【本編完結】魔王と周りに恐れられる辺境伯ですが他人の婚約者に手を出したと噂の伯爵令息にずっと片思いしています

ひよこ麺

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09.純白のドレスを着た愛おしい人

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「良く似合っている」

ルカの天使のごとき美しさに俺は興奮する自分を抑えるのが難しかった。なんて美しい。ルカエルが可愛すぎる。そのまま、腕の中に永遠に閉じ込めて赤らむ頬を両手で包んであげたい。

「あ、あの……これは……」

酷く困惑している様子のルカだが、それは仕方ない。いきなり花嫁衣裳を着せたのだから当然の反応だろう。

「お前にふさわしい装束だ」

そう言った、何故ならお前は俺の花嫁になるのだから。ああ、可愛いルカと結婚したら当然初夜もあるわけだが、その場合可愛いルカと……。

妄想を膨らませていた時、何故か真っ青のルカが泣きだした。

(俺と結婚するのはそんなに嫌なのか?確かにさっきもルカは童貞を卒業したいと言っていたが……)

「ごめんなさぃ、生贄は本当に辞めてください。これ僕臓物とか捧げるヤツですよね。もしくは……まさか性の儀式ですか??あ、でもそっちは死なないだけマシ……か?」

(性の儀式???初夜のことか?だとしたらルカは俺との初夜をこの花嫁衣裳で受け入れてくれるというのか)

嬉しさで、また鼻血を吹きかけるが必死に興奮を抑える。まだ、そうと決まったわけではない。ルカに確認しなければならない。

「ルカ、その、儀式を行っていいのか?」

「駄目です」

勘違いだったらしい。それほどきっぱりと言いきられた。しかし、ここで俺の中の黒い部分が囁く。

(ルカは実質、俺に売られた身。本来は心も全て欲しいが、ルカの体だけでも手に入れることは可能なはずだ)

そう思って、再びルカを見た。上気したバラ色の頬も美しい顔も大天使過ぎる。ルカエルたん……。無理だこんな可愛い子を無理やり襲うなんて、俺は悪い魔王のようじゃないか。

絶対、だめだ、ちゃんとルカの許可を得ないといけない。

「どうしてもだめか?痛いことは絶対にしないと約束する」

「えっ、儀式って痛いでしょう?」

ああ、そうか、ルカは処女だからそこを危惧しているのか。だとしたらそれこちしっかり優しく教えてあげないといけない。

「大丈夫、痛くないし、痛かったら止める」

その言葉にただただ、涙を流していた美しすぎるルカが微笑む。

(尊い、守りたい、抱きしめたい。俺の天使ルカエル)

まずい、俺の中の気持ち悪い何かが出そうになるが、なんとかそれを全力で抑え込む。

「本当に、痛いことや怖いことはないですか??」

考えて欲しい、好きな人の涙目上目遣いとか勃たない男っているだろうか?

「ない、だから……しよう」

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