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高等部二年生
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「いくら嫌がらせの件で、お前は被害者であってもな。何故自分が嫌がらせを受けることになったか、お前は考えたことがあるのか?」
「それは……俺が、親衛隊を……否定したから」
「違う。お前は親衛隊を否定することで、この学園のあり方を否定したんだ。外部生の旗印になるつもりはあるのかと俺はお前に訊いたな? こういう話が出る時点で、親衛隊以外の内部生からも、お前は反感を買っている」
「でもっ、この学園は……!」
「『おかしい』か? そんなものは今更議論にも値しない周知の事実だ。鳳来学園が特殊な環境であることは、みんな理解している。それでも大人たちが多額の寄付を行ってまで、鳳来学園を存続させるのは何故か。この特殊な環境が、必要とされているからだ。お前の言う『普通の』『正しい』環境を求めるなら、他にいくらでもあてはある」
大人たちにとっても、鳳来学園は唯一の箱庭だった。
潤沢な資金でもって集められた教師や設備は全て一流のもので、親は誰もが一番良い環境を息子にと、寄付を惜しまない。
そして外部生は、それを目当てに学園へやって来る。
目当ての教師の授業が受けられるなら、設備を使うことができるなら、ランキングといった特殊な催事には目を瞑る生徒が多数を占めた。
その中で異を唱える七瀬くんは、稀な存在だったんだ。
だから怜くんの目にも留まったんだけど……。
「この件で俺はお前を見損なった。けれど俺の期待なんか、お前には関係のないことだ。それでもお前は、俺の期待に応える気はあるのか」
「……」
七瀬くんからの答えはない。
けど何か言いたそうに口ごもっている気配は伝わってきた。
「お前に応える気があるなら、生徒会役員は解任しない。着任から日も浅く、この短期間で学園の全てを理解しろというには無理があるからな。だが今回の件で、視界は晴れたはずだ。……ちっ、予想以上に時間を使ったな」
「もう一時間のカウントは、はじめてるからね」
時計を見た怜くんの言葉尻を拾った眞宙くんが微笑む。
「最後に七瀬、俺はお前の気持ちには応えられない。俺は誰に強要されることもなく、俺の意思で保と関係を持っているからな」
言葉はなく、ただ七瀬くんの鼻を啜る音が聞こえてきた。
七瀬くんは怜くんにフラれたんだ。
……あれ? ちょっと待って。
「怜くん、何断ってるの!?」
「今すぐ犯されたくなかったら、お前は黙ってろ!」
いや、でも……! 早過ぎたの!? 告白するには、まだ好感度が足りてなかったの!?
目を白黒させるぼくを引き摺って、怜くんは歩き出す。
そんな怜くんの肩を、眞宙くんが叩いた。
「怜、僕からも一言だけいいかな」
「何だ」
「自業自得だよ。ざまぁ」
「っ……」
眞宙くんの一言に、怜くんは体を震わせたものの、すぐに歩みを再開する。
ぼくは怜くんに腕を引かれながら、状況を整理することに努めた。
えっと……流れ的には、七瀬くんは怜くんルートに入ってたけど、好感度が足りなくて、ハッピーエンドには行けなかった……と?
この場合、他のルートへ行ったときと同じく、ぼくは自ら身を引くという選択肢があるはずで……はずで……。
しかし、上手く考えがまとまらない。
てっきり怜くんルートに入ったら、怜くんは七瀬くんを選ぶと思い込んでいたからだろうか。
それとも、その怜くんに腕を引かれているという状況が、思考を邪魔してるんだろうか。
何故かぼくは、腕を引かれる手の温もりに、泣いていた。
◆◆◆◆◆◆
「泣きたいのは俺のほうなんだがな」
「ぐすっ……なんで……っ」
寮の部屋に入るなり、ベッドに座らせられ、抱き締められる。
腕からしか得られなかった温もりを、体で感じられて、更に涙腺が緩んだ。
「誰だって、好きな奴に終わりが見えている関係だなんて言われたら、泣きたくなるだろうが。まぁ、いい。今は泣き止むことに専念しろ。これじゃ話もできん」
あやすように頭や背中を撫でられる。
それでも足りないと分かると、怜くんはぼくの目尻にキスをして涙を吸い取った。
何か大事なことを言われた気がするけど、優しい顔への口付けに意識が奪われる。
遂には舌が涙の跡を辿り、唇に到達した。
「んっ……は、ぅんんっ」
イタズラな舌に翻弄される。
舌は唇を舐めるだけでは飽き足らず、口内にまで進入してきた。
優しく舌先で舌の上を撫でられ、声が漏れる。
「怜、く……っ……」
「……このまま先に進みたいが、流石に眞宙が帰ってくるな。涙は止まったか?」
「ん……」
唇を離され、ぼうっと怜くんを見上げた。
若干視界はぼやけているものの、新しくこぼれ落ちる雫はない。
「そういう顔をされると、押し倒したくなるんだが……今は話をするほうが先か」
「話って……」
何を話せばいいんだろう。
ぼくの本心は、怜くんの耳にも届いてしまったはずだ。
「お前は、俺との関係が終わると思ってるのか」
「だって……そうでしょ? 怜くんはいつか結婚して家庭を持つんだから」
「家庭を持ったら、お前との関係は終わるのか?」
「そう、でしょ?」
どうして、そんな当たり前のことを聞くの?
「お前にとって、俺はその程度の男でしかないのか?」
「その程度って……怜くん、何を言ってるの?」
「俺が、お前と家庭を持つとは考えなかったのか?」
怜くんの問いに、思考が追いつかなかった。
「え、いや……だって、怜くんは、名法院家の跡取りで」
「そんなもの、市にくれてやる」
「ゆ、許されないよ! そんなこと!」
だって、ずっと怜くんは、名法院家の跡取りとして育てられてきたんだ。
ご両親が許すはずがない。
怜くんの言葉に、目が回りそうだった。
声を荒げるぼくの両頬に、怜くんが手を添える。
「ずっと責任を取るって言ってただろ」
「うん、でもそれは……」
ぼくにしてみれば到底叶わぬ夢で、軽口だと思ってた。
怜くんが顔を近づけて、ぼくと額をくっつける。
「保に、俺の名前の本当の意味を教えてやる」
「怜くんの、名前の意味?」
澄んだエメラルドグリーンの瞳をぼくに向けながら、平然と怜くんは言い放つ。
「ゼロだ。零が、転じて怜。市は、壱だな。俺は本来、跡取りじゃなかった」
「どういう、こと?」
「俺が病弱だったのは覚えてるか?」
「小さいときの話だよね?」
幼稚舎に入りたての頃。
天使に見えた怜くんは、体が弱くて他の子より遅れて入舎した。
「今は人並みに丈夫になったが、生まれたときの俺は未熟児で、先が危ぶまれてたんだ」
だから、零。
一人目の子どもだけど、壱じゃなくて、零。
怜くんは、跡取りとして数えられていなかった。
「両親も、別にイジワルで付けたわけじゃない。跡取りの立場に縛られないという意味だそうだ」
「よかった、悪い意味じゃなかったんだね」
「まぁ、そう言っておきながら、今は跡取り扱いだけどな。けど幸いなことに、弟の市も俺と同等の教育を受けている。俺が抜けたところで問題はない」
「大ありだと思うけど」
だって怜くんは優秀だ。
現に、生まれたときは違っても、今は跡取りとして認められている。
素直な感想を口に出すと、ゴッと額をぶつけられた。
「痛いっ!」
「お前は、俺と一緒になりたくないのか!?」
「なりたいよ! なりたいに決まって、んんっ」
性急に何度も唇を啄まれて、ベッドに押し倒される。
「待って、怜くん、眞宙くんが……」
「保、好きだ。愛してる」
ひゅっと喉が鳴る。
目の前にあるエメラルドグリーンの海は、どこまでも深くて。
ぼくは溺れそうになる。
慌てて、しがみつくように怜くんの背中に手を回した。
「れ、怜くん、ぼ、ぼくも……!」
「知ってる。言葉にしなくとも、通じ合えていると思ってた。悪かったな、これは俺の落ち度だ」
「ううんっ、ぼくは、怜くんの傍にいられるならっ」
言葉なんて、なくてもよかった。
あぁ、でも……伝えられた思いに涙が溢れる。
「怜くん、怜くん、ぼくも、怜くんが大好き……!」
嬉しい。大好き。愛してる。
涙となって現れる感情の波にのまれる。
ぼくの意識は、そこでオーバーヒートを起こし、途切れた。
「それは……俺が、親衛隊を……否定したから」
「違う。お前は親衛隊を否定することで、この学園のあり方を否定したんだ。外部生の旗印になるつもりはあるのかと俺はお前に訊いたな? こういう話が出る時点で、親衛隊以外の内部生からも、お前は反感を買っている」
「でもっ、この学園は……!」
「『おかしい』か? そんなものは今更議論にも値しない周知の事実だ。鳳来学園が特殊な環境であることは、みんな理解している。それでも大人たちが多額の寄付を行ってまで、鳳来学園を存続させるのは何故か。この特殊な環境が、必要とされているからだ。お前の言う『普通の』『正しい』環境を求めるなら、他にいくらでもあてはある」
大人たちにとっても、鳳来学園は唯一の箱庭だった。
潤沢な資金でもって集められた教師や設備は全て一流のもので、親は誰もが一番良い環境を息子にと、寄付を惜しまない。
そして外部生は、それを目当てに学園へやって来る。
目当ての教師の授業が受けられるなら、設備を使うことができるなら、ランキングといった特殊な催事には目を瞑る生徒が多数を占めた。
その中で異を唱える七瀬くんは、稀な存在だったんだ。
だから怜くんの目にも留まったんだけど……。
「この件で俺はお前を見損なった。けれど俺の期待なんか、お前には関係のないことだ。それでもお前は、俺の期待に応える気はあるのか」
「……」
七瀬くんからの答えはない。
けど何か言いたそうに口ごもっている気配は伝わってきた。
「お前に応える気があるなら、生徒会役員は解任しない。着任から日も浅く、この短期間で学園の全てを理解しろというには無理があるからな。だが今回の件で、視界は晴れたはずだ。……ちっ、予想以上に時間を使ったな」
「もう一時間のカウントは、はじめてるからね」
時計を見た怜くんの言葉尻を拾った眞宙くんが微笑む。
「最後に七瀬、俺はお前の気持ちには応えられない。俺は誰に強要されることもなく、俺の意思で保と関係を持っているからな」
言葉はなく、ただ七瀬くんの鼻を啜る音が聞こえてきた。
七瀬くんは怜くんにフラれたんだ。
……あれ? ちょっと待って。
「怜くん、何断ってるの!?」
「今すぐ犯されたくなかったら、お前は黙ってろ!」
いや、でも……! 早過ぎたの!? 告白するには、まだ好感度が足りてなかったの!?
目を白黒させるぼくを引き摺って、怜くんは歩き出す。
そんな怜くんの肩を、眞宙くんが叩いた。
「怜、僕からも一言だけいいかな」
「何だ」
「自業自得だよ。ざまぁ」
「っ……」
眞宙くんの一言に、怜くんは体を震わせたものの、すぐに歩みを再開する。
ぼくは怜くんに腕を引かれながら、状況を整理することに努めた。
えっと……流れ的には、七瀬くんは怜くんルートに入ってたけど、好感度が足りなくて、ハッピーエンドには行けなかった……と?
この場合、他のルートへ行ったときと同じく、ぼくは自ら身を引くという選択肢があるはずで……はずで……。
しかし、上手く考えがまとまらない。
てっきり怜くんルートに入ったら、怜くんは七瀬くんを選ぶと思い込んでいたからだろうか。
それとも、その怜くんに腕を引かれているという状況が、思考を邪魔してるんだろうか。
何故かぼくは、腕を引かれる手の温もりに、泣いていた。
◆◆◆◆◆◆
「泣きたいのは俺のほうなんだがな」
「ぐすっ……なんで……っ」
寮の部屋に入るなり、ベッドに座らせられ、抱き締められる。
腕からしか得られなかった温もりを、体で感じられて、更に涙腺が緩んだ。
「誰だって、好きな奴に終わりが見えている関係だなんて言われたら、泣きたくなるだろうが。まぁ、いい。今は泣き止むことに専念しろ。これじゃ話もできん」
あやすように頭や背中を撫でられる。
それでも足りないと分かると、怜くんはぼくの目尻にキスをして涙を吸い取った。
何か大事なことを言われた気がするけど、優しい顔への口付けに意識が奪われる。
遂には舌が涙の跡を辿り、唇に到達した。
「んっ……は、ぅんんっ」
イタズラな舌に翻弄される。
舌は唇を舐めるだけでは飽き足らず、口内にまで進入してきた。
優しく舌先で舌の上を撫でられ、声が漏れる。
「怜、く……っ……」
「……このまま先に進みたいが、流石に眞宙が帰ってくるな。涙は止まったか?」
「ん……」
唇を離され、ぼうっと怜くんを見上げた。
若干視界はぼやけているものの、新しくこぼれ落ちる雫はない。
「そういう顔をされると、押し倒したくなるんだが……今は話をするほうが先か」
「話って……」
何を話せばいいんだろう。
ぼくの本心は、怜くんの耳にも届いてしまったはずだ。
「お前は、俺との関係が終わると思ってるのか」
「だって……そうでしょ? 怜くんはいつか結婚して家庭を持つんだから」
「家庭を持ったら、お前との関係は終わるのか?」
「そう、でしょ?」
どうして、そんな当たり前のことを聞くの?
「お前にとって、俺はその程度の男でしかないのか?」
「その程度って……怜くん、何を言ってるの?」
「俺が、お前と家庭を持つとは考えなかったのか?」
怜くんの問いに、思考が追いつかなかった。
「え、いや……だって、怜くんは、名法院家の跡取りで」
「そんなもの、市にくれてやる」
「ゆ、許されないよ! そんなこと!」
だって、ずっと怜くんは、名法院家の跡取りとして育てられてきたんだ。
ご両親が許すはずがない。
怜くんの言葉に、目が回りそうだった。
声を荒げるぼくの両頬に、怜くんが手を添える。
「ずっと責任を取るって言ってただろ」
「うん、でもそれは……」
ぼくにしてみれば到底叶わぬ夢で、軽口だと思ってた。
怜くんが顔を近づけて、ぼくと額をくっつける。
「保に、俺の名前の本当の意味を教えてやる」
「怜くんの、名前の意味?」
澄んだエメラルドグリーンの瞳をぼくに向けながら、平然と怜くんは言い放つ。
「ゼロだ。零が、転じて怜。市は、壱だな。俺は本来、跡取りじゃなかった」
「どういう、こと?」
「俺が病弱だったのは覚えてるか?」
「小さいときの話だよね?」
幼稚舎に入りたての頃。
天使に見えた怜くんは、体が弱くて他の子より遅れて入舎した。
「今は人並みに丈夫になったが、生まれたときの俺は未熟児で、先が危ぶまれてたんだ」
だから、零。
一人目の子どもだけど、壱じゃなくて、零。
怜くんは、跡取りとして数えられていなかった。
「両親も、別にイジワルで付けたわけじゃない。跡取りの立場に縛られないという意味だそうだ」
「よかった、悪い意味じゃなかったんだね」
「まぁ、そう言っておきながら、今は跡取り扱いだけどな。けど幸いなことに、弟の市も俺と同等の教育を受けている。俺が抜けたところで問題はない」
「大ありだと思うけど」
だって怜くんは優秀だ。
現に、生まれたときは違っても、今は跡取りとして認められている。
素直な感想を口に出すと、ゴッと額をぶつけられた。
「痛いっ!」
「お前は、俺と一緒になりたくないのか!?」
「なりたいよ! なりたいに決まって、んんっ」
性急に何度も唇を啄まれて、ベッドに押し倒される。
「待って、怜くん、眞宙くんが……」
「保、好きだ。愛してる」
ひゅっと喉が鳴る。
目の前にあるエメラルドグリーンの海は、どこまでも深くて。
ぼくは溺れそうになる。
慌てて、しがみつくように怜くんの背中に手を回した。
「れ、怜くん、ぼ、ぼくも……!」
「知ってる。言葉にしなくとも、通じ合えていると思ってた。悪かったな、これは俺の落ち度だ」
「ううんっ、ぼくは、怜くんの傍にいられるならっ」
言葉なんて、なくてもよかった。
あぁ、でも……伝えられた思いに涙が溢れる。
「怜くん、怜くん、ぼくも、怜くんが大好き……!」
嬉しい。大好き。愛してる。
涙となって現れる感情の波にのまれる。
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