ミズカガミ ノ シンエン

一花カナウ

文字の大きさ
6 / 22
水鏡の深淵

昇太の結婚 3

しおりを挟む
「ちょっ」
「帰さないよ」
「帰らないでくれ」

 二人の囁きが耳に刺さる。体がぞくりと震えた。

「ま、待って。こういうときに双子の連携を出さないでほしいな」
「同時になってしまったのは心外なんだけどね」
「同感だ」

 身じろぎをすればきつく腕が絡む。彼らの長い足が私の足の間に差し込まれた。

「やっ……この体勢は、あの」
「ふふ。思いのほかいい姿勢だね」
「なるほど、触りやすいな」

 龍司の大きな手が私の柔らかな腹部をなぞる。

「君を濡らすことができたら、最後まで付き合ってもらおうかな」
「何言って――んっ」

 文句をつけるために昇太の顔を見たらすかさず口づけをされた。舌が入り込む。

「んんんっ」

 昇太から逃げるために龍司の手に触れると、龍司は私の意志には応じずに服の中に手を入り込ませた。汗ばんだ肌をなぞられるとたまらない。

「やっ、龍ちゃんっ」

 ブラジャーのホックが外されて、胸が揺れた。

「比べる相手がいなかったのは僥倖だが……このまま見て見ぬふりはできない」

 他を知らないと私が言ったから、龍司は私が体を許した相手は昇太だけだと判断したようだ。彼の考えのとおりではあるのだが、ここで対抗心を燃やさないでほしい。

「ありゃ。龍司は参加しなくていいんだよ?」
「昇太が引くべきだろ。婚約者がいる身なんだから」

 ブラウスが引き上げられて、大きな膨らみが露わになった。先端は硬くツンと上を向いている。恥ずかしい。

「ふぅん……僕の前で幸菜を抱くのかい?」
「昇太が引かないなら、それも辞さない」
「わ、私が嫌ですっ!」

 なんの話をしているのだ。私の意見を聞いてほしい。
 抗議すると、優しく胸を揉まれた。これはどちらの手なのだろう。見て確認できるほど、私の心は強くない。困惑している間に感じる場所を探られて、強めの刺激を受けた瞬間、甘い声が漏れた。

「ふふ。大丈夫だいじょうぶ。幸菜は快楽に弱いから、僕らで徹底的に甘やかせば落とせるよ」
「ゴムは?」
「持ってる。抱くつもりで来たし」
「二人とも、何言ってっ、冷静になってよっ」
「無理無理。だってほら」

 昇太の手に導かれた私の手は熱くて硬くなった場所に触れた。

「幸菜の中に入りたいんだ」
「龍ちゃん、助けて」
「あいにく、俺もな」

 私の腰に押し付けられたそれが龍司のものであることを理解して、血の気が引いた。

「さ、三人では無理だからっ、私」
「心配しないで。時間をかけてゆっくり解すよ」
「痛がる幸菜は見たくないからな」
「やぁっ……」

 昇太の手が下着に入り込む。秘裂に触れた指先が濡れているのに気づいたらしく、前後に優しく動いた。

「ふぁぁ……やだぁ……」
「嫌じゃないよね? こんなに濡らして。期待しているんでしょう?」
「なるほど、気持ちがよさそうだ」

 龍司が私の首を舐めながら胸の先端を優しく摘んだ。ゾクゾクする。

「ま、待って、や、やっ、来ちゃう、来ちゃっ」
「ふふ。イっていいよ。何度でもイけばいい。ご無沙汰だったんでしょ? 我慢していた分、解放するといいよ」
「あああっ」

 ビクンと強く震えて、視界が白む。力が抜けた私を、龍司がしっかり支えてくれた。

「やっ、ああん……」
「ベッドに運ぶか」
「うん。そうしようか。服もぐしょぐしょになる前に脱がしてしまおう」

 もう逃げられない。
 力に入らない私の体は、かつて昇太と龍司が使っていた部屋に運ばれたのだった。


******


 どこを触られてもおかしくなってしまう。二人から同時に責められると逃げ場はなくて、意識は必ず快感に支配された。

「幸菜……」

 愛おしく呼び私を覗き込んでいるのはどちらなのだろう。私を貫き揺らしているのはどちらなのだろう。

「気持ちよくなって」

 二人から交互に貫かれて、私は意識を飛ばした。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

幼馴染の勇者に「魔王を倒して帰ってきたら何でもしてあげる」と言った結果

景華
恋愛
平和な村で毎日を過ごす村娘ステラ。 ある日ステラの長年の想い人である幼馴染であるリードが勇者として選ばれ、聖女、女剣士、女魔術師と共に魔王討伐に向かうことになる。 「俺……ステラと離れたくない」 そんなリードに、ステラは思わずこう告げる。 「そうだ‼ リードが帰ってきたら、私がリードのお願い、一つだけなんでも叶えてあげる‼」 そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。 それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。 勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。 戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──? 誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】少年の懺悔、少女の願い

干野ワニ
恋愛
伯爵家の嫡男に生まれたフェルナンには、ロズリーヌという幼い頃からの『親友』がいた。「気取ったご令嬢なんかと結婚するくらいならロズがいい」というフェルナンの希望で、二人は一年後に婚約することになったのだが……伯爵夫人となるべく王都での行儀見習いを終えた『親友』は、すっかり別人の『ご令嬢』となっていた。 そんな彼女に置いて行かれたと感じたフェルナンは、思わず「奔放な義妹の方が良い」などと言ってしまい―― なぜあの時、本当の気持ちを伝えておかなかったのか。 後悔しても、もう遅いのだ。 ※本編が全7話で悲恋、後日談が全2話でハッピーエンド予定です。 ※長編のスピンオフですが、単体で読めます。

【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました

えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。 同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。 聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。 ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。 相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。 けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。 女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。 いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。 ――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。 彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。 元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。

処理中です...