神の加護を受けて異世界に

モンド

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異世界者の定番に会いました・・・肉食でした

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ーー 精霊の国 エルフに会えるよ


馬車に乗り南東に進むこと10日余り遠くに大きな木と森が見えてきた

「あの大きな木はひょっとすると世界樹?」

と僕はエストレーナに尋ねると

「そうです、あれは精霊都市の世界樹に間違いありません」

と教えてくれた、するとあの森にはエルフか精霊がいるかもと思いながら、期待に胸を膨らませる僕、そうでしょう異世界といえばエルフに精霊でしょう。

そうそう忘れていました、エストレーナが今回も旅についてくると言うので僕は彼女に悪いなと思い聞いてみたすると答えは

「結婚は?・・ない、彼氏は?・・ない、予定は?・・ない・・分かった。」

であった、彼女はもう28歳です僕の側で警護を一生すると今回も言い切る彼女を見て思わず若返らせましたよ20歳くらいにあまり若くすると同僚に舐められるというので、そしたら喜んでこう言うんです

「これで10年は長く警護ができます」

だって、誰かいい人いないのかなと本気で思ったよ。



ーー 聖騎士エストレーナ  side


私はセンターターク王国の中央教会に属する聖騎士の一人。

2年ほど前から使徒様の警護を仰せつかっております。

私の家は代々騎士の家系で娘しか生まれなかった為私は聖騎士の道に進んだのです。

「え、恋人ですか」

そんなモノは警護の邪魔です、

「結婚しないのかて」

聖騎士の私は神にこの身を捧げたもの今更家族など欲しいとは思いません。

「・・・・。」


私は5歳の頃から父に剣の手解きを受け10歳になる頃は大人顔負けの腕前になっていた、するとシスターカリーナ様から誘いを受けた。

 「聖騎士見習いとなり神に仕えてみませんか」

と私はすぐに中央教会に入りました。

そこから聖騎士としての激しい訓練を乗り越え15歳で聖騎士となりましたが、私の修行に終わりはありませんでした。

20歳を超えた頃から私の相手になるのは聖騎士隊長と副隊長くらいになり訓練自体が物足りないと感じていました。

 容姿を気にしたことはないが同僚の聖騎士が言うには王都で五本の指に数えられる美女にお前の名が上がっていると揶揄われたことはあるがそこまで悪くはないと思う。

そんな無意味な数年を過ごした時に彼の方が現れたのです、シスターアリアに連れられて中央教会に来た彼の方を見かけたことはありましたがよくみたことはなく紹介された時が初めてといえる出会いでした。

 それとは別に聖騎士の訓練に参加していた少年のことが気になっていたのですが、その少年と彼の方と同じであったのはその時知ったのです。

そしてその時

「私が使える神は彼の方のみ」

と感じ、そして私が彼の警護として旅に随行することが決まり幾つもの国を旅したのです。

その間に経験したことは興奮の連続でダンジョンを単独攻略した時などレベルが爆上がりで既にこの世界で私の相手になるのは人は彼の方を除けばいなくなりました。

そして再度の旅への同行今回はどんな経験を私に与えてくださるのでしょうかと思っていたら彼の方は私を若返らせてくれましたこれはさらに長く使えるようにと言う神託と思い

「これで10年は長く警護ができます。」

とお礼を言ったのです。



ーー 料理人 ガルク  side


俺は王都で調理人をしていたガルク今回使徒様の旅について行く事になったのは俺の望みがあった。

使徒様は王都に料理店を持っておられるがその料理を食べた俺はその料理に惚れ込み店を畳んでその店に料理人として雇ってもらったのだった。

俺の知っている料理とは

・焼き物

・煮物

・生

くらいの調理方法で使徒様の店にはその他に

・蒸し料理

・燻製

・冷凍

・ドライ

と俺の知らない調理方法があり無限に広がる料理の世界にはまり込んだったのだ。


時々馬車の台所で使徒様が調理をされるが俺は文句を言いながら何一つとして見逃さないと目を皿のようにしてその技法や技術を盗み見ているのだった。



ーー 神父見習い ケイン  side


私は神父見習いのケイン、私の尊敬する先輩神父にダンク神父がいますが彼は2年前に使徒様のお供で旅をなされ大きく成長した物語は、私の憧れの話です。

今度使徒様が旅に行かれる際は是非にと思っていたら本当に指名されました天にも昇る思いとはこのことかと思いました。

今度は私が新たな物語を得て次に続く神父見習いの目標になろうと思います。

「え、私から見てエストレーナ様はどう見えるかですか」

聖騎士エストレーナ様といえば王都いやセンターターク王国内に敵なしと言われる剣士です。

しかも今回お顔を見た時に驚きました美しさについては王都で五本の指に入ると言うのは有名ですがもう直ぐ30歳と聞いていたのですが19、20歳くらいにしか見えないほど若々しいいのです、緊張でお話もうまくできないほどで評価など失礼すぎます。



ーー 回復士 カイト  side


私は教会で回復士として働いていたカイトです、回復士という職業は教会か特別に許可を得て独立するかの二択ですが特に独立は考えていません。

今回旅に同行することになりましたが使徒様が居れば私の必要性はないと思っています、彼の方は息をしてさえいれば元通りどころか若返りさえ出来るのですから。

何故今回選ばれたのか私にもよくわかりませんが早く国に戻れることを思っています。



ーー あれは!

世界樹と呼ばれる大樹を目標に進むと大きな森に辿り着き細い馬車道に変わりました。

僕の乗る馬車は特別製なので馬車さえ通れる道幅があれば、悪路でも問題なく踏破することが出来るので慌てることなく進むと行手を塞ぐ人影が現れました、その数5人。

その者達は弓を手に木から飛び降りてきて立ち塞がり

「その馬車止まれ!ここより先は精霊様の許可なくは通させぬ」

と一人が叫び他のものが弓を構える、エストレーナが飛び出そうとするのを手で制し僕はゆっくりと馬車から降り男達の前に出た。

「私たちは教会関係者で諸国を旅しております。ここが高名な精霊都市のある森と聞き是非一目だけでもと思いやって来ました、精霊様の許可は何処でいただけるのでしょうか?」

と聞き返したすると先ほど叫んでいた男と思われる男が

「精霊様に許可をいただきたいだと、思い上がるのも大概にせいたかが人族の小僧が!」

と罵ったためエストレーナが我慢ならずに飛び出してきた、そこから男達とエストレーナの戦いになったが数分もせぬうちに男達は地に這いつくばり呻き声しか立てられなくなっていた。

「仕方ないなエストレーナは」

とぼやきながら僕が男達を癒すと我に帰った男達が我先にと逃げ帰っていった。

「申し訳ありませんつい使徒様の悪口が聞こえまして・・・。」

エストレーナが謝るが

「まあいいでしょう、相手も人を侮っていましたし、このまま進みましょうただ御者は僕とエストレーナがしますけどね」

と言いながら御者をしていたカイトと場所を変わり馬車を進めました。

すると今度は50人ほどの者が現れた、その中から一人の女性が姿を現したので僕は馬車を止め降りてその女性の前に立つと僕の横にはエストレーナが控える、すると相手も数人が前に出ようと動きを見せたが女性が鋭く

「おやめなさい、これ以上の失礼は精霊様もお許しにならないでしょう」

と言うと僕の前に膝を突き

「我が部族の者が失礼いたしました、これより先は私がご案内いたします、言い忘れましたが私は精霊都市のまとめをしておりますハイエルフのフィオナと申します」

と言うので僕は手を差し出し立たせると

「こちらも僕のことに関するとカッとなる警護がおり、必要以上に争いとなりましたこと謝罪いたします。」
と言うと

「お互い様ですね」

と頬みあった、その後か彼らの案内で聖霊都市に無事に入った僕らは一際大きな屋敷に滞在することになった。



ーー エルフは草食主義者ではない


その日の夕食に僕らは呼ばれた、広いテーブルにお野菜、お肉、果物、お肉、魚、お肉、飲み物、お肉と・・・お肉多くね!

エルフの人々は痩せて見えるが意外と肉食でした。

胡椒の実や柑橘系の果物がある関係で味変できてとても美味しかったと思う、お酒も飲むようで勝手なイメージは失礼になると思いました反省です。

ハイエルフのフィオナさんは、おん歳1000数歳といいこの世界でも古竜についで物知りのようです。

故に僕の正体も何となく分かっているようで、そのことには触れないので僕もしれっとしています。

 フィオナさんが言うには最近と言ってもここ2・30年ほど世界樹の生育がよろしくないようで、それが心配事と話してくれたので明日にでも僕が見に行くことになった。

次の日約束通り僕の元にフィオナさんが迎えにきてエストレーナを従えて、世界樹に向かうと不思議な光景が目の前で繰り広げられていた。

それは世界樹が若い葉を伸ばし咲き誇る花を見せたかと思うと、全てが舞い落ちてその後に10個ほどの黄金色の実がなったのです。

フィオナさんはその身を丁寧に取り集めると僕に差し出し

「世界樹からのプレゼントです」

と言いました、僕は木の実を一つ手に取り口にすると絵も言えぬ甘さが口いっぱいに広がりました。

「お礼をしなくてはいけませんね」

と言いながら僕は、世界樹の幹に手を着けると魔力を生命力に練り上げ世界樹に流し込みました。

どのくらい流し込んだでしょうか魔力が跳ね返るようになったので流し込むのをやめ見上げると、そこには若々しく生命力に溢れた世界樹が存在していました。

それを見たフィオナさんが膝を突き

「神の神力を得て世界樹が若返りました、ありがとうございます」

とお礼を言ってくれた、この風景はエストレーナにも感動的だったようで、少し漏れ出た僕の魔力を受けてさらに若返った気がしましたが見なかったことにしましょう。

『瞳の色が僕に似てきたような・・・気のせいですよね』と思いつつ先ほどの実を一つエストレーナに食べさせるとエストレーナの身体からオーラが溢れ出しました。

精霊都市には3日ほど滞在しましたが今回は精霊に会うことができませんでした、残念。

森を後にした僕らの行先は南西に位置する虫の王国です、どんな人々が住んでいるのでしょうか興味が尽きませんね。
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