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8話 耳! 先輩! エルフ! エルフですよ!((o(。>ω<。)o))
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「いやぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!? はやい!? はやいですぅぅぅぅぅぅ!?」
「ん。柚葵ちゃん、黙ってて。舌噛むよ?」
「そくど、おとしてぇぇぇぇえ!!!!」
今、俺達は森の中心へと向かって全力疾走していた。
木々の間をすり抜け、襲いかかってくる獣や魔獣を一蹴し、移動制御で避けきれない障害物は爆破している。
奥に行けば行く程、死相が濃くなっていくのだが……さっき感じた力は紛れもなくアイツのもの。
……まぁ、アイツなら一人で無双している可能性もあるが……。
「!?」
「祐希君!」
「分かってる! 今のは確実にメルの能力だ! 仕方ない……危険だからあまりやりたくないが、短距離転移で高速移動するぞ!」
「んっ!」
そして、同時に詠唱する。
「「《転移!》」」
と。
☆★☆★☆
「くっ、コノヤロウ! アタシの故郷から、出て行け!! 《蠢き・捕らえよ!》」
赤髪の少女が、草木を操りレッドベアーと戦闘していた。
「しつけぇなぁ! 《茨よ!》」
突如地面から生えた棘によってレッドベアーが串刺しになる。
が、それをものともせずに口を開ける。
「!? まずい!! 《茨よ・穿て!》」
地面からレッドベアーの顎に向かって棘が生えるが、それよりも先にレッドベアーの魔法が完成する。
「っ、間に合わない! けど──まだ死ねない!!」
彼女が懐から耐熱の呪符を取り出し、結界を張り巡らそうとした瞬間、大きな爆発音とともに目の前が土煙に覆われた。
「ったく、森の中で火なんて使うんじゃねぇよ」
「ん。非常識。そんなクマさんにはおしおき。もう死んでるけど」
「なぁ、楓。そのフレーズ、気に入ったのか?」
土煙の中から聞こえてくるのは懐かしい声。
彼女が慣れ親しんだ、親友達の声。
「お、おい。まさか、ユウキとカエデ、なの、か?」
「おう。楓、頼む」
「ん。《シルフ》」
風が吹き荒れ、土煙が晴れる。
「久しぶりだな、メル」
「久しぶり」
そこに居たのは、目を回した柚希を携えた祐希と、【潰すちゃん八号】を肩に担いだ楓だった。
☆★☆★☆
「いやぁ、まさかこの世界に戻ってきてたとはなぁ」
「ああ。今度は俺達が巻き込まれた側だがな」
倒木に腰掛け、脚をパタパタ、尖った耳をピクピクと動かしている赤髪の少女。
その様子を見て、柚希は目を輝かせていた。
「! 耳! 先輩! エルフ! エルフですよ!」
「あー、うるさいうるさい。分かってるから」
「……ふふ。昔の祐希君みたい」
「ちょっ、楓……っ」
当然、オタクである祐希も初のエルフとの邂逅は興奮したものである。
それこそ、今の柚希のように。
「んで、そいつは誰だ?」
「こいつは俺の世界の後輩の桑野柚葵だ。今回の召喚で巻き込まれた……いや、多分こいつも召喚の対象だな」
そこで、ひとつの事を思い出す。
「……? 祐希君、どうしたの?」
「なぁ、楓。俺、今、こいつにどれだけ情報を与えた?」
「えっ?」
「エルフは、魔力形質が一定じゃない。一般的に、歳を取れば取るほど、その形質は別の物に変化していく。だが、俺はさっき、なんて言った?」
徐々に魔力を高めていき、戦闘態勢に入る。
「……メルと同じ能力だって、断言してた」
飛び跳ねるようにメルから距離を取り、剣を向ける。
「お前、誰だ?」
「誰? 誰って? アタシはアタシだぞ?」
「そんなわけない。お前の魔力形質は、あの時と全く同じだ。エルフの魔力形質は、一定じゃない。それなのに、お前の魔力は変わらないな? ……もう一度聞く。お前は、誰だ?」
「誰? なんでそんなこと聞くの? アタシはアタシだって。ねぇ、カエデ、アタシだよネ?」
「そんなわけ、ない。」
語尾が段々と変化していく。
「アタシ、アタシ、アタシ──」
突然動きが止まる。
次の瞬間──
「アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ?」
メル──と思われていた人物の身体がどろりと溶け、不定形の異形の物体に変化した。
それは柚希に触手を伸ばし──祐希によって叩き切られる。
「な、なに、これ」
「さあな。ほら、ぼーっとしてないで、桑野も手伝え。お前ばかりを守っていられないぞ」
「は、はい!」
その返事を聞くと、祐希は剣先を異形の物体に向け、こう宣言する。
「メルを形取った化け物め──お前は、絶対に、殺す。」
「ん。柚葵ちゃん、黙ってて。舌噛むよ?」
「そくど、おとしてぇぇぇぇえ!!!!」
今、俺達は森の中心へと向かって全力疾走していた。
木々の間をすり抜け、襲いかかってくる獣や魔獣を一蹴し、移動制御で避けきれない障害物は爆破している。
奥に行けば行く程、死相が濃くなっていくのだが……さっき感じた力は紛れもなくアイツのもの。
……まぁ、アイツなら一人で無双している可能性もあるが……。
「!?」
「祐希君!」
「分かってる! 今のは確実にメルの能力だ! 仕方ない……危険だからあまりやりたくないが、短距離転移で高速移動するぞ!」
「んっ!」
そして、同時に詠唱する。
「「《転移!》」」
と。
☆★☆★☆
「くっ、コノヤロウ! アタシの故郷から、出て行け!! 《蠢き・捕らえよ!》」
赤髪の少女が、草木を操りレッドベアーと戦闘していた。
「しつけぇなぁ! 《茨よ!》」
突如地面から生えた棘によってレッドベアーが串刺しになる。
が、それをものともせずに口を開ける。
「!? まずい!! 《茨よ・穿て!》」
地面からレッドベアーの顎に向かって棘が生えるが、それよりも先にレッドベアーの魔法が完成する。
「っ、間に合わない! けど──まだ死ねない!!」
彼女が懐から耐熱の呪符を取り出し、結界を張り巡らそうとした瞬間、大きな爆発音とともに目の前が土煙に覆われた。
「ったく、森の中で火なんて使うんじゃねぇよ」
「ん。非常識。そんなクマさんにはおしおき。もう死んでるけど」
「なぁ、楓。そのフレーズ、気に入ったのか?」
土煙の中から聞こえてくるのは懐かしい声。
彼女が慣れ親しんだ、親友達の声。
「お、おい。まさか、ユウキとカエデ、なの、か?」
「おう。楓、頼む」
「ん。《シルフ》」
風が吹き荒れ、土煙が晴れる。
「久しぶりだな、メル」
「久しぶり」
そこに居たのは、目を回した柚希を携えた祐希と、【潰すちゃん八号】を肩に担いだ楓だった。
☆★☆★☆
「いやぁ、まさかこの世界に戻ってきてたとはなぁ」
「ああ。今度は俺達が巻き込まれた側だがな」
倒木に腰掛け、脚をパタパタ、尖った耳をピクピクと動かしている赤髪の少女。
その様子を見て、柚希は目を輝かせていた。
「! 耳! 先輩! エルフ! エルフですよ!」
「あー、うるさいうるさい。分かってるから」
「……ふふ。昔の祐希君みたい」
「ちょっ、楓……っ」
当然、オタクである祐希も初のエルフとの邂逅は興奮したものである。
それこそ、今の柚希のように。
「んで、そいつは誰だ?」
「こいつは俺の世界の後輩の桑野柚葵だ。今回の召喚で巻き込まれた……いや、多分こいつも召喚の対象だな」
そこで、ひとつの事を思い出す。
「……? 祐希君、どうしたの?」
「なぁ、楓。俺、今、こいつにどれだけ情報を与えた?」
「えっ?」
「エルフは、魔力形質が一定じゃない。一般的に、歳を取れば取るほど、その形質は別の物に変化していく。だが、俺はさっき、なんて言った?」
徐々に魔力を高めていき、戦闘態勢に入る。
「……メルと同じ能力だって、断言してた」
飛び跳ねるようにメルから距離を取り、剣を向ける。
「お前、誰だ?」
「誰? 誰って? アタシはアタシだぞ?」
「そんなわけない。お前の魔力形質は、あの時と全く同じだ。エルフの魔力形質は、一定じゃない。それなのに、お前の魔力は変わらないな? ……もう一度聞く。お前は、誰だ?」
「誰? なんでそんなこと聞くの? アタシはアタシだって。ねぇ、カエデ、アタシだよネ?」
「そんなわけ、ない。」
語尾が段々と変化していく。
「アタシ、アタシ、アタシ──」
突然動きが止まる。
次の瞬間──
「アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ? アタシ ハ アタシ ダゾ?」
メル──と思われていた人物の身体がどろりと溶け、不定形の異形の物体に変化した。
それは柚希に触手を伸ばし──祐希によって叩き切られる。
「な、なに、これ」
「さあな。ほら、ぼーっとしてないで、桑野も手伝え。お前ばかりを守っていられないぞ」
「は、はい!」
その返事を聞くと、祐希は剣先を異形の物体に向け、こう宣言する。
「メルを形取った化け物め──お前は、絶対に、殺す。」
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