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56.ざまぁ対象現る
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「……俺もお前の頼れる相棒になりたい……」
ルカが犬と通じ合っているのをみたらなんだか嫉妬心が湧いて思わずそう口走っていた。
「ギル様は頼れる相棒というよりは、その……」
「可愛い魔王だね。うん」
ルカが折角何か言いかけたのをシオン大公が遮った。よし、やはりこいつは潰そう。例えルカの兄であっても。そう思った時だった。
「久しぶりだな、アクアマリン家の令息殿」
嫌みたっぷりにそう言い放った男。あの日、俺にルカを売りつけた男、ルビー侯爵家の息子だった。以前、ルカをドナドナした時よりやつれて見えたが、正直なにひとつ感じることはない。
「……お久しぶりですね。何か御用で??」
そう言って、ルカが男を睨んだ。温和なルカが珍しいと思ったが、本来の記憶を取り戻してから少し雰囲気が変わった気もする。
「バブゥゥゥゥゥゥゥル」
そして、ルカの隣で「ルカは俺が絶対まもったる」というような雰囲気で唸りをあげる犬。犬の様子に一瞬怯えた表情を見せたが、すぐにルビー侯爵家の息子はまた見下すような顔に戻った。
「賠償金を払っている相手に対して、随分横柄だな」
「僕は質問しただけです。それに、今のところ支払いが滞ることもなかったはずですが……」
「ああ、ただ気が変わったんだ。アクアマリン家の令息殿、君は特別なコネを持っていたようで、俺の婚約者と密通をしたのに咎められないらしい。さらに、俺と婚約者が何も悪いことをしていないのに窮地に立たされていて困っているんだ」
そう口元だけ笑っているが、憎しみをこめた瞳でルカを見つめる男に心から怒りが沸き立つ。
(美人局をしていた癖によくも他人のせいに出来たものだ)
「……おかしいっすね」
そこで口火を切ったのは意外な人物だった。
「お前は……」
「ルビー侯爵令息、あんたとミリア嬢のふたりで、女性に対して免疫がない人間ばかりをターゲットに本来、肉体関係などはないにも関わらず、慰謝料をむしりとっているって聞いたんっすけどね」
レイモンドの言葉に、ルビー侯爵家の息子の顔色がみるみる赤くなるのが分かる。
「ふざけるな!!そんなでたらめに対して証拠はあるのか??大体、貴族でもないだろうものが俺にため口を聞くなど、不敬で訴えてやろう」
「ははは、面白い冗談っすね。ルビー侯爵家の次男さん。あんたと俺ならおんなじくらいの身分っすよ。あんまり頭が良くないって評判のあんたでもサファイア侯爵家って言えばわかるっすよね??俺はあの家の次男っす。後、さっきの話は直接ミリア嬢から聞き出した内容で、録音もしてあるので証拠もあるっすよ」
そう言ってヒラヒラと、録音された音声の再生ボタンを押した。
ルカが犬と通じ合っているのをみたらなんだか嫉妬心が湧いて思わずそう口走っていた。
「ギル様は頼れる相棒というよりは、その……」
「可愛い魔王だね。うん」
ルカが折角何か言いかけたのをシオン大公が遮った。よし、やはりこいつは潰そう。例えルカの兄であっても。そう思った時だった。
「久しぶりだな、アクアマリン家の令息殿」
嫌みたっぷりにそう言い放った男。あの日、俺にルカを売りつけた男、ルビー侯爵家の息子だった。以前、ルカをドナドナした時よりやつれて見えたが、正直なにひとつ感じることはない。
「……お久しぶりですね。何か御用で??」
そう言って、ルカが男を睨んだ。温和なルカが珍しいと思ったが、本来の記憶を取り戻してから少し雰囲気が変わった気もする。
「バブゥゥゥゥゥゥゥル」
そして、ルカの隣で「ルカは俺が絶対まもったる」というような雰囲気で唸りをあげる犬。犬の様子に一瞬怯えた表情を見せたが、すぐにルビー侯爵家の息子はまた見下すような顔に戻った。
「賠償金を払っている相手に対して、随分横柄だな」
「僕は質問しただけです。それに、今のところ支払いが滞ることもなかったはずですが……」
「ああ、ただ気が変わったんだ。アクアマリン家の令息殿、君は特別なコネを持っていたようで、俺の婚約者と密通をしたのに咎められないらしい。さらに、俺と婚約者が何も悪いことをしていないのに窮地に立たされていて困っているんだ」
そう口元だけ笑っているが、憎しみをこめた瞳でルカを見つめる男に心から怒りが沸き立つ。
(美人局をしていた癖によくも他人のせいに出来たものだ)
「……おかしいっすね」
そこで口火を切ったのは意外な人物だった。
「お前は……」
「ルビー侯爵令息、あんたとミリア嬢のふたりで、女性に対して免疫がない人間ばかりをターゲットに本来、肉体関係などはないにも関わらず、慰謝料をむしりとっているって聞いたんっすけどね」
レイモンドの言葉に、ルビー侯爵家の息子の顔色がみるみる赤くなるのが分かる。
「ふざけるな!!そんなでたらめに対して証拠はあるのか??大体、貴族でもないだろうものが俺にため口を聞くなど、不敬で訴えてやろう」
「ははは、面白い冗談っすね。ルビー侯爵家の次男さん。あんたと俺ならおんなじくらいの身分っすよ。あんまり頭が良くないって評判のあんたでもサファイア侯爵家って言えばわかるっすよね??俺はあの家の次男っす。後、さっきの話は直接ミリア嬢から聞き出した内容で、録音もしてあるので証拠もあるっすよ」
そう言ってヒラヒラと、録音された音声の再生ボタンを押した。
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