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殺しや家業と隷属の首輪
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「良いか。お前らはあの憎っくきケージ=マジック男爵を必ず殺すのだ。」
少々頭の禿げあがった小太りの脂ぎった男が、首に輪っかを嵌めた15歳くらいから30歳くらいの男女8名に命じていた。
首に嵌っているのは、隷属の首輪と言われる先史時代の遺物で、今は製造方法も遺失した禁断の魔道具である。
命じていたのは、流通の流れが変わり大きな損害を受けていたヘンリック伯爵の当主であり、クールザン辺境伯の仇敵デイリック侯爵家の傘下の実力者であった。
この殺し屋たちが俺の町に現れたのは、それから20日ほどしてからだ。
しかし残念な事に、俺は町の周囲を覆う様な形で、結界を張っていた。
条件は、
・俺に対して敵対する心
・俺の町に対する不穏な心
・俺の知り合いに対する不穏な心
この条件に当てはまる者の侵入に反応する、または排除する。
現時点では、殺意や大きな禍を好む者には排除とチェックマーク付与が実施されている。
「ん!今8人ほど弾かれたな。何処ぞの不心得者の手のものか調べるか。」
と俺は呟きながら、弾かれた8人を遠見の魔法で観察し始めた。
「これはどういう事だ?8人が全員町に入ろうとした途端、この丘に飛ばされた。」
リーダー格の男が頭を捻りながら呟いた。
そのあと1人ずつ、または2人・3人で入ろうと試みるがいつの間にか丘に飛ばされている。
日が大きく傾きかけた時、リーダー格の男が
「今回の指令に成功する手段が思いつかない。すまない。」
と言いながら残り7人に頭を下げた。
そしてそれぞれが手にナイフを持ち、己自身を殺害しようと動こうとした。
「身体が動かない!何故だ?」
と呟く男の直ぐ後ろから声が降りてくる。
「死ぬことはなかろう。たかが町に入れぬことで。」
と俺が声をかける。
「お前は誰だ?これはお前の術か?」
「ん?身体が動かぬことか?それとも町に入れぬことか?」
「・・・信じられぬが・・まさか・・ケージ男爵か?」
「ああそうだ。お前たちに聞きたいことがあってな、依頼者の名と今後のことについて聞きたい。」
「その様なことに答えることは不可能だ。」
と男は首の輪を示して応える。
「ん?隷属の首輪か。そんな物外せば良かろう。」
と俺は男の首輪を外す。
「え!どうやって?・・・これは魔法のかかった魔道具であったのに。」
かなり動揺している男に
「もう良かろう。制約がなくなったのだ。俺の質問に答えてもらおう。」
「…わかった。何が知りたい?依頼者は、ヘンリック伯爵だ。」
「ああ、あいつか。お前たちはこのままあの男の元には帰られまい、問題がなければ俺が雇って自由と安堵を与えてやるがどうかな?」
「お前もアイツと同じで、我ら一族をスキルで縛るつもりであろう。」
と警戒を解かない男に。
「俺が求めるのは、安全安心な生活だ。それ以外はどうでも良い。俺の依頼がいやなら断ればいいし、他の国に行っても良い。」
と応えると、暫く考えていた男が
「そこまで言うなら皆を解放して見せろ。」
と条件を突きつける。
「ああ、構わないぞ。」
と答えて皆の首輪を解錠する、そして体の自由も。
その瞬間数人が俺に襲いかかってきた。
あと一歩という距離で皆動きを止める。
「無駄だ。俺はこの世界の人間には殺せないほど強い。死にたいのなら今一度襲って来い、次は手加減しない。」
と言いながら襲ってきた者たちを吹き飛ばす。
1人の男が液体を俺に吹きかける。
多分毒だろう。
わざとそれを浴びたあと、魔法で消し去る。
「え!…ウッ!」
呻きながら倒れる男、それを助け起こそうとする少女。
「お願いします。兄を助けてください。」
どうやら少女の兄の様だ。
「俺は言ったはずだが、死にたいなら襲って来いと。」
「まさか、兄の毒が効かない人がいるなどとは・・・。」
「それは、俺なら死んで良かったと?お前達に許しと解放を与えた俺が。」
「本当にすみません。私達は皆家族を人質時とられて・・・だから本当の意味の解放など無理なので・・・。」
「どうやらお前達は俺の力を過小評価している様だな。」
と言いながら俺は、目の前に世界地図を見える形で表示させると
「お前達の家族がいるのは何処だ?」
と家族が囚われている場所を尋ねる。その際毒で苦しむ男の毒を解毒した。
急に安らかな呼吸で気を失う男を見て少女が
「私が案内します。皆の安全を頼んでもいいでしょうか?」
「良いだろう。」
そう言うと俺は、少し離れた場所に山小屋の様な建物を取り出して据え付けた。
驚き言葉を発せられない者たち。
「言っただろ、俺はこの世界の人には倒すことができない存在だと。あそこで俺たちが戻るまで待っておれ。」
と言うと、我に帰った少女に
「では行こうか。その前にお前の名は?」
「私は、スイム・・です。」
そう言った少女に触れて転移する。
少女に触れたのは、家族の囚われている場所を詳細に知る為。少女の記憶にアクセスする為だった。
一瞬で家族の囚われている長屋の近くに転移した俺たち。
「ここは・・あ!アソコです。塀の中の長屋に家族が・・・」
大きな声になりそうだったので、口を塞ぎ指を唇に立てて黙らせる。
俺は、長屋の周囲に結界を張り。
「スリープ」
と唱える。
「さあ、行こうか。」
少女に声を掛けて長屋に歩き出す俺。
慌てて後を追いかける少女。
長屋を取り囲む塀の門を蹴破り中に入る、兵士たちは皆混沌と眠りこけている。
その様子を不思議なものでも見るような目で見ながら少女は。
次々に長屋の中に俺を案内し、囚われた家族らを解放していく。
その数、51人。
意外と多いが問題ない、俺は全ての人間を俺の領地の側のあの山小屋先に転移させる。
驚く52人とその声を聞きつけ山小屋から出てきた7人。
「そら、連れてきたぞ。お前らの好きにするが良い。ただし俺のことは漏らすなよ。分かるな。」
と言ってそこを後に町に戻る俺。
忍びの里の長 カゲール
我らは、忍びの里に隠匿していた一族。
その存在は誰も知らないはずだった、しかし一族に裏切り者が出た。
スイムに横恋慕して襲いかかったが、逆に手足を折られて吊るされた男カジール。
カジールは、その後里を抜け出しヘンリック伯爵に話を持ちかけたのだ。
「俺を里長にしてくれるならば、お前の手足となって殺しを請け負う」
と、しかしヘンリック伯爵の方が一枚も2枚も上。
家族を人質に取られ、主だったものが隷属の首輪を付けられた後、カジールは殺された。
バカなやつだった、しかしそれでも俺のたった1人の息子だった。
我らは、ヘンリック伯爵の言うがままに殺戮・暗殺を繰り返し、ヘンリック伯爵の地位を押し上げる道具となった。
今回も逃れられぬ仕事であるが、「仕方ない事」だった。
しかし、簡単なはずの仕事が、全く手に負えないことがわかった。
ターゲットのいる町に入れないのだ。
このまま「出来なかった」と帰れば、幾人かの家族は殺されるだろう。
今までも10人ほど殺されている、もう沢山だ。
俺は、7人に仕事の失敗と自殺の提案をする。
皆この仕事に疲れている、直ぐに頷く皆。
そして皆で死のうとした瞬間、声がしたのだ。
「死ぬことはなかろう。たかが町に入れぬことで。」
若い男の声だった、しかも直ぐ近くに居るのに誰も気づかなかった。
何度かのやり取りの際、我らの必殺の殺人技を繰り返すも、全く歯が立たなかった。
その後男は、忌々しい隷属の首輪を外した後、囚われの家族を助け出して戻った来た。
「そら、連れてきたぞ。お前らの好きにするが良い。ただし俺のことは漏らすなよ。分かるな。」
と言い残し、町へ戻る男。
その背中を見ながら俺は、頭を深々と下げた。
その後は、俺たちみんな問題なく町に入り、仕事を探して暮らし始めている。
俺はあの後、男に会いに領主邸に向かった。
「ん!あの時の男か。」
殆ど忘れかけていた様子に少々イラッとしたが、この男からすれば俺たちなど路傍の石と変わりなのであろう。
「この町で暮らそうと思います。あなたの仕事があればいつでも我らが行います。」
と言って領主邸を後にした。
10日ほどした頃、あの男から連絡があった。
「仕事を頼む。」
「何処の誰を暗殺っするのですか?」
「いや、お前達に暗殺の仕事は依頼しない。情報を持ち帰ってくれ。」
「殺しではなく、情報ですか?」
「ああそうだ、情報は殺しより難しく貴重だ。できるか?」
「勿論です。それでは何処の情報を。」
と言う流れで、我らの一族は各国や各貴族の情報を中心に定期的に報告をすることを仕事とした。
しかも、手に入れた情報はあの男の持つ、使い魔という名の擬似動物に渡せば、信じられぬ速度で伝わるのだ。
きっと、あの使い魔すら情報を持ち帰ることが出来るはず、暫くは我々を監視するのであろう。
男はそれでも、一族で暮らせる生活に感謝せずにはいられなかった。
少々頭の禿げあがった小太りの脂ぎった男が、首に輪っかを嵌めた15歳くらいから30歳くらいの男女8名に命じていた。
首に嵌っているのは、隷属の首輪と言われる先史時代の遺物で、今は製造方法も遺失した禁断の魔道具である。
命じていたのは、流通の流れが変わり大きな損害を受けていたヘンリック伯爵の当主であり、クールザン辺境伯の仇敵デイリック侯爵家の傘下の実力者であった。
この殺し屋たちが俺の町に現れたのは、それから20日ほどしてからだ。
しかし残念な事に、俺は町の周囲を覆う様な形で、結界を張っていた。
条件は、
・俺に対して敵対する心
・俺の町に対する不穏な心
・俺の知り合いに対する不穏な心
この条件に当てはまる者の侵入に反応する、または排除する。
現時点では、殺意や大きな禍を好む者には排除とチェックマーク付与が実施されている。
「ん!今8人ほど弾かれたな。何処ぞの不心得者の手のものか調べるか。」
と俺は呟きながら、弾かれた8人を遠見の魔法で観察し始めた。
「これはどういう事だ?8人が全員町に入ろうとした途端、この丘に飛ばされた。」
リーダー格の男が頭を捻りながら呟いた。
そのあと1人ずつ、または2人・3人で入ろうと試みるがいつの間にか丘に飛ばされている。
日が大きく傾きかけた時、リーダー格の男が
「今回の指令に成功する手段が思いつかない。すまない。」
と言いながら残り7人に頭を下げた。
そしてそれぞれが手にナイフを持ち、己自身を殺害しようと動こうとした。
「身体が動かない!何故だ?」
と呟く男の直ぐ後ろから声が降りてくる。
「死ぬことはなかろう。たかが町に入れぬことで。」
と俺が声をかける。
「お前は誰だ?これはお前の術か?」
「ん?身体が動かぬことか?それとも町に入れぬことか?」
「・・・信じられぬが・・まさか・・ケージ男爵か?」
「ああそうだ。お前たちに聞きたいことがあってな、依頼者の名と今後のことについて聞きたい。」
「その様なことに答えることは不可能だ。」
と男は首の輪を示して応える。
「ん?隷属の首輪か。そんな物外せば良かろう。」
と俺は男の首輪を外す。
「え!どうやって?・・・これは魔法のかかった魔道具であったのに。」
かなり動揺している男に
「もう良かろう。制約がなくなったのだ。俺の質問に答えてもらおう。」
「…わかった。何が知りたい?依頼者は、ヘンリック伯爵だ。」
「ああ、あいつか。お前たちはこのままあの男の元には帰られまい、問題がなければ俺が雇って自由と安堵を与えてやるがどうかな?」
「お前もアイツと同じで、我ら一族をスキルで縛るつもりであろう。」
と警戒を解かない男に。
「俺が求めるのは、安全安心な生活だ。それ以外はどうでも良い。俺の依頼がいやなら断ればいいし、他の国に行っても良い。」
と応えると、暫く考えていた男が
「そこまで言うなら皆を解放して見せろ。」
と条件を突きつける。
「ああ、構わないぞ。」
と答えて皆の首輪を解錠する、そして体の自由も。
その瞬間数人が俺に襲いかかってきた。
あと一歩という距離で皆動きを止める。
「無駄だ。俺はこの世界の人間には殺せないほど強い。死にたいのなら今一度襲って来い、次は手加減しない。」
と言いながら襲ってきた者たちを吹き飛ばす。
1人の男が液体を俺に吹きかける。
多分毒だろう。
わざとそれを浴びたあと、魔法で消し去る。
「え!…ウッ!」
呻きながら倒れる男、それを助け起こそうとする少女。
「お願いします。兄を助けてください。」
どうやら少女の兄の様だ。
「俺は言ったはずだが、死にたいなら襲って来いと。」
「まさか、兄の毒が効かない人がいるなどとは・・・。」
「それは、俺なら死んで良かったと?お前達に許しと解放を与えた俺が。」
「本当にすみません。私達は皆家族を人質時とられて・・・だから本当の意味の解放など無理なので・・・。」
「どうやらお前達は俺の力を過小評価している様だな。」
と言いながら俺は、目の前に世界地図を見える形で表示させると
「お前達の家族がいるのは何処だ?」
と家族が囚われている場所を尋ねる。その際毒で苦しむ男の毒を解毒した。
急に安らかな呼吸で気を失う男を見て少女が
「私が案内します。皆の安全を頼んでもいいでしょうか?」
「良いだろう。」
そう言うと俺は、少し離れた場所に山小屋の様な建物を取り出して据え付けた。
驚き言葉を発せられない者たち。
「言っただろ、俺はこの世界の人には倒すことができない存在だと。あそこで俺たちが戻るまで待っておれ。」
と言うと、我に帰った少女に
「では行こうか。その前にお前の名は?」
「私は、スイム・・です。」
そう言った少女に触れて転移する。
少女に触れたのは、家族の囚われている場所を詳細に知る為。少女の記憶にアクセスする為だった。
一瞬で家族の囚われている長屋の近くに転移した俺たち。
「ここは・・あ!アソコです。塀の中の長屋に家族が・・・」
大きな声になりそうだったので、口を塞ぎ指を唇に立てて黙らせる。
俺は、長屋の周囲に結界を張り。
「スリープ」
と唱える。
「さあ、行こうか。」
少女に声を掛けて長屋に歩き出す俺。
慌てて後を追いかける少女。
長屋を取り囲む塀の門を蹴破り中に入る、兵士たちは皆混沌と眠りこけている。
その様子を不思議なものでも見るような目で見ながら少女は。
次々に長屋の中に俺を案内し、囚われた家族らを解放していく。
その数、51人。
意外と多いが問題ない、俺は全ての人間を俺の領地の側のあの山小屋先に転移させる。
驚く52人とその声を聞きつけ山小屋から出てきた7人。
「そら、連れてきたぞ。お前らの好きにするが良い。ただし俺のことは漏らすなよ。分かるな。」
と言ってそこを後に町に戻る俺。
忍びの里の長 カゲール
我らは、忍びの里に隠匿していた一族。
その存在は誰も知らないはずだった、しかし一族に裏切り者が出た。
スイムに横恋慕して襲いかかったが、逆に手足を折られて吊るされた男カジール。
カジールは、その後里を抜け出しヘンリック伯爵に話を持ちかけたのだ。
「俺を里長にしてくれるならば、お前の手足となって殺しを請け負う」
と、しかしヘンリック伯爵の方が一枚も2枚も上。
家族を人質に取られ、主だったものが隷属の首輪を付けられた後、カジールは殺された。
バカなやつだった、しかしそれでも俺のたった1人の息子だった。
我らは、ヘンリック伯爵の言うがままに殺戮・暗殺を繰り返し、ヘンリック伯爵の地位を押し上げる道具となった。
今回も逃れられぬ仕事であるが、「仕方ない事」だった。
しかし、簡単なはずの仕事が、全く手に負えないことがわかった。
ターゲットのいる町に入れないのだ。
このまま「出来なかった」と帰れば、幾人かの家族は殺されるだろう。
今までも10人ほど殺されている、もう沢山だ。
俺は、7人に仕事の失敗と自殺の提案をする。
皆この仕事に疲れている、直ぐに頷く皆。
そして皆で死のうとした瞬間、声がしたのだ。
「死ぬことはなかろう。たかが町に入れぬことで。」
若い男の声だった、しかも直ぐ近くに居るのに誰も気づかなかった。
何度かのやり取りの際、我らの必殺の殺人技を繰り返すも、全く歯が立たなかった。
その後男は、忌々しい隷属の首輪を外した後、囚われの家族を助け出して戻った来た。
「そら、連れてきたぞ。お前らの好きにするが良い。ただし俺のことは漏らすなよ。分かるな。」
と言い残し、町へ戻る男。
その背中を見ながら俺は、頭を深々と下げた。
その後は、俺たちみんな問題なく町に入り、仕事を探して暮らし始めている。
俺はあの後、男に会いに領主邸に向かった。
「ん!あの時の男か。」
殆ど忘れかけていた様子に少々イラッとしたが、この男からすれば俺たちなど路傍の石と変わりなのであろう。
「この町で暮らそうと思います。あなたの仕事があればいつでも我らが行います。」
と言って領主邸を後にした。
10日ほどした頃、あの男から連絡があった。
「仕事を頼む。」
「何処の誰を暗殺っするのですか?」
「いや、お前達に暗殺の仕事は依頼しない。情報を持ち帰ってくれ。」
「殺しではなく、情報ですか?」
「ああそうだ、情報は殺しより難しく貴重だ。できるか?」
「勿論です。それでは何処の情報を。」
と言う流れで、我らの一族は各国や各貴族の情報を中心に定期的に報告をすることを仕事とした。
しかも、手に入れた情報はあの男の持つ、使い魔という名の擬似動物に渡せば、信じられぬ速度で伝わるのだ。
きっと、あの使い魔すら情報を持ち帰ることが出来るはず、暫くは我々を監視するのであろう。
男はそれでも、一族で暮らせる生活に感謝せずにはいられなかった。
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