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第一章 奔走冒険者編
第十一話 混沌の死龍
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風呂も入ったし、リマが作った飯も食ったし、二階のベッドでぐっすり寝たし、朝起きてまたリマの作った飯を食ったし、で、今から何しよう。
よくよく考えれば、俺やることねえー。
どないしよ。一番近い町にでも行くか。『瞬脚』を使えばすぐにいけそうだ。そういえば、『瞬脚』のことすっかり忘れてた。
『昇天脚』と違って持続発動が出来るから使いやすい。・・・・・・はずだ。
「リマ。ここから一番近い町ってどこだ?」
「え?ああ。町はありませんが、北に35kmほどに獣人国がありますよ。まーベルナ様が救った国でもありますから、この腕輪を付ければフリーパスできます!」
リマの奴、あっという間に溶け込みやがった。ハァー。
「なんか問題を起こしそうだけど、念のため持っとくよ。非常時以外は絶対に付けないけど」
「んーじゃ、いっきますかー。でもヒロキさん相手じゃ多分追いつくことすら出来ないと思うけど」
そう。こいつ『鑑定』の劣化版のような能力、『調査』という能力を持っている。簡単に言えば、自分よりも強ければ濃い色のオーラが、弱ければ薄い色のオーラが、同じくらいだと自分と同じ濃さのオーラが。色に関しては個人の魂によって変わるらしい。
その上この能力は、魔力を全体の87%消費することで、一度だけ鑑定と同じことが出来るらしい。魔力切れを起こすとまず動けなくなるので要注意らしいが。
「じゃ、走りましょう!」
「はー。疲れることはしたくないんだけどな。まあいいか」
で、走ってます。あ、見えてきた見えてきた。
・・・・・・あれ?なんかどっすグロイ色をしている龍がでかい町を襲ってるよーな気がするんだけど。
「ま、まずいですヒロキさん!あれ混沌の死龍!死んだ龍が怨念に取り付かれて、死体を食べることで限りない再生力と生命力を生み出すんです!」
死んだ龍は死体なのになんで生命力があるんだ?
てか、よくあんな近距離で冒険者が戦ってるな。でもほとんどダメージは無いけど。
「おい、先に言って足止めしてくる。あの感じじゃあすぐに町に入られるぞ。善戦はしてるっぽいけど」
かなり全力で戦ってるようだけど、かなり押されてる。あーあ。昨日寝る前に考えたのを早速試すときが来たか。
とりあえず全力で走って、この全長100mはありそうなやつの前に走りつく。
「お、おい!早くどけ!殺されちまうぞ!」
町のほうから声が聞こえてきたけど、俺には関係ない。とりあえずは、足止めだ。
「液体窒素!『形状大嵐』!!」
気体を操ることが出来る俺にとっては、空気を操り風を操ることも簡単だ。ただ、それをいちいち集中してたらそのあいだに死ぬ。
だから扱う液体、または気体と、それを操る形を声に出すことで、負担をかなり減らせる。ただ単に覚えやすいというのもあったが。(カッコイイというのもあったケド)
少なくともこれで、からだが凍りついていく。液体窒素の雨なんか降ったら人は余裕で死ぬ。
だから今は効果範囲をこの死体ドラゴンのあたりだけに絞っている。
欠点といえば、効果範囲が大きすぎたり、もともと大きかった者を今回のように縮めたり、そういったことをするとHPが少しずつ削られていく。まあ、全長100メートルのこいつのサイズだ、そこまで負担はない。
「おい!!お前らさっさと馬鹿でかい攻撃でケリつけろ!!!さっさとしないとこっちが持たないぞ!!!」
おれが全力の叫びに魔力を乗せ、更に風を操り追い風にした。あ、音って追い風だと少しだけど音の速さが速くなるらしいよ。
すると俺の声が聞こえたのか、かなりの大きな魔力が集まっていた。
じゃあ、こっちももう少しダメージを与えるとしますか!
「鉄!『形状大槍』!!」
「デュゴォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
突然、死体ドラゴンがほえ始めた。
今、死体ドラゴンの状態は、長い胴体に牛の模様のように体表が凍り、顔には溶けたあっつあつの鉄が顔にぶっ刺さっており、激しく動くと皮膚や鱗ごとベリッと剥がれ落ちて大ダメージを受けている。
「おいっ!まずいぞ!暴走する!!だ、誰か助けてくれぇええええぎゅぷっ」
一番近くにいたおっさんが逃げようとして食い殺されていた。おいおいマジかよ・・・・・・!!
「くそが!もうなるようになれだぁ!!黒鉛!『形状針の牢』!!」
黒鉛は3500で溶ける金属だ。ただ、この死体ドラゴンはでかすぎて効果範囲も押し広げなくてはならない。そのせいで秒単位で3~5くらい体力が減っている。ちきしょー!
「水素 &酸素!形状二重牢獄!!」
針の形をした溶けた黒鉛に囲まれ、動くたびに針が刺さりダメージを負っている。しかもしばらく何事も無かった黒鉛はあつあつの固体になって地面に落ちる。
それに他の石や黒鉛がぶつかり火花を起こす。さらに水素の酸素の混合気体で死体ドラゴンを包み込むようにしているので、混合気体に火花が触れると爆発。
つまり、動けば動くほど風が起こり、爆発が起き、その爆炎で連鎖爆発を起こすという半無限ループ。
「皆の者ぉ!!勇敢な英雄様が作ったこのスキに!我らの帝王級魔法をお見舞いしてやるのだぁ!!」
『『『『『帝王級魔法【大陸の大槍】!!!!!』』』』』
よくよく考えれば、俺やることねえー。
どないしよ。一番近い町にでも行くか。『瞬脚』を使えばすぐにいけそうだ。そういえば、『瞬脚』のことすっかり忘れてた。
『昇天脚』と違って持続発動が出来るから使いやすい。・・・・・・はずだ。
「リマ。ここから一番近い町ってどこだ?」
「え?ああ。町はありませんが、北に35kmほどに獣人国がありますよ。まーベルナ様が救った国でもありますから、この腕輪を付ければフリーパスできます!」
リマの奴、あっという間に溶け込みやがった。ハァー。
「なんか問題を起こしそうだけど、念のため持っとくよ。非常時以外は絶対に付けないけど」
「んーじゃ、いっきますかー。でもヒロキさん相手じゃ多分追いつくことすら出来ないと思うけど」
そう。こいつ『鑑定』の劣化版のような能力、『調査』という能力を持っている。簡単に言えば、自分よりも強ければ濃い色のオーラが、弱ければ薄い色のオーラが、同じくらいだと自分と同じ濃さのオーラが。色に関しては個人の魂によって変わるらしい。
その上この能力は、魔力を全体の87%消費することで、一度だけ鑑定と同じことが出来るらしい。魔力切れを起こすとまず動けなくなるので要注意らしいが。
「じゃ、走りましょう!」
「はー。疲れることはしたくないんだけどな。まあいいか」
で、走ってます。あ、見えてきた見えてきた。
・・・・・・あれ?なんかどっすグロイ色をしている龍がでかい町を襲ってるよーな気がするんだけど。
「ま、まずいですヒロキさん!あれ混沌の死龍!死んだ龍が怨念に取り付かれて、死体を食べることで限りない再生力と生命力を生み出すんです!」
死んだ龍は死体なのになんで生命力があるんだ?
てか、よくあんな近距離で冒険者が戦ってるな。でもほとんどダメージは無いけど。
「おい、先に言って足止めしてくる。あの感じじゃあすぐに町に入られるぞ。善戦はしてるっぽいけど」
かなり全力で戦ってるようだけど、かなり押されてる。あーあ。昨日寝る前に考えたのを早速試すときが来たか。
とりあえず全力で走って、この全長100mはありそうなやつの前に走りつく。
「お、おい!早くどけ!殺されちまうぞ!」
町のほうから声が聞こえてきたけど、俺には関係ない。とりあえずは、足止めだ。
「液体窒素!『形状大嵐』!!」
気体を操ることが出来る俺にとっては、空気を操り風を操ることも簡単だ。ただ、それをいちいち集中してたらそのあいだに死ぬ。
だから扱う液体、または気体と、それを操る形を声に出すことで、負担をかなり減らせる。ただ単に覚えやすいというのもあったが。(カッコイイというのもあったケド)
少なくともこれで、からだが凍りついていく。液体窒素の雨なんか降ったら人は余裕で死ぬ。
だから今は効果範囲をこの死体ドラゴンのあたりだけに絞っている。
欠点といえば、効果範囲が大きすぎたり、もともと大きかった者を今回のように縮めたり、そういったことをするとHPが少しずつ削られていく。まあ、全長100メートルのこいつのサイズだ、そこまで負担はない。
「おい!!お前らさっさと馬鹿でかい攻撃でケリつけろ!!!さっさとしないとこっちが持たないぞ!!!」
おれが全力の叫びに魔力を乗せ、更に風を操り追い風にした。あ、音って追い風だと少しだけど音の速さが速くなるらしいよ。
すると俺の声が聞こえたのか、かなりの大きな魔力が集まっていた。
じゃあ、こっちももう少しダメージを与えるとしますか!
「鉄!『形状大槍』!!」
「デュゴォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
突然、死体ドラゴンがほえ始めた。
今、死体ドラゴンの状態は、長い胴体に牛の模様のように体表が凍り、顔には溶けたあっつあつの鉄が顔にぶっ刺さっており、激しく動くと皮膚や鱗ごとベリッと剥がれ落ちて大ダメージを受けている。
「おいっ!まずいぞ!暴走する!!だ、誰か助けてくれぇええええぎゅぷっ」
一番近くにいたおっさんが逃げようとして食い殺されていた。おいおいマジかよ・・・・・・!!
「くそが!もうなるようになれだぁ!!黒鉛!『形状針の牢』!!」
黒鉛は3500で溶ける金属だ。ただ、この死体ドラゴンはでかすぎて効果範囲も押し広げなくてはならない。そのせいで秒単位で3~5くらい体力が減っている。ちきしょー!
「水素 &酸素!形状二重牢獄!!」
針の形をした溶けた黒鉛に囲まれ、動くたびに針が刺さりダメージを負っている。しかもしばらく何事も無かった黒鉛はあつあつの固体になって地面に落ちる。
それに他の石や黒鉛がぶつかり火花を起こす。さらに水素の酸素の混合気体で死体ドラゴンを包み込むようにしているので、混合気体に火花が触れると爆発。
つまり、動けば動くほど風が起こり、爆発が起き、その爆炎で連鎖爆発を起こすという半無限ループ。
「皆の者ぉ!!勇敢な英雄様が作ったこのスキに!我らの帝王級魔法をお見舞いしてやるのだぁ!!」
『『『『『帝王級魔法【大陸の大槍】!!!!!』』』』』
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