戦線の処女(おとめ)は気高き紅玉を番(つがい)に決める

一花カナウ

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戦場の処女は誘惑する

戦場の処女は誘惑する・4

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「それは……そうだが」
「わ、私、身体が疼いて……鎮まらなくって、ルビさんに責任を取っていただきたいんです」

 ジャケットのボタンを外しながら迫ると、ルビは目を瞬かせた。

「あ……それはたぶん、俺の能力にあてられているだけだ。俺に媚薬効果があるから……」
「あなたは動かなくていいです。私が勝手にしますから。ルビさんの体を貸してほしいのです」

 不意をついて、ルビの身体を押し倒す。彼の引き締まった細めの腰の上にマーティナは跨った。

「待て。だから、君にはパートナーがいるんだろう? 俺を襲うな」

 両手を突き出し、ルビは顔を背ける。困惑している。
 マーティナはボタンをすべて外して、ジャケットを投げ捨てた。

「パートナーはいますけど、体の関係はないので大丈夫です」
「大丈夫じゃないだろ。何のためのパートナー制度だと思っているんだ?」

 次はブラウスを脱がないといけない。面倒に感じながらも、マーティナは一つ一つ丁寧にボタンを外す。

「複数の魔力が混じると人間の体が耐えきれなくなるから、できる限り同じ鉱物人形と魔力の交換をするようにということですよね。わかっていますよ」
「だったら」
「あなたとはすでに魔力の交換をしましたから、大丈夫です」

 魔力の相性も考慮する必要がある。相性が悪いと体調を崩すのだが、今のところ異変はない。しいていうなら、興奮状態が長く続いているだけで、ある意味では絶好調である。

「少量だから負担が軽くて済むという話だ」
「ならば、あなたが私に魔力を流さないようにすればいいこと」
「理屈はそうだが、そういうことじゃない」
「頑張って気持ちよくして差し上げますよ」

 ブラウスを脱ぎ捨てて、上半身は下着を残すのみとなった。ここまで脱げば胸の膨らみがはっきりとわかるだろう。

「だから、落ち着けって」
「紅玉って興奮させる力があるんですよねえ」

 舌舐めずりをしてルビを見下ろす。説得はしてくるけれど、抵抗されているとは思えない。こちらを見ないようにしているのがむしろ可愛く感じられる。

「長時間の戦闘で疲労しているせいで能力制御に失敗していることは認めるが、こういうのはよくない。君はきっと後悔する」
「快楽に身を任せてしまいましょうよ、ルビさん」

 ルビの頬に手を添えて、マーティナは口づけをする。強引に舌を差し込んで彼の厚みのある舌とゆっくり絡めた。それから味わうようにじっくりと口の中をかき混ぜて、ルビを堪能する。

 ――気持ちいい……

 うっとりとした気分のままにマーティナは離れる。ルビの赤い瞳が揺れている。
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