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第一章 奔走冒険者編
第二十話 蟲の人達
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「で、その敵意を向けられたのは誰だ?それと何人だ?」
「え、いや、そ、その、じゅ、獣人、全員、に、敵意を」
マジかー!あれ?いまもみんな倒れてる人が出始めてるけど、なんで俺は効いてないんだ?
目的は?
利益は?
理由は?
頭の中にクエスチョンマークがぽんぽん湧き上がって踊ってる。どういうわけなんだろう??
ブブブブブブブブブブ・・・・・・
なんだ今の音は?
ブブブブブブブブブブ・・・・・・
あー。まさかとは思うけど・・・・・・それは無いよ・・・・・・ね・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・」
『『『『『・・・・・・・・・・・・』』』』』
カラスアゲハの蟲人×1
ハエの蟲人 ×3
トンボの蟲人 ×2
カマキリの蟲人 ×1
蚊の蟲人 ×4
おーう。えーと、カラスアゲハのお兄さん?顔が歪むほどお怒りになっていらっしゃるんですけど・・・・・・お気付きですか?
それに、全員怖いお顔をしてらっしゃいますね・・・・・・。
「スイマセン」
逃ぃぃぃげぇぇぇろぉぉぉおおおおおおおお!!!
殺されるー!!ヘルプ!!ヘールプ!!
こいつらなんですか!!
「おい!貴様!妹に何をした!まてぇえええ!!」
アゲハはカラスアゲハの妹でしたか。ならスイマセン。
ガシィ!
「うおっ!くそっ、捕まった!」
最悪だ!トンボに捕まった!それに速すぎるだろ!!俺より早かったぞ!
とりあえず空気中の酸素濃度を薄めて、俺の口元だけ通常濃度にして、鳩尾に顎、脇腹にゴールデンボールを殴れる範囲で殴る。または蹴る。
そして悶絶しながら落ちていく。女になってたらごめんなさい。ほんとゴメンナサイ。
「おっと危ない。危うく落ちるところだった。にしても何でこいつらは獣人の国の王都のど真ん中に攻撃してきたんだ?それに今までどこに居たんだ?今は単なる人に化けてるから、あんまり力を出せないんだよなー」
そう、今の俺はこの世界に来たばかりの姿なのだ。『変化』は、体を簡単に変えられる。
弱くなったり、元の姿に戻るのに代償は必要ではない。が、強くなったり、体の構造を変えたりすると、体力や魔力が減る。
「うげ、またお出ましかよ。あんた等の相手疲れるから地味にいやなんだけどなあ」
はい、また来ました。仲がいいですね、きっちり陣を構えているし。怖いんだよなー。
「貴様、人ではないな?なぜ我らの邪魔をする?」
「えっと、邪魔といっても、目的も分からないのに邪魔なんて出来ないんですが」
「・・・・・・そうか。ならば忠告しておこう。獣人どもと関わるな。我らに手出しするな。そして、『狂気の草原』に何があっても絶対入るな。分かったな」
・・・・・・へ?
ごめん。すでに全てそれ無視してます。
にしても、色々と謎だな。獣人に関わるなっていっても、すでに獣人の国にいるわけだし。手出しするなといわれても、すでに攻撃(?)してるし。『狂気の草原』に入るなって、すでに入ってるし。
「(善処します)」
「貴様、何か言ったか?」
「いや何も。(すいません)」
「?まあいい。貴様のせいで作戦が台無しだ、全く。(後は王女を誘拐するだけだったのに。このくそガキが!)」
今聞き捨てなら無い言葉を吐いたな?
俺は耳がいいんだよ!生まれつきだけど。
でも、誘拐ねえ。いくらなんでも物騒すぎやしないかね?
「それじゃ、『解放』からの『封印術』発動!」
『開放』、とはいっても本来の姿に戻るのにメンドクサイから一言で分かるシンプルな一言にまとめただけなんだけどね。
「『封印術』発動!【封印の鎖】!」
唱えると、蟲人の体中から紫の半透明な鎖が現れ、次々と体を縛っていった。
ちなみに余談だが、スキルはあくまで出来ることを表示しているだけで、ステータスには表示されない体のエネルギーを消費して発動している。あんまり使いすぎるとエネルギー不足でぶっ倒れてしまう。
にしても、魔法もスキルも使用者によっては威力が大幅に変わる。
初心者が火属性魔法を使っても草を少しの間燃やす程度。
上級者が全く同じ出力、エネルギーで同じことをすれば、林の木々を貫通することもあるのだそうだ。
「ぐ、な、なんだ、この鎖は。力が入らない・・・・・・!くそっ」
「目的を話した上で、二度とこの国だけは手を出すな。まあ、一応俺の居場所でもあるから。それと、エマルゴマっていう人間の国なら城の中の人間だけなら殺しても多少は無視するから。でもやりすぎるなよ?」
その後、開放してやりどこかへ帰っていった。
獣人国を襲った理由に関しては、後々面倒なことになりそうだ。トホホ・・・・・・。
**********
この前、友達に話しかけただけで「黙れ!」と言われたので
仕返しで、
「うわー。そんなこと言われると、僕傷ついちゃうよー」
と、棒読みで言い返してやりました。
顔が歪んだ(?)形になり、ちょっと半泣きでした。
やりぃ!
「え、いや、そ、その、じゅ、獣人、全員、に、敵意を」
マジかー!あれ?いまもみんな倒れてる人が出始めてるけど、なんで俺は効いてないんだ?
目的は?
利益は?
理由は?
頭の中にクエスチョンマークがぽんぽん湧き上がって踊ってる。どういうわけなんだろう??
ブブブブブブブブブブ・・・・・・
なんだ今の音は?
ブブブブブブブブブブ・・・・・・
あー。まさかとは思うけど・・・・・・それは無いよ・・・・・・ね・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・」
『『『『『・・・・・・・・・・・・』』』』』
カラスアゲハの蟲人×1
ハエの蟲人 ×3
トンボの蟲人 ×2
カマキリの蟲人 ×1
蚊の蟲人 ×4
おーう。えーと、カラスアゲハのお兄さん?顔が歪むほどお怒りになっていらっしゃるんですけど・・・・・・お気付きですか?
それに、全員怖いお顔をしてらっしゃいますね・・・・・・。
「スイマセン」
逃ぃぃぃげぇぇぇろぉぉぉおおおおおおおお!!!
殺されるー!!ヘルプ!!ヘールプ!!
こいつらなんですか!!
「おい!貴様!妹に何をした!まてぇえええ!!」
アゲハはカラスアゲハの妹でしたか。ならスイマセン。
ガシィ!
「うおっ!くそっ、捕まった!」
最悪だ!トンボに捕まった!それに速すぎるだろ!!俺より早かったぞ!
とりあえず空気中の酸素濃度を薄めて、俺の口元だけ通常濃度にして、鳩尾に顎、脇腹にゴールデンボールを殴れる範囲で殴る。または蹴る。
そして悶絶しながら落ちていく。女になってたらごめんなさい。ほんとゴメンナサイ。
「おっと危ない。危うく落ちるところだった。にしても何でこいつらは獣人の国の王都のど真ん中に攻撃してきたんだ?それに今までどこに居たんだ?今は単なる人に化けてるから、あんまり力を出せないんだよなー」
そう、今の俺はこの世界に来たばかりの姿なのだ。『変化』は、体を簡単に変えられる。
弱くなったり、元の姿に戻るのに代償は必要ではない。が、強くなったり、体の構造を変えたりすると、体力や魔力が減る。
「うげ、またお出ましかよ。あんた等の相手疲れるから地味にいやなんだけどなあ」
はい、また来ました。仲がいいですね、きっちり陣を構えているし。怖いんだよなー。
「貴様、人ではないな?なぜ我らの邪魔をする?」
「えっと、邪魔といっても、目的も分からないのに邪魔なんて出来ないんですが」
「・・・・・・そうか。ならば忠告しておこう。獣人どもと関わるな。我らに手出しするな。そして、『狂気の草原』に何があっても絶対入るな。分かったな」
・・・・・・へ?
ごめん。すでに全てそれ無視してます。
にしても、色々と謎だな。獣人に関わるなっていっても、すでに獣人の国にいるわけだし。手出しするなといわれても、すでに攻撃(?)してるし。『狂気の草原』に入るなって、すでに入ってるし。
「(善処します)」
「貴様、何か言ったか?」
「いや何も。(すいません)」
「?まあいい。貴様のせいで作戦が台無しだ、全く。(後は王女を誘拐するだけだったのに。このくそガキが!)」
今聞き捨てなら無い言葉を吐いたな?
俺は耳がいいんだよ!生まれつきだけど。
でも、誘拐ねえ。いくらなんでも物騒すぎやしないかね?
「それじゃ、『解放』からの『封印術』発動!」
『開放』、とはいっても本来の姿に戻るのにメンドクサイから一言で分かるシンプルな一言にまとめただけなんだけどね。
「『封印術』発動!【封印の鎖】!」
唱えると、蟲人の体中から紫の半透明な鎖が現れ、次々と体を縛っていった。
ちなみに余談だが、スキルはあくまで出来ることを表示しているだけで、ステータスには表示されない体のエネルギーを消費して発動している。あんまり使いすぎるとエネルギー不足でぶっ倒れてしまう。
にしても、魔法もスキルも使用者によっては威力が大幅に変わる。
初心者が火属性魔法を使っても草を少しの間燃やす程度。
上級者が全く同じ出力、エネルギーで同じことをすれば、林の木々を貫通することもあるのだそうだ。
「ぐ、な、なんだ、この鎖は。力が入らない・・・・・・!くそっ」
「目的を話した上で、二度とこの国だけは手を出すな。まあ、一応俺の居場所でもあるから。それと、エマルゴマっていう人間の国なら城の中の人間だけなら殺しても多少は無視するから。でもやりすぎるなよ?」
その後、開放してやりどこかへ帰っていった。
獣人国を襲った理由に関しては、後々面倒なことになりそうだ。トホホ・・・・・・。
**********
この前、友達に話しかけただけで「黙れ!」と言われたので
仕返しで、
「うわー。そんなこと言われると、僕傷ついちゃうよー」
と、棒読みで言い返してやりました。
顔が歪んだ(?)形になり、ちょっと半泣きでした。
やりぃ!
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