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腹癒せにドラゴン退治に行ってきます!
特殊系の魔導師 1
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魔法の原点がドラゴンにあるのだったら――と思ったのだが、どうやらそういうことでもないらしい。
ゲーム知識でもその辺の話って出てこなかったわよね? 《緋竜の姫君》をやりまくったのは事実だし、ファンイベントにも参加したし、SNSで公開された裏話もこまめにチェックしてきたもの。
そう前世記憶を漁ってみて、はたと気づいた。
続編……私、それが出る前に死んじゃってる……? もしかして、その情報が足りていない、とか?
世界観的な部分では魔力の相性で感じやすくなるというところを一番推していた気がするし、あとはドラゴンがこの世界には存在しているというところが語られるのみで、基本的には魔法アリのゆるゆるファンタジー世界である。乙女ゲームということで、恋愛をしやすくするギミックにより力を入れており、世界観はその付属という意味合いが強かったと記憶している。
まあ、クライマックスはアクションゲーム化するんだけどさ……
転生してしまった現状では確認のしようがないので、正しいのかどうかは不明である。記憶自体も不鮮明な部分が多いし。
「じゃあ、特殊系の魔導師――マリアンネって、何者なの?」
「彼女はおそらく《神の使い》だ。世界を正常な状態に戻すことを目的とした存在であり――つまり、人とドラゴンの混血をよしとしない存在ってことだな。俺が読んだ歴史書にはそのように語られてきた」
「歴史書……?」
歴史書なんて読めるのは王族くらいだと思っていたのに。マッチョさんは何者なのだろう。ってか、この人何歳? そのあたりが見えてくれば、どういう背景を持った人なのか当たりをつけられそうなのに。
当然ながら、私は歴史書の存在は知っていても、お目にかかったことはない。せいぜい、王太子さまから話題として振られることがちょっとあったくらいか。
私はこれでも彼の婚約者だったので、知識を多少なりとも共有しておこうという配慮だったのかもしれない。それなりに未来の王妃としての教育を受けていた私なのである。
ああ、そうそう。あとは宮廷魔導師のトップまで上り詰めれば自由に読めるんだったか。
ゲーム知識でもその辺の話って出てこなかったわよね? 《緋竜の姫君》をやりまくったのは事実だし、ファンイベントにも参加したし、SNSで公開された裏話もこまめにチェックしてきたもの。
そう前世記憶を漁ってみて、はたと気づいた。
続編……私、それが出る前に死んじゃってる……? もしかして、その情報が足りていない、とか?
世界観的な部分では魔力の相性で感じやすくなるというところを一番推していた気がするし、あとはドラゴンがこの世界には存在しているというところが語られるのみで、基本的には魔法アリのゆるゆるファンタジー世界である。乙女ゲームということで、恋愛をしやすくするギミックにより力を入れており、世界観はその付属という意味合いが強かったと記憶している。
まあ、クライマックスはアクションゲーム化するんだけどさ……
転生してしまった現状では確認のしようがないので、正しいのかどうかは不明である。記憶自体も不鮮明な部分が多いし。
「じゃあ、特殊系の魔導師――マリアンネって、何者なの?」
「彼女はおそらく《神の使い》だ。世界を正常な状態に戻すことを目的とした存在であり――つまり、人とドラゴンの混血をよしとしない存在ってことだな。俺が読んだ歴史書にはそのように語られてきた」
「歴史書……?」
歴史書なんて読めるのは王族くらいだと思っていたのに。マッチョさんは何者なのだろう。ってか、この人何歳? そのあたりが見えてくれば、どういう背景を持った人なのか当たりをつけられそうなのに。
当然ながら、私は歴史書の存在は知っていても、お目にかかったことはない。せいぜい、王太子さまから話題として振られることがちょっとあったくらいか。
私はこれでも彼の婚約者だったので、知識を多少なりとも共有しておこうという配慮だったのかもしれない。それなりに未来の王妃としての教育を受けていた私なのである。
ああ、そうそう。あとは宮廷魔導師のトップまで上り詰めれば自由に読めるんだったか。
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