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高等部二年生
027
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チラッと七瀬くんのほうに視線をやると、彼もまだ納得できないらしく難しい顔をしていた。
実のところ、外部生も二年になると学園に染められるのか、結構この催事を楽しみにしている人が多かったりする。
でも二年生からの編入である七瀬くんにとっては、はじめてのことだもんね。
「そうだ! 怜くん、ぼくちょっと資料室に行ってくる!」
「待て、勝手に行くな。理由を言え」
席を立ったところで、怜くんから待ったがかかる。
資料室で確認したいことがあるだけなんだけど。
「七瀬くんは、学園の催事に馴染みがないでしょ? これを機に、催事の説明表でも作ろうかと思って」
「年間スケジュール表なら既にあるだろ」
「だから『説明表』。催事ごとに外部生にも分かる説明があったらよくない? 生徒会が行う仕事についても書いたら、一年生役員にも役に立つと思うし」
怜くんは少し考えた様子だったけど、すぐに認めてくれた。
「……悪くはないか。ランキングに関して、俺たち二年生はあまりすることもないからな。資料室には俺が付き添う」
「怜が行くの? 僕も今は手が空いてるよ」
「別に俺が抜けても誰も困らないだろう。手が空いてるなら、保に代わって紅茶でも淹れてやれ」
「うわっ、薮蛇だった……」
しぶしぶ席を立つ眞宙くんに苦笑が漏れる。
そういえば紅茶を淹れる眞宙くんを見た記憶がない。大丈夫……だよね?
「ほら、行くぞ」
給湯室に向かう眞宙くんの背中を見送ってる間に、早くも怜くんは生徒会室を出ようとしていた。
ぼくが言い出したことなのに、行動が早いよ!
二人並んで生徒会室を出てから、閉じたドアの向こう側に思いを馳せる。
「ねぇ、怜くん。怜くんが付き添ってくれたのは、一年生の緊張を解くため?」
「俺がいると、いつまでも神経を尖らせたままだろうからな」
予想通りの答えが返ってきて、笑みがこぼれる。
普段は厳しい怜くんだけど、全く他人を気遣わないわけじゃない。
その優しさに触れられたのが嬉しかった。
「眞宙くんに紅茶を淹れさせたのも?」
「あいつは俺と違って下級生にも慕われやすい。それに名法院家や佐倉家に関係なく、誰でも雑務をこなすところを見せておいたほうがいいだろう」
与えられた仕事を選り好みしないようにだろうか。
思いつきで行動するぼくと違って、怜くんは一つ一つ考えた上で行動する。
瞬時に考えを巡らせられるのは流石としか言い様がない。
だからぼくはよく考えてから行動しろって怒られるんだけど。
ただ怜くんは名法院家の跡取りとして、名を捨てて実を取ることも教えられている。
一年生の緊張を解いたのは優しさでもあるけど、仕事をしやすい環境を作るためでもあるはずだ。
銀髪にエメラルドグリーンの瞳、そして白い肌は、ときに雪原を連想させるほど傍目には冷たく映る。
でもぼくは、そんな怜くんが大好きだった。
どんなに冷たく見えても、氷の帝王様でも、イエスッ、クールビューティー怜様! でも、その体には血が通っていて、温かい体温を持っていることを知っているから。
中で熱が荒ぶることがあるのも、今はぼくだけが知っている。
「保、分かってるとは思うが単独行動は控えろよ。十中八九、お前は『抱きたい』ランキングで上位に入ってるぞ」
「華奢だからね、ぼく。一位は南くんかなぁ?」
性欲が間違った形で暴発しがちな鳳来学園だけど、根っからの同性愛者の数は外部平均と変わらない。
「抱きたい」ランキングは、結局のところ「女の子の代わりにしたい」ランキングで、選ばれる生徒の上位は大抵小柄だったり細身の子だった。
ちなみにぼくは「抱かれたい」も「抱きたい」も、怜くんの名前を書く予定です!
抱きたいなんて言ったら、全力で断られそうだけどね!
「可愛いから、とは言わないんだな」
「え?」
「たまに言ってなかったか? 『ぼくは可愛い』って。最近は全く聞かなくなった気がするが」
朝の自己暗示のことだろうか? それともどこかで呟いているのを聞かれてた? ……どちらにしろ最近言わなくなったのは、その通りだった。
「だって可愛くないもん」
中庭のガラスに映った自分の顔を、未だ忘れられない。
食堂で七瀬くんと対峙したときも、酷い顔をしていたに違いなかった。
親衛隊の子たちが空気を読んで、怜くんとの写真しか送ってこなかったぐらいには。
「何かあったのか?」
「ううん、自分の顔を自覚しただけだよ。あ、怜くんはいつだってクールビューティーだからね!」
「俺のことはいい、今はお前の話だろ」
見上げれば、いつになく真剣な顔があって鼓動が高鳴る。
優しく髪を梳かれると、心臓が口から飛び出そうだった。
「れ、れれれ怜くん!」
「何だ」
「格好良い!」
「だから俺のことは……資料室のほうが人目がないか」
「うん?」
資料室の前まで来ると、怜くんが鍵を開けてくれる。
中はちょうど教室の真ん中に壁がある造りで、広さはそのまま教室の半分だった。
反対側には風紀委員の資料室がある。
一定の間隔で棚が設置され、中には書類をまとめたバインダーや、毎年使う催事ごとの道具をまとめた箱が収められていた。
その棚に、何故かぼくは追い込まれている。
「怜くん?」
怜くんは棚に手を置くと、空いてるほうの手で、ぼくの頬をそろりと撫でた。
少し冷たい指の感触に、瞳が揺れる。
「あの……」
「お前は、遠慮するな」
「し、してないけど」
「だったらもっと俺を頼れ。お前にだけは、遠慮されたくない」
こつんと、怜くんの額がぼくのに当てられた。
至近距離にある顔を見る勇気はなくて、胸元に視線を落とす。
ううう、ドキドキが再発してきた。
緊張する。
怜くんの綺麗な顔に、まだぼくは馴れない。
「お前は自分で解決しようとするだろ。食堂の件もそうだ」
「あれは」
親衛隊のことなら、怜くんの手を煩わせるまでもないと思って。
……違う、言い訳かな。
ぼくは七瀬くんとのことを尋ねるのが怖かったんだ。
「眞宙は知っていたんだろう?」
「眞宙くんは、傍にいたから」
「そうだな、今、お前の傍にいるのはあいつだ――」
俺は、眞宙に妬いてるんだ。
言われた言葉の意味を、理解できなかった。
頭が働く前に、体が離れる。
停滞していた空気が流れ、ようやくぼくは怜くんを見上げられた。
そこにいたのは、いつも通りの怜くんで。
「まずは年間スケジュールを元に、一つ一つ催事の内容を確認していくか」
「……うん、タイピングしていくね!」
幻聴だったのかな?
だって怜くんが、あり得ないよね? ね?
気持ちを落ち着かせるためにも、資料室に置かれているノートパソコンを起動して、文書作成ソフトを開く。
今は作業に集中しよう!
ファイルはクラウドで共有されているフォルダに作っておけば、後から生徒会室でも確認できる。
互いに口頭で内容を確認し、詳細については資料を見ながら入力していった。
うん、これは時間がかかりそう。
催事の説明だけならまだしも、生徒会の仕事を洗い出すのに少し手間がかかった。
大体は怜くんが把握してるんだけど、雑務が多岐に渡るので、どこまでを記すべきか悩む。
それでもしばらくはタイピングに集中していたぼくだったけど……。
「よしっ、休憩しよう!」
「入力に飽きたな?」
「でも資料室では、お茶を淹れられないんだよね」
「せめて否定しろ」
怜くんの言葉を右から左に聞き流しながら、伸びをする。
資料室には給湯設備がないので、飲み物は持ち込むしかないんだけど、残念ながら手ぶらで来てしまっていた。
「んー……」
「肩でも揉んでやろうか?」
「そんなっ、怜様に恐れ多い!?」
「代金は体で支払ってくれたらいい」
「セクハラ!? あれ? 肩を揉む時点でセクハラ?」
「難しい問題だな。俺は慰安のために提案したんだが。それに体でというのは雑事のことだ」
「嘘だ!? 絶対エッチな意味だった!」
「お前にしては勘がいいな?」
「否定されない!?」
えっちぃのはダメだと思います!
そう訴えても、スルーされるだけだった。こんなことなら、何も言わずに肩を揉んでもらえばよかった!
ジリジリと近寄る怜くんに対して、キャスターの付いた椅子ごとノートパソコンの置かれている机から棚のほうへ移動する。
「往生際が悪いぞ」
「そこは怜くんが諦めてくれたらいいんじゃないかな?」
「俺の辞書に『諦め』という単語があると?」
「新しく採用されては如何ですか!?」
遂には椅子の背もたれが棚にぶつかる。
あ、もう逃げ場がない。
どうしようかと視線を巡らせたとき、頭上に影が落ちた。
「え?」
「おいっ!?」
怜くんの声がくぐもって聞こえる。
衝撃の後、視界は闇に包まれていた。
実のところ、外部生も二年になると学園に染められるのか、結構この催事を楽しみにしている人が多かったりする。
でも二年生からの編入である七瀬くんにとっては、はじめてのことだもんね。
「そうだ! 怜くん、ぼくちょっと資料室に行ってくる!」
「待て、勝手に行くな。理由を言え」
席を立ったところで、怜くんから待ったがかかる。
資料室で確認したいことがあるだけなんだけど。
「七瀬くんは、学園の催事に馴染みがないでしょ? これを機に、催事の説明表でも作ろうかと思って」
「年間スケジュール表なら既にあるだろ」
「だから『説明表』。催事ごとに外部生にも分かる説明があったらよくない? 生徒会が行う仕事についても書いたら、一年生役員にも役に立つと思うし」
怜くんは少し考えた様子だったけど、すぐに認めてくれた。
「……悪くはないか。ランキングに関して、俺たち二年生はあまりすることもないからな。資料室には俺が付き添う」
「怜が行くの? 僕も今は手が空いてるよ」
「別に俺が抜けても誰も困らないだろう。手が空いてるなら、保に代わって紅茶でも淹れてやれ」
「うわっ、薮蛇だった……」
しぶしぶ席を立つ眞宙くんに苦笑が漏れる。
そういえば紅茶を淹れる眞宙くんを見た記憶がない。大丈夫……だよね?
「ほら、行くぞ」
給湯室に向かう眞宙くんの背中を見送ってる間に、早くも怜くんは生徒会室を出ようとしていた。
ぼくが言い出したことなのに、行動が早いよ!
二人並んで生徒会室を出てから、閉じたドアの向こう側に思いを馳せる。
「ねぇ、怜くん。怜くんが付き添ってくれたのは、一年生の緊張を解くため?」
「俺がいると、いつまでも神経を尖らせたままだろうからな」
予想通りの答えが返ってきて、笑みがこぼれる。
普段は厳しい怜くんだけど、全く他人を気遣わないわけじゃない。
その優しさに触れられたのが嬉しかった。
「眞宙くんに紅茶を淹れさせたのも?」
「あいつは俺と違って下級生にも慕われやすい。それに名法院家や佐倉家に関係なく、誰でも雑務をこなすところを見せておいたほうがいいだろう」
与えられた仕事を選り好みしないようにだろうか。
思いつきで行動するぼくと違って、怜くんは一つ一つ考えた上で行動する。
瞬時に考えを巡らせられるのは流石としか言い様がない。
だからぼくはよく考えてから行動しろって怒られるんだけど。
ただ怜くんは名法院家の跡取りとして、名を捨てて実を取ることも教えられている。
一年生の緊張を解いたのは優しさでもあるけど、仕事をしやすい環境を作るためでもあるはずだ。
銀髪にエメラルドグリーンの瞳、そして白い肌は、ときに雪原を連想させるほど傍目には冷たく映る。
でもぼくは、そんな怜くんが大好きだった。
どんなに冷たく見えても、氷の帝王様でも、イエスッ、クールビューティー怜様! でも、その体には血が通っていて、温かい体温を持っていることを知っているから。
中で熱が荒ぶることがあるのも、今はぼくだけが知っている。
「保、分かってるとは思うが単独行動は控えろよ。十中八九、お前は『抱きたい』ランキングで上位に入ってるぞ」
「華奢だからね、ぼく。一位は南くんかなぁ?」
性欲が間違った形で暴発しがちな鳳来学園だけど、根っからの同性愛者の数は外部平均と変わらない。
「抱きたい」ランキングは、結局のところ「女の子の代わりにしたい」ランキングで、選ばれる生徒の上位は大抵小柄だったり細身の子だった。
ちなみにぼくは「抱かれたい」も「抱きたい」も、怜くんの名前を書く予定です!
抱きたいなんて言ったら、全力で断られそうだけどね!
「可愛いから、とは言わないんだな」
「え?」
「たまに言ってなかったか? 『ぼくは可愛い』って。最近は全く聞かなくなった気がするが」
朝の自己暗示のことだろうか? それともどこかで呟いているのを聞かれてた? ……どちらにしろ最近言わなくなったのは、その通りだった。
「だって可愛くないもん」
中庭のガラスに映った自分の顔を、未だ忘れられない。
食堂で七瀬くんと対峙したときも、酷い顔をしていたに違いなかった。
親衛隊の子たちが空気を読んで、怜くんとの写真しか送ってこなかったぐらいには。
「何かあったのか?」
「ううん、自分の顔を自覚しただけだよ。あ、怜くんはいつだってクールビューティーだからね!」
「俺のことはいい、今はお前の話だろ」
見上げれば、いつになく真剣な顔があって鼓動が高鳴る。
優しく髪を梳かれると、心臓が口から飛び出そうだった。
「れ、れれれ怜くん!」
「何だ」
「格好良い!」
「だから俺のことは……資料室のほうが人目がないか」
「うん?」
資料室の前まで来ると、怜くんが鍵を開けてくれる。
中はちょうど教室の真ん中に壁がある造りで、広さはそのまま教室の半分だった。
反対側には風紀委員の資料室がある。
一定の間隔で棚が設置され、中には書類をまとめたバインダーや、毎年使う催事ごとの道具をまとめた箱が収められていた。
その棚に、何故かぼくは追い込まれている。
「怜くん?」
怜くんは棚に手を置くと、空いてるほうの手で、ぼくの頬をそろりと撫でた。
少し冷たい指の感触に、瞳が揺れる。
「あの……」
「お前は、遠慮するな」
「し、してないけど」
「だったらもっと俺を頼れ。お前にだけは、遠慮されたくない」
こつんと、怜くんの額がぼくのに当てられた。
至近距離にある顔を見る勇気はなくて、胸元に視線を落とす。
ううう、ドキドキが再発してきた。
緊張する。
怜くんの綺麗な顔に、まだぼくは馴れない。
「お前は自分で解決しようとするだろ。食堂の件もそうだ」
「あれは」
親衛隊のことなら、怜くんの手を煩わせるまでもないと思って。
……違う、言い訳かな。
ぼくは七瀬くんとのことを尋ねるのが怖かったんだ。
「眞宙は知っていたんだろう?」
「眞宙くんは、傍にいたから」
「そうだな、今、お前の傍にいるのはあいつだ――」
俺は、眞宙に妬いてるんだ。
言われた言葉の意味を、理解できなかった。
頭が働く前に、体が離れる。
停滞していた空気が流れ、ようやくぼくは怜くんを見上げられた。
そこにいたのは、いつも通りの怜くんで。
「まずは年間スケジュールを元に、一つ一つ催事の内容を確認していくか」
「……うん、タイピングしていくね!」
幻聴だったのかな?
だって怜くんが、あり得ないよね? ね?
気持ちを落ち着かせるためにも、資料室に置かれているノートパソコンを起動して、文書作成ソフトを開く。
今は作業に集中しよう!
ファイルはクラウドで共有されているフォルダに作っておけば、後から生徒会室でも確認できる。
互いに口頭で内容を確認し、詳細については資料を見ながら入力していった。
うん、これは時間がかかりそう。
催事の説明だけならまだしも、生徒会の仕事を洗い出すのに少し手間がかかった。
大体は怜くんが把握してるんだけど、雑務が多岐に渡るので、どこまでを記すべきか悩む。
それでもしばらくはタイピングに集中していたぼくだったけど……。
「よしっ、休憩しよう!」
「入力に飽きたな?」
「でも資料室では、お茶を淹れられないんだよね」
「せめて否定しろ」
怜くんの言葉を右から左に聞き流しながら、伸びをする。
資料室には給湯設備がないので、飲み物は持ち込むしかないんだけど、残念ながら手ぶらで来てしまっていた。
「んー……」
「肩でも揉んでやろうか?」
「そんなっ、怜様に恐れ多い!?」
「代金は体で支払ってくれたらいい」
「セクハラ!? あれ? 肩を揉む時点でセクハラ?」
「難しい問題だな。俺は慰安のために提案したんだが。それに体でというのは雑事のことだ」
「嘘だ!? 絶対エッチな意味だった!」
「お前にしては勘がいいな?」
「否定されない!?」
えっちぃのはダメだと思います!
そう訴えても、スルーされるだけだった。こんなことなら、何も言わずに肩を揉んでもらえばよかった!
ジリジリと近寄る怜くんに対して、キャスターの付いた椅子ごとノートパソコンの置かれている机から棚のほうへ移動する。
「往生際が悪いぞ」
「そこは怜くんが諦めてくれたらいいんじゃないかな?」
「俺の辞書に『諦め』という単語があると?」
「新しく採用されては如何ですか!?」
遂には椅子の背もたれが棚にぶつかる。
あ、もう逃げ場がない。
どうしようかと視線を巡らせたとき、頭上に影が落ちた。
「え?」
「おいっ!?」
怜くんの声がくぐもって聞こえる。
衝撃の後、視界は闇に包まれていた。
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