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78.語られた真実と黒幕
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「ターコイズ辺境伯殿、我々は大きな罪を犯しました。ルカ、いえ、フルー公国の大公家の次男である、ルキウス・フルー様を王族から預かりながら、その養育費をルキウス様のために使うこともなく虐げた。さらに冤罪と知りながら貴方と契約を結んでルキウス様を実質売り渡した。それだけじゃない。いよいよ我が家の財政が危なくなったのを受けて、冤罪を着せた張本人であるジルコニア伯爵令嬢との婚姻をさせて持参金を受け取ろうとしていた。我々は家を国際問題の火種を生み、さらに長年ルキウス様を苦しめ続けた。全てターコイズ辺境伯殿はお分かりかと思いますが……、ルキウス様はもうここにはおりません。昨日私が解放し、フルー大公家の使いと思われる方とその場を去りました」
真っすぐに見つめるその深い青い瞳を見つめる。この男は嘘はついていないだろう。それは長年拷問、もとい聞き込みを行ってきた勘がそう告げていた。
しかし、だとしたらおかしいことがあった。
(シオン大公側にその情報はきていない。ルカを救出したならば、俺に何も言わないはずはない。何故ならあいつはルカと俺を婚姻させて自分が俺の義兄になる気満載だからだ。あの変態野郎がそんな大事な連絡を怠ることはない、だとしたら……)
胸騒ぎがしていた、俺はアベーレを静かに見つけた。
「ルカを連れて行ったのはどんな男だった??」
「確か、黒髪の男でした。背の高い……」
「目は赤いか??」
もし赤いならばベルっちと言われていた男かもしれない。
「いいえ。目も髪もターコイズ辺境伯殿のように黒でした」
そう答えた瞬間に、俺は全てがつながるのを感じていた。間違いない、そして今までの全てに裏で関与してきた存在が俺にははっきりと見えてしまった。
「なるほど、アベーレ殿、ご協力感謝する。しかし、ルカの身柄をお渡し頂けないことが明確になったので違約金についての支払いは予定通り本日行って頂こう」
「そ、そんな、そんな大金は我が家には……」
「この屋敷をまず売る、そして貴方の妻である伯爵夫人はだいぶ煌びやかにされていると聞いている。その宝飾品を売る、それでも足りない分については貴方方が体で払うよりほかない。もちろん爵位を売るというのもひとつの案ではありますが。それについては私の方から部下をこの後派遣するのでその際に選択すればよい」
背後から、「どうか、もう少し」とか「鬼、悪魔、魔王」とか色々聞こえたが、それどころではない。後は適当にレイモンドに任せて破産させたり、強制労働させたり、あるいは好事家に身売りでもさせてやろう。ルカがあの男に連れていかれたなら急がないといけない。
この国で、黒い髪、黒い瞳を持つのは王族に連なるもののみだ。そして、俺と伯父以外でその容姿をしているのは、俺の死んだ父と、伯父と父の異母弟にあたるあの男、一応王弟にあたるが王位継承権を母親の血から持つことが許されなかった男、表向き姿を現すこともほとんどない男、そしてジルコニア伯爵家と裏で繋がっているだろう、この国の裏の権力者。
「ダイヤモンド公爵、ルカは必ず取り戻させてもらうぞ」
真っすぐに見つめるその深い青い瞳を見つめる。この男は嘘はついていないだろう。それは長年拷問、もとい聞き込みを行ってきた勘がそう告げていた。
しかし、だとしたらおかしいことがあった。
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胸騒ぎがしていた、俺はアベーレを静かに見つけた。
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「確か、黒髪の男でした。背の高い……」
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もし赤いならばベルっちと言われていた男かもしれない。
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そう答えた瞬間に、俺は全てがつながるのを感じていた。間違いない、そして今までの全てに裏で関与してきた存在が俺にははっきりと見えてしまった。
「なるほど、アベーレ殿、ご協力感謝する。しかし、ルカの身柄をお渡し頂けないことが明確になったので違約金についての支払いは予定通り本日行って頂こう」
「そ、そんな、そんな大金は我が家には……」
「この屋敷をまず売る、そして貴方の妻である伯爵夫人はだいぶ煌びやかにされていると聞いている。その宝飾品を売る、それでも足りない分については貴方方が体で払うよりほかない。もちろん爵位を売るというのもひとつの案ではありますが。それについては私の方から部下をこの後派遣するのでその際に選択すればよい」
背後から、「どうか、もう少し」とか「鬼、悪魔、魔王」とか色々聞こえたが、それどころではない。後は適当にレイモンドに任せて破産させたり、強制労働させたり、あるいは好事家に身売りでもさせてやろう。ルカがあの男に連れていかれたなら急がないといけない。
この国で、黒い髪、黒い瞳を持つのは王族に連なるもののみだ。そして、俺と伯父以外でその容姿をしているのは、俺の死んだ父と、伯父と父の異母弟にあたるあの男、一応王弟にあたるが王位継承権を母親の血から持つことが許されなかった男、表向き姿を現すこともほとんどない男、そしてジルコニア伯爵家と裏で繋がっているだろう、この国の裏の権力者。
「ダイヤモンド公爵、ルカは必ず取り戻させてもらうぞ」
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