57 / 99
57.分かっていたけど童貞とか悪口言われるのはきつい(ルカ視点)
しおりを挟む
レイレイが録音機器のボタンを押すと、それは流れ出した。
『ミリア、順調だな』
明らかにルビー侯爵令息の声だった。
『ええ。馬鹿な連中ばっかりで本当にいつもあっさり引っかかるわ』
そして、それに答えるミリアの声に僕は少なからずショックを受けた。一時は好意があった女性に僕はバカ扱いされていたのだから……。
『ああ。そう言えば、アクアマリン伯爵家の令息の件は……』
『ルカね。彼は本当にバカな男よ。ちょっと肉体関係になっても良いよって誘いをかけたらあっさりのってくるんですもの。本当に童貞はちょろいわ。すぐにはめられそうよ』
(分かってはいたけど、こんな風に思われていたなんて、流石に泣きたいかも。てか童貞ってバレてたの??ミリアの前ではもっとこう紳士っぽくしていたつもりだったんだけど)
色々ショックで僕は顔色が悪くなる。
『ははは。あいつ、女に全くモテないからな。まぁ。あいつをはめればターコイズ辺境伯が絶対に買うだろう。女には全くモテない癖にアクアマリン伯爵令息は男にはモテるからな。特に辺境伯は、金持ちなのに女に全く興味がないのにアクアマリン伯爵令息には熱を上げているのは社交界では有名な話だからな』
『勿体ないわ。あんなにいい男なのに男色家で、ルカみたいなちゃらいモテない男が好きなんて。女好きなら私、相手してあげても良いのに』
(ふざけるな!!僕の侮辱はかまわないけれど大魔王様を、僕の愛する人を馬鹿にするなんて許せない!!……って、えっ??この感情なに??えっ??)
僕の中の相対する感情の暴走にちょっと怯える。
『はん。アクアマリン伯爵令息みたいな女みたいな顔した男にしかモテないお……』
そこで機器の音声が止まる、いや正確にはそこで物理的に止められた。録音機器を大魔王様が握りつぶしたのだ。
「辺境伯様、気持ちは分かるっすがキレるのはやめてほしいっすよ。後、機器を壊すのはやめてほしいっス。これ一応コピーしたデータだから問題ないっすけど原本だとシャレにならないっすからね??」
「うるさい。ルカの悪口は不要だろう。可哀そうにあんなに顔色を悪くして」
そう言って怒っている大魔王様になんだかときめいている自分がいて戸惑う。そして、大魔王様はルビー侯爵令息を睨みつける。
「美人局も問題だが、ルビー侯爵令息は俺にルカを売りつけただろう??そんなことをしておいて今更何故ここにやってきたんだ??」
「それは……」
言葉に詰まるルビー侯爵令息。僕にはまだよくわかっていないがどうやら何か言えない事情があるようだ。しかし、ルビー侯爵令息をあざ笑いながらレイレイが続けた。
「そりぁ、ルビー侯爵宛てに美人局に関する苦情とそれについての沙汰があるから王都へ来いって王家から送られればいくら頭の悪いあんたでも焦るっすよね。このままでは爵位を継がせてもらえなくなりそうっすもんね。だからあんたは証拠の隠滅にきたとかっすかね??この事情を知っている辺境伯様ごと消そうなんて馬鹿なことを考えている」
「……」
「けれど、それにしては相手が悪いっすよ。なんせ辺境伯様はこの国で一番強い騎士団を従えてるっすからね、俺も含めて」
ニヤリと笑うその姿には先ほど、装備的に不利だと言っていた姿はない。それがハッタリであろうがしばらくレイレイは時間稼ぎをしたいらしい。
(頭良いな。流石レイレイ。しかし、僕よりレイレイが年下だったのは地味にショックだった。僕より賢いのにな……)
この間、あだ名で呼び合うほど仲良くなった際に、レイレイが2つ年下という衝撃の事実を聞いていた。僕が童顔だからかレイレイもびっくりしていたけれど。ちなみにレイレイ曰く僕はレイレイのお兄さんと同じ年らしいが、お兄さんはもっとしっかりした感じらしい。
僕もしっかりしたところを見せないとと思ったので、少し絞り出してみた。
「……ルビー侯爵令息。人を陥れるのは悪いことです。僕はあの時あなたに悪いことをしたと思いましたが、それがそもそも違うなら、貴方には僕への謝罪と支払ったお金の返金を要求し、先ほどの録音データの会話を加味して名誉棄損でも訴えさせて頂きます」
「バヴゥウウウウウウウウウ」
僕の後ろで、モレクも加勢する。偉いよモレク。賢いよモレク。お金が帰ってきたら、モレクの大好きな肉を沢山上げないいけないなとこっそり思った。
「……くそっ、アクアマリン家の子息風情が!!」
そう言った、ルビー侯爵令息は控えていた騎士を我々に差し向けようとしていた。
『ミリア、順調だな』
明らかにルビー侯爵令息の声だった。
『ええ。馬鹿な連中ばっかりで本当にいつもあっさり引っかかるわ』
そして、それに答えるミリアの声に僕は少なからずショックを受けた。一時は好意があった女性に僕はバカ扱いされていたのだから……。
『ああ。そう言えば、アクアマリン伯爵家の令息の件は……』
『ルカね。彼は本当にバカな男よ。ちょっと肉体関係になっても良いよって誘いをかけたらあっさりのってくるんですもの。本当に童貞はちょろいわ。すぐにはめられそうよ』
(分かってはいたけど、こんな風に思われていたなんて、流石に泣きたいかも。てか童貞ってバレてたの??ミリアの前ではもっとこう紳士っぽくしていたつもりだったんだけど)
色々ショックで僕は顔色が悪くなる。
『ははは。あいつ、女に全くモテないからな。まぁ。あいつをはめればターコイズ辺境伯が絶対に買うだろう。女には全くモテない癖にアクアマリン伯爵令息は男にはモテるからな。特に辺境伯は、金持ちなのに女に全く興味がないのにアクアマリン伯爵令息には熱を上げているのは社交界では有名な話だからな』
『勿体ないわ。あんなにいい男なのに男色家で、ルカみたいなちゃらいモテない男が好きなんて。女好きなら私、相手してあげても良いのに』
(ふざけるな!!僕の侮辱はかまわないけれど大魔王様を、僕の愛する人を馬鹿にするなんて許せない!!……って、えっ??この感情なに??えっ??)
僕の中の相対する感情の暴走にちょっと怯える。
『はん。アクアマリン伯爵令息みたいな女みたいな顔した男にしかモテないお……』
そこで機器の音声が止まる、いや正確にはそこで物理的に止められた。録音機器を大魔王様が握りつぶしたのだ。
「辺境伯様、気持ちは分かるっすがキレるのはやめてほしいっすよ。後、機器を壊すのはやめてほしいっス。これ一応コピーしたデータだから問題ないっすけど原本だとシャレにならないっすからね??」
「うるさい。ルカの悪口は不要だろう。可哀そうにあんなに顔色を悪くして」
そう言って怒っている大魔王様になんだかときめいている自分がいて戸惑う。そして、大魔王様はルビー侯爵令息を睨みつける。
「美人局も問題だが、ルビー侯爵令息は俺にルカを売りつけただろう??そんなことをしておいて今更何故ここにやってきたんだ??」
「それは……」
言葉に詰まるルビー侯爵令息。僕にはまだよくわかっていないがどうやら何か言えない事情があるようだ。しかし、ルビー侯爵令息をあざ笑いながらレイレイが続けた。
「そりぁ、ルビー侯爵宛てに美人局に関する苦情とそれについての沙汰があるから王都へ来いって王家から送られればいくら頭の悪いあんたでも焦るっすよね。このままでは爵位を継がせてもらえなくなりそうっすもんね。だからあんたは証拠の隠滅にきたとかっすかね??この事情を知っている辺境伯様ごと消そうなんて馬鹿なことを考えている」
「……」
「けれど、それにしては相手が悪いっすよ。なんせ辺境伯様はこの国で一番強い騎士団を従えてるっすからね、俺も含めて」
ニヤリと笑うその姿には先ほど、装備的に不利だと言っていた姿はない。それがハッタリであろうがしばらくレイレイは時間稼ぎをしたいらしい。
(頭良いな。流石レイレイ。しかし、僕よりレイレイが年下だったのは地味にショックだった。僕より賢いのにな……)
この間、あだ名で呼び合うほど仲良くなった際に、レイレイが2つ年下という衝撃の事実を聞いていた。僕が童顔だからかレイレイもびっくりしていたけれど。ちなみにレイレイ曰く僕はレイレイのお兄さんと同じ年らしいが、お兄さんはもっとしっかりした感じらしい。
僕もしっかりしたところを見せないとと思ったので、少し絞り出してみた。
「……ルビー侯爵令息。人を陥れるのは悪いことです。僕はあの時あなたに悪いことをしたと思いましたが、それがそもそも違うなら、貴方には僕への謝罪と支払ったお金の返金を要求し、先ほどの録音データの会話を加味して名誉棄損でも訴えさせて頂きます」
「バヴゥウウウウウウウウウ」
僕の後ろで、モレクも加勢する。偉いよモレク。賢いよモレク。お金が帰ってきたら、モレクの大好きな肉を沢山上げないいけないなとこっそり思った。
「……くそっ、アクアマリン家の子息風情が!!」
そう言った、ルビー侯爵令息は控えていた騎士を我々に差し向けようとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
魔法使い、双子の悪魔を飼う
よんど
BL
「僕、魔法使いでよかった」
リュシーは宮廷専属の優秀な魔法使い。
人が寄りつけない程強い自身の力のせいで常に孤独なリュシーは、ある日何気なく街を歩いていた際に闇商人の話を聞いてしまう。貴重で価値ある''モノ''を高値で買い取る悪趣味な会が近くであるらしく気になったリュシーは其処で不思議な双子と出逢いを果たす。
本の見よう見まねで無償の愛を与え続けるリュシーに育てられた双子はいつしか胸の内に何とも言えない感情を抱く様になり...
独りぼっちだった魔法使いが出逢いを通して彼等と関係を紡いでいき幸せを知る微闇要素有りのBLファンタジー。
(※) 過激描写のある話に付けています。
*** 攻め視点
※不定期更新です。
※誤字脱字の報告助かるので嬉しいです。
※何でもOKな方のみ拝読お願いします。
扉絵
YOHJI@yohji_fanart様
(無断転載×)
モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの二人は、スキルを得た事で魔王討伐に旅立つ勇者と彼の帰還を待つだけのただの親友となる。
勇者と親友の無自覚両片想いのじれったい恋愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる