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序章:冷たい成功と虚ろな視線
冷たい成功と虚ろな視線
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眼下に広がる東京の夜景は、いつ見ても飽きることのないスペクタクルだ。煌めく光の絨毯、整然と並ぶビル群のシルエット。この街の呼吸が、遥か下から微かな振動となって伝わってくるかのようだ。結城はグラスの中の琥珀色の液体を静かに揺らした。最上階のこの部屋だけが持つ静寂は、外の喧騒から切り離された、特権的な隔離空間。30歳にして手に入れた全てが、この輝きの中に象徴されているように思えた。IT会社を立ち上げ、数年で億を稼ぎ出す。多くの人間が羨む「成功」は、確かに彼の腕の中にあった。
不自由はない。欲しいものは大抵手に入るし、求めれば女性もすぐに現れる。社交の場に顔を出せば、チヤホヤされ、尊敬の眼差しを向けられる。表面上は完璧な世界。だが、結城は知っていた。この華やかさの裏に、どれほどの虚無が横たわっているかを。グラスを傾けるたびに、喉を焼く熱とは裏腹に、心の奥底が冷えていくのを感じる。この冷たさは、いつから自分の内に宿ったものだろうか。過去の様々な出来事が、幾重もの氷の層となって心を覆い隠し、誰かを深く愛する、などという感情を遠いものにしてしまった。
今夜も、予定通り女性が来る。仕事関係のパーティーで知り合った、モデルのような容姿の女性だ。名前は…確か、ユカ、だったか。いや、アヤかもしれない。結城にとっては、その名前も、彼女自身の内面も、さほど重要な意味を持たない。彼女たちが求めるのは、彼のステータスであり、この部屋であり、一時の非日常だ。結城が与えるのは、それと引き換えの刹那的な快楽と、決して心の内には踏み込ませない冷たい距離。それは、彼がこの東京で身につけた、最も効率的で安全な関係性の構築方法だった。
テーブルには、デリバリーで頼んだ星付きレストランの料理が並ぶ。フォアグラのテリーヌ、キャビア、トリュフのリゾット。どれも舌の上では豊かな風味を広げるが、結城の心を満たすことはない。まるで、栄養価の高い人工飼料を詰め込まれているような感覚だ。満腹感はあるが、滋養がない。かつて、腹を空かせていた頃に描いた「成功すれば全てが満たされる」という幻想は、今や嘲笑うかのように目の前で崩れ去っている。
インターホンが鳴り、女性が到着したことを告げる。結城は表情を切り替え、完璧な笑顔を貼り付けた。声のトーンを一段低く、しかし響きのあるものにする。歓迎の言葉を口にしながら、彼女の纏う香水の匂いを僅かに嗅ぎ取る。洗練されているが、どこか既視感のある香りだ。この街で出会う多くの女性が身につけているような、トレンドに乗った、個性のない香り。それはまるで、東京という巨大な生命体が吐き出す、無数のコピーの一つであるかのようだ。
「お待ちしておりました、〇〇さん」
敢えて名前を曖昧にごまかす。彼女が一瞬、表情を硬くしたのを結城は見逃さなかったが、すぐに愛想笑いに戻った。この程度のことで傷つくような女性は、最初から彼の周りには近寄らない。彼のフィルターは、そういう「面倒な」感情を持つ人間を、自然と遠ざけるように機能していた。それは、過去にあまりにも多くのものを失った結果、身についた防御機構だった。
ふと、窓の外に目をやる。高速道路を流れる車のテールランプが、赤い光の筋となってどこまでも伸びていく。あの光の連なりの中に、かつての自分がいた。ぼろアパートの一室で、来る日も来る日もプログラムコードを打ち込み、カップ麺をすすっていた。希望と焦燥、そして…裏切り。脳裏に一瞬、特定の人物の顔がよぎり、チリリと痛みが走る。結城はすぐに意識を断ち切った。過去は過去だ。二度と同じ轍は踏まない。誰も信じない。情など持たない。それが、この東京で生き抜き、手に入れた地位を守るための唯一の方法だった。
女性との会話は、当たり障りのないものから始まった。今日の仕事のこと、最近行った店のこと、共通の知人のゴシップ。全てが上滑りしていくような感覚。彼女の瞳の奥に映るのは、結城という人間そのものではなく、「結城〇〇」というステータスが持つ輝きだけだ。それが分かっているからこそ、結城も本音を見せることはない。交わされる言葉は、中身のない記号の羅列に過ぎない。それは、この東京という街そのものが、往々にしてそうであるように。華やかな装いの下に隠された、無関心と匿名性。結城は、その街の性質を自身に深く刻み込んでいた。
女性がグラスに手を伸ばす。結城が用意したシャンパンは、市場に出回ることは稀な、希少なヴィンテージだ。彼女は一口飲み、再び感嘆の声を漏らした。
「美味しい…!こんなシャンパン、初めて飲みました」
その「初めて」という言葉に、結城は内心で小さく嘲笑する。この部屋も、この夜景も、このシャンパンも、彼女にとっての「初めて」なのだろう。そして、おそらく結城自身も。だが、その「初めて」は、彼女の人生において、どれほどの意味を持つというのだろう。一過性の、SNSのネタになる程度の刺激か。それとも、将来、誰かに自慢するための武勇伝か。いずれにしても、結城の人生に、彼女の人生に、永続的な何かを残すものではない。それは、彼が意図的に選んでいる関係性の形だ。深く関わらず、互いの人生に傷跡を残さない。安全で、衛生的で、そして…ひどく冷たい。
ふと、窓の外に目をやる。高速道路を流れる車のテールランプが、赤い光の筋となってどこまでも伸びていく。あの光の連なりの中に、かつての自分がいた。ぼろアパートの一室で、来る日も来る日もプログラムコードを打ち込み、カップ麺をすすっていた。希望と焦燥、そして…裏切り。脳裏に一瞬、特定の人物の顔がよぎり、チリリと痛みが走る。金を持つことで周りに群がってきた人間たちの姿が、フラッシュバックする。女たち、仕事関係、知り合ったばかりの人間。皆、結城の持つ「金」や「成功」という獲物を狙う獣のようだった。親しくなったり、必要なく誰かと会うことをやめたのは、その「欲」に触れるたびに、自分の内側が削り取られていくように感じたからだ。過去は過去だ。二度と同じ轍は踏まない。誰も信じない。情など持たない。それが、この東京で生き抜き、手に入れた地位を守るための唯一の方法だった。
女性が結城に話しかける。
「結城さんって、いつもこんな感じなんですか?」
曖昧な質問だ。何についての「こんな感じ」なのか。結城は僅かに口元を緩める。
「どんな感じに見える?」
「うーん…なんていうか、掴みどころがない、っていうか。すごく成功されてるのに、あんまりガツガツしてないっていうか…」
掴みどころがない。それは、彼が意図的に作り上げている壁だ。ガツガツしていない? 彼はもう、金や地位にはガツガツしていない。彼が本当に求めているものが、金や地位では得られないことを知ってしまったからだ。
「そう見えるなら、そうなんだろうね」
結城はそれ以上、自分の内面について語ることはない。彼女もそれ以上踏み込んでこない。会話は再び、表面的な話題に戻る。今日の天気、明日の予定、最近のニュース。中身のない言葉が、この広い部屋に虚しく響く。
彼女の体温が、この部屋の温度を、結城の心の温度を、ほんの少しも変えることはない。金で買える関係性には、温度が存在しないのだ。感じるのは、彼女の纏う香水の匂いと、グラスの中で氷が溶ける音、そして…圧倒的な孤独。隣に別の人間がいるはずなのに、なぜこれほどまでに一人だと感じるのだろうか。
夜が更けていく。東京の光は、その冷たさを増していくようだ。結城はグラスに残った液体を一気に飲み干す。苦みが喉を焼いた後、再び冷たさが戻ってくる。彼はこの冷たさに慣れてしまった。この冷たさこそが、自分を守る唯一の方法だと信じている。そして、この冷たい街こそが、自分のような人間が生きる場所だと。
この街は、結城の温度を知らない。そして、結城もまた、この街の、あるいはこの世界の本当の温度を知ろうとしない。壁の向こうにある温もりを、自ら閉ざしている。親しくなることをやめ、必要なく誰かと会うことをやめ、自ら選び取った孤独な高み。
しかし、常に新しい刺激を求める彼の人生に、この冷たい均衡を破る、予期せぬ存在が現れるとしたら? 彼の飽き性な心さえ、決して飽きさせない、予測不能な「温度」を持つ誰かによって——。まだ見ぬ、東京に染まらない、真っ直ぐな「君」の体温が、この冷たい世界に触れる時、何が変わるのだろうか?
不自由はない。欲しいものは大抵手に入るし、求めれば女性もすぐに現れる。社交の場に顔を出せば、チヤホヤされ、尊敬の眼差しを向けられる。表面上は完璧な世界。だが、結城は知っていた。この華やかさの裏に、どれほどの虚無が横たわっているかを。グラスを傾けるたびに、喉を焼く熱とは裏腹に、心の奥底が冷えていくのを感じる。この冷たさは、いつから自分の内に宿ったものだろうか。過去の様々な出来事が、幾重もの氷の層となって心を覆い隠し、誰かを深く愛する、などという感情を遠いものにしてしまった。
今夜も、予定通り女性が来る。仕事関係のパーティーで知り合った、モデルのような容姿の女性だ。名前は…確か、ユカ、だったか。いや、アヤかもしれない。結城にとっては、その名前も、彼女自身の内面も、さほど重要な意味を持たない。彼女たちが求めるのは、彼のステータスであり、この部屋であり、一時の非日常だ。結城が与えるのは、それと引き換えの刹那的な快楽と、決して心の内には踏み込ませない冷たい距離。それは、彼がこの東京で身につけた、最も効率的で安全な関係性の構築方法だった。
テーブルには、デリバリーで頼んだ星付きレストランの料理が並ぶ。フォアグラのテリーヌ、キャビア、トリュフのリゾット。どれも舌の上では豊かな風味を広げるが、結城の心を満たすことはない。まるで、栄養価の高い人工飼料を詰め込まれているような感覚だ。満腹感はあるが、滋養がない。かつて、腹を空かせていた頃に描いた「成功すれば全てが満たされる」という幻想は、今や嘲笑うかのように目の前で崩れ去っている。
インターホンが鳴り、女性が到着したことを告げる。結城は表情を切り替え、完璧な笑顔を貼り付けた。声のトーンを一段低く、しかし響きのあるものにする。歓迎の言葉を口にしながら、彼女の纏う香水の匂いを僅かに嗅ぎ取る。洗練されているが、どこか既視感のある香りだ。この街で出会う多くの女性が身につけているような、トレンドに乗った、個性のない香り。それはまるで、東京という巨大な生命体が吐き出す、無数のコピーの一つであるかのようだ。
「お待ちしておりました、〇〇さん」
敢えて名前を曖昧にごまかす。彼女が一瞬、表情を硬くしたのを結城は見逃さなかったが、すぐに愛想笑いに戻った。この程度のことで傷つくような女性は、最初から彼の周りには近寄らない。彼のフィルターは、そういう「面倒な」感情を持つ人間を、自然と遠ざけるように機能していた。それは、過去にあまりにも多くのものを失った結果、身についた防御機構だった。
ふと、窓の外に目をやる。高速道路を流れる車のテールランプが、赤い光の筋となってどこまでも伸びていく。あの光の連なりの中に、かつての自分がいた。ぼろアパートの一室で、来る日も来る日もプログラムコードを打ち込み、カップ麺をすすっていた。希望と焦燥、そして…裏切り。脳裏に一瞬、特定の人物の顔がよぎり、チリリと痛みが走る。結城はすぐに意識を断ち切った。過去は過去だ。二度と同じ轍は踏まない。誰も信じない。情など持たない。それが、この東京で生き抜き、手に入れた地位を守るための唯一の方法だった。
女性との会話は、当たり障りのないものから始まった。今日の仕事のこと、最近行った店のこと、共通の知人のゴシップ。全てが上滑りしていくような感覚。彼女の瞳の奥に映るのは、結城という人間そのものではなく、「結城〇〇」というステータスが持つ輝きだけだ。それが分かっているからこそ、結城も本音を見せることはない。交わされる言葉は、中身のない記号の羅列に過ぎない。それは、この東京という街そのものが、往々にしてそうであるように。華やかな装いの下に隠された、無関心と匿名性。結城は、その街の性質を自身に深く刻み込んでいた。
女性がグラスに手を伸ばす。結城が用意したシャンパンは、市場に出回ることは稀な、希少なヴィンテージだ。彼女は一口飲み、再び感嘆の声を漏らした。
「美味しい…!こんなシャンパン、初めて飲みました」
その「初めて」という言葉に、結城は内心で小さく嘲笑する。この部屋も、この夜景も、このシャンパンも、彼女にとっての「初めて」なのだろう。そして、おそらく結城自身も。だが、その「初めて」は、彼女の人生において、どれほどの意味を持つというのだろう。一過性の、SNSのネタになる程度の刺激か。それとも、将来、誰かに自慢するための武勇伝か。いずれにしても、結城の人生に、彼女の人生に、永続的な何かを残すものではない。それは、彼が意図的に選んでいる関係性の形だ。深く関わらず、互いの人生に傷跡を残さない。安全で、衛生的で、そして…ひどく冷たい。
ふと、窓の外に目をやる。高速道路を流れる車のテールランプが、赤い光の筋となってどこまでも伸びていく。あの光の連なりの中に、かつての自分がいた。ぼろアパートの一室で、来る日も来る日もプログラムコードを打ち込み、カップ麺をすすっていた。希望と焦燥、そして…裏切り。脳裏に一瞬、特定の人物の顔がよぎり、チリリと痛みが走る。金を持つことで周りに群がってきた人間たちの姿が、フラッシュバックする。女たち、仕事関係、知り合ったばかりの人間。皆、結城の持つ「金」や「成功」という獲物を狙う獣のようだった。親しくなったり、必要なく誰かと会うことをやめたのは、その「欲」に触れるたびに、自分の内側が削り取られていくように感じたからだ。過去は過去だ。二度と同じ轍は踏まない。誰も信じない。情など持たない。それが、この東京で生き抜き、手に入れた地位を守るための唯一の方法だった。
女性が結城に話しかける。
「結城さんって、いつもこんな感じなんですか?」
曖昧な質問だ。何についての「こんな感じ」なのか。結城は僅かに口元を緩める。
「どんな感じに見える?」
「うーん…なんていうか、掴みどころがない、っていうか。すごく成功されてるのに、あんまりガツガツしてないっていうか…」
掴みどころがない。それは、彼が意図的に作り上げている壁だ。ガツガツしていない? 彼はもう、金や地位にはガツガツしていない。彼が本当に求めているものが、金や地位では得られないことを知ってしまったからだ。
「そう見えるなら、そうなんだろうね」
結城はそれ以上、自分の内面について語ることはない。彼女もそれ以上踏み込んでこない。会話は再び、表面的な話題に戻る。今日の天気、明日の予定、最近のニュース。中身のない言葉が、この広い部屋に虚しく響く。
彼女の体温が、この部屋の温度を、結城の心の温度を、ほんの少しも変えることはない。金で買える関係性には、温度が存在しないのだ。感じるのは、彼女の纏う香水の匂いと、グラスの中で氷が溶ける音、そして…圧倒的な孤独。隣に別の人間がいるはずなのに、なぜこれほどまでに一人だと感じるのだろうか。
夜が更けていく。東京の光は、その冷たさを増していくようだ。結城はグラスに残った液体を一気に飲み干す。苦みが喉を焼いた後、再び冷たさが戻ってくる。彼はこの冷たさに慣れてしまった。この冷たさこそが、自分を守る唯一の方法だと信じている。そして、この冷たい街こそが、自分のような人間が生きる場所だと。
この街は、結城の温度を知らない。そして、結城もまた、この街の、あるいはこの世界の本当の温度を知ろうとしない。壁の向こうにある温もりを、自ら閉ざしている。親しくなることをやめ、必要なく誰かと会うことをやめ、自ら選び取った孤独な高み。
しかし、常に新しい刺激を求める彼の人生に、この冷たい均衡を破る、予期せぬ存在が現れるとしたら? 彼の飽き性な心さえ、決して飽きさせない、予測不能な「温度」を持つ誰かによって——。まだ見ぬ、東京に染まらない、真っ直ぐな「君」の体温が、この冷たい世界に触れる時、何が変わるのだろうか?
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