初夜に「お前を愛するつもりはない」と言われて冷遇されるはずが、狂愛されています。タスケテ

ひよこ麺

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第41話 帝国との話し合い01

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束の間の散策の後、すぐに話し合いの場に向かった。

話し合いの会場となる場所は、想像より大きな建物で雰囲気的には日本にいた頃の市役所のような公共施設という雰囲気だった。

扉をくぐり、会議を行う部屋に着いたがまだ帝国側は来ていないようだった。

「自分たちから呼び出しながら、遅れてくるとは本当に失礼な国だ」

左大臣がイライラしたように言うのを右大臣が止めた。

「やめなさい。誰が聞いているかわからない。それに、あちらからしたらこれも作戦のひとつだろうからね」

右大臣の余裕のある態度に左大臣は押し黙る。

左大臣は優秀だが優秀ゆえに挫折を知らず小さな綻びに狼狽えてしまうことがあるとエリアスは言っていた。

まだ、若いので今後に期待されているらしいが少し迂闊な印象があり個人的には心配だ。

「ダーリン、何か心配ごとがあるのですか?」

「いえ……大丈夫です」

僕がエリアスに答えた時、扉が開いて中に見知った帝国のメンツが入ってきた。

皇帝陛下、皇后、そして大公殿下に宰相だった。

エリックの姿はそこにはなかった。

必要な人間が集まったことで、お互いへの挨拶もそこそこに、宰相が今回の会談の主旨を話しだした。

「今回、いらして頂いたのは他でもない、我が国にて大公夫人の暗殺未遂がありましてそれについて状況証拠から王国側の関与が疑われたからです」

話しながら、宰相は血に塗れた鱗を取り出した。

「これは、現場に落ちていたものです。人には鱗はありません。しかし、竜神の血を引かれている帝国の方には生えていますよね。これが大公夫人の病室に落ちておりまして、犯人と揉み合いになった際に落ちたものと思われるのです。つまり、王国の人間が大公夫人の暗殺を行ったと考えられます……さらに」

ここまでは事前に聞いていたが、宰相は続けてひとりの全く見覚えのない男を部屋に連れてきた。

男は首に包帯を巻いており、拘束された状態であるがかろうじて口だけは聞けるらしい。

「この男が、大公夫人の暗殺を自供しておりさらにそちらにいる元帝国の第二皇子で、現王国の王妃であるフェリックス様の関与を自白いたしました」

宰相は言葉の後に男を睨んだ。すると、男は虚な怯えた表情で叫んだ。

「俺は、そこのフェリックス王妃に言われて大公夫人を襲ったんだ!!」

「とのことですが、王国からこれに対して何か反論などはありますか?」

宰相がそうこちらに言ったが、全く覚えのない内容をいかにもこちらがやったようにでっちあげたあげく堂々と宣言する姿が老獪過ぎてびっくりしていた。

「そちらの主張はそれだけでしょうか?ではこちらからも話をいたします」
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