~魔蟲の支配者&死神になった僕は使徒~

中沢日秋

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第一章 神の覇権争い

第六話

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 「くそったれ!この野郎、ガキの癖に調子こきやがって!うっ、うぉえ、ごほっ、げぼぉ・・・!」

 どういうことでしょうか?何故かいきなり嘔吐を繰り返すというなぞの行動を始めました。ですが、既にほとんどの鉄の騎士は壊され、のこった数体の騎士もすぐに壊されたのだった。

 「あ、ちょ、ストップ。一旦包囲して拘束するから。百足君、麻痺毒で動けなくしてくれない?」
 「ギシァ。ペッ」

 あれ?なんか雑な使い方ですね。

 でも、これで動けません。どうやら水晶の騎士も動かないようですが、一応破壊しておきましょう。分かる範囲でも不安要素は消しておきたいです。
 皆にお願いして無抵抗の水晶騎士を破壊すると、突然あいつの体が少しずつ裂け、血を流し始めた。

 「ぎっ、がああああああああああああああ!!!アアアアアアアアあああ!」

 一応学園においていたロープで縛ってはいましたが、その状態で暴れだす上に、明らかにまずいことが起こっていると思ったので、聖者としての力を使い必死で回復させました。魔力がすぐに切れそうになるので魔粉も予備用のポーションもほとんど使ってしまいました。後に残ったのは戦闘に使うような魔粉だけです。

 そのぐらいにやばい事だったんです。本当に異常でした。回復してもそれを打ち消すかのようにダメージを負っていくんです。怖かったです。

 あと、自爆蟻を1匹、念のため背中に張り付けさせて頂いてます。万が一何かあっても大丈夫なように。

 しかし、今重要な問題はほかにあります。どうやら外から魔法で結界が張られてしまっていて、出られないんです。その上、食料もないのでかなり辛い状態です。
 部屋の扉や通路は全て瓦礫で塞がれていて周りに物事を伝えたくても伝えられません。

 なので、あの実行犯にはちょくちょく麻痺毒をかけて動けないようにしているので安心できますが、問題は今回造った蟲たちです。どうしましょう?
 まあ、色々調べているうちにその解決法が見つかりました。

 【魔蟲の支配】の能力の一つに、全く違う空間へ造った蟲たちを移動させておくことが可能なんです。その間、蟲たちはずっと寝てるそうなので安心です。

 でも、うーん。一つ分かったのは、僕の使える能力を全部使って体が壊れる前提で全力で、その上で連続で攻撃したら何とか結界が壊せそうなんです。でも、そんなことしたら僕の命が消え入ることは確かです。
 なので、やれることがありません。光と空気だけは通す不透明な結界なので、外の様子も分かりませんし、こちらの様子も伝えることが出来ません。

 やることがないので、色々と弄ったり確認しようと思いまーす。

   年齢  0
   レベル 24
   状態  創造
   種族  魔蟲【テイオウムカシヤンマ】
   生命  500/500
   体力  400/400
   魔力  350/350
   攻撃  300
   防御  450
   速度  1800
   機動  1200

   年齢  0
   レベル 31
   状態  創造
   種族  魔蟲【ヤシガニ】
   生命  1000/1000
   体力  600/600
   魔力  100/100
   攻撃  1300
   防御  1500
   速度  300
   機動  200

   年齢  0
   レベル 18
   状態  創造
   種族  魔蟲【バクダンオオアリ】
   生命  10/10
   体力  80/80
   魔力  0/0
   攻撃  3500
   防御  10
   速度  300
   機動  100

 ペルビアンジャイアントオオムカデは変える必要がないのでそのままです。それでもやっぱり強いんですよ。

 では、やることもないので自分のステータスをもう一度確認しましょう。

   名前  シグレ・リオルニス・ハウスレート
   年齢  6
   レベル 9
   状態  良好
   職業  特異錬金術師 聖者 魔鍛冶師 召喚師
   種族  半死神
   生命  435/435
   体力  522/522
   魔力  676/676
   筋力  145
   攻撃  294
   防御  357
   速度  492
   機動  304
   能力    【全能力強化Lv1】
       【死闘術Lv2】【拳闘術Lv2】【鍛冶Lv2】
       【剣闘術Lv3】【盾闘術Lv3】【錬金術Lv3】【魔鍛冶Lv3】
       【特異錬金術Lv6 ×22】
   魔法  【死滅魔法Lv2】【複合魔法Lv2】【契約魔法Lv2】
       【召喚魔法Lv2】
       【無属性魔法Lv3】【魔法適性Lv3】【水属性魔法Lv3】
       【回復魔法Lv3】
       【魔力循環Lv5】
  【神技】 《魔蟲創造Lv3》《魔蟲支配Lv3》《死神化Lv1》《万物特効Lv1》
       《神との面会Lv1》《私物鑑定Lv1》《詳細鑑定Lv1》
  【特性】 《詠唱使用不可Lv--》《異常事態不可避Lv--》《完全適応能力Lv--》
   称号  転生者 四職の使い手フォースラウンダー 非戦闘員 オッドアイ
       ハウスレート領次期領主 驚愕を与える者 魔蟲の支配者 死神
       万能の使徒 生きた死神 使徒を撃破する者
  《**》 《****Lv‐-》《****Lv--》

   《****》
    ****を*の*として認めたものに送られるモノ。
    己の**、**の*、**に**し強くなる。
    **との**が深く強いほど、****にある**や己を強化する。
    【壱×1 弐×4 零×1】

   《****》
    *と**の違いを理解し、**を持つものに送られるモノ。
    **の強さに**して強くなり、**を持てば**にもなれる。
    己の**を共に****の**に比例して**が際限なく伸びる。
    【**者、**者は***。***を許さず。***は**ことを許さず】

 んーと。まずツッコミをせていただいてもよろしいですか?
 何かまたよく分からないものが増えてます。覚えはあるといえばありますが、僕は詳細鑑定は使ってませんよ?なのになんで詳細がでているんですか?

 ****ってなんですか?****が二つもあるってどういうことですか?うーもー解らないことが増えていくー。やめてくださいー。

 ・・・・・・結界が解かれましたね。でも、とりあえず今は、おなかが減りました。

 そして僕は、意識を手放した。




 とある大陸、とある国、とある城、とある部屋。
 そこに居るとある国の重鎮達は、緊急会議を開いていた。だが、緊急会議、というわりにはゆったりとした雰囲気だった。

 「ほう。あの愚かな使途がやられたか」
 「ハッ。あの者に取り付けた発信装置からの情報によりますと、まだ死んではいない様子です」

 これは、このとある人物にとっては意外な出来事であった。

 「何?殺されたわけではないのか?」
 「はい。それどころか、倒された際に発動するペナルティ・・・・・を必死で回復していたようです。それと、あの愚か者の感情なのですが・・・・・・」
 「どうした?」

 言いにくい事なのか、言葉を少し切らした幹部に言葉をかける。

 「はい。最初は嘲り、それから警戒、最後にはかなり大きな恐怖を持っていました。そして、ペナルティを受けている最中に、つい先ほどまで敵だった自分を癒してくれる者に、忠誠を誓っていました。そのせいで、ペナルティが余計に酷くなっていました」
 「ぷっ、ははははは!敵だった愚かな使徒を自らに忠誠を誓わせるか!しかも無意識に!ハハハハハ!おもしろい。よし、すぐに素性を調べ、ここに呼んで来い。そうだな、名目は・・・・・・茶会でいい。ようし、久しぶりに料理でも作るか!」
 「あ、ははっ。そ、それは楽しみでございますなぁ・・・・・・」
 「そうかそうか。ん?顔色が悪いぞ?」
 「いや、だいじょうぶです」

 そのとある人物の料理好きと、料理の才能の無さは、筋金入り、いや、鉄筋入りだった。




 「ん・・・・・・。ここはいったい?」

 ・・・・・・ああ、見覚えがあります。ここは病院ですね。ああ、疲れました。うー、やっぱり色々隠し事してる時はもどかしいですね。

 そういえば、まだ学園に入って初日からこのトラブルだと、先が思いやられますねー。

 ガララッ

 白くて静かな部屋を、扉を開く音が否応なく終わらせた。

 僕の静かな時間を返してくださいぃぃぃったああああああい!!?

 突っ込んできた顔ぶれは、同い年の友人達と、心底安堵した表情を浮かべる両親だった。

 「シグレ。元気になってよかったわ」
 「ああ。親である私たちがどれだけ心配したことか・・・・・・!」

 うう。ごめんなさい、お父様お母様。

 「このこのこのこのぉぉぉおおおおおお!!!もし何かあったら、だれかがあんたの遺体を潰して魔獣の餌にしようとしたんだよおおおおおお!!」
 「はい!?だ、だれが!?」
 「わたしー」
 「おいっ!」

 最初からくだらない言葉をかけてきたのは、北領貴族次期領主である『マリル・ショルインド・ケルシマフ』だ。

 もー、いきなりくだらない言葉をかけてくるなんて。あなたの突進のせいで僕はとっても痛い思いをしましたよ?

 「この薄幸者が。どれだけ心配したと思ってるんだ?」
 「ああ。それについては、悔しいがこの馬鹿と同意見だ」
 「馬鹿とはなんだコンちくしょう!」
 「悪い。お前は馬鹿ではなかったな。次元を歪めるレベルに至った阿呆アホウだったな」
 「お前斬り捨てるぞコラァ!!」
 「二人ともそこまでにして下さい。耳が痛いです」
 「「すいません」」

 この二人は、なかが良いのか悪いのかわからないふたりだ。
 冷静なほうが、西領貴族次期領主の『シャルド・ジーボリルオ・ジバリオフ』で、暑苦しいほうが東領貴族次期領主の『スケル・キャルルンナ・イタイコフ』だ。

 スケルのフルネーム、最初に聞いたときは、笑うのを必死でこらえたので、腹筋がねじ切れそうになりましたね。

 「何事もなくてよかったです。倒れているあなたを見て、私は一瞬お亡くなりになったこと思いましたわよ?でも、本当に無事でよかったです」
 「大げさです。原因は極度の緊張と空腹だけだと思いますよ?」

 彼女は、ええと、なんていったらいいのか、えっと、簡単に言えば・・・・・・好きな人です。はい。
 南領貴族次期領主、名前は『ミル・シルオス・ワノルスフ』です。

 この四人は、ワオリマシタール帝国と呼ばれるこの国の中でトップレベルの権力を持つ貴族の子供達です。
 ここでこの世界の地理について話しますが、一つの超巨大大陸、二つの大陸、大小様々な島国やかなりの大きさの島もあります。その中で、超巨大大陸『ワオリマシタール巨大大陸』の三分の二を占めるのがワオリマシタール帝国です。
 その形はひし形をちょっと丸っこくした感じです。その東西南北に位置するのが四方領貴族です。四人とも3~5人兄弟姉妹です。

 僕のある目標を知った上で、信頼してついてきてくれる大切な仲間です。

 「シグレ。お前の倒れた原因は三つ有ると、医師の方達が言っていた。そのうち二つはお前がさっき言っていたことだ。ただ、もう一つが問題でな」
 「?? どうしたのですか、お父様?」
 「それがな・・・・・・」

 言葉を濁した自分の父親に、シグレはなにか不吉な予感を覚えた。

 「・・・・・・・・・・・・医師の中に一人だけ居た、あらゆるモノを見極める力を持った者が居たのだが、そのものに、お前の魂や精神が、何かの力に耐え切ることが出来ずにヒビが入っている、そんな状態だといわれた」
 「魂や精神に、ですか?」

 魂や精神にヒビが入る。この状態になることはまずない。あるとすれば、禁忌の術、魔法の類を行った場合か、リッチ系統の魔物やモンスターの特殊攻撃を受けた場合だけとされる。

 それは、治る物なのでしょうか?

 「自然に治ることを待つとしても、、早くて一年以上。長ければ五年ほどだと言っていた」
 「そ、そんなにかかるんですか?」

 長ければ五年以上の時間を無駄にすると知ったシグレの顔には、焦りの表情が表れていた。

 「そ、それと、えっと、こっちのほうがもっと重要なんだが、その、国王から、将来成人した時に、3人の王女たちとの、あれにと、指名されている」
 「あとシグレ、その、ね、魔導騎士団とか、騎士団とか、冒険者ギルドマスターから、えっと、勧誘が来てるわ」

 両親の口から溢れてくる言葉にシグレは、ただただ呆然としてしまった。

 バタァン!!

 「ししし失礼しますっ!」
 「今度はなんですか!」

 城に仕えていると思われる人物が、音をたてながら突入したのに対して、シグレはもううんざりだと心底感じた。

 「あああの、シシシシグレ殿に、ままままま魔王が、ちゃ、茶会の招待状を、おおおお送ってきま、し・・・た・・・・・・」
 『『『魔王!!?』』』

 人類共通の最大の敵、そう称される魔王が興味を持った。その人物に対して、このことを知った人は、皆、哀れみと同情の視線を向けた。

 何でこうなるんですかーーー!!!?
 ・・・・・・逃げようかな。




 「そこで、出席する人選なんだが、まずシグレ殿は確実である。そして、シグレ殿が信頼できる人物を3,4人ほど選んでくれ。それと、国王とその近衛騎士が10人ほど。シグレ殿は、何人ほど騎士を呼びますか?」
 「いえ。魔王相手に何をしても無駄だと思うので大丈夫デス」

 あのあと、国王様を含めた人たちと人選選びをしている。
 まず、魔王がシグレに求めたことは単純だった。

 まず一つ目、話し方。出来る限り友人と離すような砕けた話し方で接するように。
 そして二つ目、途中で完全防音の魔王と二人きりの席を用意するので、可能な限りシグレ自身の個人的な情報を教えていただきたい。
 最後に三つ目、幹部との手合わせで、シグレ自身の最大戦闘能力を測りたい。場合によっては、師匠となれる人員を一人つける。

 え?なんか、めちゃくちゃ優遇されてるような気がするのは僕だけしょうか?

 四人の顔を確認しようと顔を向けるが、既に四人は顔を背けていた。
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