ブチ切れ世界樹さんと、のんびり迷宮主さん

月猫

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183 迷宮<深化>!

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「「サ~ン…ニ~イ…イ~チ…ゼロ!」」

~経験値が一定値を超えました。ダンジョンがLV8からLV9になりました~
~機能<深化>が適用されました。1万ポイント取得しました~

「「キッター(なの)!」」

現在時刻 20:32:12
世界樹の迷宮 LV(レベル):8→9
特性:植物・水・土
DP:251,000
迷宮 創造 作成 倉庫 その他

処理能力:10,900 / 11,000
機能容量:8,500 / 11,000
深化P: 10,000

機能
・創造:<想像ノ創造>
・迷宮:<効率化LV2><成長>
・領域:<高速化LV2><吸収><範囲選択>
・機能:<鑑定><散布><カメラ><選択・予約><数値化><一覧化><解放>
<深化>


良かった、本当に良かった! <深化>がちゃんと適用されている。100万DPもつかって、何もなしでは、立ち直るのに時間が掛かる所だった。

「まさか、<深化>に使った分が、レベルアップに含まれないとは思っても見なかった」
「本当なの」

なんせ、<深化>にDPを使っても、能力に変化が見られなかっただけでなく、レベルアップに必要な分を突っ込んでも、何も起きなかったんですよね~。

なぜ、何も変わらないのかと考えた時、考え付いたのは以下の四つ。

①処理が終わっていない
②使うDPが少なすぎる
③レベルが上がった時に適用される
④そもそも糞機能

①は、領域の拡張やその他全てを一旦切ってもらい、<深化>を試してみたところ、処理容量が一瞬で元に戻り完了してしまった為、除外。

ならば、その特徴を生かして、レベルが上がるまで注ぎ込んでみれば効果がハッキリするのでは? となり、②と③を検証する為に、レベルが上がる分だけ、余っているDPを<深化>につぎ込んでみたのですが……見事に、何の成果も得られませんでした。

やらかした時は、肝が冷えましたね~。DPの収入が黒字になった時、どれ程安堵したことか。

「いや~、定期収入源、あってよかったですね~」
「結果論なの!」
「ははは……うん、本当に取っていてよかったですわ」

結果が良ければ、すべてよし! では無いですが、これからも継続力は上げていきたいですね。

さと、本題に戻りましょうか。表示されている能力値は、変化なし? 上昇してはいますが、今までのレベルアップと変わらないですね。

うんで、この安直すぎるネーミングの“深化P“って、なんぞ? 

機能<深化>:DPを消費し、ダンジョンコアの能力を永続的に向上させる。
深化P:<深化>に使用したDPを、能力向上のためのエネルギーに変換した物。レベルアップと共に使用可能になる。

ふむ、やはりレベルアップが適用の条件でしたか。工場のラインから、製品の一部を取り出せないのと、同じ様な感覚でしょうかね?

突っ込んだのが100万DPだったことから、変換効率は100分の1ですか。このポイントを使用する場合、何に使えて、どの程度の効率になるのでしょうか。それによって、使い方が大きく変わりますね。

~ 使用可能な項目を表示します ~

LV
DP
処理能力
機能容量

「見えている項目だけですか…他には?」

~ 現在判明している対象は、以上になります ~

現在…ね。
コアさんも、随分思考が柔軟になってきましたね。この調子で成長して行けば、その内普通に会話が出来る位にはなるかな? 地味に楽しみにしていたりする。

「なの、どれに振るなの?」
「そうですね…因みに、変換効率ってどうなります?

~ 変換効率は、一律1:1になります ~

 成る程……因みにLVは、上がるのに必要な経験値って事らしい。それではLVとDPへの変換は、損にしかなりませんね。振るなら、処理能力か機能容量ですか…て

「一律1:1?」

~ 肯定 ~

「例えば処理能力に1P振れば、処理能力が11,001に成るので?」

~ 肯定 ~

「「マジで(なの)!?」」

おいおいおい、こんなぶっ壊れ機能だったんですか? インフレ待ったなしですよ。

「凄い機能なの! これはみんな取るべきなの! てか、最初から付いているべきなの!」
「取れる機能にも限界がありますからね。一概に、そうは言えないかと…多分ですけど、この機能は長期運営の場合に必須になる機能なのでは?」

ダンジョンには大まかに二通りある。

狂ったり、壊れたりした自然を修復する為に、短期で生まれるダンジョン
壊れすぎて修復ができず、代わりに自然の一部になる事で、環境を維持するダンジョン

この2タイプだ。

前者が包帯やギブス。後者が骨を固定するボルトや人工臓器の様なものをイメージすれば分かりやすいでしょうかね?

修復の為に、短期で生まれるダンジョンに、この手の機能は必要ないでしょう。むしろ容量を圧迫して、邪魔まである。終わったら魔力に戻って消滅するらしいですし、そんな事にDPを使う位なら、他の機能を取って修復に力を入れた方が良い。

逆に、長期運営を考えた場合、この機能又は類似したものを取らないと、成長が止まって外敵にやられるか、環境の変化に適応できなくなる可能性が出る。そうなると、途中で詰む事になるかも知れないですね、早い段階で取れて本当に良かった。

「それで、どれに振るなの!? 処理に全部振って領域確保するなの? 機能に全部振って、機能ガン積みするなの!? なのののの!?」
「落ち着けぃ」

感情に引っ張られて、咄嗟の事に対応できなくなるのは、世界樹さんの欠点と言いましょうか、未熟な部分と言いましょうか……まぁ、最初に比べれば改善していますし、そもそもまだ子供、成長を見守る事にしましょう。

しかし、何故に全部極振り何でしょうかね? 両方に振りますよ。
軽く混乱している世界樹さんが落ちつくのを待ちながら、割り振りを考える。あ、適用に時間が掛かったりするのでしょうかね? 

試しに1P…それじゃ分からないか、10Pずつ振ってみますか。

~ 承知、<深化P>を20使用します ~
~ 処理能力が 11,010 になりました ~
~ 機能容量が 11,010 になりました ~

……随時適用の様ですね。それでは焦る必要も無い、のんびり考えましょう。

「なの、これは<深化>にDPを割いた方が良いなの?」
「ですね~。一度に込めても良いのですが、レベルアップ直後では適用されないとかになったらたまらないですし……緊急時用に一定のDPは確保するとして、余剰分のDPを<成長>みたいに<深化>に込めるとか、ありかも知れませんね」
「なのなの、先行投資ってやつなの!」
「ですです」

  世界樹さんも異論は無さそうですし、そうしましょうか。無駄にDPを死蔵するよりも、よっぽどいいでしょう。

そして使い道ですが……次のレベルアップを考えると、DPを使用する処理能力を上げるのは当然として、機能は効率や速度アップの取得も視野に入れるべきですね。
寧ろ、機能の処理力アップ関係を取った方が、処理能力を上げるよりも良いかな? でも、機能の方だと、その関係の処理にしか適用されませんし、他の機能の取得を圧迫する。

……欲しい機能を見繕って、他は処理能力に回すのが良いでしょうかね?

あ、取らせる気が無いだろうって位、高コストの機能もありましたね。そっちも視野に入れて見ましょう。どうせ取れないって事で、真剣には見ていなかったですからね~、何かないかな~っと。

―――

「なの? これは何なの?」
「興味を引いた機能」
「む~…?」
「世界樹さんも見て貰えますか? 何か新しい案が有れば、幾らでも言ってください」
「なの!」


【領域】<ブラックボックス>10,000:領域内の情報を秘匿することが可能になる。
【機能】<表示拡大LV>250:一度に表示できる情報量を増やす。
【領域】<陣>1000:DPを消費し、迷宮内を繋げる陣を設置可能になる。

取って損が無い物。
処理しやすくなるのもそうですが、<カメラ>ライブ映像的な感じで、表示したりする機会が多くなってきたので、<表示拡大>は取っておきたい。
<ブラックボックス>は情報が出回っていないのは、大きなアドバンテージですからね。取って損は無いでしょう…ちょっとお高いですが。
あと、<門>の迷宮内限定版の<陣>も見つけた。機能が多すぎるんじゃい!


【迷宮】<崩壊>500:指定した迷宮を破壊することが可能になる。
【領域】<放棄>500:自身の領域を、放棄することが可能になる。
【領域】<接収>500:他者の領域を、了承の下獲得することが可能になる。
【機能】<浸食LV>2500:他者の領域を領域化する際の、DP消費量を減少させる。

今は良いでしょうが、そろそろ他者の領域に接触してもおかしくない段階になっていますからね、<浸食>は視野に入れておいていいでしょう。まぁ、まだ誰の物でもない領域は、沢山ありますから、今はそっち方面へ伸ばして、他者の領域を浸食する以外に選択肢が無くなった時に取得すれば良いでしょう。てか<浸食>がレベル制って…毎回2500の容量を割けと? 今はまだ、手が出ませんわ。


【迷宮】<対象選択>500:迷宮内にて、選択した項目に該当するモノに対して、適用する機能を選択することが可能になる。
【領域】<識別>1000:領域内にて、選択した項目に該当するモノの強調表示が可能になる。
【迷宮】<封鎖>500:DPを消費し、通路への進行を、一定時間禁止することが可能になる。
【迷宮】<隔離>1000:DPを消費し、部屋の出入りを、一定時間禁止することが可能になる。
【領域】<隔絶>2500:DPを消費し、領域内への出入りを一定時間禁止することが可能になる。


ここら辺は、ケルドを捕まえるのに使用できるかなと思っての選出。
<識別>や<対象選択>でケルドやその他駆除対象を見つけ出し、<封鎖>や<隔離>で逃がさないようにする。迷宮を、一種のろ過装置にする仕組みだ。<陣>を使用すれば、<隔離>する場所を限定できるでしょうし、やり方次第でコストも抑えられるでしょう。常時発動も可能かな? てかこれ、どうやって進行を禁止するんでしょうね? こればっかりは、試さないと分からない。


【機能】<マーキング>500:DPを消費し、選択したものをマーキングすることができる
【機能】<探索>2500:DPを消費し、領域外を感知、表示することができる
【領域】<飛地>5000:隣接していない領域を、領域化することが可能になる

余所と交流を持てた時、移動やらなんやらに役立ちそうな機能。
<マーキング>で領域外の場所や生物を設定し、<探索>で<マーキング>した場所を指定できるようにして、<飛地>で領域化すれば、後はその場を迷宮化して、<門>か<陣>でも使えば、いつでも開通できる。
手始めに、エディさんの所と繋げられれば、交易が捗るかな? 

ここまで見て、【生産】機能に一切食指が動かないのは、いかがなものか……【創造】が有れば、【生産】関係の機能を取る必要が薄いんですよね、なんでなんでしょう?
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