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49.僕は誰だ(ルカ視点)
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ルカと出会ってから、僕はたまにルカが王宮に来ると遊ぶようになった。彼は僕をヴィオラと呼んだ。どうやらはじめ女の子だと思ったらしいことは後で教えてくれた。
「ヴィオラはどうしてここにいるの??」
「分からない。けれどずっとここに居ないといけないって言われているんだ」
そう話すと、ルカは何かを決心したように僕をまっすぐ見つめた。そして、
「ねぇ、ここから出たくない??ずっとこんなところにいたら辛いよ。ヴィオラ一緒に外に行こう」
ルカの提案はまだその当時10歳にも満たなかった僕にはとても、魅力的だった。だから、僕はルカとふたりで手を繋いで王宮から逃げようとした。
小さな子供だった僕らはそれが、どれだけ恐ろしい結末を生むのか知らなかった。王宮に幽閉されている僕が王宮から出ることなど当然できないようにされていたのだ。けれどそれに気付けないくらい僕らは幼かった。
王宮を出ようと出口の門を抜けた時、いきなりルカの体が光り、僕はそのまま気を失った。あの光は多分雷に撃たれたのかもしれない。ルカの体が吹っとぶのを見た。
それが、僕がルカを見た最後だった。
結果、僕は死んだことになり、ルカは実家にてしばらく謹慎することとなった。
その日から、僕を取り巻く世界が変わった。僕はルカになったからだ。しかしルカになったといっても本当にルカになれた訳ではない。伯爵家では僕は間接的に虐待を受けていた。本来のルカを殺しただろう原因の僕をその家族が許すはずはない。
けれど、多分王命で僕をルカとして預かる以上は、表立って虐待などはできない。だから、使用人にいじめさせたり、見えないところで僕は貶められていた。
公の場では、本来のルカとして扱われたが、それ以外では僕はよそ者として扱われていたのだ。けれどそれも今やっと理由を思い出したから納得したけれど、あの事故の日から僕にはルカとしての記憶はあったけれど僕としての記憶がなかった。
そして、僕の正体がルキウスというシオン大公様の弟だとする。そうだとしたら何故僕はあんなところにいたのだろうか……。
*********************************************
「ルカ!!」
目を開いた時、目の前に突然とても心配そうな顔をした大魔王様がいて、強く抱きしめられた。
あの後、どうやら僕は気絶したらしい。
「ルキウス。ああ、ルキウス、すまない、本当にすまない」
さらに、なぜか大魔王様ごとシオン大公様が僕を抱きしめている。
「……俺ごと抱きしめるのはやめろ」
「ギルフェル。君はもうすぐ僕の弟になるんだから可愛い弟ふたりを抱きしめるのは兄の役得じゃないかい??決して、ルカを抱きしめるついでにギルフェルの首筋のにおいをこっそり嗅いで、そのミントのかおりに酔いしれていたりはしないよ」
「気持ち悪いから離れろ」
「ヴィオラはどうしてここにいるの??」
「分からない。けれどずっとここに居ないといけないって言われているんだ」
そう話すと、ルカは何かを決心したように僕をまっすぐ見つめた。そして、
「ねぇ、ここから出たくない??ずっとこんなところにいたら辛いよ。ヴィオラ一緒に外に行こう」
ルカの提案はまだその当時10歳にも満たなかった僕にはとても、魅力的だった。だから、僕はルカとふたりで手を繋いで王宮から逃げようとした。
小さな子供だった僕らはそれが、どれだけ恐ろしい結末を生むのか知らなかった。王宮に幽閉されている僕が王宮から出ることなど当然できないようにされていたのだ。けれどそれに気付けないくらい僕らは幼かった。
王宮を出ようと出口の門を抜けた時、いきなりルカの体が光り、僕はそのまま気を失った。あの光は多分雷に撃たれたのかもしれない。ルカの体が吹っとぶのを見た。
それが、僕がルカを見た最後だった。
結果、僕は死んだことになり、ルカは実家にてしばらく謹慎することとなった。
その日から、僕を取り巻く世界が変わった。僕はルカになったからだ。しかしルカになったといっても本当にルカになれた訳ではない。伯爵家では僕は間接的に虐待を受けていた。本来のルカを殺しただろう原因の僕をその家族が許すはずはない。
けれど、多分王命で僕をルカとして預かる以上は、表立って虐待などはできない。だから、使用人にいじめさせたり、見えないところで僕は貶められていた。
公の場では、本来のルカとして扱われたが、それ以外では僕はよそ者として扱われていたのだ。けれどそれも今やっと理由を思い出したから納得したけれど、あの事故の日から僕にはルカとしての記憶はあったけれど僕としての記憶がなかった。
そして、僕の正体がルキウスというシオン大公様の弟だとする。そうだとしたら何故僕はあんなところにいたのだろうか……。
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「ルカ!!」
目を開いた時、目の前に突然とても心配そうな顔をした大魔王様がいて、強く抱きしめられた。
あの後、どうやら僕は気絶したらしい。
「ルキウス。ああ、ルキウス、すまない、本当にすまない」
さらに、なぜか大魔王様ごとシオン大公様が僕を抱きしめている。
「……俺ごと抱きしめるのはやめろ」
「ギルフェル。君はもうすぐ僕の弟になるんだから可愛い弟ふたりを抱きしめるのは兄の役得じゃないかい??決して、ルカを抱きしめるついでにギルフェルの首筋のにおいをこっそり嗅いで、そのミントのかおりに酔いしれていたりはしないよ」
「気持ち悪いから離れろ」
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