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だから?
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「は?」
思ってもみない答えだったのか、目を丸くする2人。
「何が、
『で?』
なんだ?」
「し、失礼よ! 殿下に失礼だとは思わないの!?」
その言葉そのものが私に対して失礼じゃないかと思う。
ていうか、あなた誰よ。
しかしそのことはあえて深くツッコまず、私は続ける。
「だから、どうだっていうのですか?」
再び、
「「は?」」
と声に出す2人。
「婚約破棄を命じる? だから? っていう話です」
私は首を傾げた。
「そんなこと言われても、私は、
『あっ、そうですか』
としか思えませんわ」
正直言って、エイベル殿下のことは死ぬほどどうでも良いというか。
興味ない。
それくらいの感想しか出ないほど、私は彼に対して無味無臭の感情を抱かざるを得ない。
「えっ、えっ」
私の対応で、自分たちの脳内で作り上げたストーリーがめちゃくちゃになったのだろう。
「ど、どうします?」
「どうしよう?」
などと、2人で話し合うのがマイクに拾われ、拍子抜けした空気が会場内に流れる。
しかし、私にとってはそれすらどうでも良かった。
どうしよう。
今日の仕事。
家帰ってから間に合うかな?
「お、おい!」
再びマイクを取る殿下。
「はあ」
「クレア! 俺はお前と婚約破棄し、このココアと結婚する!」
ざわめく一同。
当然だ。
元々決まっていた公爵令嬢との婚約を破棄した挙句、平民と結婚したいなんて言い出す第一王子なんて見たことがない。
ーーだが。
「ヘーソウナンデスカー。オメデトウゴザイマース」
私は祝いの言葉を棒読みで述べた。
思ってもみない答えだったのか、目を丸くする2人。
「何が、
『で?』
なんだ?」
「し、失礼よ! 殿下に失礼だとは思わないの!?」
その言葉そのものが私に対して失礼じゃないかと思う。
ていうか、あなた誰よ。
しかしそのことはあえて深くツッコまず、私は続ける。
「だから、どうだっていうのですか?」
再び、
「「は?」」
と声に出す2人。
「婚約破棄を命じる? だから? っていう話です」
私は首を傾げた。
「そんなこと言われても、私は、
『あっ、そうですか』
としか思えませんわ」
正直言って、エイベル殿下のことは死ぬほどどうでも良いというか。
興味ない。
それくらいの感想しか出ないほど、私は彼に対して無味無臭の感情を抱かざるを得ない。
「えっ、えっ」
私の対応で、自分たちの脳内で作り上げたストーリーがめちゃくちゃになったのだろう。
「ど、どうします?」
「どうしよう?」
などと、2人で話し合うのがマイクに拾われ、拍子抜けした空気が会場内に流れる。
しかし、私にとってはそれすらどうでも良かった。
どうしよう。
今日の仕事。
家帰ってから間に合うかな?
「お、おい!」
再びマイクを取る殿下。
「はあ」
「クレア! 俺はお前と婚約破棄し、このココアと結婚する!」
ざわめく一同。
当然だ。
元々決まっていた公爵令嬢との婚約を破棄した挙句、平民と結婚したいなんて言い出す第一王子なんて見たことがない。
ーーだが。
「ヘーソウナンデスカー。オメデトウゴザイマース」
私は祝いの言葉を棒読みで述べた。
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