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第一章 忍び寄る影
5話 模擬戦
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「虹海さん、あれ、貸してくれます?」
そう言いながら忠長は自分の右太腿に巻き付けたナイフ収納ベルトをトントンと軽く叩く。
虹海は、にやにやしながら「んー? なんでー?」と応え、まともに相手をする気はないようだ。
「なんで、と言われましても。虹海さんのことですから、俺とお揃いの模擬戦用ナイフを太ももに着けていると思いまして。実際、着けていますよね? それに──」
忠長は武道場の中央に立つ雫の姿を見る。
彼女は靴下を脱ぎ、裸足の状態で腰に木刀を帯刀している。
目を瞑りながら背筋を伸ばして立つその姿は、女神を思わせる程に綺麗に整っていた。
実際、学年性別問わず、その姿に見惚れている者が殆どだ。
「──少し彼女のことをなめていたようです。五本じゃ足りません。なので、貸してください」
「もう、しょうがないわね。そこまで言うのなら──はい、貸してあげる」
虹海はスカートの端を少し捲りあげ、両手で何やら右太腿を弄る。
そうして出てきたのは、忠長とお揃いの五本の木製ナイフが納出された黒の細いベルトだった。
忠長は「ありがとうございます」と言って、それを左太腿に巻き付ける。
彼はゆっくりと前へ進み、深々とお辞儀をする。
「少し、準備に手間取って申し訳ありません。委員長がなかなかナイフを貸してくれなくて」
「ん。大丈夫。私も、黙想出来たから、お互い様」
雫はゆっくりと目を開き、忠長の目の奥を覗き見る。
「ん。やっぱり、貴方は強い」
そんな言葉を遮るように、虹海が声を上げる。
「只今より、風紀委員会一年宮古雫と同じく吉村忠長の模擬戦を開始します。両者共に相手を死に至らしめる攻撃、後遺症を残す攻撃、相手の身体に傷を残す攻撃を控える事。違反した場合は私が力尽くで止めるのでそのつもりで。決着はどちらかがフィールドを出るか、負けを認める、若しくは私の判断によって着けるものとする。但し、勝敗によって罰員になれないということではない。それでは、両者構えて──」
その言葉に雫は木刀を抜き、顔の横で構える。
(!? 鹿島新當流!? まさか、こんなところで相対するとは……)
鹿島新當流とは、戦国時代に使われた実践剣術の色合いを強く残した古伝流派である。盾や薙刀との戦闘も想定されており、速さに特化した一面を持つ。忠長は、その〝一之太刀〟と呼ばれる構えから、そう想定したのだ。
「──始め!!」
次の瞬間、雫が視界から消えたと思えば、目の前に接近。その切っ先を忠長の喉元に向かって伸ばしていた。
彼は、それに反応し、飛び退く。そして、制服の腰に差し込んでいた匕首(木製)を引き抜き、抜刀。そのまま雫へ投げつけ、彼女がそれを受け流す一瞬の隙を突いて急接近。雫から武器を奪って遠くに投げた瞬間に回し蹴りが飛んできた。
「くっ!」
かろうじて受け止めた忠長だったが、不意の一撃だったため、完全に威力を逃がしきれなかったようだ。
「鹿島新當流だとおもったら、タイ捨流か? いや、よくよく考えれば、オリジナリティ溢れる攻撃だったな。自己流か?」
「ふふ。おどろいた?」
「ああ、驚いたよ。まさか、逃がしきれないレベルの蹴りを姉弟子と遥香以外の女子から受けるなんてな」
「ん。褒めてもなにも出ないよ? ところで、早く手を放してほしい」
忠長は雫の踵を確実に拘束し、動けない状態にする。
雫も忠長も制服である。つまるところ、雫はスカートなのである。角度が角度であるため、ほかの男子生徒から見えるか見えないか際どい状態なのである。幸いにして、いまだに彼女の下着を見たものは──あ、いま、三年の男子生徒が虹海に目潰しされた。
不幸なこと(?)に、彼は見てしまっていたようだ。なーむー。
「離した瞬間に、攻撃されるだろうが。少し休憩させてくれ」
「むぅ……えっち」
雫の体が跳ね上がり、忠長が掴んでいる踵を支点にし、逆の足がトウキック──つまり、爪先で忠長の顔面を狙って蹴り上げようと接近する。
「──っ!?」
緊急避難のために踵を離した忠長は、そのままくるくると、オリンピック体操選手顔負けの後方伸身二回宙返り三回ひねりを決める。
「どんな体幹してんだよ。化け物かよ」
「む。失礼。こんなにかわいい女の子に向かって、化け物なんて。それに、それは貴方にも言える事。いまの、難度H級の体操競技。化け物は貴方」
忠長は太腿のナイフを左右二本ずつ引き抜き、それぞれ一本を雫に投げつける。
雫は足元に転がっていた忠長の匕首を足で蹴り上げて掴み、そのナイフを弾き飛ばす。
その隙に体を低くして急接近。匕首を持っている右腕を掴み、背負い投げの態勢に入り、地面へと投げつける。が、雫は体幹を駆使し、足から落ちて逆に忠長を背負い投げする。
彼は驚きつつも、受け身を取り、左手を支点にして雫の足を引掛ける。彼女がバランスを崩した所で瞬間、彼は立ち上がって彼女を後ろ手に拘束。そのまま地面へと押し倒した。
「そこまで!」
「異議あり。まだ抜けられ──あれ? 抜け出せない……」
「そりゃそうよ。忠長君の拘束技ってバカみたいに抜けられないし、無理に抜け出そうとしたら関節を痛めちゃうからね」
「ふぅ……宮古さん、大丈夫ですか?」
ゆっくりと拘束を外し、手を差し伸べる。
「……それ、似合ってない」
「? 似合ってないとは?」
「口調。模擬戦中の口調の方が、私は好き。似合ってる」
彼は呆けたような顔で雫を見る。
そんな様子がツボに入ったようで、虹海は腹を抱えて笑う。
「あは、あはは! だってよ、忠長君! 性格を偽れてないって。あはははははは!」
「……姉弟子、やっぱり貴女は、あの人の娘さんですよ。……じゃあ、雫。これから宜しくな」
「? まだ、入れるか聞いてない」
「ああ、ごめんね、雫ちゃん」
笑い過ぎで目から涙が出ている。それを指で拭き取りながら虹海はこう言った。
「文句なしに合格。忠長君の投げ技にカウンターを出せてたし」
「ありがとうございます。えっと、じゃあ、吉村君。これからよろしく」
互いに厚く握手を交わし、親交を深めるのであった。
そう言いながら忠長は自分の右太腿に巻き付けたナイフ収納ベルトをトントンと軽く叩く。
虹海は、にやにやしながら「んー? なんでー?」と応え、まともに相手をする気はないようだ。
「なんで、と言われましても。虹海さんのことですから、俺とお揃いの模擬戦用ナイフを太ももに着けていると思いまして。実際、着けていますよね? それに──」
忠長は武道場の中央に立つ雫の姿を見る。
彼女は靴下を脱ぎ、裸足の状態で腰に木刀を帯刀している。
目を瞑りながら背筋を伸ばして立つその姿は、女神を思わせる程に綺麗に整っていた。
実際、学年性別問わず、その姿に見惚れている者が殆どだ。
「──少し彼女のことをなめていたようです。五本じゃ足りません。なので、貸してください」
「もう、しょうがないわね。そこまで言うのなら──はい、貸してあげる」
虹海はスカートの端を少し捲りあげ、両手で何やら右太腿を弄る。
そうして出てきたのは、忠長とお揃いの五本の木製ナイフが納出された黒の細いベルトだった。
忠長は「ありがとうございます」と言って、それを左太腿に巻き付ける。
彼はゆっくりと前へ進み、深々とお辞儀をする。
「少し、準備に手間取って申し訳ありません。委員長がなかなかナイフを貸してくれなくて」
「ん。大丈夫。私も、黙想出来たから、お互い様」
雫はゆっくりと目を開き、忠長の目の奥を覗き見る。
「ん。やっぱり、貴方は強い」
そんな言葉を遮るように、虹海が声を上げる。
「只今より、風紀委員会一年宮古雫と同じく吉村忠長の模擬戦を開始します。両者共に相手を死に至らしめる攻撃、後遺症を残す攻撃、相手の身体に傷を残す攻撃を控える事。違反した場合は私が力尽くで止めるのでそのつもりで。決着はどちらかがフィールドを出るか、負けを認める、若しくは私の判断によって着けるものとする。但し、勝敗によって罰員になれないということではない。それでは、両者構えて──」
その言葉に雫は木刀を抜き、顔の横で構える。
(!? 鹿島新當流!? まさか、こんなところで相対するとは……)
鹿島新當流とは、戦国時代に使われた実践剣術の色合いを強く残した古伝流派である。盾や薙刀との戦闘も想定されており、速さに特化した一面を持つ。忠長は、その〝一之太刀〟と呼ばれる構えから、そう想定したのだ。
「──始め!!」
次の瞬間、雫が視界から消えたと思えば、目の前に接近。その切っ先を忠長の喉元に向かって伸ばしていた。
彼は、それに反応し、飛び退く。そして、制服の腰に差し込んでいた匕首(木製)を引き抜き、抜刀。そのまま雫へ投げつけ、彼女がそれを受け流す一瞬の隙を突いて急接近。雫から武器を奪って遠くに投げた瞬間に回し蹴りが飛んできた。
「くっ!」
かろうじて受け止めた忠長だったが、不意の一撃だったため、完全に威力を逃がしきれなかったようだ。
「鹿島新當流だとおもったら、タイ捨流か? いや、よくよく考えれば、オリジナリティ溢れる攻撃だったな。自己流か?」
「ふふ。おどろいた?」
「ああ、驚いたよ。まさか、逃がしきれないレベルの蹴りを姉弟子と遥香以外の女子から受けるなんてな」
「ん。褒めてもなにも出ないよ? ところで、早く手を放してほしい」
忠長は雫の踵を確実に拘束し、動けない状態にする。
雫も忠長も制服である。つまるところ、雫はスカートなのである。角度が角度であるため、ほかの男子生徒から見えるか見えないか際どい状態なのである。幸いにして、いまだに彼女の下着を見たものは──あ、いま、三年の男子生徒が虹海に目潰しされた。
不幸なこと(?)に、彼は見てしまっていたようだ。なーむー。
「離した瞬間に、攻撃されるだろうが。少し休憩させてくれ」
「むぅ……えっち」
雫の体が跳ね上がり、忠長が掴んでいる踵を支点にし、逆の足がトウキック──つまり、爪先で忠長の顔面を狙って蹴り上げようと接近する。
「──っ!?」
緊急避難のために踵を離した忠長は、そのままくるくると、オリンピック体操選手顔負けの後方伸身二回宙返り三回ひねりを決める。
「どんな体幹してんだよ。化け物かよ」
「む。失礼。こんなにかわいい女の子に向かって、化け物なんて。それに、それは貴方にも言える事。いまの、難度H級の体操競技。化け物は貴方」
忠長は太腿のナイフを左右二本ずつ引き抜き、それぞれ一本を雫に投げつける。
雫は足元に転がっていた忠長の匕首を足で蹴り上げて掴み、そのナイフを弾き飛ばす。
その隙に体を低くして急接近。匕首を持っている右腕を掴み、背負い投げの態勢に入り、地面へと投げつける。が、雫は体幹を駆使し、足から落ちて逆に忠長を背負い投げする。
彼は驚きつつも、受け身を取り、左手を支点にして雫の足を引掛ける。彼女がバランスを崩した所で瞬間、彼は立ち上がって彼女を後ろ手に拘束。そのまま地面へと押し倒した。
「そこまで!」
「異議あり。まだ抜けられ──あれ? 抜け出せない……」
「そりゃそうよ。忠長君の拘束技ってバカみたいに抜けられないし、無理に抜け出そうとしたら関節を痛めちゃうからね」
「ふぅ……宮古さん、大丈夫ですか?」
ゆっくりと拘束を外し、手を差し伸べる。
「……それ、似合ってない」
「? 似合ってないとは?」
「口調。模擬戦中の口調の方が、私は好き。似合ってる」
彼は呆けたような顔で雫を見る。
そんな様子がツボに入ったようで、虹海は腹を抱えて笑う。
「あは、あはは! だってよ、忠長君! 性格を偽れてないって。あはははははは!」
「……姉弟子、やっぱり貴女は、あの人の娘さんですよ。……じゃあ、雫。これから宜しくな」
「? まだ、入れるか聞いてない」
「ああ、ごめんね、雫ちゃん」
笑い過ぎで目から涙が出ている。それを指で拭き取りながら虹海はこう言った。
「文句なしに合格。忠長君の投げ技にカウンターを出せてたし」
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互いに厚く握手を交わし、親交を深めるのであった。
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