【完結】親の理想は都合の良い令嬢~愛されることを諦めて毒親から逃げたら幸せになれました。後悔はしません。

涼石

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第4話 脅迫されるように結婚相手が決まった日。

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「お父様・・・今なんて?」
「お前は、もうあれらに教える必要はない。」

青天の霹靂だった。

「教会中央から人が派遣され、兼任で初等学級を受け持つことになった。
教会の慈善事業を兼ねているものだから国の予算も大幅削減だ。
中央から承認もされた。お前はもう教えなくて良い。」

いきなりの解雇通達だった。

「それから、お前の結婚相手が決まった。三日後に見合いだ」

「なん・・・」

驚きに息が詰まり、アリシアはオリスナを睨みつけた。

「どういうことですの?!
私は聞いておりません。
そもそも、お会いしたこともないような方と結婚するなんて・・・」

アリシアの言葉にオリスナは眦を釣り上げた。

「子の幸せを願う親の気持ちがわからないのか!!
お前のようなひねくれもので性格の暗いやつが、まともな結婚相手をみつけられるわけがないだろう!」

辛辣な言葉にアリシアの眦に涙が浮かんでくる。
心が抉られる・・・。

これがオリスナの本心。
これが父オリスナのアリシアへの評価。

「相手はすでにお前の絵姿を気に入って承諾している。
王都に家をもつ宮廷貴族だ。子爵家の次男だ。
お前のわがままでこの婚約がだめになれば、我が家の賠償金問題になる。
お前はこの家をつぶす気か?」

言葉につまる。

(私のわがまま?・・・私はどんなわがままを言ったというのですか?)

下級とはいえ、貴族は貴族。
家のためには政略結婚は一般的なことではあるのだけれど。

「この・・・この家はどうなるのですか?」

「エミリアに婿を取って継がせる」

アリシアは唇をかんだ。
やはり、可愛いのは妹だけ。

「お父様・・・あなたは・・・エミリアにこの家を継がせて私を追い出したいのですね」

アリシアの言葉に、オリスナが怒鳴り返す。

「お前のそういうところがひねくれているというのだ!!
お前たちにとって一番良い方法を苦労して模索しているというのに。
親の苦労を労わる思いやりというものがお前にはないのか!!」

(長女である私が他家に嫁ぎ、可愛がっている妹が家を継ぐという風にしか見えないじゃない!)

胸の内で反論をする。

「今度はだんまりか。言いたいことがあっても言うこともせず、すぐに黙り込む。
そういうところがお前の悪いところだということを自覚しろ。」

(何を言っても聞いてくれたことなんてないじゃないの・・・)

反論すれば怒鳴られ、黙れば暗い性格だと言われる。
アリシアには何が正解かわからなかった。

「詳しいことはマリアに聞け」

アリシアは零れそうになる涙を堪え、一礼すると部屋を後にした。
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