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家を買う。
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ーー 家を買う。
大金が当てにできた僕は、夢の一つだった家を買う事にした。
「旅に出るまでにはまだ若すぎる。5年ほどこの町で冒険者としてがんばろう。」
そう考えていた。
家の売り買いを扱う商家に向かい。
「すみません。家がほしんですがありますか。」
と声をかけた、すると商会の店員がの僕を見ると。
「子供の戯言に付き合う暇も家もない。」
と言うと追い出されてしまった。
僕も密かにそう思ってはいたが、話ぐらい聞いてもいいのにと思った。
そんなことを繰り返し、結局話を聞いてくれる商会は、どこも無かった。
「困った。」
僕はガッカリしながら、ギルドに向かった。
買取をしてもらうためだ。すると丁度ギルマスが外に出かけるところだったようで、僕に気づき。
「カイよ。えらく沈んだ顔してるじゃねえか。」
と聞いてきたので、これまでの経緯を語ると。
「そりゃそうだろう。金があってもその歳じゃな。俺がついて行ってやろう。」
そう言うとギルマスがズンズン先に進むのを追いかけるようについて行った。
そこは見たからに大商会の雰囲気のある店構えだったので、訪れるのを控えていたとこだ。
「おい。店主はいるか?ギルマスが来たと伝えてくれ。」
そう言うと勝手知った家のように奥に向かうと、おせつ室のソファーにドッカと座り。
「お前もその辺に座って待てや。」
と僕に声かけた。
しばらくすると、責任者と思われる男性が現れ挨拶をした。
「これはギルマス。今日は何の御用ですか?」
と聞く男にギルマスは。
「コイツは今うちで一番の冒険者だ。コイツが家が欲しいと言うんで、オメエのところに連れてきたのさ。良い物件を紹介してくれよ。お前に損はないぜ。」
と意味深なことを言うと、僕を見直した男性が。
「挨拶が遅れました。お客様はあなただったのですね、失礼しました。私は当カマイル商会の支部長をしております、カイマンと申します。」
と丁寧な挨拶をしてきたので、慌てて立ち上がると僕も
「はい。僕はカイとい言います。1人なのでよろしくお願いします。」
と頭を下げた。
「ご丁寧に。わかりました私が責任を持ってご紹介いたします。」
と言ってくれたそれを聞いたギルマスが
「んじゃ頼むわ。」
と言って店を出て行った。
残された僕は、ソワソワしていたが、カイマンさんが
「お望みの場所や広さ間取りなどございますか?」
と聞いてくれたので
「初めてのことで・・・実は孤児院育ちなのでよくわからないんです。」
と申し訳なさそうに答えるとニコリと笑顔で
「大丈夫ですよ。そうですね、冒険者とお聞きしましたが今のランクは?」
と聞かれ
「はい今は、Cランクです。1人です。」
と答えると
「ほうう、その年でCランクの実力ですか。なるほど、それでは将来パーティーを組む可能性もありますね。そこそこの人だと部屋数を考えて・・・場所はどこかありますか?」
との質問に
「いいえ、特にありません。」
と答えると
「予算はどれほど考えていますか?」
の質問に
「今手元にあるのが金貨3000枚で、後300~500枚までは大丈夫かと。」
と答えると
「なるほど。お金も問題ありまあんね。幾つかいい物件があります、ご案内しますね。」
と言いながら外に出る準備をし始めた。
◇
商会の馬車で物件の内覧に向かう。
『お金持ちの気分だ。』そう思いながら案内を受けた。
「ここが本命の物件です。元々歴史のある商家が持っていた屋敷で他のものと内装が少し変わっています。」
と前置きして中に案内された。
『畳だ。?』畳て何だ?
『お風呂だ。?』お風呂?
自分でない記憶がものすごく懐かしむ。
「ここに決めます。」
何故かそう言うしかなかった。
「ここは金貨500枚です。」
と言われ、前金で300枚を渡し後金は後程という事になった。
商会に戻って、契約書を交わし終わると
「お一つお願いがあります。」
とカイマンさんが言い出しながら
「我が商会の保衛を何度かお受けして欲しいのですが。」
と言う話だった。
僕は
「もちろん喜んで、お引き受けします。」
と答え商会を後にした。
その足でギルドに向かい今回分の魔物を買い取り依頼して、ギルマスにお礼を言って宿に戻った。
次の日。
残金を払いにカマイル商会に払いに行き、その後家具などを注文に店を回った。
ーー これが我が家か。
5日後、家具などが収められ引っ越しが済んだ僕は、宿を引き払った。
家の中に入ると、靴を脱いでスリッパに履き替える。
そして木の床を歩き畳という植物性の床材の間に入ると、ゴロンと寝転がった。
「ああーっ。気持ちいいな。」
思わず声が出た。
『この気持ちは昔味わった気がするような?』
と不思議な思いに囚われていたが、
「そうだ。風呂に入ろう。」
と飛び起きて、この家自慢の浴場で大きな湯船に浸かって身体を癒した。
この家は大きな湯船のある浴場があり、魔道具でいつでも綺麗なお湯が沸いているのだ。
部屋は、一階に
・調理場、食堂、エントランス、リビング、畳間、浴場、トイレと小部屋が4つ。
2階は
・広い会議室のような部屋が一つに中くらいの部屋が6つとトイレとシャワー室。
地下が
・食糧庫、工房のような部屋が3つと倉庫。
庭に納屋と馬屋。
敷地は多分1000坪?坪て何?
僕1人では広すぎるので、家のことをしてくれる家政婦を雇わないと。
家政婦?て何?
「もしパーティーを組む仲間が出来れば、ここで一緒に暮らすのか。」
と将来の夢を見ながら、1人買ってきた串焼きを食べながら食事をすます。
「明日にでも、家のことをしてくれる人を雇おう。」
と目標を決め、その日は休んだ。
ーー 最初の相棒。
次の日。
商業ギルドと言うところに向かい、家の中のことをする人を雇う準備をする。
カイマンさんから紹介状をもらったのでそれを見せながら
「この条件でお願いしたいんでっすが。」
と言うと始め、子供が何をと言う顔だったが。カイマンさんの紹介状を見た瞬間、変わった。
「分かりました。明日には集めておくので再度面接に来ていただいてよろしいですか?」
と言われ、了承する。
手付けに金貨30枚ほど渡し、
「分からないことがあったときの用心です。ギルドに納めておきます。」
とカイマンさんが教えてくれたことをすると、さらに態度か良くなった。
冒険者ギルドに向かい、依頼を見てると。
職員のお姉さんが僕に声をかけてきた。
「カイさん。お願いがあります。」
と。
「はい。僕で叶うことでしたら。」
と答えると、1人の少女を連れてきて。
「この子は、私の知り合いの娘でセリーナと言うの。冒険者に憧れていてね。ども1人では危険なので、カイさん迷惑でなければ連れて行って欲しいんですが。」
と言うと少女が
「ええ!この子私より年下でしょ。もっとベテランはいないのエリカ。」
とお姉さんに抗議し出した、。すると
「貴方は、彼がどれくらい凄いかもわからずそんな話をしているのね。だから冒険者になるのは反対したのよ。人をみる目がないのは生きていけないのよ。」
と言うと少女は僕に向き直り上から下まで見ながら
「やっぱり、分からないわよ。どうせEかFランクでしょう。」
と言うので、僕が冒険者証を取り出し
「この間、Bランクに上がったんだよ。」
と見せると。
「ええ!Bランク・・・て言うとこの街でも何人も居ないランクじゃないの。・・本当私、見る目がないのね。いいわ、今日は私に付き合ってちょうだい・・・貴方。」
と気位の高さを窺わせたが、素直なところもあるので了承した。
◇
少女がいるので、馬車でもりのそばに向かう。
「セリーナさん、武器は何を使うの?」
と聞くとショートソードより刃の細い剣を取り出し
「私は双剣使いなの。これが2本ね。」
と見せてくれた。
「そういえば貴方は剣術はレベル幾つなの?」
と聞かれ
「剣術は5だよ。」
と答えると
「凄いのね。他も何か使えるの?」
と聞いてくるので
「後は魔法が得意だよ。」
と答えたらまた驚いていた。
森に着き2人で歩いて行く、直ぐにウルフ系の気配を感じた。
「近くにウルフがいるようだ、注意してね。」
と小声で言うと頷いた。
しばらく進むとどうやらウルフは、匂いに気づいて囲むように近づいている。
「囲まれたね。前を頼んでいいかい。」
と言うと
「ええいいわ。」
と答え双剣を抜くセリーナ。
前から2匹、後ろから1匹。時間差で左右から2匹ずつ。
セリーナが前に引きと戦うのを見ながら、僕は後ろのウルフを切り捨て。左右のウルフに雷撃を打ち込んだ。
「ドドン」
と言う音に驚き動きを止めるセリーナとウルフ。
「今だよ。」
と言う僕の声に我に戻ったセリーナが2匹にそこそこのダメージを与えるが、倒すには至らない。
そこで僕が1匹を斬り捨てもう1匹を任せると何とか倒した。
「やっぱり、訓練と実践は違うわ。」
と言いながら大きな息を吐く。
ウルフを収納して進み出すと、目を丸くしていた。
その後もゴブリンやコボルトを狩りながら昼まで森を進み休憩を入れる。
「はいお昼ご飯。」
と言って温かいスープにパンと串肉を持った皿を手渡す。
テーブルと椅子も当然準備している。
「貴方って本当、規格外ね。」
と言いながらセリーナは、美味しそうに食べる。
食事の後は、森を出ながら狩をして馬車乗り場で、馬車を拾い街に帰る。
ギルドに着くと流石に疲れた様子を見せていた。
「只今帰りました。買取をお願いします。」
と言いながら今日の分を解体場に出してくる。
すると後ろからセリーナもついて様子を見ている。
「面白いかな。」
と聞くと
「面白いわ。」
と答えて興味深く見ていた。
お姉さんが気付いて近づき
「カイさんお疲れ様。どうでしたこの子」
と尋ねるので
「はい、とても初めてとは思えない動きでしたよ。」
と答えてちょうど査定の終わった紙を手渡した。
「え!こんなに倒したの!」
驚くお姉さんにセリーナが得意そうに
「そうよ半分くらいは私が倒したの。」
と得意そうに話して中に入り、報酬をもらった。
半分をセリーナに渡し
「初めての報酬です。大切に使ってください。」
と言って僕はギルドを後にした。
大金が当てにできた僕は、夢の一つだった家を買う事にした。
「旅に出るまでにはまだ若すぎる。5年ほどこの町で冒険者としてがんばろう。」
そう考えていた。
家の売り買いを扱う商家に向かい。
「すみません。家がほしんですがありますか。」
と声をかけた、すると商会の店員がの僕を見ると。
「子供の戯言に付き合う暇も家もない。」
と言うと追い出されてしまった。
僕も密かにそう思ってはいたが、話ぐらい聞いてもいいのにと思った。
そんなことを繰り返し、結局話を聞いてくれる商会は、どこも無かった。
「困った。」
僕はガッカリしながら、ギルドに向かった。
買取をしてもらうためだ。すると丁度ギルマスが外に出かけるところだったようで、僕に気づき。
「カイよ。えらく沈んだ顔してるじゃねえか。」
と聞いてきたので、これまでの経緯を語ると。
「そりゃそうだろう。金があってもその歳じゃな。俺がついて行ってやろう。」
そう言うとギルマスがズンズン先に進むのを追いかけるようについて行った。
そこは見たからに大商会の雰囲気のある店構えだったので、訪れるのを控えていたとこだ。
「おい。店主はいるか?ギルマスが来たと伝えてくれ。」
そう言うと勝手知った家のように奥に向かうと、おせつ室のソファーにドッカと座り。
「お前もその辺に座って待てや。」
と僕に声かけた。
しばらくすると、責任者と思われる男性が現れ挨拶をした。
「これはギルマス。今日は何の御用ですか?」
と聞く男にギルマスは。
「コイツは今うちで一番の冒険者だ。コイツが家が欲しいと言うんで、オメエのところに連れてきたのさ。良い物件を紹介してくれよ。お前に損はないぜ。」
と意味深なことを言うと、僕を見直した男性が。
「挨拶が遅れました。お客様はあなただったのですね、失礼しました。私は当カマイル商会の支部長をしております、カイマンと申します。」
と丁寧な挨拶をしてきたので、慌てて立ち上がると僕も
「はい。僕はカイとい言います。1人なのでよろしくお願いします。」
と頭を下げた。
「ご丁寧に。わかりました私が責任を持ってご紹介いたします。」
と言ってくれたそれを聞いたギルマスが
「んじゃ頼むわ。」
と言って店を出て行った。
残された僕は、ソワソワしていたが、カイマンさんが
「お望みの場所や広さ間取りなどございますか?」
と聞いてくれたので
「初めてのことで・・・実は孤児院育ちなのでよくわからないんです。」
と申し訳なさそうに答えるとニコリと笑顔で
「大丈夫ですよ。そうですね、冒険者とお聞きしましたが今のランクは?」
と聞かれ
「はい今は、Cランクです。1人です。」
と答えると
「ほうう、その年でCランクの実力ですか。なるほど、それでは将来パーティーを組む可能性もありますね。そこそこの人だと部屋数を考えて・・・場所はどこかありますか?」
との質問に
「いいえ、特にありません。」
と答えると
「予算はどれほど考えていますか?」
の質問に
「今手元にあるのが金貨3000枚で、後300~500枚までは大丈夫かと。」
と答えると
「なるほど。お金も問題ありまあんね。幾つかいい物件があります、ご案内しますね。」
と言いながら外に出る準備をし始めた。
◇
商会の馬車で物件の内覧に向かう。
『お金持ちの気分だ。』そう思いながら案内を受けた。
「ここが本命の物件です。元々歴史のある商家が持っていた屋敷で他のものと内装が少し変わっています。」
と前置きして中に案内された。
『畳だ。?』畳て何だ?
『お風呂だ。?』お風呂?
自分でない記憶がものすごく懐かしむ。
「ここに決めます。」
何故かそう言うしかなかった。
「ここは金貨500枚です。」
と言われ、前金で300枚を渡し後金は後程という事になった。
商会に戻って、契約書を交わし終わると
「お一つお願いがあります。」
とカイマンさんが言い出しながら
「我が商会の保衛を何度かお受けして欲しいのですが。」
と言う話だった。
僕は
「もちろん喜んで、お引き受けします。」
と答え商会を後にした。
その足でギルドに向かい今回分の魔物を買い取り依頼して、ギルマスにお礼を言って宿に戻った。
次の日。
残金を払いにカマイル商会に払いに行き、その後家具などを注文に店を回った。
ーー これが我が家か。
5日後、家具などが収められ引っ越しが済んだ僕は、宿を引き払った。
家の中に入ると、靴を脱いでスリッパに履き替える。
そして木の床を歩き畳という植物性の床材の間に入ると、ゴロンと寝転がった。
「ああーっ。気持ちいいな。」
思わず声が出た。
『この気持ちは昔味わった気がするような?』
と不思議な思いに囚われていたが、
「そうだ。風呂に入ろう。」
と飛び起きて、この家自慢の浴場で大きな湯船に浸かって身体を癒した。
この家は大きな湯船のある浴場があり、魔道具でいつでも綺麗なお湯が沸いているのだ。
部屋は、一階に
・調理場、食堂、エントランス、リビング、畳間、浴場、トイレと小部屋が4つ。
2階は
・広い会議室のような部屋が一つに中くらいの部屋が6つとトイレとシャワー室。
地下が
・食糧庫、工房のような部屋が3つと倉庫。
庭に納屋と馬屋。
敷地は多分1000坪?坪て何?
僕1人では広すぎるので、家のことをしてくれる家政婦を雇わないと。
家政婦?て何?
「もしパーティーを組む仲間が出来れば、ここで一緒に暮らすのか。」
と将来の夢を見ながら、1人買ってきた串焼きを食べながら食事をすます。
「明日にでも、家のことをしてくれる人を雇おう。」
と目標を決め、その日は休んだ。
ーー 最初の相棒。
次の日。
商業ギルドと言うところに向かい、家の中のことをする人を雇う準備をする。
カイマンさんから紹介状をもらったのでそれを見せながら
「この条件でお願いしたいんでっすが。」
と言うと始め、子供が何をと言う顔だったが。カイマンさんの紹介状を見た瞬間、変わった。
「分かりました。明日には集めておくので再度面接に来ていただいてよろしいですか?」
と言われ、了承する。
手付けに金貨30枚ほど渡し、
「分からないことがあったときの用心です。ギルドに納めておきます。」
とカイマンさんが教えてくれたことをすると、さらに態度か良くなった。
冒険者ギルドに向かい、依頼を見てると。
職員のお姉さんが僕に声をかけてきた。
「カイさん。お願いがあります。」
と。
「はい。僕で叶うことでしたら。」
と答えると、1人の少女を連れてきて。
「この子は、私の知り合いの娘でセリーナと言うの。冒険者に憧れていてね。ども1人では危険なので、カイさん迷惑でなければ連れて行って欲しいんですが。」
と言うと少女が
「ええ!この子私より年下でしょ。もっとベテランはいないのエリカ。」
とお姉さんに抗議し出した、。すると
「貴方は、彼がどれくらい凄いかもわからずそんな話をしているのね。だから冒険者になるのは反対したのよ。人をみる目がないのは生きていけないのよ。」
と言うと少女は僕に向き直り上から下まで見ながら
「やっぱり、分からないわよ。どうせEかFランクでしょう。」
と言うので、僕が冒険者証を取り出し
「この間、Bランクに上がったんだよ。」
と見せると。
「ええ!Bランク・・・て言うとこの街でも何人も居ないランクじゃないの。・・本当私、見る目がないのね。いいわ、今日は私に付き合ってちょうだい・・・貴方。」
と気位の高さを窺わせたが、素直なところもあるので了承した。
◇
少女がいるので、馬車でもりのそばに向かう。
「セリーナさん、武器は何を使うの?」
と聞くとショートソードより刃の細い剣を取り出し
「私は双剣使いなの。これが2本ね。」
と見せてくれた。
「そういえば貴方は剣術はレベル幾つなの?」
と聞かれ
「剣術は5だよ。」
と答えると
「凄いのね。他も何か使えるの?」
と聞いてくるので
「後は魔法が得意だよ。」
と答えたらまた驚いていた。
森に着き2人で歩いて行く、直ぐにウルフ系の気配を感じた。
「近くにウルフがいるようだ、注意してね。」
と小声で言うと頷いた。
しばらく進むとどうやらウルフは、匂いに気づいて囲むように近づいている。
「囲まれたね。前を頼んでいいかい。」
と言うと
「ええいいわ。」
と答え双剣を抜くセリーナ。
前から2匹、後ろから1匹。時間差で左右から2匹ずつ。
セリーナが前に引きと戦うのを見ながら、僕は後ろのウルフを切り捨て。左右のウルフに雷撃を打ち込んだ。
「ドドン」
と言う音に驚き動きを止めるセリーナとウルフ。
「今だよ。」
と言う僕の声に我に戻ったセリーナが2匹にそこそこのダメージを与えるが、倒すには至らない。
そこで僕が1匹を斬り捨てもう1匹を任せると何とか倒した。
「やっぱり、訓練と実践は違うわ。」
と言いながら大きな息を吐く。
ウルフを収納して進み出すと、目を丸くしていた。
その後もゴブリンやコボルトを狩りながら昼まで森を進み休憩を入れる。
「はいお昼ご飯。」
と言って温かいスープにパンと串肉を持った皿を手渡す。
テーブルと椅子も当然準備している。
「貴方って本当、規格外ね。」
と言いながらセリーナは、美味しそうに食べる。
食事の後は、森を出ながら狩をして馬車乗り場で、馬車を拾い街に帰る。
ギルドに着くと流石に疲れた様子を見せていた。
「只今帰りました。買取をお願いします。」
と言いながら今日の分を解体場に出してくる。
すると後ろからセリーナもついて様子を見ている。
「面白いかな。」
と聞くと
「面白いわ。」
と答えて興味深く見ていた。
お姉さんが気付いて近づき
「カイさんお疲れ様。どうでしたこの子」
と尋ねるので
「はい、とても初めてとは思えない動きでしたよ。」
と答えてちょうど査定の終わった紙を手渡した。
「え!こんなに倒したの!」
驚くお姉さんにセリーナが得意そうに
「そうよ半分くらいは私が倒したの。」
と得意そうに話して中に入り、報酬をもらった。
半分をセリーナに渡し
「初めての報酬です。大切に使ってください。」
と言って僕はギルドを後にした。
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