7 / 28
王都旅行後半
しおりを挟む
ー 5日目
朝から団体行動だ、王城の見学のようだ。
一際立派な城に着いた後、兵士に先導されて城内にその後はメイドに案内されて大まかな王城の見学だ。
よほど辺境伯は頼みにされているにだろう、引率のサファイアを見かけると城内の兵士などが頭を下げている。
王の謁見の間までが見学コースのようでその後は昼食後解散だ。
広い食堂に案内されて王城の料理を堪能する。
「美味い、さすがここの料理はうまいな。」
と僕がぼやくと
「当たり前でしょ。でもここの料理より私はあなたの料理の方が美味しく感じるわ。」
とカレンが呟いた。
僕はこっそりとエンジェルの配下を城に配置する。
ー 午後
僕はシャルとエースそれとホークを召喚する。
「その子達を呼び出してどうするの?」
カレンがそう言うのに僕は
「王都といえど治安がいいとは言い切れないだろ、僕達のボディーガードさ。」
と答えながら、カレンにはシャル、チカにはエース、カミュにはホークを貸し出して王都見学に戻る。
僕はと言えば認識阻害で気づかれずに着いてきたエンジェルを肩に乗せている。
次に行くところはオークション会場だ、本日開催れることは事前に確認している。
入り口でメダルを見せて中に入る、こんな所でも威力を見せつ辺境伯のメダル。
目的の品はいくつか有る
・ より良い武器
・ より良い装備
・ 奴隷
である。
この世界でも奴隷は存在すると言うか普通に市民の5人に1人ほどが奴隷と言える。
奴隷のメリットは、裏切らないことだ。
ただし主人のために命まで賭けるかはそれまでの待遇次第だろう。
ーー オークションと奴隷商
席に着き事前に紹介されている商品に目を通す、
「コレ良いんじゃない」
チカが剣と鎧を数点チェックしながら意見を求める。
「そうね、武器はあなたの目利きが一番だし・・・この杖どうかしら?」
カレンも気になる品が見つかったようだ。
カミュは僕と同じで奴隷が目当てだ、僕と違うのは商売の手伝いをさせる奴隷を探しているくらいか。
「僕は5番と12番を狙うよ、シャドー君は決まっているの?」
「ああ、決まった。願ってもないのがいたよ。」
と答える僕。
競が始まった。
次々に商品が競りにかけられ、落札されていく。
その中で奴隷の1人が売れ残っている、呪い持ちのようだ。
競も終わりに近づき売れ残りの奴隷と商品が片付けられそうになる、すると商人に僕は声をかける。
「残りは僕が全て買い取るよ。いくらだい?」
商人は疑いの目を向けるがメダルを見て態度を急に変える。
「ありがとうございます、全部で金貨50枚で如何でしょうか?」
「処分を待つ商品を買い上げようと言う僕の足元を見るのかい、今後の商売に関わるよ。」
と言うと
「勿論先程のは、初めの売値。そうですね金貨10枚でお願いしたいのですが。」
「良いだろう、金貨11枚で買い上げよう。彼女の服を一揃い用意してくれ。」
と金を差し出しながら言い、僕は受取所で待つ。
仲間もそこで思い思いの商品を手に入れていたようだ。
「カレンお嬢様、僕は野暮用ができました単独行動をお許しください。」
と願い出ると
「あの子を買ったのね、良いわ時間はどのくらい必要?」
「そうですね、3時間と言うとこでしょうか。」
「なら、5時に冒険者ギルドで待ち合わせしましょう。」
と話が決まり別行動に。
ー 買い取った奴隷
僕の目の前に真新しい服を着た少女が立っている。
青い髪、オッドアイの瞳、白い肌、整った顔立ち、スタイルの良い手足、歳は10歳くらいだろうか。
普通なあ美少女だが顔色は悪く覇気もない、重い呪いを受け立っているのがやっとのようだ。
引き渡しが終わり僕は彼女に声をかける。
「今日から君はブルーだ、僕はシャドー君の主人だ。」
と名付けを終えて彼女を連れ出す、外に待たせた馬車に乗り込み近くの宿に向かわせる。
宿に着き「休憩で借りる」と言いながら銀貨5枚を渡す。
鍵を手に部屋に入ると、ベッドにブルーを寝かせ服を剥ぎ取り治療を始める。
「呪いが呪いだけに少しキツイと思うが我慢してくれよ。」
と声をかけて解呪を行う。
彼女に掛かっているのはこの世界では解呪不能と言われるレベル5の呪い、しかし僕は既に解呪全を取得しているので問題ない。
解呪しながら治療魔法と回復魔法を合わせてかける、時より苦しそうな顔をするが声を出そうとはしない。
かなり意志が強い、掘り出し物のようだ。
1時間後解呪と回復が済み精神的な疲れからか寝込んでいるブルーを見ながらコレからのことを考える。
僕は彼女をパーティーの後衛として育てるつもりだ。
彼女の種族は魔族と人のハーフ、魔族領を追放される際に呪いを掛けられたようだ。
多分彼女は呪いが解呪されたとは思っていないだろう。
そうこの世界では魔族と人はその生存圏を争っているのだ、魔族の王が魔王だ。
2時間後目覚めた彼女を連れて冒険者ギルドに向かう、彼女はここまで一言も言葉を発していない。
ー 冒険者ギルド
「意外と早かったわね。」
カレンがギルド内の食堂で果実酒を飲んで待っていた、この世界では8歳からはお酒が許される。
「ああ、上手くいったよ。皆に紹介するよ、ブルーだ。今はまだ心を閉じてるけど帰る頃には何とかなっているだろう。」
と紹介する、カミュの買った奴隷は別便で辺境伯領に送ったようだ。
そこにギルド職員が声をかけてきた
「シャドー様達ですね。買い取りの準備が整いましたこちらにお越しください。」
と別室に案内する、どうも高額の買取は別室で行うようだ。
ソファーに座った僕らの前に大きな袋を置いて
「総額白金貨2枚、大金貨30枚、金貨123枚ですご確認ねがいます。」
と袋を差し出す、中身を確認して
「問題ない」
と答える僕の言葉に、「はーっ」と息を吐いた職員は
「これ程の取引は初めてでした。」
と言いながら席を外した。
「シャドー君、結局幾らなの?」
チカが訪ねた、僕の代わりにカミュが
「大金貨1枚はは金貨100枚分、白金貨1枚は大金貨100枚分だ。合計で金貨で言えば2万3千123枚だよ。」
「2万!・・3千枚以上・・凄すぎ!」
思わず絶句するチカ。当然で有る普通の庶民なら数100年遊んで暮らせる額だ。
「おいおい、君たちが今日落札した品もそこそこしたんだろ。」
と僕が言えば
「そうね、私のワイドが金貨200枚、チカの武器と装備が金貨300枚でカミュのは幾らだったの?」
「僕のは2人分で金貨150枚だったよ。」
そう金貨数100枚の買い物を8歳の子供がしているのだ。
ーー 6日目
昨夜はカレンたちに頼んでブルーを風呂に入れて洗ってもらった、服だけは新しいが長く風呂に入っていないようだった。
朝磨かれたブルーを見て目を見張った、予想以上の美少女に変わっていた。
髪が丁寧に漉かれ磨かれた肌はより白く艶やかだった。
いまだ言葉を発していないがだいぶ変化が見える。
今日の予定は屋敷を一つ購入すること、ここ王都に拠点を持つことだ。
メダルの力を十分に使いそこそこ大きな屋敷を即金で購入した足で商業ギルドに向かう。
「シャドー君、家宰とメイド2名と庭師兼御者で良いのかい?」
交渉担当のカミュが確認する
「ああそれで良い、給金用の口座も作ってくれよな。」
と追加の要望を言って僕は購入した屋敷に戻り
「リペア」「浄化」「強化」「状態保存」
と次々に魔法を唱えて屋敷を新築以上の状態に変えていく。
流石に庭は草刈り程度しかできないが建物や道具はピカピカだ。
その様子を力ない目で見ていたブルーの瞳が見開かれていた。
驚いたようだ、お金では驚かなかったのに魔法には反応するんだ。
「まさか・・あの歳で・・・魔王でもない人が・・信じられない・・・。」
小さな声であったがその声は僕の耳に届いていた。
「ブルーは自分の呪いがどうなったか気づいているのかい?」
と言うと
「私の呪いは一生消えない・・・え!まさか。・・呪いが消えている。何故、どうやって?」
「どうやってて、昨日僕が解呪しただろう。」
「え、昨日のは回復だったはず・・本当に?・・・。」
突然、ブルーが膝をつき涙を流しながら僕を見つめ
「ご主人様ありがとうございます。このご恩は生涯を通じてお返しします。」
と僕の手を取り誓ったのだった。
ここで初めて気を許すことのできる仲間を手に入れた僕だった。
ーー 7日目(出発の日)
20人分の荷物などが積み込まれ、生徒が乗り込むと馬車は辺境伯領に向けて出発した。
荷物用の馬車が3台ほど増えている、皆ずいぶん買い込んだようだ。
僕も家族へのお土産を買い込んだが全て収納の中だそのため僕らの馬車は余裕がある、そこにブルーが新たに座っている。
表情も明るく一見したところでは奴隷に見えない。
カレンやチカとも仲良くなったようで、帰りの馬車の中では楽しそうに話をしていた。
普通の奴隷ならばこうはならないが、ブルーは僕と命を掛け合う仲間なのだ。
必要な場所でない限り普段は仲間として接することを僕は皆に頼んだのだ。
ーー 復路の行程
行きと同じ場所で宿泊し特に問題もなく僕らは辺境伯に戻った。
学校で解散し10日ほどのお休みだ、各々自宅に帰ってお土産を渡すのだろう。
僕はブルーと2人で馬車に乗り故郷の村に向かう。
朝から団体行動だ、王城の見学のようだ。
一際立派な城に着いた後、兵士に先導されて城内にその後はメイドに案内されて大まかな王城の見学だ。
よほど辺境伯は頼みにされているにだろう、引率のサファイアを見かけると城内の兵士などが頭を下げている。
王の謁見の間までが見学コースのようでその後は昼食後解散だ。
広い食堂に案内されて王城の料理を堪能する。
「美味い、さすがここの料理はうまいな。」
と僕がぼやくと
「当たり前でしょ。でもここの料理より私はあなたの料理の方が美味しく感じるわ。」
とカレンが呟いた。
僕はこっそりとエンジェルの配下を城に配置する。
ー 午後
僕はシャルとエースそれとホークを召喚する。
「その子達を呼び出してどうするの?」
カレンがそう言うのに僕は
「王都といえど治安がいいとは言い切れないだろ、僕達のボディーガードさ。」
と答えながら、カレンにはシャル、チカにはエース、カミュにはホークを貸し出して王都見学に戻る。
僕はと言えば認識阻害で気づかれずに着いてきたエンジェルを肩に乗せている。
次に行くところはオークション会場だ、本日開催れることは事前に確認している。
入り口でメダルを見せて中に入る、こんな所でも威力を見せつ辺境伯のメダル。
目的の品はいくつか有る
・ より良い武器
・ より良い装備
・ 奴隷
である。
この世界でも奴隷は存在すると言うか普通に市民の5人に1人ほどが奴隷と言える。
奴隷のメリットは、裏切らないことだ。
ただし主人のために命まで賭けるかはそれまでの待遇次第だろう。
ーー オークションと奴隷商
席に着き事前に紹介されている商品に目を通す、
「コレ良いんじゃない」
チカが剣と鎧を数点チェックしながら意見を求める。
「そうね、武器はあなたの目利きが一番だし・・・この杖どうかしら?」
カレンも気になる品が見つかったようだ。
カミュは僕と同じで奴隷が目当てだ、僕と違うのは商売の手伝いをさせる奴隷を探しているくらいか。
「僕は5番と12番を狙うよ、シャドー君は決まっているの?」
「ああ、決まった。願ってもないのがいたよ。」
と答える僕。
競が始まった。
次々に商品が競りにかけられ、落札されていく。
その中で奴隷の1人が売れ残っている、呪い持ちのようだ。
競も終わりに近づき売れ残りの奴隷と商品が片付けられそうになる、すると商人に僕は声をかける。
「残りは僕が全て買い取るよ。いくらだい?」
商人は疑いの目を向けるがメダルを見て態度を急に変える。
「ありがとうございます、全部で金貨50枚で如何でしょうか?」
「処分を待つ商品を買い上げようと言う僕の足元を見るのかい、今後の商売に関わるよ。」
と言うと
「勿論先程のは、初めの売値。そうですね金貨10枚でお願いしたいのですが。」
「良いだろう、金貨11枚で買い上げよう。彼女の服を一揃い用意してくれ。」
と金を差し出しながら言い、僕は受取所で待つ。
仲間もそこで思い思いの商品を手に入れていたようだ。
「カレンお嬢様、僕は野暮用ができました単独行動をお許しください。」
と願い出ると
「あの子を買ったのね、良いわ時間はどのくらい必要?」
「そうですね、3時間と言うとこでしょうか。」
「なら、5時に冒険者ギルドで待ち合わせしましょう。」
と話が決まり別行動に。
ー 買い取った奴隷
僕の目の前に真新しい服を着た少女が立っている。
青い髪、オッドアイの瞳、白い肌、整った顔立ち、スタイルの良い手足、歳は10歳くらいだろうか。
普通なあ美少女だが顔色は悪く覇気もない、重い呪いを受け立っているのがやっとのようだ。
引き渡しが終わり僕は彼女に声をかける。
「今日から君はブルーだ、僕はシャドー君の主人だ。」
と名付けを終えて彼女を連れ出す、外に待たせた馬車に乗り込み近くの宿に向かわせる。
宿に着き「休憩で借りる」と言いながら銀貨5枚を渡す。
鍵を手に部屋に入ると、ベッドにブルーを寝かせ服を剥ぎ取り治療を始める。
「呪いが呪いだけに少しキツイと思うが我慢してくれよ。」
と声をかけて解呪を行う。
彼女に掛かっているのはこの世界では解呪不能と言われるレベル5の呪い、しかし僕は既に解呪全を取得しているので問題ない。
解呪しながら治療魔法と回復魔法を合わせてかける、時より苦しそうな顔をするが声を出そうとはしない。
かなり意志が強い、掘り出し物のようだ。
1時間後解呪と回復が済み精神的な疲れからか寝込んでいるブルーを見ながらコレからのことを考える。
僕は彼女をパーティーの後衛として育てるつもりだ。
彼女の種族は魔族と人のハーフ、魔族領を追放される際に呪いを掛けられたようだ。
多分彼女は呪いが解呪されたとは思っていないだろう。
そうこの世界では魔族と人はその生存圏を争っているのだ、魔族の王が魔王だ。
2時間後目覚めた彼女を連れて冒険者ギルドに向かう、彼女はここまで一言も言葉を発していない。
ー 冒険者ギルド
「意外と早かったわね。」
カレンがギルド内の食堂で果実酒を飲んで待っていた、この世界では8歳からはお酒が許される。
「ああ、上手くいったよ。皆に紹介するよ、ブルーだ。今はまだ心を閉じてるけど帰る頃には何とかなっているだろう。」
と紹介する、カミュの買った奴隷は別便で辺境伯領に送ったようだ。
そこにギルド職員が声をかけてきた
「シャドー様達ですね。買い取りの準備が整いましたこちらにお越しください。」
と別室に案内する、どうも高額の買取は別室で行うようだ。
ソファーに座った僕らの前に大きな袋を置いて
「総額白金貨2枚、大金貨30枚、金貨123枚ですご確認ねがいます。」
と袋を差し出す、中身を確認して
「問題ない」
と答える僕の言葉に、「はーっ」と息を吐いた職員は
「これ程の取引は初めてでした。」
と言いながら席を外した。
「シャドー君、結局幾らなの?」
チカが訪ねた、僕の代わりにカミュが
「大金貨1枚はは金貨100枚分、白金貨1枚は大金貨100枚分だ。合計で金貨で言えば2万3千123枚だよ。」
「2万!・・3千枚以上・・凄すぎ!」
思わず絶句するチカ。当然で有る普通の庶民なら数100年遊んで暮らせる額だ。
「おいおい、君たちが今日落札した品もそこそこしたんだろ。」
と僕が言えば
「そうね、私のワイドが金貨200枚、チカの武器と装備が金貨300枚でカミュのは幾らだったの?」
「僕のは2人分で金貨150枚だったよ。」
そう金貨数100枚の買い物を8歳の子供がしているのだ。
ーー 6日目
昨夜はカレンたちに頼んでブルーを風呂に入れて洗ってもらった、服だけは新しいが長く風呂に入っていないようだった。
朝磨かれたブルーを見て目を見張った、予想以上の美少女に変わっていた。
髪が丁寧に漉かれ磨かれた肌はより白く艶やかだった。
いまだ言葉を発していないがだいぶ変化が見える。
今日の予定は屋敷を一つ購入すること、ここ王都に拠点を持つことだ。
メダルの力を十分に使いそこそこ大きな屋敷を即金で購入した足で商業ギルドに向かう。
「シャドー君、家宰とメイド2名と庭師兼御者で良いのかい?」
交渉担当のカミュが確認する
「ああそれで良い、給金用の口座も作ってくれよな。」
と追加の要望を言って僕は購入した屋敷に戻り
「リペア」「浄化」「強化」「状態保存」
と次々に魔法を唱えて屋敷を新築以上の状態に変えていく。
流石に庭は草刈り程度しかできないが建物や道具はピカピカだ。
その様子を力ない目で見ていたブルーの瞳が見開かれていた。
驚いたようだ、お金では驚かなかったのに魔法には反応するんだ。
「まさか・・あの歳で・・・魔王でもない人が・・信じられない・・・。」
小さな声であったがその声は僕の耳に届いていた。
「ブルーは自分の呪いがどうなったか気づいているのかい?」
と言うと
「私の呪いは一生消えない・・・え!まさか。・・呪いが消えている。何故、どうやって?」
「どうやってて、昨日僕が解呪しただろう。」
「え、昨日のは回復だったはず・・本当に?・・・。」
突然、ブルーが膝をつき涙を流しながら僕を見つめ
「ご主人様ありがとうございます。このご恩は生涯を通じてお返しします。」
と僕の手を取り誓ったのだった。
ここで初めて気を許すことのできる仲間を手に入れた僕だった。
ーー 7日目(出発の日)
20人分の荷物などが積み込まれ、生徒が乗り込むと馬車は辺境伯領に向けて出発した。
荷物用の馬車が3台ほど増えている、皆ずいぶん買い込んだようだ。
僕も家族へのお土産を買い込んだが全て収納の中だそのため僕らの馬車は余裕がある、そこにブルーが新たに座っている。
表情も明るく一見したところでは奴隷に見えない。
カレンやチカとも仲良くなったようで、帰りの馬車の中では楽しそうに話をしていた。
普通の奴隷ならばこうはならないが、ブルーは僕と命を掛け合う仲間なのだ。
必要な場所でない限り普段は仲間として接することを僕は皆に頼んだのだ。
ーー 復路の行程
行きと同じ場所で宿泊し特に問題もなく僕らは辺境伯に戻った。
学校で解散し10日ほどのお休みだ、各々自宅に帰ってお土産を渡すのだろう。
僕はブルーと2人で馬車に乗り故郷の村に向かう。
3
あなたにおすすめの小説
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
追放された俺の木工スキルが実は最強だった件 ~森で拾ったエルフ姉妹のために、今日も快適な家具を作ります~
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺は、異世界の伯爵家の三男・ルークとして生を受けた。
しかし、五歳で授かったスキルは「創造(木工)」。戦闘にも魔法にも役立たない外れスキルだと蔑まれ、俺はあっさりと家を追い出されてしまう。
前世でDIYが趣味だった俺にとっては、むしろ願ってもない展開だ。
貴族のしがらみから解放され、自由な職人ライフを送ろうと決意した矢先、大森林の中で衰弱しきった幼いエルフの姉妹を発見し、保護することに。
言葉もおぼつかない二人、リリアとルナのために、俺はスキルを駆使して一夜で快適なログハウスを建て、温かいベッドと楽しいおもちゃを作り与える。
これは、不遇スキルとされた木工技術で最強の職人になった俺が、可愛すぎる義理の娘たちとのんびり暮らす、ほのぼの異世界ライフ。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる