怜くん、ごめんね!親衛隊長も楽じゃないんだ!

楢山幕府

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高等部二年生

047※

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 大きいものが押し当てられて、蕾が、広げられていく。
 知らぬ間に怜くんもゴムを着けていたようで、ぬめった質感が粘膜に触れた。

「っ……!」

 無理。
 真っ先に浮かんだ言葉は、それだった。
 入るわけがない、そう思うのに。

「ひぁあん! あっ……ふっ……ぅんんっ!」

 怜くんの亀頭に、前立腺をこすられて嬌声が上がる。
 すぐに挿入の息苦しさに苛まれるけど、体は覚え立ての快感に震えていた。
 熱にうなじを焼かれ、汗が噴き出る。

「っ……きつい、な……」

 身悶えるぼくに、辛そうな怜くん。
 もうここで終わりにしない? そう提案したくて口を開くも、出てくるのは喘ぎだけだった。

「あ……ぁあっ、ん……っ」
「保……っ」

 進入を促すためか、怜くんに腰を掴まれる。
 その刺激でさえ快楽に変わって、ぼくは背を反らせた。

「ひぁっ、あ……!」

 おかしい。
 いつもより敏感になってる気がする。
 それが前立腺を刺激されたせいなのか、気持ちいいと口に出して言った自己暗示によるものなのかは判断できない。
 ただいつになく体は感じ入って、目に見える形でそれを現す。
 小刻みに体が跳ねるのを止められない。

「は……ぁ……保の、中は、熱いな」

 そう言われても、自分では分かるはずもなく。
 着実に怜くんが進入していることだけは、内側で増す圧迫感で知れた。
 蕾が、広がって。
 中も、広げられて。
 自分の体に、そこまで柔軟性があることに驚く。
 自然と目尻から生理的な涙がこぼれていた。

「怜、く……」
「んっ……半分は、入ったぞ」
「うそ……」

 もうそんなに? まだ半分?
 相反する二つの感想が、同時に頭に浮かぶ。
 ぼくのものより一回りは太いし、長いのも知っている。
 怜くんの身長では相応なのかも知れないけど、毎回見る度に大きいとは思っていた。勃起時は特に。
 それが今、自分の中にあるというのだから……人体は不思議だ。

「もう、止める……?」
「んなわけないだろ。俺を生殺しにする気か」

 怜くんも辛そうに見えるのに、結局のところ萎えていないのが答えなんだろうか。
 ゆっくり時間をかけてくれているおかげか、思考する余裕が生まれていた。
 早くもぼくの声は掠れてきているけど。

「全部挿れたいが、大丈夫そうか?」
「分からな……っんん」

 汗が肌に滲むように、中が押し広げられていく。
 時折、胸を掻きむしりたくなる衝動に駆られるけど、もうここまで来たのなら。

「いい……から、全部……挿れて」

 一つに、なりたい。
 体がどこまでもってくれるかは分からないけど、怜くんと深く繋がりたかった。
 はぁ、と大きく息を吐く。
 すると次は意識しなくても息が吸える。

「保……っ」

 あぁ……怜くんが、入ってくる。
 自分の体なのに、自分の知らない場所へ。奥深く。
 ポロポロと涙がこぼれ、シーツを力いっぱい握り締めた。

「っ全部、入ったぞ。大丈夫か?」
「はふっ……ぅ……多分……」

 消え入りそうなほど小さな声だったけど、怜くんには無事届いたようで、頷きが返ってきた。
 シーツを握る手を、上から握られる。

「動くぞ」
「ぅんんっ……! あっ、くっ……!」

 世界がブレる。
 赤、緑、青……本来重なって一つになっているそれぞれの色が、階層ごとに揺れ動くように。
 粘膜が引っ張られる感覚は、形容のしようがない。
 お腹が、おかしくなりそう。
 前後に揺すられる律動に、ただ耐える。
 苦しいような、切ないような。
 でも、それ以上に。

 嬉しい、と心が叫ぶ。

 一つになれた。
 繋がった。
 怜くんと。
 ずっと、ずっと怖かったはずの繋がりに、満たされる。

「あっ、ぁあっ!」
「保……保っ……」

 怜くん。
 怜くん、大好き。
 今は喘ぐことしかできないけど、この気持ちが少しでも伝わって欲しい。
 そう願った瞬間、覚え立ての快感に体が弾んだ。

「ひぅんっ! あっ! そこ、い……っ」
「ここか?」
「んぁあ! だめっ、感じっ……いいの、だめっ」
「……どっちだ。言いたいことは、分かるが」

 グイッと感じるポイントに、怜くんの亀頭が押し当てられる。
 逃げたい、反射的にそう思うけど、逃げられない。
 快感の波に襲われる。

「はぁあん! あっ! あっ! らめっ、ぁあっ」

 もんどり打って、背中が浮く。
 暴れるぼくの腰を、怜くんは掴んで放さなかった。

「やぁあっ、イクっ、イッちゃうぅ……!」
「なら、イケ。俺も……っ」

 腰を振られ、肉がぶつかる衝撃が骨にまで響く。
 湿り気を帯びた打撃音が、耳を犯した。
 目線を下ろせば、シャツの裾から怜くんの引き締まった腹筋が覗いていて。
 お互いに無防備な姿を晒していることを分からせる。
 そして硬さを保った怜くんの中心が、彼も感じていることを伝えてくれた。
 ぼくで感じてくれてる。
 ぼくも怜くんに感じさせられてる。
 改めてそれを意識すると、中が収縮するのが自分でも分かった。
 より怜くんがぼくの感じる部分を圧迫し、体に一際大きな電流が走る。

「はぅぅっ、うっ! あっ、あっ……! ぁああああ!」
「くっ……ぅっ……」

 お腹に力が入る。
 それを感じた次の瞬間、意識が飛んだ。
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