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彼氏✖️彼氏
恋に浮かれて
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「何か良い事あった?」
まるで自分みたいなファッションの田所にそう声を掛けられて、僕はカフェの椅子の上の荷物を移動した。遠慮なく座る田所のファッションをマジマジと見ていると、彼女はニヤリと唇を緩めた。
「今日のテーマは神崎冬馬スタイルなんだ。既視感あるでしょ。神崎のファッション、イケてる男子のお手本みたいだから参考にした。女子受け良いんだよね。でもちょっと双子コーデっぽいかも。ふふ、ちょっと笑える。」
田所はそう言うと、自分の着ている黒いタートルニットを指差した。今日は僕も黒いタートルニットだ。まぁ、被ってるって言えばそうだけど、全体の印象が僕の好みだから似た様なファッションなのかな。
やっぱり田所はいつもコスプレ感覚で男装してるのかと、妙に納得してしまった。
「…それで?ご機嫌な理由は、例のイケメンと上手くいってるって事かな。あんな雰囲気で上手くいかない方がおかしいけどね。」
躊躇なく追求してくる田所に、僕も思わず口元が緩む。ニヤつくなと言う方が無理だ。
「…田所のアドバイスのお陰と言えばそうかもしれない。ありがとう。お陰様でちゃんと付き合う事になりました。」
僕がそう言うと、田所は破顔して僕の肩を拳で軽く突いた。仕草までイケメンに見えるって田所は本当に凄い。
「マジで!?やったじゃん。でもお似合いだったから、当然って感じだね。そう言えば初めて付き合うんだっけ。いやー、初いし、エロいなぁ。一番楽しい時期だもんね。ふふ。」
そう言って意味深な表情を浮かべる田所に揶揄われて、僕は照れ隠しもあって言い返す。
「…どうせ僕は田所みたいに百戦錬磨じゃないですよ。…田所って結構チャラいよね?」
すると田所は訳ありげにニヤリと笑った。
「チャラいの定義によるんじゃないかな。デートしてる時はいつだって相手ファーストだから、ちゃんと目の前の相手に恋してるよ。」
「は、マジその良い草がチャラいんだって。刺されない様に祈ってるよ。…でも色々教えてくれてありがと。」
田所は笑うと、手に持ったカフェラテを口にしながら周囲を見渡した。
「最近神崎と私がつるんでるせいで、噂になってるみたいだよ。でも一部にはウケがいいから放って置いても良いけどね。私のオトモダチらは男に興味無いの知ってるから、特定の女子と連むよりマシだって思ってるみたいだし。」
そう言われて周囲を見回せば、チラチラとこちらを窺う学生らの視線を感じる。僕もゲイだとカミングアウト出来ないから、勝手にそう思わせておくのもアリなのかな。
「…田所が良いなら良いけど。って、大学に彼女いるわけ?」
「うーん、彼女って言うより、取り巻き的な?でも一対一だと他が煩いから、個別活動は校外でね?まぁ、私の事は良いから。神崎は一途にイケメンに愛されてれば良いよ。」
どう聞いても遊び人みたいな事を言ってる気がする。僕は田所を深堀りしない方が得策だと踏んで、肩をすくめた。
「それで?恋に初心者の神崎は何か聞きたいこと無いの?」
いつも急いでいるくせに、今日は時間が有るのか僕に絡む田所に、僕はクスクス笑って答えた。
「チャラい田所のアドバイスじゃ参考にならないかも。いや、どうだろ。…相手は社会人で忙しいから簡単にデート出来ないでしょ。普段メッセージとか電話もどれ位して良いか分からないし。
結局毎日おやすみくらいになっちゃって…。それって普通かな。」
「神崎みたいな綺麗系イケメンが顔赤くしてるの見るの、趣きがあるね。別に年下なんだから色々考えないで甘えてみたら?顔見て電話したりさ。好きな相手に甘えられたら嬉しいと思うけどね。
我儘に振る舞って丁度でしょ、神崎なら。元々欲求強そうじゃ無さそうだし。メンヘラには見えないけどね。」
確かに色々気を使い過ぎて何も出来ないでいる僕には最適なアドバイスかもしれない。
「そっか。そうだよね…。付き合ってるんだし、顔見たいって僕だけじゃないよね?」
そう言って田所を見ると、彼女は眉を上げて首を傾げた。
「神崎、その顔他の奴らに見せない方が良いよ。多分女子だけじゃなくてストレートな男もやばい気分になるから。元々アンニュイなのに、色気が加わったら最強じゃん?
彼氏も飛んでくるんじゃないの?ふふふ。」
田所の揶揄いに苦笑したものの、理人さんが会いに来てくれたら嬉しいとは思った。…色気か。僕にはまだ課題が多過ぎるな。
午後の授業が終わると、隣に座っていた友人の渡辺が僕に尋ねて来た。
「なぁ、神崎って田所と付き合ってる?最近噂になってるけど。前はそこまで仲良くなかっただろ?でも田所って女子だけど俺よりイケメンだから、何か神崎と一緒にいてもカップルって感じしないよな。
それにお前は年上狙いだって言ってたしな?」
僕が返事に困ってると、前に座っていた女子が振り返って渡辺に言った。
「神崎と田所さんがカップルだったら、それはそれで美味しいから良いの!目の保養になるでしょ。どっちみち神崎は普通の女子の手には余るタイプだからさ、男装の麗人の田所さんとくっついてくれた方が夢があるって言うか。
実際にどうとかは良いのよ。私らは潤いが欲しいだけだから!」
そう言いながら悶える女子に若干引きながら、僕は田所が仄めかした事を何となく理解した。だから特に肯定も否定もせずに笑って誤魔化しておいた。
だから思い切って夜に電話した理人さんにそんな話をしたら、スマホに映る理人さんの顔が少し訝しげになったのに気づいて余計な事を言ってしまったと、ちょっと慌ててしまった。
『…冬馬くんが偽装カップルになってるのを想像したら、ちょっとジェラシーだな。しかもその田所さんと一緒にいたらいけてる男子二人に見える訳だろう?それって男子カップルに見えないかな?』
理人さんの予想外の嫉妬に、僕は嬉しくなってしまった。自分の行動に色々言われるのって鬱陶しいかと思っていたけど、好きな相手が見せる嫉妬はくすぐったい気持ちだ。
「ふふ、女子も事実はどうでも良いけど、僕たちがそんな雰囲気だったら楽しいみたいな事いってました。一部の女子には刺さるみたいです。それにそれを言ったら、マンションの隣人の方がリアルで不味いですけどね。」
僕の言葉に反応した理人さんに、僕は結局201号室の斉藤さんの事を話す事になってしまった。僕をゲイ呼ばわりしてから顔は合わせて居ないから、あれから何があった訳じゃない。
理人さんの眉を顰めた表情を見つめながら、どう対応するべきか聞くチャンスだと思った。けれど僕が尋ねる前に理人さんが言った。
『正直言って、冬馬くんがゲイかどうか感じるのは五分五分だと思う。なんて言うか、私たちはお互いを見る眼差しとかで判断してるきらいが有るからね。冬馬くんがその男のことを品定めして見なかったら判断は難しいかな。
…でも年上の男なんだっけ?』
僕は慌てて画面の向こうの理人さんに弁解する様に首を振った。
「2、3歳の差ぐらいですし、僕には刺さる様な相手じゃありません。ぎょっとするくらい図々しい男ですよ。…それに僕には好きな人いますから、201号室の人は関係ないです。」
『…へえ、好きな人って誰?知りたいな、冬馬くん。』
急に甘い声音になって、理人さんがにっこり笑いかけて来た。僕は途端にドキドキして、でも画面の向こうにいるせいかいつもよりずっと大胆になってしまった。
「…理人さん意地悪だ。僕が好きなのは理人さんって決まってるのに。今も凄く会いたいです。僕、直ぐに理人さんが足りなくなっちゃうみたい。」
『…っ、冬馬くんが今そばに居たら、きっと理性を飛ばしたと思うよ。そんな色っぽい顔でキス待ち顔されたら、ね?この前のキス思い出しちゃった?そうなら、嬉しいな。はぁ、私も冬馬くんを抱きしめてキスしたいよ。」
無意識に自分の唇に指を這わした事に、僕は理人さんに指摘されるまで全然気づかなかった。ああ、電話したら、もっと理人さんが足りなくなるなんて!
まるで自分みたいなファッションの田所にそう声を掛けられて、僕はカフェの椅子の上の荷物を移動した。遠慮なく座る田所のファッションをマジマジと見ていると、彼女はニヤリと唇を緩めた。
「今日のテーマは神崎冬馬スタイルなんだ。既視感あるでしょ。神崎のファッション、イケてる男子のお手本みたいだから参考にした。女子受け良いんだよね。でもちょっと双子コーデっぽいかも。ふふ、ちょっと笑える。」
田所はそう言うと、自分の着ている黒いタートルニットを指差した。今日は僕も黒いタートルニットだ。まぁ、被ってるって言えばそうだけど、全体の印象が僕の好みだから似た様なファッションなのかな。
やっぱり田所はいつもコスプレ感覚で男装してるのかと、妙に納得してしまった。
「…それで?ご機嫌な理由は、例のイケメンと上手くいってるって事かな。あんな雰囲気で上手くいかない方がおかしいけどね。」
躊躇なく追求してくる田所に、僕も思わず口元が緩む。ニヤつくなと言う方が無理だ。
「…田所のアドバイスのお陰と言えばそうかもしれない。ありがとう。お陰様でちゃんと付き合う事になりました。」
僕がそう言うと、田所は破顔して僕の肩を拳で軽く突いた。仕草までイケメンに見えるって田所は本当に凄い。
「マジで!?やったじゃん。でもお似合いだったから、当然って感じだね。そう言えば初めて付き合うんだっけ。いやー、初いし、エロいなぁ。一番楽しい時期だもんね。ふふ。」
そう言って意味深な表情を浮かべる田所に揶揄われて、僕は照れ隠しもあって言い返す。
「…どうせ僕は田所みたいに百戦錬磨じゃないですよ。…田所って結構チャラいよね?」
すると田所は訳ありげにニヤリと笑った。
「チャラいの定義によるんじゃないかな。デートしてる時はいつだって相手ファーストだから、ちゃんと目の前の相手に恋してるよ。」
「は、マジその良い草がチャラいんだって。刺されない様に祈ってるよ。…でも色々教えてくれてありがと。」
田所は笑うと、手に持ったカフェラテを口にしながら周囲を見渡した。
「最近神崎と私がつるんでるせいで、噂になってるみたいだよ。でも一部にはウケがいいから放って置いても良いけどね。私のオトモダチらは男に興味無いの知ってるから、特定の女子と連むよりマシだって思ってるみたいだし。」
そう言われて周囲を見回せば、チラチラとこちらを窺う学生らの視線を感じる。僕もゲイだとカミングアウト出来ないから、勝手にそう思わせておくのもアリなのかな。
「…田所が良いなら良いけど。って、大学に彼女いるわけ?」
「うーん、彼女って言うより、取り巻き的な?でも一対一だと他が煩いから、個別活動は校外でね?まぁ、私の事は良いから。神崎は一途にイケメンに愛されてれば良いよ。」
どう聞いても遊び人みたいな事を言ってる気がする。僕は田所を深堀りしない方が得策だと踏んで、肩をすくめた。
「それで?恋に初心者の神崎は何か聞きたいこと無いの?」
いつも急いでいるくせに、今日は時間が有るのか僕に絡む田所に、僕はクスクス笑って答えた。
「チャラい田所のアドバイスじゃ参考にならないかも。いや、どうだろ。…相手は社会人で忙しいから簡単にデート出来ないでしょ。普段メッセージとか電話もどれ位して良いか分からないし。
結局毎日おやすみくらいになっちゃって…。それって普通かな。」
「神崎みたいな綺麗系イケメンが顔赤くしてるの見るの、趣きがあるね。別に年下なんだから色々考えないで甘えてみたら?顔見て電話したりさ。好きな相手に甘えられたら嬉しいと思うけどね。
我儘に振る舞って丁度でしょ、神崎なら。元々欲求強そうじゃ無さそうだし。メンヘラには見えないけどね。」
確かに色々気を使い過ぎて何も出来ないでいる僕には最適なアドバイスかもしれない。
「そっか。そうだよね…。付き合ってるんだし、顔見たいって僕だけじゃないよね?」
そう言って田所を見ると、彼女は眉を上げて首を傾げた。
「神崎、その顔他の奴らに見せない方が良いよ。多分女子だけじゃなくてストレートな男もやばい気分になるから。元々アンニュイなのに、色気が加わったら最強じゃん?
彼氏も飛んでくるんじゃないの?ふふふ。」
田所の揶揄いに苦笑したものの、理人さんが会いに来てくれたら嬉しいとは思った。…色気か。僕にはまだ課題が多過ぎるな。
午後の授業が終わると、隣に座っていた友人の渡辺が僕に尋ねて来た。
「なぁ、神崎って田所と付き合ってる?最近噂になってるけど。前はそこまで仲良くなかっただろ?でも田所って女子だけど俺よりイケメンだから、何か神崎と一緒にいてもカップルって感じしないよな。
それにお前は年上狙いだって言ってたしな?」
僕が返事に困ってると、前に座っていた女子が振り返って渡辺に言った。
「神崎と田所さんがカップルだったら、それはそれで美味しいから良いの!目の保養になるでしょ。どっちみち神崎は普通の女子の手には余るタイプだからさ、男装の麗人の田所さんとくっついてくれた方が夢があるって言うか。
実際にどうとかは良いのよ。私らは潤いが欲しいだけだから!」
そう言いながら悶える女子に若干引きながら、僕は田所が仄めかした事を何となく理解した。だから特に肯定も否定もせずに笑って誤魔化しておいた。
だから思い切って夜に電話した理人さんにそんな話をしたら、スマホに映る理人さんの顔が少し訝しげになったのに気づいて余計な事を言ってしまったと、ちょっと慌ててしまった。
『…冬馬くんが偽装カップルになってるのを想像したら、ちょっとジェラシーだな。しかもその田所さんと一緒にいたらいけてる男子二人に見える訳だろう?それって男子カップルに見えないかな?』
理人さんの予想外の嫉妬に、僕は嬉しくなってしまった。自分の行動に色々言われるのって鬱陶しいかと思っていたけど、好きな相手が見せる嫉妬はくすぐったい気持ちだ。
「ふふ、女子も事実はどうでも良いけど、僕たちがそんな雰囲気だったら楽しいみたいな事いってました。一部の女子には刺さるみたいです。それにそれを言ったら、マンションの隣人の方がリアルで不味いですけどね。」
僕の言葉に反応した理人さんに、僕は結局201号室の斉藤さんの事を話す事になってしまった。僕をゲイ呼ばわりしてから顔は合わせて居ないから、あれから何があった訳じゃない。
理人さんの眉を顰めた表情を見つめながら、どう対応するべきか聞くチャンスだと思った。けれど僕が尋ねる前に理人さんが言った。
『正直言って、冬馬くんがゲイかどうか感じるのは五分五分だと思う。なんて言うか、私たちはお互いを見る眼差しとかで判断してるきらいが有るからね。冬馬くんがその男のことを品定めして見なかったら判断は難しいかな。
…でも年上の男なんだっけ?』
僕は慌てて画面の向こうの理人さんに弁解する様に首を振った。
「2、3歳の差ぐらいですし、僕には刺さる様な相手じゃありません。ぎょっとするくらい図々しい男ですよ。…それに僕には好きな人いますから、201号室の人は関係ないです。」
『…へえ、好きな人って誰?知りたいな、冬馬くん。』
急に甘い声音になって、理人さんがにっこり笑いかけて来た。僕は途端にドキドキして、でも画面の向こうにいるせいかいつもよりずっと大胆になってしまった。
「…理人さん意地悪だ。僕が好きなのは理人さんって決まってるのに。今も凄く会いたいです。僕、直ぐに理人さんが足りなくなっちゃうみたい。」
『…っ、冬馬くんが今そばに居たら、きっと理性を飛ばしたと思うよ。そんな色っぽい顔でキス待ち顔されたら、ね?この前のキス思い出しちゃった?そうなら、嬉しいな。はぁ、私も冬馬くんを抱きしめてキスしたいよ。」
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