちゃんが新しく引越してくるって言ってたヤツ?」
あぁ、多分そうだろう。こんな町に引越してくるのは僕くらいだろうからな。
「まぁいいや、皆!!空き地で遊ぼうぜ~」
全く、何なんだ。
僕は気分を損ねたが、この町の自然をみているとそんな事はどうでもよくなってしまった。
この町は小さいから道を覚えるのも楽だと思っていたのだが…道が複雑だな。
分かれ道や、舗装されていない道路が沢山ある。
ふと、足を止めたら遠くの方に学校があった。
しまった、歩き過ぎたな。
気づいたらもう夕方だ。
この町は不思議だ。だが、なにが不思議なのかは分からない。
結局、僕は元来た道を辿っていたが道に迷ってしまいそこに、多田さんがたまたま通っていたので車に乗せてもらいなんとか家に着いた。
多田さんに会わなかったら、多分僕はもっと遅い時間に帰宅していただろう。
夜ご飯は、姉のお陰で冷蔵庫には沢山の食べ物があるからしばらくは買い物をしなくてもいいか。
ちなみに、僕の住んでいる家は遠い親戚の
"梶山"さんという人の家だ。
僕は、梶山さんという人にまだ会った事はないが聞いたところによると、とても優しい人らしい。梶山さんは職場が東京で、あまり帰って来ないみたいだ。いわゆる、同居みたいなものだ。
ピンポーン、
ピンポーン、
え、もしかして梶山さんかな?いや、梶山さんだったら鍵を持っているはずだし…
ガチャ
はい、何でし「あら!昨日、この町に引越して来た子ね~!私の名前は"友永"っていうのよ!よろしくね~あっ、そうだ!ほらこれこれ差し入れ!いや、お引越し祝か!饅頭ね!後、この家梶山さんの家だけどあんた!遠い親戚なのよね~梶山さんあんまり帰って来ないからほら!この肉じゃがをどうぞ~!なにかあったら家となりだから何でも言ってね~」
これがマシンガントークというのか… ?
「あ!後、私の家に娘がいるのよ~名前は"結菜"っていうの!友永結菜!可愛い名前でしょ~?顔も可愛いのよ!ふふふっ、あんたも可愛い顔立ちしてるわね~!うちの子にしたいぐらいだわ!あっ、冗談よ~!今度同じ学校になるからうちの娘とも仲良くしてね~!それじゃ!」
バタンッ
…
な、何だったんだ…
何者なんだあの人は、確か友永さんと言っていたな。まるで早口言葉だ…驚いた…
というか、なぜ梶山さんと遠い親戚だって事が分かったんだ?他にも色々と...この町は小さいから噂がすぐ広がるのか?
うーん、分からない。
と、とにかく、ご飯を食べてお風呂に入って歯磨きして今日は寝たいところだが、勉強をしないとな。
あぁ、なんか疲れたなぁ...
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
さよなら、私の愛した世界
東 里胡
ライト文芸
十六歳と三ヶ月、それは私・栗原夏月が生きてきた時間。
気づけば私は死んでいて、双子の姉・真柴春陽と共に自分の死の真相を探求することに。
というか私は失くしたスマホを探し出して、とっとと破棄してほしいだけ!
だって乙女のスマホには見られたくないものが入ってる。
それはまるでパンドラの箱のようなものだから――。
最期の夏休み、離ればなれだった姉妹。
娘を一人失い、情緒不安定になった母を支える元家族の織り成す新しいカタチ。
そして親友と好きだった人。
一番大好きで、だけどずっと羨ましかった姉への想い。
絡まった糸を解きながら、後悔をしないように駆け抜けていく最期の夏休み。
笑って泣ける、あたたかい物語です。
私の容姿は中の下だと、婚約者が話していたのを小耳に挟んでしまいました
山田ランチ
恋愛
想い合う二人のすれ違いラブストーリー。
※以前掲載しておりましたものを、加筆の為再投稿致しました。お読み下さっていた方は重複しますので、ご注意下さいませ。
コレット・ロシニョール 侯爵家令嬢。ジャンの双子の姉。
ジャン・ロシニョール 侯爵家嫡男。コレットの双子の弟。
トリスタン・デュボワ 公爵家嫡男。コレットの婚約者。
クレマン・ルゥセーブル・ジハァーウ、王太子。
シモン・グレンツェ 辺境伯家嫡男。コレットの従兄。
ルネ ロシニョール家の侍女でコレット付き。
シルヴィー・ペレス 子爵令嬢。
〈あらすじ〉
コレットは愛しの婚約者が自分の容姿について話しているのを聞いてしまう。このまま大好きな婚約者のそばにいれば疎まれてしまうと思ったコレットは、親類の領地へ向かう事に。そこで新しい商売を始めたコレットは、知らない間に国の重要人物になってしまう。そしてトリスタンにも女性の影が見え隠れして……。
ジレジレ、すれ違いラブストーリー
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる