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31:変態と言う名の紳士に冷たくなるおじい様とピヨちゃん
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「いよいよ、本格的に復讐をしようと思います」
僕は高々と宣言した。大体の復讐に必要なものは揃ったのだから。ただ、ひとつ気がかりなことがある。
「レイン、何故ここに居るのですか??」
弟のレインが僕についてきてしまったことだ。レインについては変態で転生者という事実は分かったが、一応僕にとって大切な身内なので危害は加えないつもりではいた。けれどだからといって僕についてきては欲しくなかった。
ちなみにヨグ様にはあるお願いをしたので、現在、異世界に行っている。変態が居なくて清々しているし寂しいなんて少しだけしか思っていない。
「兄上、俺も竜神の血を引いてますから、祖先の神様にお願いしてついてきちゃいました」
よく見ると、すぐ側でおじい様が少し気まずい表情をしていた。どうやら犯人らしい。
「おじい様、これはどういうことですか??」
「……その、レインも私にとっては愛し子のひとりなのでつい……」
レインは味方ではあるが、異常性癖の持ち主だ。なのであくまで外で会いたかったしその状態であってほしかったのに……。
「おじい様、レインは変態です。それもヨグ様が引くレベルです。僕だって弟としては可愛いですがその性癖がある以上はあまり側に居たくありません」
「……えっ??あのヨグ陛下が引く??まさか……」
おじい様がレインを見つめた。レインはそれをまっすぐ見返して答えた。
「おじい様、違います、俺は変態じゃありません。俺は、幼い少年を見るとその天使さに何か性的に興奮することに気付いただけなんです。変態じゃないです。仮に変態だとしても、変態という名の紳士です、っておじい様、目怖っ!!」
おじい様の目がまるで僕が弟を見た時の目にそっくりだ。どうやら僕はおじい様に似ているみたいだなと納得しつつ、その後、盛大なため息が聞こえました。
「はぁ、どちらにしてももうあの国は終わりだな。可愛いルキオはあの国に復讐し、王のバイアティスは番の言いなりとなり大切な家族をないがしろにし、後継ぎのレインは異常性欲持ちで世継ぎは望めない。悲しいことだが仕方ない」
「おじい様、俺は異常性癖なんてありません。ただ少年が……ふたりとも目怖っ!!」
「まさか我が一族から、ヨグ陛下すら怯む変態が生まれるなんて、とても私は辛い。けれどどんな変態でも愛し子ではあるので、ルキオ、レインを一旦この場所に置いてあげることは許してあげてほしい。もちろん、ルキオが元の姿に戻った時には絶対近づけないように約束しよう」
「……ありがとうございます。そして、そろそろ復讐を開始するつもりでいるのですがそれにあたり意見やはじめて使う魔術についておじい様にお聞きしたいのです」
色々な変態的なハプニングにより忘れがちだが僕の目的は復讐だ。
「ふむ、どのように復讐を行うのだい??」
「はい、まず僕が味わった孤独を味わわせるつもりでいます」
「なるほど。王城にいるものを皆殺しにするのだな。良い、蛇の毒を使えば……」
「違います、この間おじい様から頂いた能力にあった「恐怖の注入」を「記憶操作」と合わせて使用して、自主的に出て言ってもらうつもりです」
そう答えると、おじい様はびっくりした顔をしながら、すぐにニコニコ微笑んで「ルキオは優しい子だね。私なら苦しめて毒殺か、全員知性のない蛇に変えていたところだ」等物騒なことを言っていたがスルーする。
「僕は、血なまぐさい復讐より、精神的にいたぶりたいだけです。一瞬の痛みで解放なんてしてやるつもりがないだけです」
「兄上……」
レインが珍しく複雑な顔をしている。流石に、兄である僕が怖いことを言いすぎて引いてしまったのかもしれない。
「そのセリフ、ピヨ上の状態で言ってほしかった。あああ、可愛いショタピヨ様がド鬼畜なこというのもう尊みの極なんで……痛っ、兄上もおじい様も無言で殴るのやめてください、えっ、痛い!!」
とりあえず僕とおじい様で、変態、もといレインを黙らせて話を続けた。
僕は高々と宣言した。大体の復讐に必要なものは揃ったのだから。ただ、ひとつ気がかりなことがある。
「レイン、何故ここに居るのですか??」
弟のレインが僕についてきてしまったことだ。レインについては変態で転生者という事実は分かったが、一応僕にとって大切な身内なので危害は加えないつもりではいた。けれどだからといって僕についてきては欲しくなかった。
ちなみにヨグ様にはあるお願いをしたので、現在、異世界に行っている。変態が居なくて清々しているし寂しいなんて少しだけしか思っていない。
「兄上、俺も竜神の血を引いてますから、祖先の神様にお願いしてついてきちゃいました」
よく見ると、すぐ側でおじい様が少し気まずい表情をしていた。どうやら犯人らしい。
「おじい様、これはどういうことですか??」
「……その、レインも私にとっては愛し子のひとりなのでつい……」
レインは味方ではあるが、異常性癖の持ち主だ。なのであくまで外で会いたかったしその状態であってほしかったのに……。
「おじい様、レインは変態です。それもヨグ様が引くレベルです。僕だって弟としては可愛いですがその性癖がある以上はあまり側に居たくありません」
「……えっ??あのヨグ陛下が引く??まさか……」
おじい様がレインを見つめた。レインはそれをまっすぐ見返して答えた。
「おじい様、違います、俺は変態じゃありません。俺は、幼い少年を見るとその天使さに何か性的に興奮することに気付いただけなんです。変態じゃないです。仮に変態だとしても、変態という名の紳士です、っておじい様、目怖っ!!」
おじい様の目がまるで僕が弟を見た時の目にそっくりだ。どうやら僕はおじい様に似ているみたいだなと納得しつつ、その後、盛大なため息が聞こえました。
「はぁ、どちらにしてももうあの国は終わりだな。可愛いルキオはあの国に復讐し、王のバイアティスは番の言いなりとなり大切な家族をないがしろにし、後継ぎのレインは異常性欲持ちで世継ぎは望めない。悲しいことだが仕方ない」
「おじい様、俺は異常性癖なんてありません。ただ少年が……ふたりとも目怖っ!!」
「まさか我が一族から、ヨグ陛下すら怯む変態が生まれるなんて、とても私は辛い。けれどどんな変態でも愛し子ではあるので、ルキオ、レインを一旦この場所に置いてあげることは許してあげてほしい。もちろん、ルキオが元の姿に戻った時には絶対近づけないように約束しよう」
「……ありがとうございます。そして、そろそろ復讐を開始するつもりでいるのですがそれにあたり意見やはじめて使う魔術についておじい様にお聞きしたいのです」
色々な変態的なハプニングにより忘れがちだが僕の目的は復讐だ。
「ふむ、どのように復讐を行うのだい??」
「はい、まず僕が味わった孤独を味わわせるつもりでいます」
「なるほど。王城にいるものを皆殺しにするのだな。良い、蛇の毒を使えば……」
「違います、この間おじい様から頂いた能力にあった「恐怖の注入」を「記憶操作」と合わせて使用して、自主的に出て言ってもらうつもりです」
そう答えると、おじい様はびっくりした顔をしながら、すぐにニコニコ微笑んで「ルキオは優しい子だね。私なら苦しめて毒殺か、全員知性のない蛇に変えていたところだ」等物騒なことを言っていたがスルーする。
「僕は、血なまぐさい復讐より、精神的にいたぶりたいだけです。一瞬の痛みで解放なんてしてやるつもりがないだけです」
「兄上……」
レインが珍しく複雑な顔をしている。流石に、兄である僕が怖いことを言いすぎて引いてしまったのかもしれない。
「そのセリフ、ピヨ上の状態で言ってほしかった。あああ、可愛いショタピヨ様がド鬼畜なこというのもう尊みの極なんで……痛っ、兄上もおじい様も無言で殴るのやめてください、えっ、痛い!!」
とりあえず僕とおじい様で、変態、もといレインを黙らせて話を続けた。
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