強運と幸運を持ったガチャ好きな召喚者は目標が無いので最強を目指してみた

中沢日秋

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第一章 奔走冒険者編

第十二話 親バカ

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 ワー。リマ ガ全力デ死体ドラゴンカラ逃ゲ出シテイルヨーウ。
 今現在、俺は走っています。能力の使いすぎによる体への負担の回復と疲労回復に一息休んでいるうちに、あの【大陸の大槍】が飛んできて、休めたのは僅か2秒弱。
 で、『はしるーはしるーーおれーたーちー状態』です。
 明らかにやばそうな雰囲気をさらけ出しているあの魔法の大槍。俺達は全力で離れ、大きく曲がりながら王都(町?)に走っていた。
 そのあいだにあの大槍が死体ドラゴンに直撃し葬ったという。・・・・・・が、
 リマに関しては真っ先に逃げていたので、死体ドラゴンに直撃した時に生じた爆風に吹き飛ばされ、全身打撲で済んだ。
 俺は爆風の危険区域に入っていたので体の半分以上の大やけど。さらに吹き飛ばされ落下した際に右肘の骨折と背骨の亀裂骨折。更には右足首を複雑骨折。

 「リマ!お前俺のこと完全に見捨てただろ!!」
 「え、ええー。ナニヲイッテイルンデスカー。ミステルワケガナイジャナイデスカー。ジョーダンハヨシテクダサイヨー。アハハハハ」

 で、現在病院で集中治療中。
 吹っ飛ばされた後、激痛と衝撃で気絶していた俺を見つけ出し、病院まで運んでくれた【獣人国クラネリン】の住人や冒険者の皆さん。あ、もちろんただの人やエルフや竜人とか居ましたよ。
 今の俺の状態?体中を包帯で巻かれて、足と肘と背中にギブスのような物でしっかり固定されてほとんど動けませんよ!
 あの死体ドラゴン、数百年に1体現れるか現れないかぐらいの確率なのだとか。強さで言うならば、魔王の平均的な強さよりは強い。あくまで数値で言うならば、だが。

 「あ”~。もうしんどい。なんでこんな目に遭うのかねー」

 ・・・・・・・・・・・・あ。回復系能力をガチャで当てればいいんだ。それにレベルアップも期待できるから一緒にステータスも確認しよう。


   名前   ヒロキ・イシカワ
   レベル  58 大火傷 骨折
   年齢   15
   職業   契約者 強戦士 異術師
   加護   幸運の神の加護 大魔神の加護
   種族   半魔神・半異世界人
   体力   56/858
   魔力   920
   攻撃力  890
   防御力  875
   スピード 4712
   固有能力 ガチャ(10684P)
        凍りし無情の大嵐コールディングストーム【ウーズレス】 焼き尽くす熱鉄の大槍ハーリーアイアンスピア【ウェナップ】
        火種待つ爆ぜしモノファイアブラスト【ストラテジー】
   通常能力 強運 幸運 刀操術 峰打ち 手加減 御人好し 南無阿弥陀仏
        昇天脚 青火淵鎧生成 神域創造【Ⅰ】 時間停止 重力操作
        覇眼 液体支配 光速思考 竜眼 気体支配 想像 威圧 殺気
         敵意 魔力乗せ 眼力 
   魔法能力 神獣契約 魔獣契約
   称号   幸運の加護者 トラブルコレクター 魔王 想像者
        人間もどき 魔神? 異世界人?


 あー。もうツッコミはしないぞ。加護とか種族とかがあるのはツッコミはしないぞ。職業がやばそうなことにはツッコミしないぞ。
 ・・・・・・・・・・・・見なかったことにしよう。
 回復系でエクストラガチャ15連続発動。

 【ガチャP残り9184Pです】

 そんなのが分かるようになったんだ。


 ・体力自動回復     ☆9
 ・精神負担自動軽減   ☆8
 ・回復魔法       ☆7
 ・浄化促進       ☆8
 ・回復速度上昇     ☆8
 ・魔力自動回復     ☆8
 ・物理ダメージ自動回復 ☆8
 ・憑依状態強制回復術  ☆9
 ・異常状態回復     ☆8
 ・再生能力       ☆9
 ・気絶状態回復     ☆7
 ・身体自動再生     ☆10
 ・魔力ダメージ自動回復 ☆9
 ・浄化技能       ☆9
 ・精神自動再生     ☆9


 エクストラガチャヤバイ。パネェ。
 うーん。エクストラガチャは強力なんだけど、ちょっと余分なものが多いな。5~7連続ぐらいに抑えるべきかな。
 とりあえず体力自己回復と回復速度上昇と異常状態回復と再生能力を発動させて、しばらく休もう。さすがに疲れたからなー。あんまり気体支配と液体支配を使いすぎると体力が削られるんだよなー。
 しかもそのとき削られた分は回復速度がとてつもなく遅くなるというペナルティ付き。

 「おい!混沌の死龍カオスエンド・ドラゴンを足止め、された方は・・・・・・」

 こんの狐のクソジジイーどもが!やっと休めると思ったのによー!無駄に豪華な服着ていきなり叫んでこっちのことをちったあ考えろや!

 「俺だけど。なんか用か?クソジジイ」

 『殺気』全力発動中。狐の獣人らしきジジイ。お前は許さん。

 「いや。あの。その。ちょっと娘の命を助けていただきたいのですが。・・・・・・お願いいたします」
 「あんた誰?おっさん」
 「国王です。ナジオ・ミカスガ・オマル・バルトガミルです。娘がなんかヤバイので、なんか凄そうなあなたに、なんとなく助けられそうで」
 「報酬はなんだ?まともな報酬じゃなかったら拒否するぞ」
 「地位と名誉と「却下」・・・・・・聞けることなら何でも「あんた親バカ?」・・・・・・ハイ」

 うーん。どないしよ。
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